こんにちは北戸田coco歯科です
透明なマウスピースを長時間装着して、歯を動かしていくインビザライン矯正ですが、矯正中に、「口が乾く」といった悩みを持つ方は少なくありません。
口の中が乾燥するとむし歯・歯周病・口臭など、さまざまな悪影響を及ぼします。
ここではインビザライン矯正中に口が乾く原因と対策方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください
インビザライン中は口が乾燥する?
インビザライン矯正では、口の中が乾燥する人もいます。なぜ口が乾いてしまうのでしょうか。その原因には以下のようなことが挙げられます。
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唾液が行き渡りにくくなる
インビザライン矯正で使用するマウスピースは歯全体を覆うため、マウスピースの内側には唾液が行き渡りにくい状態です
唾液には口の中を潤す作用があり、行き渡りにくくなると口が乾きやすくなることが考えられます。
また唾液には以下のような働きがあり、これらが制限されてしまうと、歯・口の機能・消化器官にさまざまな悪影響を及ぼしてしまうのです。
- 食べかすや細菌を洗い流す「自浄作用」
- むし歯・歯周病を予防する「抗菌作用」
- 粘膜を保護し、発音・会話をスムーズにする「潤滑・粘膜保護作用」
- むし歯菌によって溶け始めた歯を修復する「再石灰化作用」
- 口の中を中性に保つ「緩衝作用」
- 糖を分解する「消化作用」
口が閉じにくくなっている
インビザライン矯正では厚さが0.5mmのマウスピースを装着します。
上下合わせるとその厚さは1mmほどになり、口が閉じにくくなってしまうことが考えられます。
それにより自然に口が開きがちになり、口呼吸になってしまうことも
口呼吸は口の中が乾いて細菌が繁殖しやすい環境になり、むし歯・歯周病・口臭などさまざまなトラブルにつながります。
また、鼻のフィルターを通さず気道にウイルスなどが直接入るため、風邪をひきやすくなる可能性もあります。
水分補給が足りていない
マウスピースを装着していると、水以外の飲み物はマウスピースを外して摂取しなければならないため、水分補給の機会が減ったり、面倒になったりします。
それにより口の中の潤いが保てず乾燥しやすくなることがあります。
また水分補給時にお茶を摂取している場合、唾液の分泌を抑えてしまう可能性があり、乾きやすくなることもあります。
特にコロナ禍でマスクをするようになった今、水分補給のタイミングが少なくなっていますので、意識的に水分補給をするようにしてください
口が乾くとインビザライン中にどんな悪影響があるの?
口が乾燥すると以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。
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むし歯・歯周病のリスクが高くなる
口が乾くと唾液による自浄作用・抗菌作用・再石灰化作用などの効果が得られにくくなり、むし歯・歯周病になるリスクが高くなります
インビザライン矯正中にむし歯・歯周病になってしまうと、治療を優先することが多いです。
そのため矯正期間が延びてしまう可能性がありますので、お口の乾燥に気をつけ、丁寧なセルフケアを行う必要があります
口臭が発生しやすい環境になる
皆さんは起床時に「口臭がする」と感じたことはありませんか?
これは就寝時に唾液の分泌量が減り、口の中の細菌が増えて口臭が強くなるのです。
そのため口の中が乾燥すると起床時と同じような現象が起き、口臭が発生しやすくなります。
粘膜に傷がつきやすくなる
口の中が乾燥すると唾液による粘膜保護作用が抑えられてしまい、粘膜が傷つきやすい環境になります
加えてマウスピースやアタッチメントが当たると痛みを伴いやすくなったり、口内炎ができやすくなったりする可能性があります。
インビザライン矯正中の口の乾燥対策
口の中が乾いた状態のまま放置してしまうと、先ほど述べたようにさまざまな悪影響を及ぼします。
インビザライン矯正中に口が乾いてしまったら以下のようなことを試してみましょう。
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水分をこまめに摂取する
こまめに水分を摂取すると口の中の乾燥が緩和されます。
ただマウスピースを装着したまま摂取して良いのは水だけです。
それ以外の飲み物はむし歯のリスクを高めたり、マウスピースや歯に着色がついたりする可能性があります。
唾液を増やす
唾液の分泌量を増やして口の乾きを防ぐのも有効な方法です。
唾液の分泌量を増やすには、「唾液腺マッサージ」という方法があります。
唾液腺には、「耳下腺」「舌下腺」「顎下腺」があり、これらを直接マッサージすると良いでしょう。
唾液腺マッサージの方法
以下の方法で唾液腺をマッサージすると唾液が出てくるのを感じられ、口が乾くのを防ぐことができます。
耳下腺マッサージ
まずは耳下腺マッサージをしてみましょう。耳下腺は一番奥の歯とエラの間にあります。
そこを親指以外の指を頬にあてて、後ろから前に向かってゆっくりと回します。これを10回ほど繰り返します。
舌下腺マッサージ
次に舌下腺マッサージをしてみましょう。舌下腺は顎の真下にあります。両手の親指を顎の真下に押し上げるように10回押します。
顎下腺マッサージ
最後に顎下腺マッサージをしてみましょう。顎下腺は下顎の骨の内側にあります。
親指を耳の下にあて、顎の下まで5カ所に分けてそれぞれ5回ずつ押します。
鼻呼吸を意識する
マウスピース装着時は無意識のうちに口呼吸になりがちですが、鼻呼吸を意識することで対策できます
その際、舌の位置を意識すると良いでしょう。本来何も意識していないときの舌の位置は舌が上顎に触れ、舌の先端は上の前歯の少し後ろにあります。
正しい位置に舌が置かれると口呼吸や矯正後の後戻りを予防することができます。
マスクの装着をする
インビザライン矯正中はマスクをして過ごすのも口の乾燥予防になります。
ただ、厚みのあるマスクはその息苦しさから、口呼吸になりやすいので注意が必要です。また、こまめな水分補給も意識するようにしましょう
参考:鹿児島県歯科医師会
インビザライン中の飲み物には注意
口の中の乾燥を予防する方法に「水分をこまめに摂取する」ことをご紹介しましたが、以下の飲み物の種類はむし歯・歯周病などの原因になるため注意が必要です。
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糖分が含まれている飲み物
ジュース・スポーツドリンクなど糖分が含まれている飲み物はマウスピースを装着したまま摂取すると、歯とマウスピースの間に糖分を閉じ込めた状態になり、むし歯・歯周病になるリスクが高くなります。
マウスピース装着中は水だけを摂取するようにし、糖分が含まれている飲み物は必ず外してから摂取するようにしましょう。
また、マウスピースを再装着する前は必ず歯を磨いてからつけるようにします。
酸性の飲み物
コーラ・レモン水など酸性の高い飲み物は、口の中が酸性に傾き、むし歯になるリスクが高くなります。
また糖分が含まれている飲み物と同様にマウスピースを装着したまま摂取することは避けましょう。
着色のつきやすい飲み物
コーヒー・緑茶・ワインなど着色のつきやすい飲み物は、歯に茶渋のようなものがついたりマウスピースが変色したりする可能性があります。
着色自体は歯に悪さをするものではありませんが、変色した歯やマウスピースは見た目に影響を与えてしまいます。
関連記事:インビザライン矯正中の「飲み物」飲んでOKなものNGなもの
当院のインビザライン矯正
北戸田coco歯科ではインビザラインをはじめとして、白い器具を使った目立たないワイヤー矯正などお子様から社会人の方まで満足いただける矯正メニューをご用意しています。
また、矯正のエキスパートである日本矯正歯科学会の認定医がその人にあったベストな治療計画をたてて治療を行っていきます
矯正を始めようか悩んでいる方は、まず当院の矯正無料相談にいらしてください。こちらは予約制になりますので、事前にお電話でのご予約をお願いいたします
まとめ
マウスピースを装着すると唾液が行き渡りにくくなり、加えて口が閉じにくくなることから口が乾く原因になります。
口が乾いた状態のまま放置してしまうと、口の中の細菌が繁殖しやすい環境になります。
インビザライン矯正中にむし歯・歯周病になると計画通りに治療が進まなくなる可能性があるため、口が乾燥しないように対策することが大切です。
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