「インプラント治療、失敗したくない!」そう思うのは当然。
一生モノの人工歯ですから、後悔のない選択をしたいものです。
とはいえ、どうすれば”インプラント治療の名医を見つけられるのか、わかりませんよね。
そこで今回は、
- 日本補綴歯科学会・専門医(インプラントの上部構造)
- 国際口腔インプラント学会・認定医(難症例にも対応できる)
のダブルライセンスを持つ歯科医師・田口が、「インプラント名医の8つの見分け方」を大公開!
インプラント治療の成功の分かれ目は、”誰に治療を受けるかである”といっても過言ではありません。
本記事を読んで、後悔のないインプラント治療を受けましょう!
【執筆・監修者】田口 耕平
日本接着歯学会
日本口腔インプラント学会
日本補綴歯科学会・専門医
国際口腔インプラント学会・認定医
日本糖尿病協会登録歯科医
北戸田COCO歯科 院長
【詳しい経歴はこちら】
1:インプラントの名医!8つの見分け方
インプラントの名医を見分け方で重要なポイントは、大きく分けて以下の8つです。
- 実績や経験が豊富で、専門知識がある
- 難症例にも対応できる
- 歯科用CTなどの専門設備がある
- インプラント体や上部構造にこだわっている
- 格安ではなく、明朗会計である
- 院内の感染対策や清掃が徹底されている
- 術後の保証制度が充実している
- インプラント以外の治療にも精通している
それぞれどんな点に注意して見分ければいいのか、このあとに一つひとつ丁寧に解説していきますね!
1-1:実績や経験が豊富で、専門知識がある
インプラント名医の見分け方1つ目は、「実績や経験が豊富で、専門知識がある」です。
というのも、インプラントは資格や手術経験がなくても、歯科医師であれば誰でも法律上は治療が認められている診療科目になります。
年1~2回しかインプラント治療をしない歯科医師でも、インプラント治療ができると謳っているケースが珍しくありません。
そのため、実績・経験・専門知識の有無を見分けるために、以下のようなポイントを歯医者のHP等でチェックするのがおすすめです。
- インプラント治療に関連する資格をもっているか
→日本口腔インプラント学会(認定医・専門医・指導医)、国際口腔インプラント(認定医・専門医・指導医)など - これまでどのような歯医者や病院に勤めていたか
→インプラント専門の歯科医院や大学病院のインプラント科などへの勤務経験がある - 歯医者HPにインプラント専門のページやサイトはあるか
→例:当院のインプラント専門サイト - この次に紹介する「難症例」にも対応しているか
1-2:難症例にも対応できる
インプラント名医の見分け方2つ目は、「難症例にも対応できる」になります。
具体的には、
- 骨が薄い・足りない
- 多数のインプラントを埋め込む必要がある
などが理由で、難症例に該当する方に、
- 骨を増やす手術を行う
- 歯茎を移植する手術を行う
- オールオン4やオールオン6の治療をする
などの処置ができる歯科医師を選ぶのがおすすめです。
難症例に対応するためには、通常のインプラント治療よりも、かなり高度な技術や知識が必要とされます。
つまり、難症例に対応できる歯科医師を選べば、難症例に該当しない方でも、より確かな治療を受けられる確率が高まるのです。
ですので、もしインプラント名医を見分けたい場合には、難症例に対応できるか否かを歯医者HP等でチェックしてみてください!
1-3:歯科用CTなどの専門設備がある
インプラント名医の見分け方3つ目は、「歯科用CTなどの専門設備がある」になります。
インプラント治療において、
- 安全性
- 成功率
を高めるためには、
- 歯科用CT(立体的な画像診断機器)
- サージカルガイド(正確なインプラントの埋入に必要な装置)
といった、「専門設備」や「装置」を導入している歯科医師を選ぶのがおすすめです。
ただし、上記の設備は、どこの歯医者にも完備されているものではありません。
そのため、歯医者HP等でどんな設備が導入されているかを、受診前にチェックしておくと安心です。
また、手術への不安が強い方は、手術中の恐怖心を軽減してくれる「静脈内鎮静法」を導入している歯科医師を選ぶと良いでしょう。
当院では、患者さまを第一に考えたインプラント治療を行うために、上記で紹介したすべての設備を導入しております!
1-4:インプラント体や上部構造にこだわっている
インプラント名医の見分け方4つ目は、「インプラント体や上部構造にこだわっている」になります。
というのも、同じ値段のインプラントであっても、
- 上部構造(被せ物)
→目視で確認できる歯の部分 - アバットメント
→上部構造とインプラントの連結部分 - インプラント体
→あご骨に埋め込む人工歯根
に、どんな素材・材料を使うかは、それぞれの歯医者で大きく異なるからです。
ここだけの話、中には安かろ悪かろの低品質なインプラントを入れている歯医者もあります。
なぜなら、安い・あまり有名ではない素材や材料を使うことで、
- 歯医者側の利益を増やしたり
- 安い値段でインプラント治療を提供できたり
するからです。
しかし、インプラントは何度もできる治療ではありません。
患者さまの大切な体に一生モノの人工歯を埋め込むことを考えたら、品質重視の素材や材料選びをしてくれる「良心的な歯科医師」を選ぶのがおすすめです。
とはいえ、
上部構造(被せ物)は何が使われていたほうが良いのか?
どこのインプラントメーカーが高品質なのか?
を、一般の方が判断するのは難しいですよね。
そういった場合には、ぜひ以下2記事を参考にしてみてください。
どんな素材や材料が使われているのかを担当医に確認したり、歯医者HPでチェックしたりする際に役立つはずですよ!
1-5:格安ではなく、明朗会計である
インプラント名医の見分け方5つ目は、「格安ではなく、明朗会計である」になります。
というのも、患者さまへの治療を第一に考え、
- 品質が良く長持ちするインプラントを扱っている
- 研修など専門知識を磨く努力をしている
- お金がかかっても、最新の専門設備などを導入している
インプラント名医の場合は、1本10万〜20万円の格安でインプラント治療を提供するのは難しいからです。
- 全国平均:約20万~40万円
- 都心部や首都圏:約30万~50万円
また、一見治療費が安い歯医者でも、最初に掲示された金額以外に
- 再診料
- 手術費用
- お薬代
などの追加料金が来院の度に請求され、結果的に総額が高くなってしまうケースもあります。
そういった歯科医師・歯医者は、患者さまの金銭的な不安には寄り添ってくれない可能性があります。
ご注意くださいね!
インプラントは自費診療のため、歯医者によって大きく値段が異なります。
「値段の安さ」だけを重視するのではなく、実際に「どんな治療が提供されているのか」といった品質もチェックしましょう。
1-6:院内の感染対策や清掃が徹底されている
インプラント名医の見分け方6つ目は、「院内の感染対策や清掃が徹底されている」になります。
インプラントは手術中の細菌感染を防ぐために、通常よりも徹底した感染対策が求められます。
ただし、どこまで徹底するかは医院によって差があります。
そのため、感染対策や清掃にかけるコストや手間の違いをチェックするだけでも、
- 患者さま視点にたった
- 衛生面にも力を入れた名医であるのか
を判断できるのです。
例えば当院では、患者さまやスタッフの安全を第一に考え、
- 可能な限り使い捨ての道具を使う
- 滅菌や除菌などにかかる薬剤や人件費は惜しまない
- 院内感染防止のため、清掃はスタッフではなく専門業者に依頼する
などの対策を行っています。
1-7:術後の保証制度が充実している
インプラント名医の見分け方7つ目は、「術後の保証制度が充実している」になります。
というのも、インプラントは入れて終わりの治療ではありません。
なぜなら、「一生モノの人工歯」と呼ばれるほど高い耐久性を持つため、術後も長く使っていくことが想定される治療法だからです。
そのため、術後の保証制度を手厚くしている歯科医師は、良心的な名医だと判断できます。
ただし、一口に保証といっても、その内容はさまざまです。
ですので、以下記事を参考に、治療の契約を進める前に保証内容についてもしっかり確認しておくと安心でしょう。
1-8:インプラント以外の治療にも精通している
インプラント名医の見分け方8つ目は、「インプラント以外の治療にも精通している」になります。
というのも、インプラントは失った歯を補う点では、非常に優れた治療法ではありますが万能ではありません。
具体的には、
- 保険適用外のため治療費がかかる
- 治療期間が数ヶ月かかる
- 外科手術が必要になる
- 定期メンテナンスの必要性が高くなる
などのデメリットがあるため、患者さまのライフスタイルやご希望の条件によっては、ベストな治療法ではないケースもあるのです。
また、インプラント治療を行う前に、虫歯や歯周病を先にしっかりと治療する必要がある方もおられます。
そのため、
- 「インプラント」だけに強い歯科医師ではなく
- 「インプラント以外の治療」にも精通している歯科医師
を選んだほうが、あなたにとってベストな治療を受けられる確率が高まるのです。
例えば当院では、患者さまの
- お口全体のバランス
- 将来的なリスク
- ご希望やライフスタイル
を考えた上で、最適な治療法をご提案するために「総合歯科診療」を行っております。
そのため、インプラントだけ(1本の歯)にこだわらず、あなたのお口の全体の健康を考えた治療が可能なのです。
インプラント名医を探すときは、「1本の歯」だけではなく、「お口全体のバランス」を診て治療を提案してくれる歯科医師を選びましょう!
では次に、「患者さまがインプラントの名医を探す方法」を紹介していきます。
2:患者さまがインプラント名医を探す4つの方法
患者さまがインプラント名医を探す方法は、以下の4つです。
- Googleマップを利用する
- 「地域名+インプラント」で検索する
- 歯医者のHP・ブログ・SNSをチェックする
- セカンドオピニオンを利用して比較する
すでに上記の方法で、歯科医師を探したことがある方もいるかも知れません。
しかし、インプラント治療の名医を探す際にはいくつかの注意点があります。
詳しくお話していきますので、ぜひこのまま読み進めてみてください!
2-1:Googleマップを利用する
患者さまがインプラント名医を探す1つ目の方法は、「Googleマップを利用する」です。
というのも、これまでもお伝えしたように、インプラントは一生モノの人工歯になります。
そのため、治療が終了しても、メンテナンス等で何十年とインプラントを入れた歯医者に通うことになります。
つまり、「名医」を探すのであれば、長い目で見たときに、できるだけご自宅から通いやすい歯医者から探すのがおすすめなのです。
ただし、ご自宅の近くに、必ずインプラント治療に精通した名医がいるとは限りません。
ですので、通える範囲まで距離を広げて、複数の歯科医院を比較したほうが信頼できる名医を見つけやすくなると思います!
Google等の口コミについての注意点は、記事後半の『ランキングやまとめサイトは信用し過ぎない』で紹介しているので、あわせてご一読ください。
2-2:「地域名(自宅付近)+インプラント」で検索する
患者さまがインプラント名医を探す2つ目の方法は、「地域名(自宅付近)+インプラント」でインターネット検索するになります。
この方法を使うと、ご自宅の近くで、インプラント治療に積極的に取り組んでいる歯医者のHPを探せるのでおすすめです。
例えば、当院の場合には
- 「北戸田 インプラント」
- 「戸田市 インプラント」
などで検索していただくと、インプラントの専門サイトが検索結果に表示されるようになっています。
歯医者のHPでは、その歯医者で働く歯科医師の
- 経歴
- 実績
- 資格
- 所属学会
などの情報を知るのに非常に役立ちます。
名医をお探しの際は、ぜひ活用してみてください!
2-3:歯医者のHP・ブログ・SNSをチェックする
患者さまがインプラント名医を探す3つ目の方法は、「歯医者のHP・ブログ・SNSをチェックする」になります。
もし治療を受けてみたい歯科医師を見つけたら、その歯科医師が勤める歯医者の
- HP
- ブログ
- SNS(Instagram、Facebook、X:旧ツイッター等)
で、本記事の前半で紹介した『インプラント名医の8つの見分け方』に関連する
- 歯科医師のプロフィール
- 難症例に対応しているか否か
- 歯医者の設備情報
- 使用しているインプラントの材料・素材
- 治療費
- 院内の感染対策
- 術後の保証制度
- インプラント以外の治療の選択肢
8つの情報を集めましょう!
勤務する歯科医師が特に優先して患者さまに知ってほしい情報が掲載されているので、インプラント名医かどうかを見分けるのに有効ですよ^^
2-4:セカンドオピニオンを利用して比較する
患者さまがインプラント名医を探す4つ目の方法は、「セカンドオピニオンを利用して比較する」になります。
実際にあなたにとっての名医であるかどうかは、相性もあるため、話してみないとわからないことも多いです。
また、一般の方が1人の歯科医師の話を聞いただけで、その話が本当に適切なのかを判断するのは至難の業と言えます。
そのため、
本当にこの歯科医師に、インプラント治療をお願いしてもいいのか?
の最終判断をするためにも、セカンドオピニオンを利用して、複数の歯科医師を比較することをおすすめします。
セカンドオピニオンを利用には手間や時間がかかりますが、その分
- 1人目の担当医の話が適切か判断できる
- 治療費の適正価格がわかるようになる
- 設備や保証制度の手厚さの違いがわかるようになる
- インプラントへの理解が深まり、治療の選択肢が広がる
などのメリットが得られるので、名医をお探しの際には活用しない手はありません!
セカンドオピニオンのご利用に不安がある場合には、ぜひ以下記事もご一読くださいね!
3:インプラント名医を見分ける際の2つの注意点
ここからは、ここまで紹介した内容をふまえて、インプラント名医を見分ける際に重要な2つの注意点をお話していきます。
- ランキングやまとめサイトは信用し過ぎない
- 長く通うことを前提に担当医を選ぶ
それぞれどういうことか、詳しく解説していきますね!
3-1:ランキングやまとめサイトは信用し過ぎない
インプラント名医を見分ける際の1つ目の注意点は、「ランキングやまとめサイトは信用し過ぎない」です。
というのも、
- 「歯医者 地域名 おすすめ」
- 「歯医者 地域名 評判の良い」
- 「歯医者 地域名 口コミ」
などで検索した際に、上位表示されるランキングやまとめサイトの中には、
- 歯医者側が広告費を払って
- 良い情報だけを掲載してもらっているケース
が多く存在するからです。
また、良い口コミについても、掲載サイトによってはサクラを雇って、良い口コミだけを掲載するように調整しているケースもあります。
逆に悪い口コミは、同じ地域の競合の歯医者がマイナスの評価を業者にお願いして書いてもらっているケースもあるそうです。
掲載情報がすべて嘘だとは言えませんが、そのランキングや口コミなどが、名医であることを保証するものではありません。
ですので、
- ランキング上位だから
- まとめサイトに掲載されているから
- 良い口コミが多いから
という理由だけで、歯医者を選ばないように注意しましょう。
3-2:長く通うことを前提に担当医を選ぶ
インプラント名医を見分ける際の2つ目の注意点は、「長く通うことを前提に担当医を選ぶ」です。
『術後の保証制度が充実している』でもお伝えしましたが、インプラントを”一生モノの人工歯”にするためには、治療後のメンテナンスに通うことが非常に重要です。
そして、術後の保証制度の適用条件には、かなりの確率で「インプラントを入れた歯医者に通うこと」が組み込まれています。
つまり、インプラント治療を担当する歯科医師とは、
- インプラントを入れたときだけではなく
- その後、何十年間もの付き合いになる
のです。
そのため、患者さまは他の治療法を受けるとき以上に、慎重に担当医を選ぶ必要があります。
あなたにとっての名医を探すためにも、
”数十年間ずっと歯を診てもらう担当医を選ぶ”
の視点で、インプラント治療を受ける歯科医師選びをしてみてくださいね!
4:インプラントの名医の見分け方のまとめ
それでは最後に、本記事の重要なポイントを簡単におさらいしていきます。
インプラントの名医を見分け方で重要なポイントは、大きく分けて以下の8つです。
- 実績や経験が豊富で、専門知識がある
- 難症例にも対応できる
- 歯科用CTなどの専門設備がある
- インプラント体や上部構造にこだわっている
- 格安ではなく、明朗会計である
- 院内の感染対策や清掃が徹底されている
- 術後の保証制度が充実している
- インプラント以外の治療にも精通している
また、患者さまがインプラント名医を探す方法は、以下の4つです。
- Googleマップを利用する
- 「地域名+インプラント」で検索する
- 歯医者のHP・ブログ・SNSをチェックする
- セカンドオピニオンを利用して比較する
さらに、インプラント名医を見分ける際には以下の2点に注意しましょう!
- ランキングやまとめサイトは信用し過ぎない
- 長く通うことを前提に担当医を選ぶ
以上、今回はインプラント名医についてお話しました。
どんな歯科医師が名医かは人によって異なる部分もありますが、大まかな指針となるポイントはあります。
ぜひ、本記事を参考に、後悔のない治療を受けていただければ幸いです。
「名医が見つからない!」という場合には、ぜひ一度当院にお声がけください!
患者さまの期待に応えられるように環境を整え、腕を磨いている歯科医師が、誠心誠意ご相談にのらせていただければと思います^^