インプラント治療の失敗談から学ぶ正しい歯医者の選び方|戸田市のインプラント治療|北戸田COCO歯科

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インプラント治療の失敗談から学ぶ正しい歯医者の選び方

安全性・リスク

インプラント治療の失敗談から学ぶ正しい歯医者の選び方

 

 インプラントの外科手術が不安だな
 失敗されたらどうしよう…
 どんな歯医者を選べば、安全な治療が受けられるのかな?


そんなインプラント治療への不安を抱えている方。

たしかに手術と聞くと、なんだか心配になってしまいますよね。

そこで本記事では、日本口腔インプラント学会所属の歯科医師田口が、「インプラントの代表的な失敗談と正しい歯医者の選び方」を紹介していきます。

ぜひ精度の高い情報を得て、安全な治療が受けられる歯医者を見極められるようになりましょう!

ではさっそく、本題へ移っていきますね。

 

【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
【経歴はこちら】

 

 

1:インプラント治療の失敗談と信頼できる情報源について


インプラント治療の失敗談と信頼できる情報元について


雑誌などではより多くの人に読んでもらうために、インプラントの危険性を煽る記事が多くなっています。

しかし、その記事もよく読んでみると、公的データに基づいた内容ではないケースが多いです。

特にインプラント治療の失敗談は読者の興味を引きやすいので、センセーショナルな題名で不安を煽ってくるかもしれません。

しかし、大切なのは情報の信頼性や公平性です。

誰が書いた記事なのか
情報源はどこなのか
どんな媒体で配信されているのか


を考えた上で良い話も悪い話もチェックした方が良いでしょう。

信憑性の低い情報に惑わされないためにも、信頼できるサイトで情報収集をしてくださいね!

 

情報収集にオススメなサイト

 

1-2:成功率にも注意!本当にその数字は正しい?

インプラント治療の成功率は、定義が難しいため公的なデータが出ていません。

約20年前の一部論文では、「一次手術の成功率は上顎で81.7%、下顎で96.1%」という調査結果が発表されていました。

しかし、この20年でインプラント治療は大きく進化しているため、2020年時点では数値が上昇している可能性が高いです。

また、歯科医院やメーカーが出している成功率については、

 難しい症例(あご骨が少ないなど)
 持病ありの患者さま


などは対象外にして、医院・メーカー独自の成否基準を元に都合の良いデータだけを掲載しているケースがあります。

そのため、成功率だけを見て歯医者を選ぶのは避けたほうが良いでしょう。

失敗談と同様に、意見がかたよっていない公平な配信元からの情報収集を心がけてくださいね!

では次に、インプラント治療の失敗談には実際にどんなものがあるのかをご紹介していきます。

※出典:口腔インプラント生存に関する疫学調査/オッセオインテグレーションの獲得と維持からみた評価(日本口腔インプラント学会 第15巻 1号)

 

2:インプラント治療の代表的な4つの失敗談と原因


インプラント治療の代表的な4つの失敗談と原因

インプラント治療の代表的な失敗談は、

インプラントと骨がくっつかない
細菌感染をする(インプラント周囲炎)
外れる・ぐらつく・破損する
痛み・腫れ・しびれが続く


の4つです。

上記の失敗が起こる原因を一つひとつ解説していきますね!

チェックポイント

インプラント治療の失敗やトラブルを避けたい方に役立つ『正しい歯医者の選び方』は、記事後半で紹介しています。

合わせて参考にしてくださいね。


2-1:インプラントと骨がくっつかない

インプラント体とあご骨がくっつかないといった失敗の主な原因は、歯科医師の知識・経験不足によるものが多いです。

なぜなら、インプラントとあご骨をしっかり結合させるためには

 適切な位置にインプラントを埋め込む
 骨量や骨質に合わせた手術を行う


といった歯科医師のスキルが必要になるからです。

 

2-2:細菌感染をする(インプラント周囲炎)

インプラント治療をした部位が細菌感染をする主な原因は、

 治療前の歯周病の治療不足
 歯医者内の衛生管理不足
 治療後のメンテナンス不足


の3つです。

インプラントが細菌感染してしまうと、インプラント周囲炎になってあご骨が溶け、術後のインプラントのぐらつきや脱離を引き起こします。

 

2-3:外れる・ぐらつく・破損する

インプラントの構造


治療後すぐにインプラント体(歯茎の中に隠れている部分)や上部構造(被せもの)が

 

 外れる
 ぐらつく
 破損する


のも代表的なインプラント治療の失敗ケースです。

これは、

 

 患者さま自身のメンテナンス不足
 インプラントが適切な位置に埋められていない
 かみ合わせの調整不足
 アバットメントのゆるみ


などが原因で起こることが多いです。

 

2-4:痛み・腫れ・しびれが続く

治療後に一過性ではなく長期的な痛み・腫れ・しびれの症状が続く場合は、

 インプラントが適切な位置に埋められていない
 患者さま自身のメンテナンス不足


などが原因で、

 

 インプラントが神経に触れていたり
 細菌感染による炎症が起きている


可能性があります。

 

3:インプラント治療の失敗談からわかる正しい歯医者の選び方

 

インプラント治療の失敗談からわかる正しい歯医者の選び方

 

ここまで紹介した失敗談ですが、信頼できる歯科医師の元で正しい処置を受けていれば、過度に心配する必要はありません。

なぜなら、インプラントはすでに55年の歴史を持つ治療で、失敗を減らすための対応策が確立されているからです。

ただし、まだ施術する歯科医師のスキルや知識に差があるのは事実です。

そのため、より確実なインプラント治療を受けるためには、患者さまご自身で歯科医師や歯医者を”しっかり選ぶ意識”が必要になります。

具体的には、以下の5つのポイントを意識するがオススメでしょう。

 

検査や診断に力をいれている
歯科医師の経歴や実績が充実している
リスクや対処法も説明してくれる
治療後のサポート体制がある
「かかりつけ医」「家から近い」だけで歯医者を選ばない


どういうことか、それぞれ詳しく説明していきますね。

 

3-1:検査や診断に力をいれている

インプラント治療の失敗を避けるためには、治療前の検査・診断が重要になります。

なぜなら、治療を成功させる上で大切な

 適切な位置にインプラントを埋め込む
 患者の症状や状態に合わせた処置を行う


を実践するためには、治療前の正確な検査や診断が欠かせないからです。

具体的には、

 CT撮影(骨・神経の立体的な把握)
 持病や服用薬の徹底した事前確認
 インプラント部位以外のお口の状態チェック


などに力を入れている歯医者は、安全性への配慮が適切なケースが多いです。

 

3-2:歯科医師の経歴や実績が充実している

インプラント治療は失敗やトラブルを回避するために、外科手術への知識や経験を有する歯科医師の治療を受けるのが重要なポイントです。

具体的には、

 難症例にも対応できる(骨造成など)
 日本口腔インプラント学会に所属している
 インプラント担当医が常駐している
 学会や研修にも精力的に参加している
 インプラント以外の治療にも精通している
 インプラント治療の経験年数や症例数が多い
 歯医者にCTを常備している


などのポイントを調べると、担当医や歯医者のインプラント治療への意識や実力が判断しやすいでしょう。

 医院サイトで担当医の経歴を確認
 医院サイトで設備を確認
 カウンセリングで担当医に直接質問


上記の方法で、ご自身でも歯を任せる医師や歯医者が信頼に値するのかをチェックしてみてください。

判断が難しい場合には、別の歯科医師や歯医者の意見も聞ける、セカンドオピニオンを利用するのもオススメですよ。

 

3-3:リスクや対処法も説明してくれる

インプラント治療の良いところだけではなく、リスクやデメリットもしっかり説明してくれる歯科医師は信頼できる可能性が高いでしょう。

なぜなら、患者自身がリスクやデメリットも理解した上で治療を選択できれば、長期にわたり適切に治療に向き合えるからです。

また、患者さまご自身でもインプラント治療を受ける前に、

 治療費
 治療期間
 治療法別のリスクやデメリット
 治療後のメンテナンスの必要性
 保証内容


などについて説明を求めておくと、歯科医師と患者さま間の相違点をなくせます。

あわせて読みたい

 

3-4:治療後のサポート体制がある

『2-2:細菌感染する(インプラント周囲炎)』でもお伝えしたように、細菌感染を防ぐためには治療後のメンテナンスや日々のセルフケアが重要になります。

そのため歯医者選びをする際は、治療後のサポート体制も整っているかをチェックしましょう。

具体的には、

 治療前にインプラント周囲炎の説明があるか
 メンテナンスの重要性を伝えてくれるか
 歯科衛生士が担当性か
 歯科衛生士の研修や勉強会が頻繁に行われているか


などで、治療後のサポートへの力の入れ具合を判断できます。

インプラントを入れた後のアフターフォローも任せられる歯医者を選びましょう!

※歯科衛生士(しかえいせいし)とは

歯磨き指導やお口の清掃など、お口の健康や衛生管理をサポートする国家資格保持者のことです。

 

3-5:「かかりつけ医」「家から近い」だけで歯医者を選ばない

独立行政法人国民生活センターが公表している「患者様がインプラント手術を受ける歯医者を選んだ理由TOP5」は、以下のとおりです。

インプラント治療を受ける歯医者を選んだ理由


しかし、上記の1位・2位のように「かかりつけの歯科医」「医療機関が自宅に近い」だけを理由にインプラント治療をする歯医者を選ぶのはオススメしません。

繰り返しになりますが、インプラント治療をする歯科医師のスキルや知識には差があるケースが多いです。

より安全で確実な治療を望むのであれば、やはりここまでに紹介した

 検査や診断に力を入れている
 歯科医師の実績や経歴は充実している
 リスクや対処法も説明してくれる
 治療後のサポート体制はある

 

歯医者を選んだほうが良いでしょう。

 

4:インプラント治療の失敗談&歯医者の選び方の結論

それでは最後に、インプラント治療の失敗談&歯医者の選び方の重要なポイントをおさらいしていきます。

 

まとめ

インプラント治療の失敗談と成功率は、公的なデータに基づいた情報が少ないです。

ネット情報や歯医者の都合の良い内容に惑わされないためにも、情報源が信頼できるか否かを見極めることを意識しましょう。

インプラント治療について情報収集する際にオススメのサイトは、以下の2つです。

教えて、インプラント治療ってなに 
歯科インプラント治療のための Q&A

代表的なインプラント治療の失敗談は、
インプラントと骨がくっつかない
細菌感染する(インプラント周囲炎)
外れる・ぐらつく・破損する
痛み・腫れ・しびれが続く


の4つになります。

インプラント治療の失敗を避けるためには、
検査や診断に力をいれている
歯科医師の経歴や実績が充実している
リスクや対処法も説明してくれる
治療後のサポート体制が整っている
「かかりつけ医」「家から近い」だけで歯医者を選ばない


の5つポイントを意識して、スキルや経験のある歯科医師がいる歯医者を選ぶのがオススメです。


以上、インプラント治療の失敗談が気になる方に向けた内容でした。

ネットでは様々な情報が流れていますが、患者様の状態によっては当てはまらないかたよった内容も多いです

インプラント治療を検討している場合は、まず信頼できる歯科医師(歯医者)を探して、直接話を聞いてみてくださいね

 

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執筆協力:森崎ことり(ライター)