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インプラントで後悔する3つの理由!成功させる秘訣とは?【Q&A付き】

公開日:

安全性・リスク

インプラントで後悔する3つの理由!成功させる秘訣とは?【Q&A付き】

インプラント治療をした後に、後悔したらどうしよう…

そう不安に思っていませんか?

インプラント治療は、「適切な治療」と「メンテナンス」が行われていれば、患者さまにとってメリットの大きい治療法です。

しかし、当院にも

他院でインプラント治療を受けたけれど、こんなはずじゃなかった…

という患者さまからのご相談が少なからずあります。

歯科医として、そのような後悔をされる方を一人でも減らしたい!という強い想いから、この記事を執筆することにしました。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

この記事を読めば、不安を解消し、納得のいく決断ができるはずです。

ぜひ最後まで、ご一読くださいね!

【執筆・監修者】田口 耕平

日本接着歯学会
日本口腔インプラント学会
日本補綴歯科学会・専門医
国際口腔インプラント学会・認定医
日本糖尿病協会登録歯科医

北戸田COCO歯科 院長
【詳しい経歴はこちら】

歯科医師:田口 耕平

1:インプラント治療で患者さまが後悔する3つの理由

インプラント治療で患者さまが後悔する3つの理由

歯科医からみて、インプラント治療で患者さまが後悔する理由は、大きく以下3つにわけられます。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

どういうことか、それぞれ解説していきますね!

1-1:治療前の情報収集の不足

インプラント治療で患者さまが後悔する1つ目の理由は、「治療前の情報収集が不足している」です。

インプラント治療には、

  • 自分の歯のようにしっかり噛める
  • 見た目が自然で美しい
  • 周りの歯に負担をかけない
  • 顎の骨の健康を維持する
  • 適切にメンテナンスを行えば、半永久的に使える

などのメリットが、たくさんあります。

一方で、

  • ほとんどの方が保険適用外の治療になる
  • 他の治療法よりも、治療期間が長い
  • 歯医者や歯科医によって、受けられる治療内容の差が大きい
  • 外科手術を伴うため、リスクがゼロではない

などのデメリットもあるのです。

そのため、どの治療法にも共通していることではありますが、治療前の情報収集をしっかり行わずに治療をスタートさせてしまうと、

こんなはずじゃなかった!

と後悔につながってしまう可能性が高くなります。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

インプラント治療は、他の治療法と比べて寿命が長いため、一生ものと考えて選んだほうがいい治療法です。

長い付き合いになるからこそ、本記事の『治療前の情報収集を妥協しない』などを参考に、患者さまご自身にも治療前に、インプラント治療への理解を深めていただくことをおすすめしています。

1-2:歯科医とのコミュニケーション不足

インプラント治療で患者さまが後悔する2つ目の理由は、「歯科医とのコミュニケーション不足」です。

具体的には、

  • 質問しづらい雰囲気の歯医者だった
  • 歯科医の説明が専門用語ばかりで理解できなかった
  • 忙しそうで質問するのをためらってしまった

などの理由で、患者さまと歯科医の間で十分な意思疎通ができないまま治療を進めると、以下のような問題が起こりやすくなります。

  • 治療の目的やゴールが共有できておらず、術後に「思っていたのと違う」仕上がりになる
  • 治療のリスクや副作用について十分に説明を受けておらず、予期せぬトラブルに不安を感じる
  • 術後のケアやメンテナンス方法について理解不足のまま治療が進み、トラブルが起こる

インプラント治療は、歯科医と患者さまの二人三脚で進めていく治療です。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

良好なコミュニケーションは、治療の成功だけでなく、患者さまの精神的な安心にも繋がります。

ですので、本記事の『信頼できる担当医や歯医者を慎重に選ぶ』を参考にして、後悔のなく自分の歯を任せられる歯科医を探しましょう!

1-3:治療後の予期せぬトラブル

インプラント治療で患者さまが後悔する3つ目の理由は、「治療後の予期せぬトラブル」です。

インプラント治療は、適切な治療と術後のケアを行えば、長期にわたって機能する確率が高い治療法です。

しかし、残念ながら、以下のようなトラブルが発生する可能性もゼロではありません。

  • インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)
  • インプラントの破損・脱落
  • 神経の損傷
  • 上顎洞への穿孔
  • インプラント部位を後から矯正をしたくなった
  • 見た目に満足できなかった

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

ただし、この後に紹介する『インプラント治療で後悔しないための3つの秘訣』を実践することで、トラブルの発生確率を大幅に減らすことが可能です!

2:インプラント治療で後悔しないための3つの秘訣

インプラント治療で後悔しないための3つの秘訣

前項では、インプラント治療で患者さまが後悔する代表的な3つの理由を紹介しました。

ここでは、そういった理由で後悔する可能性を大幅に減らせる、以下の「3つの秘訣」を詳しく解説していきます。

2-1:治療前の情報収集を妥協しない

インプラント治療で後悔しないための最初の秘訣は、「治療前の情報収集を妥協しない」です。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

後になって「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、具体的にどのような情報を集めておくといいか、以下にまとめました。

治療前に集めておきたい情報
2-2:信頼できる担当医や歯医者を慎重に選ぶ

インプラント治療で後悔しないための2つ目の秘訣は、「信頼できる担当医や歯医者を慎重に選ぶ」ことです。

これは、情報収集と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なポイントと言えます。

なぜなら、インプラント治療は自費診療であることから、治療の質が歯医者や歯科医によって大きく異なるからです。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

具体的にどのような点に着目して、担当医・歯医者を選べば良いのか、以下にまとめました。

担当医や歯医者を選ぶポイント

上記の項目を元に、セカンドオピニオンを利用して、複数の歯医者を比較し、あなたと相性の良い担当医・歯医者を探してみてください。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

口約束は、後のトラブルに繋がる可能性が高いです。

治療費・治療計画・保証内容などの詳細については、双方の合意が取れたことがわかる文章を保存しておきましょう。

→【あわせて読みたい】インプラント治療にセカンドオピニオンが重要な4つの理由|準備や選び方は?

2-3:治療後のメンテナンスを怠らない

インプラント治療で後悔しないための3つ目の秘訣は、「治療後のメンテナンスを怠らない」ことです。

どの治療法にも共通して言えることですが、

  • 長持ちさせる
  • 治療後の予期せぬトラブルを防ぐ

ためには、治療後のメンテナンスが欠かせません!

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

具体的には、治療後は以下のポイントに気をつけることが重要となります。

治療後のポイント

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

では次に、「インプラント治療後に後悔した場合の対処法」について解説していきます。

3:インプラント治療後に後悔した場合の対処法

インプラント治療後に後悔した場合の対処法

インプラント治療は、「適切な治療」と「メンテナンス」を行えば、長期にわたって機能する可能性の高い治療法です。

しかし、万が一、治療後に後悔するような出来事が起こってしまった場合は、以下の手順で対応しましょう。

3-1:まずは担当医に相談する

治療後の不具合や疑問を感じたら、まずは治療を受けた歯医者に相談しましょう。

原因を特定し、適切な対応をしてもらうことが大切です。

保証期間内であれば、無償で対応してもらえる場合もあります。

また、重要なのは、気になることがあったら問題を放置せず、早めに行動を起こすことです。

早期に対応することで、問題を最小限に抑えられます。

3-2:セカンドオピニオンを検討する

担当医の説明や対応に納得できない場合は、他の歯医者でセカンドオピニオンを受けることを検討しましょう。

異なる視点からの意見を聞くことで、問題の本質や解決策が見えてくることがあります。

尚、セカンドオピニオンを受ける際は、以下の点に注意しましょう。

  • 現在の状況を正確に伝える
    →これまでの治療経過や症状、担当医の説明などを整理して伝えられるようにしておきましょう。
  • 資料を持参する
    →レントゲン写真やCT画像、治療計画書など、関連する資料を持参すると、より正確な診断を受けることができます。
  • 質問を準備しておく
    →聞きたいことや不安なことを事前にリストアップしておくと、スムーズに相談できます。

3-3:専門機関に相談する

歯医者での対応や回答に納得がいかない場合や、より専門的な意見を求めたい場合は、

  • 大学病院の歯科
  • インプラント専門の学会

などに相談してみるのも一つの方法です。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

では次に、「インプラント治療後に後悔したらどうしよう…」といった不安を抱える患者さまからよくいただく質問に回答していきます。

4:インプラント治療の後悔に関連するよくある質問8選

インプラント治療の後悔に関連するよくある質問8選
4-1:インプラント治療は高いって聞いたけど、実際どうなの?

A.インプラント治療は保険適用外のため、総額で1本あたり約30万円〜40万円ほどかかるケースが多いです。

しかし、

  • 天然歯に近い噛み心地や見た目を再現する
  • 周囲の歯に負担をかけない
  • 適切なメンテナンスを行うことで、10年以上または半永久的に使用できる

などは、他の治療法では同じレベルで実現するのが難しいと言えます。

これらの点を考慮すると、初期費用は高くても、長期的に見れば価値のある投資だと考える方も多いです。

また、費用は

  • 歯医者や担当医
  • 使用するインプラントの種類や本数
  • 手術方法
  • 立地条件

などによって大きく異なります。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

ですので、治療費については事前に複数の歯医者で相談して、見積もりを比較すると、お住まいの相場がわかるのでがおすすめですよ!

▶当院の治療費について

4-2:インプラントは治療期間が長いらしいけど、通院負担は?

A.インプラント治療は、保険適用のブリッジや入れ歯に比べると、治療期間が長く通院負担も大きくなる傾向があります。

これは、インプラント体を顎の骨に埋め込んだ後、骨と結合するまでの期間(治癒期間)が必要となるためです。

しかし、この期間を設けることで、ブリッジやインプラントよりも

  • 天然歯に近い噛み心地を再現できる
  • 適切なメンテナンスを行うことで、10年以上または半永久的に使用できる

などのメリットを得ることができます。

通院期間は治療内容で個人差がありますが、通常は約3ヶ月〜1年くらいかかります。

通院回数も個人で異なりますが、通常は約6〜8回くらいです。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

インプラント体を埋入する部位によっても異なりますので、当院では精密検査後に、個別の治療計画をご説明させていただいております。

4-3:インプラントの失敗例はどんなものがある?

A.代表的な失敗例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • インプラント周囲炎
    →インプラントの周囲の組織が炎症を起こす病気で、進行するとインプラントが抜け落ちてしまうことがあります。
  • インプラントの脱落・破損
    →インプラント体や被せ物が破損したり、脱落したりするケースです。
  • 神経の損傷
    →手術中に神経を損傷し、痺れや麻痺などの後遺症が残る場合があります。
  • 上顎洞への穿孔
    →上顎の奥歯にインプラントを埋入する際に、上顎洞と呼ばれる空洞にインプラントが突き抜けてしまうことがあります。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

インプラント治療は確立された治療法ですが、残念ながら稀に失敗例も報告されています。

これらのリスクを避けるためにも、本記事で紹介した『インプラント治療で後悔しないための3つの秘訣』を実践するのが重要です。

4-4:インプラントはどのくらい持つ?平均寿命は?

A.適切な治療とメンテナンスが行われていれば、インプラントは10年以上、場合によっては半永久的に機能すると言われています。

しかし、インプラントの寿命は、

  • 患者さまの口腔内の状態は良好か
  • 患者さまの全身の健康状態は良好か
  • 適切な治療が受けられているか
  • 生活習慣(喫煙など)に問題はないか
  • 定期的にメンテナンスが行われているか
  • 歯ぎしりや食いしばりによる顎骨への負荷はないか

などによって大きく左右されます。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

そのため、信頼できる担当医と協力し、患者さまの状態に合わせて、治療後も適切に管理していくことが重要です。

4-5:年齢によって、治療時の注意すべきポイントは変わる?

A.年齢によって、インプラント治療で注意すべきポイントは異なります。

  • 高齢者
    →全身疾患(糖尿病、高血圧など)を持っている場合や、骨密度が低下している場合があるため、事前の綿密な検査と全身状態の把握が重要です。
  • 若年者
    →成長期が終わっていない場合は、顎の骨の成長に合わせてインプラントの位置や角度を調整する必要があるため、治療時期を慎重に検討する必要があります。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

いずれの場合も、担当医とよく相談し、ご自身の状況に合わせた適切な治療計画を立てることが大切です。

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4-6:インプラント治療のデメリットやリスクは?

A.インプラント治療には、以下のようなデメリットやリスクがあります。

  • 治療期間が長い
    →顎骨とインプラントが結合するまでの期間が必要なため、治療期間が長くなる傾向があります。
  • 費用が高い
    →保険適用外の治療と比較すると、費用が高額になる傾向があります。
  • 外科手術が必要
    →手術を伴うため、感染や神経損傷などのリスクがゼロではありません。信頼できる担当医を探すことが重要となります。
  • メンテナンスが必要
    →インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

これらのデメリットやリスクも十分に理解した上で、治療を受けるかどうかを判断しましょう!

4-7:手術への不安が強いけど、どうしたらいい?

A.不安を軽減するためには、以下のような対処法を実践するのがおすすめです。

  • 担当医とよくコミュニケーションを取る
    →不安なことや疑問に思っていることを担当医に伝え、丁寧に説明してもらうことで、不安を解消することができます。
  • 治療について十分に理解する
    →治療の流れやリスクについて事前にしっかりと理解することで、安心して手術に臨むことができます。
  • 静脈内鎮静法などを利用する
    →不安が強い場合は、静脈内鎮静法という麻酔方法を選べる歯医者を選ぶことで、リラックスした状態で手術を受けることができます。

不安な気持ちを抱えたまま手術を受けるのではなく、担当医とよく相談し、納得したうえで治療を受けられるようにしましょう。

4-8:インプラントが再治療になる確率は高い?

A.適切な治療とメンテナンスが行われていれば、インプラントが再治療になる確率は決して高くありません。

厚生労働省の情報によると、インプラントは10年~15年後でも約90%が良好な状態を維持※しているとのことです。

これは、インプラント治療が、安定した治療法であることを示しています。

尚、再治療が必要になる主な原因としては、以下の点が挙げられます。

  • 手術前の歯周病治療が不十分であった
  • 術者の技術や経験不足
  • 手術後のメンテナンス不足
  • 喫煙や過度な歯ぎしり
  • 外的な事故や転倒による影響

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

したがって、インプラント治療を受ける際には、信頼できる歯科医師のもとで適切なケアを行うことが重要です。

これにより、再治療のリスクを最小限に抑えられます。

5:インプラントの後悔についてのまとめ

それでは最後に、本記事の重要なポイントを簡単におさらいしていきます。

本記事のまとめ
  • 後悔する主な3つの理由
    ①治療前の情報収集不足
    ②歯科医とのコミュニケーション不足
    ③治療後の予期せぬトラブル
  • 後悔しないための3つの秘訣
    ①治療前の情報収集を徹底的に行う
    ②信頼できる歯科医を慎重に選ぶ
    ③治療後のメンテナンスを怠らない
  • 治療後に後悔した場合の対処法
    ①まずは担当医に相談
    ②セカンドオピニオンを検討
    ③専門機関への相談も視野に

インプラント治療は、決して安い治療ではありません。

また、他の治療法と比べて寿命が長いため、一生ものと考えて選んだほうがいい治療法です。

歯科医師:田口 耕平
歯科医師:田口

そういった意味で、「患者さまに治療を受けたことを絶対に後悔してほしくない!」と当院は考えております。

患者さまが心から納得して治療に臨めるよう、最大限のサポートができる環境を整えておりますので、お悩みの際はぜひお気軽にご相談ください^^

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執筆協力:森崎ことり(ライター)