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歯周病でグラグラした歯は自然治癒しない!抜歯を回避する3つの治療法

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一般歯科

歯周病でグラグラした歯は自然治癒しない!抜歯を回避する3つの治療法

歯がグラグラしていて、本記事にたどり着いた方。

その歯は放置していると、手遅れになり抜くことになる可能性が非常に高いです。

とはいえ、忙しかったり歯医者に苦手意識が強いと、受診すべきか否か迷いますよね。

そこで本記事では、歯がグラグラしているけど歯医者に行くか迷っている方に向けて、北戸田COCO歯科院長・田口が以下の内容を中心に役立つ内容を解説しました。

本記事の内容

①歯がグラグラしている原因
②グラグラした歯を放置する3つデメリット
③【抜歯を回避】歯周病でグラグラした歯の治療法3選
④グラグラした歯を治療する際の最適な歯医者の選び方
⑤歯周病以外で歯がグラグラすることはないのか?

歯科医師:田口
歯科医師:田口

本記事を最後まで読んでいただければ、グラグラした歯を救える確率が格段に高まります!

ぜひ、ご一読くださいね^^

【執筆・監修者】田口 耕平
日本接着歯学会
日本口腔インプラント学会
日本補綴歯科学会・専門医
国際口腔インプラント学会・認定医

北戸田COCO歯科 院長
【経歴はこちら】

歯科医師:田口耕平

1:グラグラした歯の原因は重症化した歯周病の可能性が高い

グラグラした歯の原因は重症化した歯周病の可能性が高い

歯がグラグラしている原因は、重症化した歯周病の可能性が高いです。

その理由は、2つあります。

1つ目は、日本人は歯周病になる人が多いこと。

歯周病は、日本人が歯を失う原因の第一位であり、30代以上の3人に2人が罹患している恐ろしい国民病です。

2つ目は、歯周病が重症化すると、歯を支えている土台のあご骨が歯周病菌に溶かされてしまうこと。

歯を支える土台自体がなくなってしまうので、歯周病に侵されてしまうと歯がグラグラしてしまうのです。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

とはいえ、「歯がグラグラするほど歯周病が重症化するまで、なぜ気づけなかったのか?」と疑問に思いますよね。

その理由は、この次に詳しくお話していきますね!

1-1:重症化した歯周病とは?自然治癒しない理由
重症化した歯周病とは?

歯周病は”別名:サイレントディジーズ(静かなる病気)”と呼ばれており、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。

そのため、患者さまは治療のタイミングを逃し、歯がグラグラした状態になってから異変に気づくケースが多いのです。

そして、恐ろしいことに歯周病になったと気づいてから

  • 歯磨きを頑張ったり
  • デンタルケア商品を使ったり

しても自然治癒はしません。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

歯がグラグラするほど重症化した歯周病は、放置すると、この次に紹介するような問題に見舞われてしまいます

注意してくださいね!

2:歯周病でグラグラした歯を放置する3つデメリット

歯周病でグラグラした歯を放置する3つデメリット

歯周病でグラグラしている歯を放置するデメリットは、以下の3つです。

①歯を抜くことになる
②感染が広がり、周囲の歯もどんどん失われる
③全身にも悪影響を及ぼす

歯科医師:田口
歯科医師:田口

どういうことか、詳しくお話していきますね!

2-1:歯を抜くことになる

歯周病でグラグラしている歯を放置する1つ目のデメリットは、「歯を抜くことになる」です。

先程も説明したとおり、歯周病は重症化すると、歯を支える土台となるあご骨を溶かしてしまいます。

そのため、歯周病を放置してしまうと、症状が進行してどんどんあご骨が失われ、最後には支えがなくなり歯を抜かなくてはならなくなるのです。

実際に、日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病で、多くの人が歯周病によって歯を失っています。

2-2:感染が広がり、周囲の歯もどんどん失われる

歯周病でグラグラしている歯を放置する2つ目のデメリットは、「感染が広がり、周囲の歯もどんどん失われる」です。

歯周病は細菌による感染で症状が悪化するため、放置したままだと周囲の健康な歯にも細菌感染が広がっていきます。

そのため、歯周病を治療をせずに放置していると、歯を1本失う程度では済まなくなってしまうのです。

とはいえ、「歯を失ったら、代わりの歯を入れればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、どんなに優れた人工歯であっても、自分の歯(天然歯)に勝ることはなく、人工歯が増えれば増えるほど、QQL(生活の質)は低下してしまうのです。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

人生100年時代。

老後も変わらず自分の歯でお食事やおしゃべりを楽しんでいただくためにも、歯周病は放置せず治療をすることを歯科医師として強く推奨します!

2-3:全身にも悪影響を及ぼす

歯周病でグラグラしている歯を放置する3つ目のデメリットは、「全身にも悪影響を及ぼす」です。

というのも、歯周病による被害はお口の中だけに留まりません。

具体的には、歯周病によって以下のような健康問題を誘発されることが様々な研究からわかっています。

歯周病と関連する全身疾患

・狭心症・心筋梗塞
・脳梗塞
・糖尿病
・低体重児早産
・誤嚥性肺炎
・骨粗鬆症
・関節炎・腎炎
・肥満

※出典:日本臨床歯周病学会 | 歯周病が全身に及ぼす影響

つまり、全身の健康を長期的に維持するためにも、歯周病は早期に治療することが望まれるのです。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

では次に、歯がグラグラするほど重症化した歯周病を歯医者で治療する方法について詳しく解説していきます。

3:【抜歯を回避】歯周病でグラグラした歯の治療法3選

【抜歯を回避】歯周病でグラグラした歯の治療法3選

歯周病でグラグラした歯の治療法は、大きくわけて以下の3つです。

①歯周基本治療
②フラップ手術
③歯周組織再生療法

歯科医師:田口
歯科医師:田口

それぞれの違いを詳しく説明していきますね!

3-1:歯周基本治療:歯垢や歯石を取り除く

歯周病でグラグラした歯の治療法の1つ目は、「歯周基本治療」です。

歯周基本治療とは、歯周病の原因となる歯垢や歯石(細菌の塊)の除去を中心に行われる治療で、

  • 歯周病の進行の程度にかかわらず
  • すべての歯周病患者さんがうける治療

になっています。

ただし、歯がグラグラするほど歯周病が進行している場合、歯周基本治療だけでは

  • 歯肉の奥に溜まった汚れが取り除けない
  • 失われた骨や歯肉の状態が回復しない

ケースが多いです。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

その場合は、状態に応じてこの後に説明する2つの治療が行われます。

3-2:フラップ手術:歯肉の奥の汚れを取り除く

歯周病でグラグラした歯の治療法の2つ目は、「フラップ手術」です。

先ほど紹介した「歯周基本治療」では取り除けない、歯周ポケットの深い部分の歯垢や歯石を取り除くための外科手術が行われます。

フラップ手術の具体的な手順

①麻酔をする
②歯肉を切開して、部分的に剥離する
③歯根表面の歯石を除去して、歯面を滑らかにする
④歯肉をもとに戻して、縫合する

フラップ手術を受けることで、

  • 歯肉の奥の歯垢や歯石も徹底的に除去できる
  • 歯周ポケットが浅くなり、腫れにくくなる
  • 口臭が軽減する
  • 歯周病の進行を抑制できる

といったメリットが得られるため、中等度以上まで進行した歯周病の患者さまには適した治療法です。

一方で、「フラップ手術」をしても、すでに歯周病によって失われた歯肉や骨は再生しません。

また、「フラップ手術」によって腫れが引くと歯肉が引き締まり、歯が伸びたように見えてしまうケースもあります。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

そのため、失われた骨や歯肉を根本的に回復させたい場合には、このあとに説明する「歯周組織再生療法」を受ける必要があります。

3-3:歯周組織再生療法:失われた骨や歯肉を回復させる

歯周病でグラグラした歯の治療法の3つ目は、「歯周組織再生療法」です。

「歯周組織再生療法」は、歯周病により失われた歯周組織(歯肉・セメント質・歯根膜・歯槽骨)を再生させる目的で行われ、術後は

  • 歯がグラグラする症状が軽減される
  • 歯の寿命が伸びる(抜歯を回避できる)
  • 歯周病の抑制・再発リスクが低減される

といったメリットを得られます。

一方で、

  • 全体的に下がっている骨は再生できない
  • 溶けてしまったすべての骨が戻るわけではない
  • 治療後のメンテナンスを怠ると、元の状態に戻ってしまう

といったデメリットもあります。

そのため、「歯周組織再生療法」を受けるか迷った際には、事前に歯科医師とよく相談したほうが良いでしょう。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

では次に、歯周病でグラグラした歯を治療する際におすすめの歯医者の選び方を紹介していきます。

4:歯周病でグラグラした歯を治療!最適な歯医者の選び方は?

歯周病でグラグラした歯を治療!最適な歯医者の選び方は?

歯周病でグラグラした歯の治療をお考えの場合には、先ほど紹介した

  • フラップ手術:歯肉の奥の汚れを取り除く
  • 歯周組織再生療法:失われた骨や歯肉を回復させる

の2つの治療に対応できる「口腔外科」や「重度の歯周病治療」に特化した歯医者を選ぶのがおすすめになります。

というのも、重症化した歯周病の治療を行うためには、

  • 精密検査を行うための設備
  • 外科手術を行うための設備
  • 専門的な知識や経験のある歯科医師

などが必要になるため、通常の一般歯科では対応できないケースがあるからです。

歯医者によっては、本来救える歯であっても抜歯の診断が下されてしまう可能性があるため、歯医者選びは慎重に行うようにしましょう。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

当院では、「重度な歯周病患者さまの歯も救いたい」といった想いから、進行した歯周病に対応できる歯科医師や設備をご用意しております!

お困りの際は遠慮なくお問い合わせください^^

では次に、歯周病以外が原因で起こる歯のグラグラについて詳しくお話していきますね。

5:歯周病以外で歯がグラグラすることはある?

歯周病以外で歯がグラグラすることはある?

結論からお伝えすると、歯周病以外では以下の3つが原因となって歯がグラグラすることがあります。

①不慮の事故で歯を強くぶつける(外傷)
②歯の根っこの先に膿がたまっている(根尖性歯周炎)
③噛み合わせの乱れや歯ぎしり

歯科医師:田口
歯科医師:田口

それぞれどういうことか、解説していきますね!

5-1:不慮の事故で歯を強くぶつける(外傷)

歯周病以外で歯がグラグラする1つ目の原因は、「不慮の事故で歯を強くぶつける(外傷)」です。

具体的には、

  • 転んだ
  • ぶつかった
  • 交通事故

のようなアクシデントによって、歯に強い力が加わって歯がグラグラしてしまうことがあります。

歯の位置が変わらず揺れが小さい場合には、安静にしていることで1週間程度で揺れが収まるケースもあるでしょう。

ただし、歯の位置が変わっていたり揺れが大きい場合には、

  • 歯が抜けかかっている
  • 歯の根が折れている

可能性が高いです。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

どちらにしても、抜歯を回避するためには、早急に歯医者で適切な治療を受けていただくことが1番の対処法になります。

5-2:歯の根っこの先に膿がたまっている(根尖性歯周炎)

歯周病以外で歯がグラグラする2つ目の原因は、「歯の根っこの先に膿がたまっている(根尖性歯周炎)」になります。

根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)とは、進行した虫歯によって歯の根の先に膿(細菌)がたまり、重症化すると歯を支えるあご骨も溶かしてしまう恐ろしい病気です。

歯の神経にまで感染が広がると、

  • 歯がしみたり
  • ズキズキと強い痛みが出たり
  • 痛くて噛めない

といった症状が現れます。

根尖性歯周炎も、歯周病と同じく自然治癒することはありません。

そのため、やはり抜歯を回避するためには、歯医者で早期に治療を受けるのがおすすめです!

歯科医師:田口
歯科医師:田口

当院では、進行した虫歯治療に対応するために、歯科用CTやマイクロスコープを使用してより精密な治療を行っています。

気になる場合には、ぜひ一度ご相談くださいね^^

5-3:歯の根っこが割れている(歯根破折)

歯周病以外で歯がグラグラする3つ目の原因は、「噛み合わせの乱れや歯ぎしり」です。

噛み合わせが乱れていたり、過剰な歯ぎしり(または食いしばり)をしている場合、一定の歯に極度の負荷がかかり歯がグラグラしてしまうケースがあります。

場合によっては、歯周病に侵されていなくても、歯にかかる過剰な力のせいで歯を支えるあご骨が溶けてしまうこともあるのです。

そのため、噛み合わせの乱れや歯ぎしりが気になる方は、歯医者で

  • マウスピースを作成して、就寝中の歯ぎしりから歯を守ったり
  • 矯正治療を受けて、歯並びを適切な状態にしたり

する必要があります。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

当院では、マウスピースの作成はもちろんのこと、矯正治療にも積極的に取り組んでいます。

お悩みの際は、遠慮なくお声がけいただければ幸いです!

6:結論:歯周病でグラグラした歯は歯医者で早期治療しよう!

それでは最後に、「歯周病とグラグラした歯」について重要なポイントを簡単におさらいしていきます。

本記事のまとめ

歯がグラグラしている原因は、重症化した歯周病の可能性が高いです。

そして、歯周病は自然治癒しないどころか、放置していると

①グラグラした歯を抜くことになる
②感染が広がり、周囲の歯もどんどん失われる
③全身にも悪影響を及ぼす

といった問題を引き起こします。

そのため、重度の歯周病にも対応できる歯医者で、

①歯周基本治療:歯垢や歯石を取り除く
②フラップ手術:歯肉の奥の汚れを取り除く
③歯周組織再生療法:失われた骨や歯肉を回復させる

の3つの治療を症状にあわせて早期に受けるのがおすすめです。

また、場合によっては歯がグラグラしている原因は歯周病ではなく、

①不慮の事故で歯を強くぶつける(外傷)
②歯の根っこの先に膿がたまっている(根尖性歯周炎)
③噛み合わせの乱れや歯ぎしり

の3つが関係している可能性もあります。

どちらにしても抜歯を回避するためには、歯医者で早期に適切な治療を受けるのが1番です。

歯科用CTやマイクロスコープなど、精密な診断・治療が可能な歯医者を探して相談してみましょう!

以上、今回は「歯周病と歯のグラグラ」についてお話しました。

歯がグラグラしている場合、抜歯手前の状態まで悪化している可能性が高いです。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

できるだけ歯の寿命を伸ばすためにも、早め早めの受診を心がけましょう!