入れ歯っていくらかかるの?保険と自費の違いや料金相場を解説|戸田市のインプラント治療|北戸田COCO歯科

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入れ歯っていくらかかるの?保険と自費の違いや料金相場を解説

インプラント以外の治療法

入れ歯っていくらかかるの?保険と自費の違いや料金相場を解説

歯を失ってしまったときに、「入れ歯にしようかな?」と思うことがありますよね。

とはいえ、一口に入れ歯と言っても

  • 保険診療
  • 自費診療


ではそれぞれ、全く特徴が異なります。

また、種類も豊富な上に値段もそれぞれ大きく違うため、何を選べばいいかわからなくなってしまう方も多いはずです。

そこで本記事では、大学病院で補綴(人工歯)を専門に学んだ歯科医師・田口が「入れ歯の費用や種類」についてわかりやすく解説していきます。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

本記事を読んで、自分に合う入れ歯はどのようなものかを考えてみましょう!

【執筆・監修者】田口 耕平

日本接着歯学会
日本口腔インプラント学会
日本補綴歯科学会・専門医
国際口腔インプラント学会・認定医

北戸田COCO歯科 院長
【詳しい経歴はこちら】

歯科医師:田口耕平



1:保険診療の入れ歯はいくら?料金相場や特徴

保険診療の入れ歯はいくら?料金相場や特徴

保険診療の入れ歯の料金相場は、以下のとおりです。

部分入れ歯総入れ歯
イメージ部分入れ歯
1割負担約1,200円~2,500円約3,000円
3割負担約3,600円~7,500円約9,000円

※:負担割合や治療範囲によって費用が若干増減するケースがあります。
※:上下どちらか片アゴのみの料金です。


保険診療の入れ歯は全国どこの歯医者で治療しても、

  • 同じ治療費になる
  • 使える素材に制限がかかる
  • 治療内容が決められた範囲内に限定される


といった特徴があります。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

では次に、保険診療の「部分入れ歯」と「総入れ歯」の違いを説明しますね!


1-1:部分入れ歯(プラスチック+金属)
部分入れ歯

部分入れ歯は、自分の歯が1本でも残っている場合に装着する入れ歯のことです。

プラスチックと金属の金具で、失った歯を補います。

メリット

・非常に安い料金で治療できる
・外科手術は必要がないため、治療負担が少ない


デメリット

・歯に引っかける銀色の金具が目立ち、審美性が低い
・寿命が短い(メンテナンスしても、約4年~5年しか持たない)
・自分の歯に比べると噛む力が約40%~50%低下する(奥歯なし、歯の本数が少ない場合)
・入れ歯の周囲からアゴ骨の量が減る影響で、お口全体の歯の寿命が短くなっていく
・経年劣化しやすく痛みが出やすい


1-2:総入れ歯(プラスチック)
総入れ歯

総入れ歯は、自分の歯が1本も残っていない場合に装着する入れ歯です。


すべてプラスチックでできています。

メリット

・非常に安い料金で治療できる
・外科手術だけでなく、お口の中の歯を削る必要がないため治療負担が少ない


デメリット

・噛む力が自分の歯の約10%~20%まで低下する
・入れ歯が分厚くなり、違和感を感じやすい
・外れたり滑舌が悪くなったりする
・アゴ骨の量が著しく減る影響で、こまめな修繕・修復が必要になる
・経年劣化しやすく痛みが出やすい


歯科医師:田口
歯科医師:田口

では次に、自費診療の入れ歯について紹介していきますね。

2:自費診療の入れ歯はいくら?料金相場や特徴

自費診療の入れ歯はいくら?料金相場や特徴

自費診療の入れ歯の料金相場は、約15万円~80万円です。(部分入れ歯・総入れ歯を含む)

自費診療は、保険診療のように一律の決まりや制限がないため、

  • 歯医者
  • 治療範囲
  • 入れ歯の種類
  • 地域(立地条件)


などによって、治療費が大幅に異なるといった特徴があります。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

代表的な自費診療の入れ歯の種類・費用・特徴は、この後に一つひとつ紹介していきますね!

2-1:金属床の入れ歯
金属床入れ歯

金属床の入れ歯とは、歯ぐきに触れる部分が金属素材で作られている入れ歯です。


平均相場は、以下のとおりになります。

  • 部分入れ歯:約30万円~60万円
  • 総入れ歯:約50万円~80万円

※お口の中の状態や歯医者によって、費用が大きく異なります。


メリット

・保険入れ歯の約1/3の薄さで入れ歯を作れるため、違和感が少ない
・たわみにくい素材なので、部分入れ歯でも周囲の歯に負担をかけにくい
・熱伝導率が高いため、飲食物の温度を感じやすい
・入れ歯の素材としては、長持ちしやすい


デメリット

・材質的に、修理がしにくい
・安価な金属床だと、金属アレルギーを起こしやすい
・安価な金属床だと重みがあり、落ちたり外れたりしやすい
・自費診療の入れ歯の中でも、料金が高め


2-2:ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーとは、「金属のバネがない」入れ歯です。

平均相場は、以下のとおりになります。

  • 部分入れ歯のみ:約8万~30万円



メリット

・保険の部分入れ歯とは異なり、金属の金具を使用しないため審美性が上がる
・軽くフィット感がある素材なので、外れにくい
・金属アレルギーの方でも、気にせず使用できる


デメリット

・金属床の入れ歯に比べて耐久性が低く、約2~5年毎に修理・作り直しが必要になる
・壊れた場合には修理が難しい
・治療範囲が広いと、たわみやすい


2-3:コンフォート入れ歯(シリコーン入れ歯)
コンフォート義歯

コンフォート入れ歯(シリコーン入れ歯)とは、歯ぐきに触れる部分をシリコーンというクッション材で覆った入れ歯のことです。

平均相場は、以下のとおりになります。

  • 部分入れ歯:約10万円〜50万円
  • 総入れ歯:40万~50万円



メリット

・歯ぐきと入れ歯の間にシリコーンが入るので、クッション材になって痛みが出にくい
・シリコンが歯ぐきと吸着するので、外れにくくなる
・部分入れ歯では、金属の金具がないタイプがあるので審美性が高くなる


デメリット

・コンフォート入れ歯を取り扱っている歯医者を探す必要がある
・他の入れ歯よりも、日々のお手入れが重要になる
・約3年~4年でシリコンが剥がれてしまうケースがある(保証期間内は無償修理ができる)


2-4:コーヌスクローネ入れ歯
コーヌスクローネ入れ歯

コーヌスクローネ入れ歯とは、残っている歯を削って金属のキャップを被せ、その上に入れ歯を被せるタイプの義歯です。

平均相場は、以下のとおりになります。

  • 部分入れ歯のみ:約50万円~80万円



メリット

・金属の金具がないので、審美性が高い
・入れ歯が自分の歯と固定されるため、よく噛める
・修理がしやすく、長期的に入れ歯を使いやすい
・装着時の違和感が少ない


デメリット

・自分の歯が残っていないと、選択できない
・コーヌスクローネ入れ歯を取り扱っている歯医者を探す必要がある
・自分の歯を削る必要があるので、天然歯の寿命を縮めてしまう
・噛む力が自分の歯に集中するため、歯根破折のリスクが高い
・自分の歯と義歯、それぞれに費用がかかるため高額になりやすい


2-5:マグネット入れ歯(自分の歯+入れ歯)
<!-- wp:paragraph --> <p>自分の歯が残っていないと、選択できない</p> <!-- /wp:paragraph -->  <!-- wp:paragraph --> <p>コーヌスクローネ入れ歯を取り扱っている歯医者を探す必要がある</p> <!-- /wp:paragraph -->  <!-- wp:paragraph --> <p>自分の歯を削る必要があるので、天然歯の寿命を縮めてしまう</p> <!-- /wp:paragraph -->  <!-- wp:paragraph --> <p>噛む力が自分の歯に集中するため、歯根破折のリスクが高い</p> <!-- /wp:paragraph -->  <!-- wp:paragraph --> <p>自分の歯と義歯、それぞれに費用がかかるため高額になりやすい</p> <!-- /wp:paragraph -->

マグネット入れ歯とは自分の歯に金属を埋め込み、入れ歯側に磁石をつけぴったり吸着させるタイプの入れ歯です。

平均相場は、以下のとおりになります。

  • 部分入れ歯のみ:磁石1個あたり約3万~5万+選んだ入れ歯(上モノ)


メリット

・保険の部分入れ歯とは異なり、金属の金具を使用しないため審美性が上がる
・金具を引っかける必要がないので、着脱が簡単
・磁石で入れ歯と歯が固定されるので、安定感がありしっかり噛める

デメリット

・土台になる歯の本数が少ないと、適用できないケースが多い
・MRI検査を受ける際は、歯医者で事前に磁石を取り外す必要がある
・磁石をつけるために、健康な歯の神経を抜かなければならない

2-6:インプラントオーバーデンチャー(インプラント+入れ歯)
インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーとは、2~6本のインプラントを固定源にして総入れ歯を被せる治療法のことです。

インプラントと入れ歯を固定する方法は、マグネットやスナップボタンなど患者さまによって異なります。

平均相場は、以下の通りになります。

  • 総入れ歯のみ:約50万~150万円(インプラント+義歯)

メリット

・通常の総入れ歯より安定感があって、しっかり噛める
・入れ歯がずれにくくなるので、滑舌が悪くなりにくい
・着脱が簡単なので、お手入れがしやすい
・少ない本数のインプラントで、治療が可能

デメリット

・外科手術が必要になる
・インプラントと入れ歯それぞれのメンテナンスを行う必要がある
・患者さまの健康状態によっては、適応外になるケースもある
・マグネットタイプの場合は、MRI検査を受ける前に歯医者で磁石を取り外す必要がある

歯科医師:田口
歯科医師:田口

では次に、保険と自費の入れ歯、どちらを選べばいいかについて解説します。

3:保険と自費の入れ歯の大まかな違い!どちらを選べばいいの?

保険と自費の入れ歯の大まかな違い!どちらを選べばいいの?

結論からお伝えすると、品質(噛みやすさ、審美性、安定感、耐久性など)を求める方は自費診療の入れ歯を検討してみるのがおすすめです。

一方で、品質よりもとにかく費用重視でいいという場合には、保険診療の入れ歯を選んだほうが満足度が高いでしょう。

ただし、どういった治療法を選んだほうが良いかは、患者さまのお口の状態によっても大きく異なります。

迷ってしまった場合には、

  • 入れ歯(人工歯)
  • インプラント(失った歯を補う治療法)

の2つを専門とする歯医者で相談をした上で、自分にとってのベストプランを比較検討したほうが良いでしょう。

歯科医師:田口
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かかりつけ医の説明に納得が行かない場合には、セカンドオピニオン(他の歯医者の意見を聞く)を利用するのもおすすめですよ!

3-1:入れ歯以外の治療の選択肢も検討しよう

歯を失ってしまった場合には、入れ歯以外にも

  • 歯牙移植(自分の歯を移植する治療法)
  • ブリッジ(連結した歯を被せて歯がない部分を補う治療法)
  • インプラント(人工歯で失った歯を補う治療法)


が選べるケースがあります。

歯科医師:田口
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以下記事ではそれぞれの治療法を詳しく紹介しているので、入れ歯以外の選択肢も考えたい場合はぜひ参考にしてくださいね!

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4:入れ歯はいくら?値段や種類の結論

それでは最後に、入れ歯の治療法を検討する際の重要なポイントをおさらいしていきます。

本記事のまとめ

保険診療の入れ歯の料金相場は、約1,200円~9,000円(片アゴのみ)と非常に安いです。

一方で自費の入れ歯は約15万~80万と、

・入れ歯の種類
・治療範囲
・歯医者

によって大きく治療費が異なります。

そのため、保険と自費で迷ってしまった場合には、

・保険:治療費重視
・自費:品質重視

という点を念頭に、信頼できる歯科医師を見つけて治療法を相談してみましょう。

もしくは、入れ歯以外の

・歯牙移植
・ブリッジ
・インプラント

を検討してみるのもおすすめです。


以上、今回は入れ歯の種類や料金について説明しました。

当院は入れ歯に限らず、

  • 補綴物(人工歯)
  • 口腔外科
  • 矯正
  • インプラント


など、それぞれの分野に精通した専門の歯科医師が在籍しています。

歯科医師:田口
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セカンドオピニオンとしても、ぜひご利用ください。

しっかり検査・診断をした上で、丁寧にアドバイスいたしますね^^

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執筆協力:森崎ことり(ライター)