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歯が噛むと痛い8つの原因&対処法を歯科医師が徹底解説

一般歯科

歯が噛むと痛い8つの原因&対処法を歯科医師が徹底解説

最近、噛むと歯が痛い。

硬いものを噛むときは、痛いから逆の歯で噛むようにしてる。

など、噛むと痛い症状に悩まされることがありますよね。

そんなとき、

  • このまま放置しても大丈夫なのか
  • どんな原因で噛むと歯が痛いのか
  • どう対処すればいいのか

について気になる方も多いはず…。

そこで本記事では、お口全体の健康をサポートする総合歯科診療の北戸田COCO歯科・院長の田口が「噛むと歯が痛い8つの原因&対処法」について徹底解説します。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

記事後半では、噛むと歯が痛いときの”歯医者選びのポイント”や”応急処置”についても紹介しています。

ぜひ最後までご一読くださいね^^

【執筆・監修者】田口 耕平

北戸田COCO歯科 院長
【経歴はこちら】

歯科医師:田口耕平

1:噛むと歯が痛い8つの原因&対処法

噛むと歯が痛い8つの原因&対処法

噛むと歯が痛い原因は、大きくわけて以下の8つが関係している可能性が高いです。

噛むと歯が痛い8つの原因

①虫歯
②歯周病
③歯が欠けた・折れた
④歯ぎしりや食いしばり
⑤親知らず
⑥被せ物・詰め物の不適合
⑦噛み合わせのズレ
⑧上顎洞炎(じょうがくどうえん)

歯科医師:田口
歯科医師:田口

この後に、歯が噛むと痛くなる原因別の対処法を一つひとつ紹介していきますね!

1-1:虫歯

噛むと歯が痛い1つ目の原因は、「虫歯」です。

具体的には、虫歯が進行して神経まで近づくと、以下のような症状を感じるようになります。

進行した虫歯の症状

・冷たいものや熱いものがしみる
・甘いものがしみる
・噛んだときに、歯が痛む
・何もしていなくても、歯に鈍痛を感じる
・何もしていなくても、ズキズキと歯が痛む

ただし、虫歯の初期段階で自覚症状はほとんどありません。

そのため、上記の症状を感じている場合には、虫歯がある程度進行してしまっている可能性が高いです。

→対処法

虫歯が原因で噛むと歯が痛い場合は、歯医者で早期に適切な虫歯治療を受けることが1番の対処法になります。

というのも放置すると、進行した虫歯が神経まで達してしまい、

  • 治療に予想以上の時間やお金がかかる
  • 最悪の場合は歯を抜かなければならない

などのデメリットが発生してしまうからです。

ただし、重度の虫歯の場合はどこの歯医者で治療を受けるかが、歯の寿命を延ばすために非常に重要なポイントになります。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

詳しくは、記事後半で紹介している『歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方』を参考にしてくださいね!

1-2:歯周病

噛むと歯が痛い2つ目の原因は、「歯周病」です。

歯周病菌によって、

  • 歯を支える歯茎に炎症が起きたり
  • 歯を支えるあご骨が溶けたり

した場合に、噛んだときに痛みを感じるようになります。

虫歯と同じく、初期段階ではほとんど自覚症状はありません。

ただし、歯周病が進行すると以下のような症状が現れます。

進行した歯周病の症状

・噛むと違和感や痛みがある
・歯が浮いた感じがする
・朝起きたときに、口の中がネバネバする
・歯磨きをすると、出血する
・口臭が強くなる
歯茎が腫れる
・歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができる
歯がグラグラする

→対処法

歯周病が原因で噛むと歯が痛い場合には、歯医者で早期に適切な歯周病治療を受けることが1番の対処法になります。

なぜなら、進行した歯周病を放置すると、

  • 治療のために外科手術が必要になったり
  • 感染が広がって健康な歯も状態が悪化してしまう

デメリットがあるからです。

ただし、重度の歯周病の場合には、やはりどこの歯医者で治療を受けるかで、その後の歯の寿命が大きく変わります。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

そのため、記事後半の『歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方』を参考に、歯医者を選んでいただくのがおすすめです。

1-3:歯が欠けた・折れた

噛むと歯が痛い3つ目の原因は、「歯が欠けた・折れた」です。

具体的には、

  • 虫歯で歯が脆くなった
  • 硬いものを勢いよく噛んだ
  • 転んでぶつけた(外傷)
  • 歯ぎしりや食いしばりで負荷が蓄積した

などのときに、歯が欠けた・割れた(ヒビが入ったり)・折れたなどの状態になり、噛んだときに痛みが出ます。

→対処法

歯の欠け・折れが原因で噛むと痛い場合には、歯医者で精密検査を受けましょう。

というのも、欠け・折れの範囲や状態によって治療の選択肢が大きく変わるため、まずは正確な状態を調べるのが治療の重要な第一歩となるからです。

そのため、記事後半の『歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方』で紹介する検査設備が整っている歯医者で治療を受けることが患者さまの大きなメリットになります。

ただし、あまりにも歯の欠け・折れの範囲が広がると、最悪の場合は治療できず抜歯になってしまいます。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

被害を最小限に抑えるためにも、早め早めに歯医者に行くようにしましょう!

1-4:歯ぎしりや食いしばり

噛むと歯が痛い4つ目の原因は、「歯ぎしりや食いしばり」です。

歯ぎしりや食いしばりによって、長期間歯に過度なダメージがかかると、歯の周囲にある歯根膜が炎症を起こして噛んだときに痛みを感じます。

この状態が悪化すると、先程紹介した『歯が欠けた・折れた』のようにダメージが蓄積して、最後には歯そのものにヒビが入ったり割れたりするので注意が必要です。

→対処法

歯医者で、歯ぎしりや食いしばりから歯を守れるマウスピースを作ってもらいましょう。

ただし、マウスピースはあくまでも歯ぎしりや食いしばりによるダメージを軽減するもので、対処療法に過ぎません。

根本的に治療したい場合には、患者さまの状態にもよりますが、矯正治療が必要になるケースもあります。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

記事後半の『歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方』で紹介する、矯正治療も可能な歯医者での治療を検討してみてくださいね!

1-5:親知らず

噛むと歯が痛い5つ目の原因は、「親知らず」です。

親知らずは、元々最奥に生えており磨きにくい歯になります。

そのため、磨き残しによって炎症が起きやすく、噛んだときに痛みを感じるケースが多いです。

特に、

  • 横向き
  • 一部またはすべて埋もれた状態

など、正常に生えていない親知らずは、歯ブラシをしっかり当てるのがより難しくなり、炎症が悪化しやすいです。

また、横または斜めに生えている親知らずが、手前の歯を後ろから押してしまい、歯並びに悪影響を与え噛んだときに痛みが出ることもあります。

→対処法

親知らずが原因で噛むと痛い場合には、歯医者で抜歯するのが1番の対処法になります。

というのも、痛みの原因となる問題がある親知らずを放置すると、痛み以外のさまざまなトラブルの発生リスクが高まってしまうからです。

ただし、横向きや埋もれた状態で生えている親知らずは、真っ直ぐ生えている親知らずよりも抜歯の難易度が高くなります。

歯科医師:田口
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記事後半の『歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方』で紹介する、口腔外科担当医がいる歯医者で一度診てもらってくださいね!

1-6:被せ物・詰め物の不適合

歯が噛むと痛い6つ目の原因は、「被せ物・詰め物の不適合」です。

具体的には、

  • 新しく入れた被せ物や詰め物の高さが合っていなかったり
  • 古い被せ物や詰め物が経年劣化して変形したりずれたり

した際に、噛んだときに痛い症状が現れます。

→対処法

被せ物・詰め物の不適合が原因で噛むと痛い場合には、歯医者で状態をチェックしてもらうのがおすすめになります。

というのも、痛いまま放置してしまうと、

  • ダメージが継続的に加わることで、神経が弱ったり死んでしまったり
  • 被せ物や詰め物の下で、虫歯が進行してしまったり

する問題が発生するからです。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

記事後半の『歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方』で紹介する、総合歯科診療で診てもらうことで、あなたにとってベストな治療法を選べるようになりますよ!

1-7:噛み合わせのズレ

噛むと歯が痛い7つ目の原因は、「噛み合わせのズレ」です。

歯並びなどが原因で噛み合わせがズレている場合、一部の歯に強い負荷がかかることで噛んだときに痛くなるケースがあります。

→対処法

噛み合わせのズレで噛むと痛い場合には、歯医者で矯正治療を受けて正常な噛み合わせにするのが1番の対処法です。

ただし、矯正治療は一般歯科治療とは異なり自費診療になるため、治療に通常よりも時間とお金がかかります。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

そのため、まずは記事後半の『歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方』で紹介する内容を参考に、信頼できる歯医者を慎重に探すようにしましょう!

1-8:上顎洞炎(じょうがくどうえん)

噛むと歯が痛い8つ目の原因は、「上顎洞炎(じょうがくどうえん)」です。

上顎洞炎とは、鼻の上顎洞の粘膜が腫れて、膿や鼻水が溜まり炎症を起こしている状態のことです。

一般的には、蓄膿症と呼ばれ

  • アレルギー性鼻炎
  • 風邪

などが原因で、発症するケースが多いです。

また、虫歯や歯周病が原因となって、歯性上顎洞炎になるケースもあります。

→対処法

鼻症状が原因の上顎洞炎の場合は、耳鼻咽喉科で治療を受けましょう。

ただし、歯に由来する歯性上顎洞炎は、歯医者で

  • 抗菌薬を処方してもらったり
  • 歯の根の治療を受けたり

することで、状態が軽快します。

どちらにしても適切な検査を受けないと、最適な治療法を選択できません。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

残念ながら、X線のみでは詳しい検査はできません

この後の『歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方』で紹介する、CT撮影も可能な歯医者で検査・診断をしてもらいましょう!

2:歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方

歯が噛むと痛いときにおすすめの歯医者の選び方

歯が噛むと痛い場合には、最低でも

①検査設備が整っている
②総合歯科診療を提供している

の2つのポイントを満たす歯医者で治療を受けるのがおすすめです。

というのも、ここまでお伝えしたように、噛むと歯が痛いときの原因は多岐にわたります。

そのため、上記2つのポイントをおさえた歯医者を選ばないと、患者さまに適した治療が受けられないからです。

2-1:検査設備が整っている歯医者とは?

検査設備が整っている歯医者とは、

  • 歯科用CT
  • マイクロスコープ
  • 拡大鏡

など、より詳しい診査・診断ができる最先端の検査設備が整った歯医者のことです。

歯医者によって検査設備は異なるので、予約前に歯医者のホームページ等で導入されている機器等をチェックするようにしましょう!

歯科医師:田口
歯科医師:田口

当院では、患者さまに正確な検査・診断をしたうえで、常に適切な診療をご提供できるよう先進的な設備導入を行っております。

詳しくは、当院のホームページをご覧くださいね!

2-2:総合歯科診療を提供している歯医者とは?

総合歯科診療を提供している歯医者とは、痛みや腫れなどの症状が出ている歯だけを診るのではなく、お口全体の状態から根本的な原因を探る診療スタイルのことです。

具体的には、

  • 一般歯科
  • 予防歯科
  • 矯正歯科
  • 小児歯科
  • 歯周診療科(歯周病治療)
  • インプラント
  • 口腔外科

などの専門化が進んでいる歯医者とは異なり、お口全体の広い領域の診断や治療に適した環境が整っている歯医者になります。

「原因はわからないけど、噛んだときに痛い」という患者さまは、まずは総合歯科診療の歯医者で検査・診断を受けてみましょう!

歯科医師:田口
歯科医師:田口

当院には、さまざまな分野に積極的に取り組んでいる歯科医師が多数在籍しております。

多角的な視点での検査・診断が可能ですので、お悩みの場合にはぜひお気軽にご相談ください^^

3:すぐ歯医者に行けない場合の応急処置は?

すぐ歯医者に行けない場合の応急処置は?

噛むと歯が痛いのに、すぐ歯医者に行けない場合には、

  • 患部を冷やす
  • 市販の鎮痛剤を飲む
  • ぬるま湯で口をすすいで、清潔にする

などの応急処置を行いましょう。

ただし、上記の応急処置を行い、痛みがなくなったからといって歯医者に行くのを先延ばしにするのはNG!

あくまでも一時的に痛みがなくなっただけで、放置しているとさらに状態が悪化する可能性が非常に高いです。

また、噛むと歯が痛いときに

  • 患部を刺激する(触るなど)
  • 血行が良くなる行為をする(入浴、飲酒、運動など)

をすると、患部に雑菌が入ったり血行が良くなって炎症が悪化したりして、より痛みが強くなるケースが多いので注意してください。

4:歯が噛むと痛いときのまとめ

それでは最後に、噛むと歯が痛いときの重要なポイントを簡単におさらいしていきます。

本記事のまとめ

歯が噛むと痛い原因は、大きくわけて

①虫歯
②歯周病
③歯が欠けた・折れた
④歯ぎしりや食いしばり
⑤親知らず
⑥被せ物・詰め物の不適合
⑦噛み合わせのズレ
⑧上顎洞炎(じょうがくどうえん)

の8つが関係している可能性が高いです。

原因に合わせた治療を受けるためにも、

①検査設備が整っている
②総合歯科診療を提供している

の2つの条件を満たす歯医者を探して、治療を受けましょう!

また、どうしてもすぐに歯医者に行けない場合には、

①患部を冷やす
②市販の鎮痛剤を飲む
③ぬるま湯で口をすすいで、清潔にする

の応急処置で一時的に痛み等を緩和してみてください。

以上、今回は噛むと歯が痛いときに知っておくと役立つ情報を紹介しました。

噛むと歯が痛い場合、原因にもよりますが状態が重症化しているケースが多いです。

歯科医師:田口
歯科医師:田口

放置していると、どんどん悪化して最後には歯を抜くことになってしまうケースも…。

早め早めに歯医者に行くように、心がけてくださいね!