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20代でインプラント治療ってどうなの?適正年齢・注意点・メリットを解説

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年齢別のインプラント治療

20代でインプラント治療

 

 若いのに、歯を抜くことになった
 20代からインプラントをすると、後々大変じゃない?
 高額なイメージがあるけど、費用や治療期間がよく分からない


20代だと、インプラント治療を経験している人があまり周りにいないので相談しにくいですよね。


そのため、正直インプラント治療がどんなものなのか分からない方も多いと思います。

そこでこの記事では、日本口腔インプラント学会に所属している歯科医師の田口が

①インプラント治療は20代で可能なのか
②若者がインプラント治療をする際の注意点
③インプラント治療を選択するメリット
④20代で歯を失ったときの歯医者の選び方
⑤まとめ

の順に役立つ情報を紹介していきます。

インプラントの治療費や適正年齢などの気になるポイントも詳しく解説していくので、ぜひチェックしてください!

 

 

【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
【経歴はこちら】

 

1:Q.20代でインプラント治療は可能?


A.可能です。

もちろん問題なく手術もできますし、実際にインプラント治療をされている方もいます。

ただし、そもそも20代で歯を失う人の割合が少ないので、相対的に20代でインプラント治療をしている人はそこまで多くありません。

虫歯や歯周病の影響で、歯が本格的に抜けはじめるのは50代からになります。

大人の歯が抜けはじめる平均年齢!何歳から予防する?

※出典:厚生労働省/平成28年歯科疾患実態調査

そこで、歯科医師であるわたしが若い人に知っておいてほしいのが、次にご紹介する「20代でインプラント治療を検討する際の注意点」になるのです。

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2:インプラント治療を20代で検討する際の4つの注意点

 

20代のインプラント治療の注意点


20代でインプラント治療を検討する場合には、

 

あご骨の成長と適正年齢
治療費とインプラントの寿命
メンテナンスの必要性
治療期間

 

の4つの注意点を知った上で治療をするかどうかを考えるのがオススメだといえます。

なぜなら、インプラントはメリットの大きい治療ではある一方で、よく知らずに入れてしまうと後悔してしまうケースもあるからです。

どういうことか、一つひとつご説明していきますね!

2-1:あご骨の成長と適正年齢

インプラント治療の適正年齢は、だいたい20歳頃※(個人差あり)です。

これは年齢というよりも、インプラントを埋め込むあご骨の成長が終わっているかどうかが重要なポイントになっています。

というのも、インプラントを埋めた後にあご骨が成長してしまうと、天然歯(治療していない自分の歯)とインプラント治療した歯の間にズレが生じてしまうケースがあるからです。

そのため、20代でインプラント治療を検討する場合には、まずあご骨の成長が終わっているか否かを歯医者で診てもらう必要があります。

※出典:口腔インプラント治療指針2016/公益社団法人日本口腔インプラント学会編

 

2-2:治療費とインプラントの寿命

インプラントは1本あたり平均で「約20~30万円」かかるので、決して安い治療だとはいえません。

しかし、インプラント治療は約9割の方が10~15年たってもインプラントの状態を保持しています。

信頼できる医師の元で治療を受けしっかりメンテナンスに通っていれば、40年以上持つこともあるのです。

▼治療法別の治療費や寿命
  ブリッジ 入れ歯 インプラント
イメージ 銀歯のブリッジ
保険相場※1 約1万
~2万円

約5千円
~2万円

自費相場 約5万
~15万円
約15万
~80万円

約20万
~40万円※2

寿命※3 約7~8年 約4~5年

約10~15年

※1保険は3割負担の場合の料金です。
※2公益社団法人日本口腔インプラント学会で2015年に調査されたデータです。2022年時点では、オプションを含む総額で1本あたり約30万~40万円かかるケースが多いです。
※3保険適応外のブリッジや入れ歯は、材質が変わるため寿命が延びることがあります。

そのため、一時的な治療費だけをみると高額でも、長期的なコスパで考えるとインプラント治療を選んだ方がお得になるケースもあります。

治療を選ぶときは、そのあたりも考えて他の治療法との違いを検討すると良いでしょう。

 

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2-3:メンテナンスの必要性

インプラントに限った話ではありませんが、人工歯は入れて終わりではありません。

どの治療でも、治療後のメンテナンスで持ちが大きく変わってきます。

特にインプラントは治療後にメンテナンスを正しく行っていないと、「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病のような症状が悪化しやすいです。

最悪の場合、インプラントが

 

 外れてしまったり
 グラグラしたり


して、せっかくお金をかけて入れたインプラントを失ってしまう危険性があるのです。

そのためインプラントを希望される方は、メンテナンスの必要性を理解した上で治療を選んだほうが良いでしょう。

 

2-4:治療期間

インプラント治療の期間

20代で骨が十分にある方のインプラント治療は、上あご・下あご共に約4~5ヶ月で治療が終わります。

一方で骨が少ない高齢者の場合には、「骨を増やす手術:3~9ヶ月」+「基本のインプラント治療:約4~5ヶ月」かかるケースも多いのです。

▼治療法別の治療期間
  ブリッジ 入れ歯 インプラント
イメージ
治療期間 約2週間 約1ヶ月
~2ヶ月
約4ヶ月
~5ヶ月

あご骨が少ない場合には、治療期間がさらに3~9ヶ月前後のびます。

ブリッジや入れ歯に比べると、治療期間が長く感じるかもしれません。

しかし、インプラントは治療費や治療期間を差し引いても選ぶメリットがある治療法なのです。

どういうことか、この次に詳しく説明していきますね。

 

3:20代でインプラント治療を選択する4つのメリット


インプラント治療のメリット
20代でインプラント治療を選択するメリットは、

 

健康な他の歯を守れる
自然な口元になる
手術や感染症のリスクが減る
骨が十分にあり手術後の回復が速い


の4つです。

どういうことか、詳しくお話しますね!

3-1:健康な他の歯を守れる

インプラント治療を選ぶ最大のメリットは、健康な他の歯(天然歯)にダメージを与えずに済む点です。

というのも、ブリッジや部分入れ歯は隣接した歯の力を借りて歯がない部分を補っています。

  ブリッジ 部分入れ歯
イメージ 部分入れ歯
他の歯への負担 隣接した歯を削る 隣接した歯に金具をかける

 

そのため、結果的に問題が起きていない健康な歯にもダメージが蓄積され、寿命を縮めることになってしまうのです。

歯の寿命が短くなれば、当然失われていく歯の本数も増えます。

最初は1本だけ歯がない状態だったお口の中も、数年~数十年後には連鎖的に歯が失われていってしまう可能性が高くなるのです。

3-2:自然な口元になる

インプラント治療の2つ目のメリットは、自然な口元になる点です。

見た目からは治療したことがほとんど分からないので、

 

 歯が抜けたことも
 人工歯を埋め込んでいることも

 

周囲にバレる心配がありません。

また、インプラントの上モノも材質が良いものを使用するケースが多いので、経年劣化しにくく持ちが良いです。

一方で、保険適用の料金が安い差し歯・入れ歯・ブリッジは、以下のような点で人工歯だと気づかれやすいでしょう。

  ブリッジ 部分入れ歯 差し歯
イメージ 銀歯のブリッジ 部分入れ歯 保険適用の差し歯

審美性

銀歯 金具が見える 経年劣化で変色

前から4番目までの歯は保険適用内でも白い歯を入れられます。(材質は保険適応のもの)

3-3:手術や感染症のリスクが減る

20代のうちは身体が元気な人が多いので、手術に耐える体力もあり、リスクが少ない状態でインプラント治療が受けられます。

一方で、年齢を重ねて持病や服用薬が増えた方がインプラント手術を行うと、若い方よりもリスクが上がってしまうのです。

そのため、20代の方はインプラント治療をする上で手術や感染症のリスクが少ないといえます。

3-4:骨が十分にあり手術後の回復が速い

インプラントはあご骨の中に埋め込むので、あご骨の量が多い若い世代のほうが簡単な手術になるケースが多いです。

また、高齢者に比べて傷の治りが早く免疫力も高いので、20代でインプラント治療を受けるメリットは大きいといえます。

仮に感染症などの合併症を引き起こしても重症化しないケースが多く、全身的に危険性が少ない状態で治療を進められるでしょう。

 

4:20代で歯を失ってしまったときの歯医者の選び方


20代で歯を失ったときの歯医者の選び方
20代で歯を失ってしまったときの歯医者の選び方で重要なのは、

 

将来を見据えた治療プランを提案してくれる
適正な検査・診断をしてくれる
インプラントの担当医が常駐している
インプラント以外の治療も総合的に行っている

 

の4つのポイントになります。

どう選べば良いのか、ポイント別に詳しく解説していきますね。

 

4-1:将来を見据えた治療プランを提案してくれる

20代で歯を失ってしまった場合には、将来を見据えた治療プランを提案してくれる歯医者を選ぶのがオススメでしょう。

なぜなら、歯はおじいちゃんおばあちゃんになっても、毎日・毎食使うものだからです。

 

 噛みにくい
 再治療のリスクが高い
 材質的に人工歯が劣化しやすい

 

などの治療別の将来的な問題点についても、しっかり説明してくれる歯医者を選んだほうが、将来的にお口の健康や美しさを保ちやすくなります。

 

4-2:適正な検査・診断をしてくれる

歯科医師が正しい診断をくだすためには、最初に適正な検査を行う必要があります。

具体的には、

 

 歯科用CT
 レントゲン
 拡大鏡
 一眼レフカメラ


などの機材を必要に応じて使用して、最初の段階でしっかり検査をしてくれる歯医者がオススメでしょう。

検査によって得られた情報をもとに、

 カウンセリング
 治療計画を説明
 費用を書面で掲示
 患者の同意を得て治療を進める


を徹底してくれる歯医者であれば、患者に寄りそった治療をしてくれる可能性が高いです。


▶当院の無料カウンセリング

 

4-3:インプラントの担当医が常駐している

20代でインプラント治療を検討されている場合には、インプラントの担当医が常駐している歯医者を選ぶのがオススメでしょう。

なぜなら、同じ歯医者といっても、それぞれ積極的に取り組んでいる治療が異なるからです。

特にインプラント治療は外科手術をすることから、歯科治療の中でも専門的な知識や経験が必要になります。

正しい診断を受けるためにも、最初からインプラント担当医が常駐している歯医者を選ぶのが安心でしょう。

▶当院のインプラント治療の担当医

 

4-4:インプラント以外の治療も総合的に行っている

20代で歯を失ってしまった場合には、インプラント以外の治療も総合的に行っている歯医者を選ぶのがオススメです。

あなたの現在の状態から総合的に判断して、ベストな治療法を提案してくれます。

また、インプラント以外の治療をお願いした場合でも、満足のいく結果を得やすいでしょう。

▶当院のインプラント以外の治療

 

5:20代でインプラント治療を検討する場合の結論

それでは最後に20代でインプラント治療を検討する際に重要なポイントをおさらいしていきます。

 

まとめ

インプラント治療は20代でも可能です。

ただし、
あご骨の成長と適正年齢
治療費とインプラントの寿命
メンテナンスの必要性
治療期間

の4つの注意点を知った上で治療を検討したほうが良いでしょう。

20代でインプラント治療をするメリットは、
健康な他の歯を守れる
自然な口元になる
手術や感染症のリスクが減る
骨が十分にあり手術後の回復が速い

の4つです。

20代で歯を失ってしまったら、
将来を見据えた治療プランを提案してくれる
適正な検査・診断をしてくれる
インプラントの担当医が常駐している
インプラント以外の治療も総合的に行っている


歯医者を選ぶと、後悔のない治療の選択ができるようになります。


以上、インプラント治療を検討している若者に向けた記事でした!

記事に書いてある以外の内容でお悩みやご不安な点があれば、ぜひ直接ご連絡ください。(セカンドオピニオンにも遠慮なくご活用ください)

 

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執筆協力:森崎ことり(ライター)