歯ぎしりをしていてもインプラントは可能?対策や放置するリスクを解説|戸田市のインプラント治療|北戸田COCO歯科

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歯ぎしりをしていてもインプラントは可能?対策や放置するリスクを解説

安全性・リスク

歯ぎしりをしていてもインプラントは可能?対策や放置するリスクを解説


「歯ぎしりするけど、インプラントを入れて平気?」
「歯ぎしりでインプラントが取れることってある?」
「インプラントを歯ぎしりから守る方法は?」

上記のような、疑問をお持ちの方。

たしかに、歯ぎしりや食いしばりが原因で、お金と時間をかけて入れたインプラントがダメになってしまうのは避けたいですよね。

そこで本記事では、日本口腔インプラント学会所属の歯科医師田口

歯ぎしりしていてもインプラント治療は可能か
対策はあるのか
歯ぎしりをセルフチェックする8つの方法
歯ぎしりを放置する6つのリスク
結論

の順に、「歯ぎしりとインプラント」についての役立つ情報を紹介していきます。

歯ぎしりや食いしばりが気になっている方は、ぜひご一読ください!

 

 

 

【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
【経歴はこちら】

 

1:歯ぎしりをしていてもインプラント治療は可能?

 

歯ぎしりをしていてもインプラント治療は可能?


基本的には、歯ぎしりをしていてもインプラント治療は可能です。

なぜなら、日本人の約7割は歯ぎしりを経験していると言われており、通常の歯ぎしり程度であればそこまで問題は起きないからです。

ただし、例外的に「病的な歯ぎしり」には注意をする必要があります。

なぜなら、

上部構造(被せもの)が割れたり
インプラント周囲炎を発症させたり


するケースがあるからです。

そのため、過度な歯ぎしりや食いしばりをしている方は、この次に紹介する方法でインプラントを守ったほうが良いでしょう!

 

※インプラント周囲炎(しゅういえん)とは?

インプラントを支えているあご骨を溶かしたり、周囲の歯ぐきに炎症を起こしたりする歯周病のような病気。

 

2:歯ぎしりが強い人がインプラント治療をする際の対策

 

歯ぎしりが強い人がインプラント治療をする際の対策

歯ぎしりや食いしばりが強い人がインプラント治療をする際は

 

ナイトガードで歯を守る
 矯正治療でかみ合わせや歯並びを改善する


といった方法で、インプラントを守るのがオススメです。

どういうことか、詳しく説明しますね。

 

2-1:ナイトガードで歯を守る

ナイトガードとは、就寝中に使用する取り外し可能なマウスピースのことです。

ナイトガードをつけて上下の歯が直接当たるのを防げば、歯やあごにかかる負担を減らせます。

ただし、毎晩寝る前にマウスピースをつけるといっためんどくささを感じるケースも多いです。

気になる場合は、一度かかりつけ医でナイトガードについて相談してみましょう。

ナイトガードの費用

・約8~9千円(3割負担の場合)
※保険適用可

 

2-2:矯正治療でかみ合わせや歯並びを改善する

生まれつきのかみ合わせや歯並びで歯やあごにダメージがかかりやすい場合には、矯正治療がオススメなケースもあります。

ナイトガードは対処療法になりますが、矯正治療は根本的な原因をなくせる可能性が高いので効果を実感しやすいでしょう。

ただし、インプラントも矯正治療も自費診療になるため、治療費や治療期間が多くかかります。

またどちらも歯科医師の技術や知識が必要になる治療なので、慎重に歯医者選びを行った上で治療プランをよく相談したほうが良いでしょう。

 

矯正治療の費用

・約50~150万円
※基本は自費診療(保険対象外)


では次に、歯ぎしりをセルフチェックする方法を紹介していきます。

 

3:歯ぎしりをセルフチェックする8つの方法

 

歯ぎしりをセルフチェックする8つの方法

自分が歯ぎしりや食いしばりをしているかを調べたい方は、以下の8つのポイントをチェックしてみてください。

 

歯ぎしりを家族などに指摘された経験がある
起きたときにあごが重い、だるい
集中すると無意識に噛みしめている
 噛むと痛いやしみるなどの症状がある
犬歯(前から3番目の歯)が平らになっている
つめものや被せものが取れたり欠けたりする
舌に歯型がついている
 上あごや舌の下に骨隆起と呼ばれるコブができた


どれか1つでも当てはまる場合は、歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。


担当医に相談をして、ナイトガード等で歯ぎしりからインプラントを守っていきましょう!

 

3-1:歯ぎしりの種類によっては発見が遅れやすい

歯ぎしりは大きくわけて、3つの種類があります。

グラインディング
上下の歯を左右にギリギリとすりあわせる
グライディング


タッピング
上下の歯をカチカチと咬み合わせる


クレンチング
食いしばりや咬みしめなど、上下の歯を強く噛み合わせる
クレンチング


この中で、最後に紹介したクレンチングは音がしないので周囲からの指摘もなく発見が遅れやすいです。

自覚症状がなくても先程紹介したセルフチェックで該当するものがあれば、一度かかりつけ医で診てもらうのがオススメでしょう。

 

4:インプラント以外にも!歯ぎしりを放置すると起こる6つのリスク


インプラント治療をするリスク


ここまで紹介したとおり、病的な歯ぎしりはインプラントに悪影響を与えます。

そして、もちろんインプラント以外の天然歯(自分の歯)や人工歯(治療済みの歯)にとっても病的な歯ぎしりはデメリットが大きいです。

インプラントの有無にかかわらず、病的な歯ぎしりを放置していると、

 

歯周病
顎関節症(がくかんせつしょう)
噛むと痛い・しみる(知覚過敏)
歯や歯の根が割れる・欠ける
骨隆起(こつりゅうき)が肥大する
肩こりや頭痛が悪化する


といった6つのトラブルが発生しやすくなります。

それぞれどういった問題が起きるのか、詳しくご紹介していきますね。

 

4-1:歯周病

歯ぎしりは、歯だけではなく歯を支える歯ぐきやあご骨にも負担を与えます。

お口の清掃状態は良いのに、歯周病を指摘された場合には歯ぎしりや食いしばりが原因になっている可能性が考えられるでしょう。

歯周病が進行してしまうと、歯を支える骨が溶けてしまい、最終的にはインプラント以外の天然歯を失う原因になってしまうので注意をしましょう。

 

4-2:顎関節症(がくかんせつしょう)

歯ぎしりや食いしばりを放置していると、顎関節症(がくかんせつしょう)を発症するケースがあります。

具体的には、

 口を開けたときのあごの痛み
 口を大きく開けられない、開けにくい
 あごを動かすと、耳のあたりでカクカク音がする


といった症状が現れはじめます。

自然治癒することもありますが、痛みやお口の動作障害が強くなるケースも多いので症状に気づいたら早めに受診をするのがオススメです。

 

4-3:噛むと痛い・しみる(知覚過敏)

歯ぎしりや食いしばりは放置すると、

 

 固いものを噛むと痛い
 冷たい飲食物にしみる


などの知覚過敏の症状を発症するケースがあります。

悪化すると、歯の神経を抜く治療(根管治療)が必要になってしまうこともあるので注意をしましょう。

 

4-4:歯や歯の根が割れる・欠ける

歯ぎしりや食いしばりの強い力は、歯にも負担をあたえて割れたり欠けたりする原因になります。

ひどい場合には、歯の根っこまでひびが入って折れる歯根破折(しこんはせつ)を発症し、虫歯や歯周病がないのに歯を失ってしまうケースもあるので注意をしましょう。


4-5:骨隆起(こつりゅうき)が肥大する

歯ぎしりや食いしばりは、骨隆起(こつりゅうき)と呼ばれるあご骨の肥大化に繋がります。

自然治癒することがないので、歯ぎしりや食いしばりを放置して肥大化し続けると骨隆起が邪魔で

 入れ歯が入れにくくなる
 発音がしにくくなる


などの問題が発生する可能性があるでしょう。

骨隆起に気づいたら、早めにナイトガードであご骨へのダメージを軽減するのがオススメです。

 

4-6:肩こりや頭痛が悪化する

歯ぎしりや食いしばりは、顔周りの筋肉を緊張させます。

その影響で、慢性的な肩こりや頭痛を発症させるケースもあるのです。

こちらの場合も、ナイトガードで筋肉への負担を緩和しておくと良いでしょう。

 

5:結論:歯ぎしり癖がある人のインプラント治療

 

それでは最後に、歯ぎしり(食いしばり)癖がある人のインプラント治療の重要なポイントをおさらいしていきます。

 

まとめ

歯ぎしりや食いしばりをしていても、基本的にはインプラント治療は可能です。

ただし、病的な歯ぎしり(食いしばり)が認められた場合には、
インプラント周囲炎
上部構造(被せもの)の破損

を防ぐために

ナイトガード
かみ合わせ治療(矯正)

などをして、歯・あご骨・顔周りの筋肉への負担を軽減した方が良いでしょう。


自分が歯ぎしりしているかわからない場合には、

1. 歯ぎしりを家族などに指摘された経験がある
2. 起きたときにあごが重い、だるい
3. 集中すると無意識で噛みしめている
4. 噛むと痛いやしみるなどの症状がある
5. 犬歯(前から3番目の歯)が平らになっている
6. つめものや被せものが取れたり欠けたりする
7.舌に歯型がついている
8.上あごや舌の下に骨隆起と呼ばれるコブができた

の8つのポイントをセルフチェックしてみてください。

歯ぎしりや食いしばりを放置すると、インプラント以外の歯やあごにも、
歯周病
顎関節症(がくかんせつしょう)
噛むと痛い・しみる(知覚過敏)

歯や歯の根が割れる・欠ける
骨隆起(こつりゅうき)が肥大する
肩こりや頭痛が悪化する


などの問題が発生する可能性が高くなります。


以上、インプラントと歯ぎしりについて紹介しました。

歯ぎしりや食いしばりは、歯科医師がお口の中をチェックすることで早期発見できるケースも多いです。

早めに対処できれば酷くなる前にダメージを軽減・緩和できるので、まずは定期検診に通う習慣をつくってみてくださいね

 

 

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執筆協力:森崎ことり(ライター)