こんにちは北戸田coco歯科です!
インビザライン矯正はマウスピースが浮いていたり装着時間が短くなったりすると歯が動きにくくなることがあります。
歯が動かないと治療期間が延びてしまうことから、できれば計画通りに進めたいものです。
ここではインビザラインで歯が動かなくなる原因や動かないときの対処法、歯が動きやすい人の特徴などについてご紹介します。
インビザラインで歯が動かない場合がある
インビザライン矯正は歯が動いたと感じられるまで個人差はありますが、おおよそ2ヶ月~半年かかることがあります。
これは、1枚のマウスピースで歯が動く量は約0.25mmで、1ヶ月で最大1mm程度と少しずつ動くためです。
ただ、稀に歯が動かないといったトラブルが起きることがあります。
その原因はさまざまで、多くはマウスピースの装着時間が守れなかったことによるものです。
インビザラインはワイヤー矯正と違い、ご自身で取り外しできる矯正装置のため、食事の際は外して矯正前と同じように楽しんだり、イベントがある日は外して過ごしたりできます。
しかし、1日20時間以上、理想は1日22時間以上装着することが原則で、それを守らないと当然歯は動きません。
自由に取り外しができるのはメリットでもありますが、ご自身のモチベーションで歯の動きに差が出るのはデメリットでもあります。
インビザラインで歯が動かなくなる原因は?
インビザライン矯正では以下のようなことがあると歯が動きにくくなります。
- ・マウスピースの装着時間を守らなかった
- ・マウスピースが浮いたまま装着している
- ・アタッチメントが外れている
- ・アンキローシスが起きている
マウスピースの装着時間を守らなかった
上記でも解説したとおり、インビザライン矯正ではマウスピースの装着時間は1日20時間以上と決められています。
理想は1日22時間以上で、歯磨きと食事以外は装着する必要があります。この時間よりも短くなると歯が動かないといったトラブルが起きやすいです。
マウスピースが浮いたまま装着している
マウスピースを装着する際は、「チューイー」と呼ばれるロール状のものを噛んでしっかり入れる必要があります。
チューイーを使用せず装着すると、自分ではしっかり入っていると感じても浮いた状態になりやすいです。
浮いたままでは歯に矯正力をかけることができず、動かした歯が後戻りしたり、思わぬ方向に歯が動いたり、歯が動かなかったりして治療計画に大きなズレが生じてしまいます。
関連記事:インビザラインで使う「チューイー」とは?使い方やお手入れ方法
アタッチメントが外れている
アタッチメントとは、インビザライン矯正で歯を動かすために歯の表面につける装置です。
アタッチメントは小さく、歯と同じ色のものをつけるため目立ちません。
しかし、気づかずに装置が外れていたというトラブルが起きてしまうことがあります。外れたまま矯正を続けると、その歯を動かすことはできません。
特に被せ物にアタッチメントをつけている場合、外れやすい傾向にあります。マウスピースを装着する際は、アタッチメントが外れていないかご自身でチェックしましょう。
関連記事:アタッチメントについて【インビザライン矯正の処置】
アンキローシスが起きている
アンキローシスとは、歯の根っこと歯を支えている骨にある「歯根膜(しこんまく)」が外傷や脱臼などによって失われ、癒着している状態のことです。
歯根膜は歯を動かすための役割があり、失われた状態で矯正を行なってもその歯を動かすことができません。
矯正治療を開始する前に、問診や触診、レントゲン撮影やCT撮影を行なって歯が動くか確認します。
しかし、正確に判断することは困難で、矯正治療中に発覚することがあります。
参考:デンタルダイアモンド
インビザラインで歯が動かないときの対処法
インビザラインで歯が動かないときは、以下のことに当てはまっていないか確認しましょう。
- ・マウスピースの装着時間は守られているか
- ・マウスピースは浮いていないか
- ・アタッチメントが外れていないか
インビザライン矯正で歯が動かないと感じたら、まずはマウスピースの装着時間を守っているか確認しましょう。
次にチューイーをしっかり噛んで装着し、浮いているところがないか確認します。
装着時間が短かったり、マウスピースが浮いたりしている場合は、計画通り進んでいない可能性があるため、担当の歯科医師に相談して指示を受けましょう。
場合によってはマウスピースの作り直しが必要になることもあります。
また、アタッチメントが外れている場合は、歯科医院に連絡して付け直した方が良いか指示を受けましょう。
アタッチメントは歯の移動に影響がないところは付け直しせず、そのまま様子を見ることがあります。
そのため、連絡する際はどこの歯のアタッチメントが外れたのか伝えておくとスムーズに進みます。
アンキローシスは上記でも解説したとおり、矯正治療を進めていくうえで発覚することがあります。
この場合矯正治療を中断せず、治療のゴールを変更して継続することが可能です。
ただ、被せ物で対処したり、歯を脱臼させて矯正力をかけたりする可能性があり、それに伴うメリットやデメリットもあります。
インビザラインで歯が動きやすい人の特徴
インビザライン矯正では歯が動きやすい人もいます。どんな人が歯が動きやすいのか、その特徴を見ていきましょう。
- ・歯科医師の指示を守れる人
- ・身体の新陳代謝が活発な人
- ・口元の悪い癖がない人
歯科医師の指示を守れる人
インビザライン矯正では歯科医師の指示を守ることが大切です。
例えば、マウスピースの装着時間や交換頻度、通院頻度は歯科医師から指示されることがあります。
ご自身の判断でマウスピースの装着時間を減らしたり、交換頻度を変えたり、通院頻度を延ばしたりすると歯が動きにくく、結果計画通りに進まなくなる可能性が大いにあります。
インビザライン矯正を受ける際は、歯科医師の指示は守るようにしましょう。
身体の新陳代謝が活発な人
矯正治療で歯が動くのは、歯根膜や歯を支えている骨の代謝によるものです。
そのため、新陳代謝が活発な人は、歯が動きやすくなる可能性が高くなります。
また新陳代謝が良くなると免疫力が高まり健康にも良い影響を与えます。矯正期間中は十分な栄養を摂取し、規則正しい生活を心がけて新陳代謝を高めましょう。
口元の悪い癖がない人
口元の悪い癖とは、頬杖をついたり舌で前歯を押したりする癖など悪習慣のことを指します。
このような癖があると、歯を動かす過程で妨げになったり、矯正後は元の歯並びに戻ろうとする後戻りを起こしてしまう可能性があります。
口元の悪い癖がない人は、計画通りに治療が進みやすいです。
なお、舌で前歯を押す癖など歯並びに悪影響を与えてしまう癖がある場合、矯正治療中にトレーニングをして改善を目指すこともあります。
関連記事:インビザライン矯正とMFT(口腔筋機能療法)の重要性
当院のインビザライン矯正
北戸田coco歯科のインビザライン矯正では、その人にあった治療計画を作成し経験豊富な歯科医師が治療を担当します。
特にインビザラインは、歯科医師の微調整が歯並びの良し悪しを決めるため、実績のある医院で治療を受けることが重要です。
当院では、日本矯正歯科学会の「認定医」が在籍しているため、その人にベストな治療法をご提案させていただきます。
インビザラインの他にも目立ちにくいワイヤー矯正や、裏側矯正、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を併用したハイブリッド矯正など豊富なオプションをご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
矯正専門サイトでは詳しい治療の内容が載っていますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
インビザライン矯正では、歯が動かないといったトラブルが発生することがあります。
その原因の多くは、マウスピースの装着時間が守れなかったり、浮いたまま装着していたりすることによるものです。
インビザライン矯正はマウスピースの着脱が自由にできる分、自己管理がとても重要になります。
なおご自身で時間管理が難しい場合、スマートフォンで記録できるアプリがあるので、上手く活用してみるのも良いでしょう。
ただ、希にアンキローシスという歯を支えている骨を歯が癒着していることが原因で動かないこともあります。
一部の歯だけ動かないといったことがあれば、担当の歯科医師に相談しましょう。
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