
入れ歯にしたけど、違和感も強くて噛みにくい。
見た目も、悪目立ちしてしまうのが気になる。
など、入れ歯がストレスになっている方。
たしかに入れ歯は、自分の歯とは違い機能面や審美面で不満が生まれやすいものです。
そこで本記事では、日本口腔インプラント学会所属の歯科医師・田口が
- 入れ歯がストレスになる6つの原因
- 入れ歯のストレスを解消する2つの方法
の順に、入れ歯への不満を抱えている方に役立つ内容を簡単にざっくり紹介していきます。

ぜひ、参考にしてくださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
日本接着歯学会
日本口腔インプラント学会
日本補綴歯科学会・専門医
国際口腔インプラント学会・認定医
日本糖尿病協会登録歯科医
北戸田COCO歯科 院長
【詳しい経歴はこちら】

1:入れ歯がストレスになる6つの原因

入れ歯がストレスになる原因は、大きく分けて以下の6つです。
①違和感が強い
②硬いものが噛めない
③悪目立ちする
④食事の味が落ちる
⑤毎日取り外して清掃するのが面倒
⑥長持ちしない

それぞれ、なぜそんな問題が起きるのかなどについて詳しく解説しますね!
1-1:違和感が強い
入れ歯がストレスになる1つ目の原因は、「違和感が強い」点です。
入れ歯は
- 名医が入れたもの
- 高価な自費の入れ歯
でも自分の歯と同じような感覚では使えません。
インプラントやブリッジなど固定式の歯に比べると、取り外し式の入れ歯は違和感を感じやすいのです。
特に総入れ歯など入れ歯の範囲が広いと、その違和感がより強くなるケースが多いでしょう。
1-2:硬いものが噛めない
入れ歯がストレスになる2つ目の原因が、「硬いものが噛めない」点です。
というのも、入れ歯は取り外し式のため、固定式のブリッジやインプラントに比べると噛む力が極端に落ちます。
▼治療法別の噛む力の目安
お口の中の状態 | 噛む力 |
---|---|
すべて自分の歯 | 100% |
インプラント | 70~85% |
ブリッジ | 60~70% |
部分入れ歯 | 30~40% |
総入れ歯 | 10~20% |
また、ゴマやみじん切りにした細かい野菜などは、入れ歯と歯茎の間に入り込むなどして食べにくさや痛みを発生させます。
さらにわかめやレタスなど、厚みが薄い食べ物も噛み切りにくさを感じやすくなるでしょう。
1-3:悪目立ちする
入れ歯がストレスになる3つ目の原因が、「悪目立ちする」点です。
保険の部分入れ歯は取り外しを可能にするために、クラスプと呼ばれる金具がかけられます。
このクラスプは銀色で、笑ったときなどに見えやすく審美性を極端に損ねるのです。
また保険の総入れ歯の場合も、喋ったりご飯を食べたりしたときにずれたり外れたりしやすく、材質的にも入れ歯であることがバレやすくなっています。
そのため、固定式のブリッジやインプラントに比べると、悪目立ちするケースが多いのです。
1-4:食事の味が落ちる
入れ歯がストレスになる4つ目の原因が、「食事の味が落ちる」点です。
特に総入れ歯や大きな部分入れ歯は、入れ歯で覆われている範囲が広くなり食べ物の温度を感じにくくなります。
食事はお口の中全体で感じるものなので、入れ歯にしてから「食事が楽しめなくなった」というストレスを感じる方が多いようです。
1-5:毎日取り外して清掃するのが面倒
入れ歯がストレスになる5つ目の原因が、「毎日取り外して清掃するのが面倒」な点です。
入れ歯は固定式のブリッジやインプラントとは異なり、入れ歯だけの清掃も必要になります。
具体的には、
- 入れ歯を外してブラシで磨いたり
- 義歯洗浄剤に入れ歯を漬ける
などが、通常の歯のお手入れとは別に必要になるのです。
この入れ歯の洗浄が、日々の歯磨きに加わることで手間や工程が増えることにストレスを感じる方が多くなっています。
1-6:長持ちしない
入れ歯がストレスになる6つ目の原因が、「長持ちしない」点です。
というのも、ブリッジ・入れ歯・インプラントの平均寿命を比較した際に、それぞれの持ちは大きく変わります。
▼治療法別の平均寿命の目安
入れ歯 | ブリッジ | インプラント |
![]() |
![]() |
![]() |
約4年~5年 | 約7年~8年 | 約10年~15年 |
※上記はあくまでも目安です。お口の中の状態によって平均寿命は大きく前後します。
中でも、入れ歯は耐久性が低く、頻繁な作り直しが必要になるのです。
そのため、「せっかく時間をかけて作ったのに、また作り直さなきゃいけないのか…」とストレスを感じる方が多くなっています。

では次に、こういった入れ歯のストレスを解消する2つの方法を紹介します。
2:入れ歯のストレスを解消する2つの方法

入れ歯のストレスを解消するおすすめの方法は、以下の2つです。
①自費の入れ歯を検討する
②インプラントを検討する

それぞれの解消法について、紹介していきますね!
2-1:自費の入れ歯を検討する
入れ歯のストレスを解消する1つ目の方法が、「自費の入れ歯を検討する」です。
保険の入れ歯は使える材料や治療法が限定されており、どんなに耐久性や審美性を上げようと思っても限界が生まれてしまいます。
そのため、材料や治療法が自由に選べる自費の入れ歯を選べば、保険入れ歯の欠点を補えるのです。
・金属床の入れ歯(違和感が少なく、飲食物の温度を感じやすい)
・ノンクラスプデンチャー(金属の金具がないので、審美性が良くなる)
・コンフォート入れ歯(外れにくくなる)
・コーヌスクローネ入れ歯(審美性が良く、噛みやすい)
・マグネット入れ歯(審美性が良く、噛みやすい) など
ただし、自費の入れ歯の場合は、
- 治療費が高い
- 歯医者によって選べる治療法が大きく異なる
- 耐久性がインプラントより良くなるわけではない
などのデメリットがあります。
一口に自費の入れ歯といっても様々な種類があるので、費用対効果を考えた上で選ぶのがおすすめでしょう。
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2-2:インプラントを検討する
入れ歯のストレスを解消する2つ目の方法が、「インプラントを検討する」です。
インプラントは入れ歯とは違い固定式の自立した歯になるため、入れ歯に比べると自分の歯のように使えるのが大きなメリットになります。
具体的には、
- 自然な美しい口元を維持できる
- 違和感なく自分の歯のように食事を楽しめる
- 他の歯に負担をかけないため、お口全体の健康に有利
- 持ちが良い
などのメリットがあります。
そのため、入れ歯のストレスになっている多くの原因を取り除くことが可能です。
ただし、インプラントには、
- 自費診療のため治療費が高い
- 治療期間が長い
- 外科手術が必要になる
といったデメリットもあります。
そのため、インプラントを検討される際は信頼できる歯科医師の元でしっかりカウンセリングや検査を受けて、納得した上で治療を進めるのがおすすめでしょう。
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3:入れ歯のストレスの原因&解消法の結論
それでは最後に「入れ歯のストレスの原因と解消法」について、重要なポイントだけを簡単におさらいしていきます。
入れ歯がストレスになる原因は、大きく分けて
①違和感が強い
②硬いものが噛めない
③悪目立ちする
④食事の味が落ちる
⑤毎日取り外して清掃するのが面倒
⑥長持ちしない
の6つです。
入れ歯のストレスを解消するおすすめの方法は、
①自費の入れ歯を検討する
②インプラントを検討する
の2つですが、それぞれメリット・デメリットがあります。
信頼できる歯科医師の元でしっかり検査&カウンセリングを受け、費用対効果を考えて治療を選んだ方が後悔のない選択ができるでしょう!
以上、今回は入れ歯のストレスの原因と解消法についてお話しました。

「入れ歯からインプラントに変えたい」「自費の入れ歯に興味がある」という場合には、直接ご相談にのることも可能です。
遠慮なくお声がけくださいね^^