「インプラントにはあご骨の量が必要だと聞いたことがあるけど、50代でも平気?」
結論からお伝えすると、あご骨の量が減っていてもインプラント治療をするのは可能です。
また、骨粗鬆症の方であっても、内科医と連携をとることでインプラント治療ができます。
とはいえ、「どの歯医者で治療を受けても問題がない」というわけではありません。
骨が十分にある若年層に比べると、より適切な処置が求められるケースが増えるため、インプラント治療への
● 豊富な経験
● 高度な技術
● 専門性
をあわせもつ歯科医師による治療を受けたほうが安心です。
そこで本記事では、歯が本格的に抜けはじめる50代の方にこそ知ってほしい、インプラント治療の注意点やメリット・デメリットをご紹介していきます。
老後の生活の質を高めるためにも、ぜひ本記事を参考に治療法を比較検討してくださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
【経歴はこちら】
1:50代のインプラント治療と骨粗鬆症!注意点は?
「公益財団法人 骨粗鬆症財団|どんな検査をするの?」によれば、女性の骨量は50歳くらいから減り始めるそうです。
そのため、特に50代の女性がインプラント治療を検討される場合には、以下のポイントに注意をしたほうが良いでしょう。
☑あご骨を増やす治療ができる歯医者選び
☑持病や服用薬を事前に伝えてリスク回避
☑先に歯周病治療をする
どういうことか、一つひとつご説明していきますね。
すでに骨粗鬆症の方でも同じポイントに注意をしていただければ、より安全なインプラント治療が望めます。
1-1:あご骨を増やす治療ができる歯医者選び
若年層に比べてあご骨の量が減っているケースが多い50代女性は、最初から
● 骨造成(こつぞうせい)
● 骨移植(こついしょく)
などに対応できる歯医者を選ぶのがオススメでしょう。
仮に検査であご骨量が少ないことが分かっても、患者さまの状態に合わせた適切な治療プランを提案してもらえます。
1-2:持病や服用薬を事前に伝えてリスク回避
何らかの持病や服用薬がある場合には、事前に自分の情報を担当医にしっかりと伝えましょう。
患者さまの正確な情報を歯科医師が知っておくことで、リスクの少ない治療プランの提案ができます。
1-3:先に歯周病治療をする
歯周病がある程度進行している場合には、インプラントよりも先に歯周病治療を進めていく必要があります。
なぜなら、歯周病の状態でインプラント治療をしても、
● インプラントがあご骨に定着しなかったり
● 長持ちしにくかったり
するケースが多いからです。
歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因になります。
しっかり歯周病治療をしてからインプラントを入れれば、
→ インプラントも
→ 他の健康な歯も
→ 歯の土台になるあご骨も
長く使い続けられる確率が大幅に上がるのです。
そういった意味で、50代の方がインプラントを検討される場合には、歯周病も含めて総合的な治療ができる歯医者を選ぶのがオススメでしょう。
▶当院の歯周病治療
2:50代でインプラント治療を検討するメリット
50代でインプラント治療を検討する主なメリットは、
☑他の健康な歯にダメージを与えない
☑歯を失うスピードを加速させない
☑老後も食事やおしゃべりを楽しみやすい
の3つです。
他の治療法とは違い、独立した人工歯であるインプラントは、他の健康な歯にダメージを与えません。
そのため、結果的に他の歯の寿命を延ばすことができ、歯を失うスピードを緩められるのです。
さらに、自分の歯と同じようにあご骨を土台にするインプラントは、噛みごこちも天然歯とほとんど変わりません。
審美性にも優れており、発音を阻害する作りにもなっていないので、今までと同じように大きなお口をあけて笑ったりおしゃべりを楽しんだりすることができます。
2-1:逆にインプラント治療を選ぶデメリットはないの?
50代でインプラント治療を選ぶデメリットは、
● 感染症リスク
● あご骨量が減っていること
● 外科手術があること
などを考えて、よりインプラントの専門性が高い歯医者を探す必要がある点になります。
また、保険適応の治療に比べると持ちが良い一方で、治療期間や治療費がかさみやすいのもデメリットだといえるでしょう。
3:インプラント治療の体験談(50代限定)
「データからみるインプラント | 公益社団法人日本口腔インプラント学会」によると、50代の方(63人)は、治療前後で以下のようなイメージの変化を感じているようです。
特に多かった意見ベスト3は、
①思った以上に違和感がない
②思った以上に噛みごこちが良い
③思った以上に痛くなかった
になります。
インプラント治療を検討される場合は、ぜひ参考にしてくださいね。
4:50代のインプラント治療と骨粗鬆症の結論
それでは最後に、50代のインプラント治療と骨粗鬆症についておさらいしていきます。
女性は骨量が、50歳くらいから減りはじめます。
そのため、50代の方がインプラント治療を検討される場合は、骨粗鬆症の方も含めて
☑あご骨を増やす治療ができる歯医者選び
☑持病や服用薬を事前に伝えてリスク回避
☑先に歯周病治療をする
の3点に注意をする必要があります。
50代でインプラント治療を選ぶ主なメリットは、
☑他の健康な歯にダメージを与えない
☑歯を失うスピードを加速させない
☑老後も食事やおしゃべりを楽しみやすい
の3つでした。
一方で、デメリットは、
☑専門性の高い歯医者を探す必要がある
☑自費治療のため治療費や治療期間がかかる
の2つになります。
インプラント治療をした50代の方(63人)は、思った以上に
☑違和感がない
☑噛みごこちが良い
☑痛くなかった
と感じている方が多いようです。
以上、50代の方のインプラント治療と骨粗鬆症についてお話しました。
全身的な疾患も増えはじめる50代だからこそ、老後のことを考えて治療を比較検討しましょう!
もっと詳しい話を聞きたい場合には、ぜひ当院まで直接お問い合わせください