歯を失ってしまったときに、「入れ歯にしようかな？」と思うことがありますよね。

とはいえ、一口に入れ歯と言っても

ではそれぞれ、全く特徴が異なります。

また、種類も豊富な上に値段もそれぞれ大きく違うため、何を選べばいいかわからなくなってしまう方も多いはずです。

そこで本記事では、大学病院で補綴（人工歯）を専門に学んだ歯科医師・田口が「入れ歯の費用や種類」についてわかりやすく解説していきます。

1：保険診療の入れ歯はいくら？料金相場や特徴

保険診療の入れ歯の料金相場は、以下のとおりです。

	部分入れ歯	総入れ歯
イメージ
1割負担	約1,200円～2,500円	約3,000円
3割負担	約3,600円～7,500円	約9,000円

保険診療の入れ歯は全国どこの歯医者で治療しても、

といった特徴があります。

1-1：部分入れ歯（プラスチック+金属）

部分入れ歯は、自分の歯が1本でも残っている場合に装着する入れ歯のことです。

プラスチックと金属の金具で、失った歯を補います。

1-2：総入れ歯（プラスチック）

総入れ歯は、自分の歯が1本も残っていない場合に装着する入れ歯です。

すべてプラスチックでできています。

2：自費診療の入れ歯はいくら？料金相場や特徴

自費診療の入れ歯の料金相場は、約15万円～80万円です。（部分入れ歯・総入れ歯を含む）

自費診療は、保険診療のように一律の決まりや制限がないため、

などによって、治療費が大幅に異なるといった特徴があります。

2-1：金属床の入れ歯

金属床の入れ歯とは、歯ぐきに触れる部分が金属素材で作られている入れ歯です。

平均相場は、以下のとおりになります。

2-2：ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーとは、「金属のバネがない」入れ歯です。

平均相場は、以下のとおりになります。

2-3：コンフォート入れ歯（シリコーン入れ歯）

コンフォート入れ歯（シリコーン入れ歯）とは、歯ぐきに触れる部分をシリコーンというクッション材で覆った入れ歯のことです。

平均相場は、以下のとおりになります。

2-4：コーヌスクローネ入れ歯

コーヌスクローネ入れ歯とは、残っている歯を削って金属のキャップを被せ、その上に入れ歯を被せるタイプの義歯です。

平均相場は、以下のとおりになります。

2-5：マグネット入れ歯（自分の歯+入れ歯）

マグネット入れ歯とは自分の歯に金属を埋め込み、入れ歯側に磁石をつけぴったり吸着させるタイプの入れ歯です。

平均相場は、以下のとおりになります。

2-6：インプラントオーバーデンチャー（インプラント+入れ歯）

インプラントオーバーデンチャーとは、2～6本のインプラントを固定源にして総入れ歯を被せる治療法のことです。

インプラントと入れ歯を固定する方法は、マグネットやスナップボタンなど患者さまによって異なります。

平均相場は、以下の通りになります。

3：保険と自費の入れ歯の大まかな違い！どちらを選べばいいの？

結論からお伝えすると、品質（噛みやすさ、審美性、安定感、耐久性など）を求める方は自費診療の入れ歯を検討してみるのがおすすめです。

一方で、品質よりもとにかく費用重視でいいという場合には、保険診療の入れ歯を選んだほうが満足度が高いでしょう。

ただし、どういった治療法を選んだほうが良いかは、患者さまのお口の状態によっても大きく異なります。

迷ってしまった場合には、

の2つを専門とする歯医者で相談をした上で、自分にとってのベストプランを比較検討したほうが良いでしょう。

3-1：入れ歯以外の治療の選択肢も検討しよう

歯を失ってしまった場合には、入れ歯以外にも

が選べるケースがあります。

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4：入れ歯はいくら？値段や種類の結論

それでは最後に、入れ歯の治療法を検討する際の重要なポイントをおさらいしていきます。

以上、今回は入れ歯の種類や料金について説明しました。

当院は入れ歯に限らず、

など、それぞれの分野に精通した専門の歯科医師が在籍しています。