
歯を失ったときに選ばれる治療法のひとつが「ブリッジ」です。
保険適用もあり、比較的手軽にできる治療法として長年選ばれてきました。
でも実際に治療を受けた方からは、
歯のブリッジって何年くらいもつの?
突然ぐらついたけど、もう寿命?
といった不安の声をよく聞きます。
そこで本記事では、日本補綴歯科学会・専門医として、
について、私の経験を交えてわかりやすくご紹介します。

ブリッジは身近な治療ですが、あるポイントを守るかどうかで寿命が大きく変わります。
本記事では、そのポイントを簡単にお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
日本接着歯学会
日本口腔インプラント学会
日本補綴歯科学会・専門医
国際口腔インプラント学会・認定医
日本糖尿病協会登録歯科医
北戸田COCO歯科 院長
【詳しい経歴はこちら】


ブリッジの再治療やインプラント治療を検討している方へ。
当院の姉妹院「武蔵浦和COCO歯科」でも、できるだけ長く使えるように考え抜いた治療をご提供しています。
- 専門資格を持つ女性ドクター在籍で、相談しやすい環境
- CT・ガイドを用いた精密な診断と将来を見据えた治療プランのご提案
- 託児室・プレイルーム完備(常勤の保育士がおり、お子さま連れでも安心)
「何度も治療を繰り返したくない」「長く安心して使える治療法を選びたい」
そんな想いに寄り添いながら、お一人おひとりに合った最適な治療法を一緒に考えていきます。
通いやすさやライフスタイルに合わせて、医院をお選びくださいね!
1:ブリッジの寿命は何年くらい?【臨床寿命と統計寿命の差】

一般的に、ブリッジの【統計上の平均寿命】は15年弱といわれています。
ただし、これはあくまで全体的なデータの平均値です。
一方で、臨床現場では「7〜8年あたりで違和感を覚えて受診される方」が多いという傾向があります。
これは必ずしも「7〜8年で壊れる」という意味ではなく、違和感や気になる症状を自覚しやすい時期だと考えられています。
適切なケアや定期的なメンテナンスによって、10~20年以上問題なく使い続けている方もたくさんいらっしゃいます。

ではなぜ、ここまでブリッジの寿命に個人差が出るのでしょうか?
その理由を知るために、まずはブリッジの寿命を縮めてしまう原因を見ていきましょう。
※出典:日本補綴歯科学会「補綴装置の長期予後に関する資料(2018)」
※補綴装置の寿命は「機能喪失率」に基づく統計と、実際に再治療が必要になる時期に差があります。本記事では、両者のバランスを踏まえながら解説しています。
※補足:臨床現場の「7〜8年」とは?:このタイミングは「多くの方が違和感を覚えて相談に来る時期」であり、必ずブリッジが壊れる時期というわけではありません。定期的なメンテナンスや丁寧なセルフケアによって、ブリッジの寿命は大きく延ばすことができます。
2:ブリッジの寿命を縮める5つの原因

ブリッジは便利な治療法ですが、ちょっとした習慣やケアの不足で、思ったより早く不調が出てしまうケースがあります。
寿命を縮める主な原因は、次の5つです。
- 土台となる歯の虫歯や歯周病
→ブリッジは隣接する健康な歯を支えとして使いますが、これらの歯が虫歯や歯周病になると、ブリッジ全体の寿命が短くなります。特にブリッジと歯の境目は汚れが溜まりやすく、適切なケアを怠ると虫歯が進行しやすいです。 - 歯ぎしりや食いしばり
→無意識に行う歯ぎしりや食いしばりは、ブリッジや支台歯に過度な負担をかけます。その結果、接着が弱くなったり、土台の歯が破損するリスクが高まります。 - 不適切な口腔衛生
→ブリッジの構造上、清掃が難しい部分があり、磨き残しが起こりやすくなります。この磨き残しが原因で虫歯や歯周病が発生し、寿命が縮まる原因になります。 - 食習慣
→硬いものや粘着性の強い食べ物を頻繁に噛むと、ブリッジに大きな力がかかり、破損や脱離の原因になります。 - 経年劣化
→ブリッジは時間とともに接着剤が劣化したり、素材の強度が低下することがあります。これも寿命を短くする要因の一つです。

これらの原因への理解を深め、日々のケアや定期検診を続けることが、ブリッジを長く使うためには欠かせません。
では次に、ブリッジを長持ちさせるための具体的な方法を紹介していきます。
3:ブリッジの寿命を延ばす方法6選|専門医のアドバイス

ブリッジは、正しいケアと信頼できる歯科医院選びで、寿命を大きく延ばすことができます。

具体的には、以下の6つのポイントを意識するのがおすすめです!
- 専門性と信頼性のある歯科医を選ぶ
→日本補綴歯科学会などの専門資格を持つ専門医による精密な治療、個別性のある計画、定期的なフォロー、最新設備の導入、そして丁寧な説明。これらは、ブリッジを長持ちさせるうえでとても大切です。 - 毎日のケアを丁寧に続ける
→ブリッジと歯ぐきの境目は汚れがたまりやすいため、歯間ブラシやスーパーフロスを活用し、通常の歯ブラシでは届かない部分までしっかり清掃しましょう。 - 定期的なメンテナンスを受ける
→年3〜4回の歯科検診で、虫歯や歯周病の早期発見、噛み合わせのチェック、ブリッジのゆるみの確認などを行いましょう。 - 歯ぎしり・食いしばりを予防する
→夜間のナイトガード(マウスピース)を活用することで、就寝中の無意識な力からブリッジを守ることができます。 - 負担の少ない食生活を心がける
→硬いものや粘着性の高い食品は、ブリッジに過度な負担をかけます。食べ方や食材にも少し注意しましょう。 - 自費のブリッジを検討する
→より長持ちさせたい方には、耐久性や審美性に優れた自費診療のブリッジという選択肢もあります。素材や設計の自由度が高く、清掃性や強度の面でもメリットがあります。

では次に、「寿命を迎えたブリッジはどうなるのか」について、解説していきますね。
4:ブリッジが寿命を迎えたときの再治療の選び方

ブリッジは、永久に使えるものではありません。
統計的には15年弱の生存率が確認されていますが、実際の臨床では7〜8年ほどでトラブルを感じて再治療にいたる方も多く見られます。
ただし、使い方やお口の状態によっては10〜20年以上使えるケースもあります。
だからこそ、「急なグラつき」や「違和感」といったサインを見逃さず、早めに受診することが歯を守るために重要です。

では、もし寿命が来たとき、どのような再治療や選択肢があるのでしょうか?
4-1:再治療が必要になる主なケース
- ブリッジが外れる・割れる・ぐらつく
→支えが弱くなり、噛みにくさや痛みが出ることも - 支台歯が虫歯や歯周病で弱ってしまう
→再治療が難しくなり、抜歯が必要なケースも - かみ合わせや歯の位置の変化でフィットしなくなる
→ブリッジが合わなくなり、破損のリスクが上がる

こうしたサインが現れたら、できるだけ早めに歯科を受診することが大切です。
4-2:再治療の基本的な流れ
- ①診察と検査
→ブリッジと周囲の歯・歯ぐきの状態を確認し、必要に応じてレントゲンやCT撮影で原因を調べます。原因を見極め、治療方針を的確に立てるための重要なステップです。 - ②ブリッジの除去
→問題のあるブリッジを慎重に取り外し、支台歯が再利用できるかを判断します。支台歯の状態次第で、再ブリッジ・インプラントなど次の選択肢が大きく変わります。 - ③治療方針の決定
→支台歯やお口全体の状態に応じて、再ブリッジ・インプラント・部分入れ歯など複数の治療法を比較検討します。今後の歯の健康やライフスタイルもふまえて、最適な方法を選ぶことが大切です。 - ④新しい補綴物の作製・装着
→型取りや設計を行い、新たな補綴物を装着。噛み合わせの調整も丁寧に行います。機能面・見た目のバランスを整え、快適な状態を取り戻す仕上げの段階です。
4-3:選べる再治療の選択肢
- 再度ブリッジ
→支台歯が健康な場合は、再度ブリッジを装着できます。素材や設計を見直すことで、以前より長持ちするケースもあります。 - インプラント
→支台歯が弱っている場合や、これ以上健康な歯を削りたくない・長く安定して使いたいという方には、インプラント治療が有力な選択肢です。周囲の歯に負担をかけず、天然の歯に近い機能性や審美性を持つ歯を入れられます。 - 部分入れ歯
→外科手術に抵抗があり、支台歯が弱っている場合や、ブリッジが難しい本数の場合には、取り外し式の部分入れ歯が適しているケースもあります。

どの治療にもメリット・デメリットがあります。
大切なのは、今のお口の状態や将来の希望をふまえて、納得できる治療法を選ぶことです。
従来の3本連結ブリッジ以外にも、骨や残存歯の条件によっては「延長ブリッジ」や「歯牙移植」という選択肢もあります。
詳しくは、以下記事を参考にしてください。
4-4:治療実例|ブリッジからインプラントへ切り替えたケース

50代女性の患者さま。
保険診療で装着した、3本連結のブリッジにぐらつきが出て来院されました。
診断の結果、支台歯の2本に進行した虫歯があり、残すのが難しい状態。
- 何度も治療を繰り返したくない
- 長く安心して使える治療法を選びたい
とのご希望から、抜歯後に2本のインプラントで補綴治療を実施しました。
現在は5年以上経過しても安定して使用できており、「しっかり噛めるし違和感がない」と高い満足感を得られています。
- 治療期間:約11ヶ月
- 費用:822,000円(税込904,200円)
- 補足:CT診断と治療用ガイドを活用し、安全性に配慮。大規模な骨造成を行い、機能性だけでなく審美性にも配慮した治療を行いました。

同じようなお悩みを抱える方にも、患者さま毎に適した治療をご提案できます。
気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください!
では次に、ブリッジとインプラントの寿命や特徴をわかりやすく比較していきます。
5:ブリッジとインプラントの寿命や費用を比較|どちらを選ぶ?

- できれば長く安心して使いたい
- なるべく費用を抑えたい

そんなお悩みに応えるために、ブリッジとインプラントの特徴をわかりやすく比較してみました。
自分にとってどちらが合うか、以下の表を参考に考えてみましょう!
▼ブリッジとインプラントの比較表
比較項目 | ブリッジ | インプラント |
---|---|---|
平均寿命 | 7〜8年(臨床) 15年弱(統計)※1※2 | 約10〜15年時点で約90%が残存 (条件次第で40~50年超)※3 |
他の歯への影響 | 支台歯を削る | 周囲の歯は削らない |
費用 | 保険適用ありで安価 | 自費診療で高め |
治療期間 | 比較的短い | 数ヶ月の定着期間あり |
清掃性 | 構造が複雑なためやや難しい | 天然歯と同様のケアが可能 |
再治療 | 支台歯が痛むと難しくなる | パーツ毎の修復は可能だが、再治療は難しいケースが多い |
※1:使用状況により差があります。臨床では7〜8年で不調を感じる方も多く見られます。
※2:出典:日本補綴歯科学会「補綴装置の長期予後に関する資料(2018)」
※3:出典:日本歯科医学会厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」

では次に、上記の情報をもとに、どうやってあなたに合う治療法を選べばいいのかを知っていきましょう。
5-1:ブリッジとインプラント|あなたに合った治療法の選び方
治療法を選ぶうえで大切なのは、見た目や噛む力といった機能面だけでなく、将来的な安定性やライフスタイルとの適合性を含めた総合的な判断です。
たとえ同じような症例でも、
- 患者さまのお口の状態
- ライフスタイル
- 治療に対する考え方
- 経済状況
などによって、適した治療法は異なります。
そのため、「どちらが正解か」ではなく、「どちらがその人にとって最も無理なく長く維持できるか」を丁寧に検討することが重要です。

具体的にあなたにどちらが向いているかは、以下のチェック項目を参考にしてみてください。
5-2:チェック項目|あなたに合った治療法を見つけるヒント
◆ブリッジが向いている方
- 外科的な処置に抵抗がある
- 短期間で治療を終えたい
- 保険診療で費用を抑えたい
- 周囲の歯の状態が良く、削っても問題ないと診断された
◆インプラントが向いている方
- 耐久性が高く、長く使える治療を選びたい
- 健康な歯はできるだけ削りたくない
- 見た目や噛む力にもこだわりたい
- 将来の再治療リスクを減らしたい
どちらにもメリット・デメリットがありますが、「自分が何を一番大切にしたいか」を明確にすると、納得のいく選択につながります。
「自分にとってどんな治療が合っているのか不安…」という場合も、どうぞご安心ください。

当院では、補綴治療に詳しい専門医が、あなたの生活スタイルやお口の状態に合った治療法を納得できるまで一緒に考えます!
では次に、ブリッジの寿命に関して患者さまからよくいただくご質問にお答えします。
6:【Q&A】ブリッジの寿命や使い方についてよくある5つの質問

ここでは、患者さまから実際によくいただくご質問の中から、寿命や使い方に関連するポイントを中心に、専門医の視点でお答えしていきます。
Q1.ブリッジの素材によって寿命は変わりますか?
A.素材の種類によって寿命や見た目、ケアのしやすさに違いがあります。
保険診療で使われる金属製ブリッジは丈夫ですが、審美性が劣るだけでなく、精密性も低いため寿命はあまり長くありません。
近年は白いCAD/CAM素材も保険で選べるようになりましたが、耐久性はやや劣り、使える部位が限られます。
一方で、自費診療のセラミックやジルコニアは、見た目が自然で耐久性も高く、長く快適に使いたい方に向いています。

いずれの素材も、日々のケアと定期的なチェックが寿命を左右します。
素材選びは、見た目・耐久性・ライフスタイルや経済状況に合ったものを、歯科医師と相談して決めましょう。
Q2.ブリッジを装着したあと、痛みが出ることはありますか?
A.装着直後は噛み合わせや圧迫感で、違和感や軽い痛みを感じる方もいます。
ただし、この痛みや違和感は、通常2〜3日程度で徐々に軽減します。

1週間以上たっても痛みが続く、または強まる場合は支台歯や歯ぐきに問題がある可能性もあるため、早めに受診しましょう。
ブリッジ周辺の違和感や痛みにお悩みの場合は、こちらの記事も参考にしてください。
Q3.ブリッジの再治療は何回もできるの?
A.支台歯の状態によっては再治療は可能ですが、回数には限りがあります。
ブリッジの再治療ができるかどうかは、支台歯(ブリッジを支える歯)の健康状態が大きなカギとなります。
虫歯や歯周病がなければ再度ブリッジを装着できますが、治療のたびに歯を削る負担がかかるため、何度も繰り返すのは現実的ではありません。
そのため、再治療が難しくなってきた段階で、インプラントなど他の治療法に切り替えるケースも多く見られます。

長く使うためには、定期的なメンテナンスと日々のケアが何より大切です。
再治療を見据えて、歯を守る意識を持つことが、将来的な治療の選択肢を広げてくれます。
Q4.ブリッジの下に食べ物が詰まりやすいのですが、どうすればいいですか?
A.ブリッジと歯ぐきの間に隙間があると、食べカス(食渣)が溜まりやすくなります。
歯間ブラシやスーパーフロスといった専用のケア用品で、毎日しっかり清掃することが大切です。

専用のケア用品の使い方がわからない方は、歯科医院でTBI(歯磨き指導)を受けてみるのもおすすめです。
Q5.ブリッジを入れたまま寝ても大丈夫?
A.大丈夫です。(※ブリッジは固定式なので取り外せません)
ただし、過度な歯ぎしりや食いしばりがある方はナイトガード(就寝時用のマウスピース)を使うことで支台歯を守れる可能性があります。

気になる場合は、遠慮なくご相談くださいね!
7:専門医より|あなたに合った補綴治療を一緒に考えましょう

私はこれまで、大学病院や都内の診療所で多くの症例に向き合ってきました。
現在は、日本補綴歯科学会専門医として、
- ブリッジ
- インプラント
- 入れ歯
など、歯を補う治療(補綴治療)を専門に診療を行っています。
当院ではCTを使った精密な診断をもとに、ブリッジやインプラントだけでなく、入れ歯や保存治療など、複数の選択肢をご提示しております。
なぜなら、お口の状態や生活スタイル、治療への考え方は人それぞれだからです。
たとえば、
- 見た目の自然さを重視したい
- できるだけ手術は避けたい
- 将来まで安心できる治療を選びたい
というように、ご希望はさまざま。

あなたの「こうありたい」という想いを、ぜひお聞かせください!
専門的な視点から、一緒に最善の治療法を見つけていきましょう。
当院では、インプラントの無料相談やセカンドオピニオンも受け付けておりますので、お気軽にご相談くださいね^^
8:ブリッジの歯の寿命のまとめ
それでは最後に、本記事の重要なポイントを簡単におさらいしていきます。
- Q.ブリッジの平均寿命は?
→統計上は15年弱が目安とされていますが、実際には7〜8年で不調が出て再治療になるケースも多いです。適切なケアと定期検診により、10年~20年以上安定して使える方も多くいます。 - Q.ブリッジの寿命を縮める原因は?
→ブリッジの寿命を縮める最大の原因は、「土台の歯やお口全体への負担とケア不足」です。 - Q.ブリッジを長持ちさせるには?
→信頼できる歯科医院での治療と、丁寧なケア・定期検診が大切です。 - Q.日常のケアで気をつけることは?
→歯間ブラシやスーパーフロスを使い、隙間までしっかり清掃しましょう。 - Q.食べ物の影響はありますか?
→硬いものや粘着性の高い食品は、破損リスクが高くなるため注意が必要です。 - Q.歯ぎしり・食いしばりも関係しますか?
→はい。ナイトガード(マウスピース)で負担を軽減できます。 - Q.定期検診では何をチェックする?
→虫歯や歯周病の有無、ブリッジの劣化具合、噛み合わせなどを確認します。 - Q.再治療が必要になるのはどんなとき?
→ブリッジの脱離・破損、支台歯の虫歯や歯周病、かみ合わせの変化などがきっかけになります。 - Q.インプラントとブリッジで迷った場合は?
→お口の状態や希望によって最適な治療法は異なります。専門医と一緒に検討しましょう。
ブリッジやインプラントについて不安がある方は、どうぞ一度ご相談ください。

専門医があなたのお口の状態をしっかり拝見し、最適な治療法をご提案いたします。
ご予約は、下の【WEB予約】【LINE】ボタン、または【TEL:048-229-8185】から簡単にお取りいただけますよ^^