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インビザライン矯正中の「飲み物」飲んでOKなものNGなもの

矯正歯科

こんにちは北戸田coco歯科です

飲食時にはマウスピースの取り外しを必ず行い、食後は歯を磨いてから装着します。

ただ飲み物に関しては、マウスピースを外さずに飲み物を摂取できることから装着したまま飲んでしまう方も少なくありません

しかしこのような行為はむし歯や着色の原因になることも。

そこで今回はインビザライン矯正中でも飲んでOKなものNGなもの、注意点などについて紹介します

 

インビザライン矯正中の飲み物

 

インビザライン 飲み物

 

結論から言うと、に関しては装着したまま摂取しても問題はありませんが、その他の飲み物を摂取するときは食事のときと同様にマウスピースを外した方が良いでしょう。

装着したまま飲み物を摂取すると、歯とマウスピースのすき間から糖分や着色の原因となる物質が入り、中に停滞した状態になるためです

結果、むし歯や着色のリスクが上昇し、矯正中のトラブルに発展することがあります。

矯正中に大きなむし歯になると被せ物が必要になり、その場合マウスピースの型が合わなくなるため装置を作り直さなければなりません

 

飲んではいけないNGな飲み物

 

はじめにマウスピース装着時に摂取してはいけない飲み物を紹介します。以下の表は注意したい飲み物とリスクについてまとめた表です。

 

  リスク
酸性の飲み物

炭酸水・スポーツドリンク

乳酸菌飲料

むし歯の原因になる
甘い飲み物

清涼飲料水・ジュース

スポーツドリンク

むし歯の原因になる
色の濃い飲み物 お茶・コーヒー・ワイン 着色の原因になる
熱い飲み物 60℃以上の飲み物 マウスピースが変形する可能性がある


それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

 

□酸性の高い飲み物

 インビザライン 飲み物

 

酸性の高い飲み物はむし歯の原因となるため装着したまま摂取することは避けましょう

これはお口の中が酸性に傾いた状態が続き、むし歯になりやすい環境になるためです。普段お口の中はpH7の中性に保たれています。

飲食をするとむし歯菌が出す酸によって酸性に傾きますが、唾液によって中性に戻ります。

ただ装着したままでは唾液による洗浄作用や中和作用の効果が得られにくくなり、中性に戻るまで時間がかかることからむし歯になりやすいのです。

 

私たちの口の中はpH5.5でエナメル質が溶け始めると言われています

例に挙げた炭酸水ではpHが2.2~4程度、スポーツドリンクではpHが3.5~3.8程度、乳酸菌飲料ではpHが3.4~4.0程度となります。

いずれもエナメル質が溶け出すには十分な数値となるため、装着したままこれらを摂取することは避けましょう。

また外して摂取した場合も再装着する前には歯磨きをしてから装着することが望ましいです。

 

 

□甘い飲み物

 

インビザライン 飲み物

 

 

甘いと感じる飲み物には糖分が多く含まれており、装着したままこれらの飲み物を摂取するとマウスピースの中に糖分が停滞します

このような場合むし歯菌に栄養を与え続けている状態になるためむし歯になりやすい環境を作ってしまうのです。

酸性の強い飲み物と同様に装着したまま摂取することは避け、外した場合も歯磨きをしてから再装着するようにしましょう。

 

 

□色の濃い飲み物

 

インビザライン 飲み物

 

糖分が含まれていないお茶やコーヒーでも装着時には注意が必要です。

装着したままこれらを摂取すると、お茶やコーヒーに含まれている「タンニン」や「ポリフェノール」によりマウスピースが変色し、歯に着色がつくことがあります

これはマウスピースの素材にはプラスチックが使用されており、簡単に変色してしまうからです。

また歯とマウスピースの隙間に入り込んでしまうため歯にも着色がついてしまう可能性もあります。

交換前であれば糖分が入っていないお茶やコーヒーを摂取しても装置に問題はありませんが、歯に着色がつきやすい状態には変わりないため摂取後はうがいをして着色を防ぎましょう。

 

 

□熱い飲み物

 

インビザライン 飲み物

 

マウスピースを装着したまま熱い飲み物を摂取することは避けましょう。

上述したとおりマウスピースの素材はプラスチックで作られているため60℃以上の飲み物は変形させてしまう可能性があります

変形してしまうと治療計画に悪影響を与えてしまう可能性があり、大きく変形してしまった場合は作り直しが必要となるため費用がかかってしまうことも。

 

飲んでOKなもの

 

インビザライン 飲み物

 

次に摂取しても良い飲み物を紹介します。装着したまま摂取して良いものは水のみです

水には糖分も含まれておらず、pHもお口の中と同じ中性のため装着したままでも安心して摂取することができます。

ただ風味が含まれているフレーバーウォーターには糖分が含まれているため注意しましょう。

なお無糖炭酸水は酸性となるためこちらも装着したまま摂取することは避けた方が望ましいです。

 

矯正中は糖分の入った飲み物に注意

 

インビザライン 砂糖

 

糖分が含まれている飲み物を摂取すると、お口の中にいるむし歯菌がそれを「ブドウ糖」と「果糖」に分解

さらにこれらを取り込んで「乳酸」などの酸を出します。

この酸が歯に長く付着した状態が続くと歯の表面の「エナメル質」を溶かしてむし歯にします。

またむし歯菌はブドウ糖をグルカン」と言う歯垢の原因となる物質を作り出し、そこに多くのむし歯菌が住み着き、さらに酸やグルカンを作出してむし歯になりやすい環境にするのです。

 

なおマウスピースを装着した状態で糖分を摂取すると、装置と歯の中に糖分が閉じ込められた状態になり、むし歯菌に餌を与え続けている環境になります。

なお装置を外して飲食をした場合、歯磨きをせずに再装着すると同じような環境になるため飲食後の歯磨きは必須と言われているのです。

 

 

スポーツ飲料にも注意

 

インビザライン 飲み物

 

スポーツ飲料にも大量の糖分が含まれており、マウスピースを装着したまま摂取するのは避けることが望ましいです。

なおスポーツ飲料にはクエン酸・アミノ酸といった酸性のものも含まれていることが多く、長期間お口の中に停滞するとむし歯の原因になります

そのため運動中の水分補給は装着したままでも安心して摂取できる水にすると良いでしょう。

 

 

アルコールにも注意

 

インビザライン 飲み物

 

一見糖分が含まれていないアルコールでも実は糖分が含まれているものもあります。

以下のアルコールは糖分が含まれているため注意が必要です。

 

・ビール
・日本酒
・カクテル
・ワイン

 

これらのアルコールには元々糖分が含まれているものや、発酵の際に糖分に分解されるもののため摂取する際には注意が必要です。

なおpHは4程度と酸性となり、摂取した後は歯磨きを忘れずに行いましょう。

 

むし歯のリスクが低いアルコールには、麦焼酎やウイスキーが挙げられます

前者はpHが6.3と中性に近く、糖分も含まれていません。

後者のウイスキーにはpHが5.0と酸性であるものの糖分は含まれていないため、むし歯になるリスクは低いと言えます。

ただアルコールを摂取するときもマウスピースは外した方が望ましいです。

外せない場合や矯正中にむし歯のリスクを軽減したいのであれば麦焼酎やウイスキーの水割りなどで楽しむと良いでしょう。

 

どうしても甘いものが飲みたい時は

 

インビザライン 飲み物

 

マウスピースを装着したまま摂取しても良いのは水のみですが、友人とのお茶や仕事中の水分補給など出先でどうしても甘い飲み物を摂取したいときはありますよね

そのような場合はストローを使って飲むのがおすすめです。

ストローを使うと普通に飲むよりもマウスピースの中に飲み物が侵入するのを防ぎ、色の濃い飲み物でもマウスピースの変色を予防することができます。

ただし完全に防ぐことはできないため、これらの飲み物を摂取した後は口をゆすぐようにし、帰宅後は歯磨きとマウスピースの洗浄をしっかりしましょう

また外して甘いものを飲んだ後は、歯磨きをしてから再装着するようにします。

出先でももし我慢できるようであれば、甘い物ではなくお茶などにすると虫歯予防になります!

甘いものを我慢するのはきついですが、ダイエットや健康のため!とこの機会に甘いものダラダラ食べのみの癖を治しておきましょうね

 

当院のインビザライン矯正

 

北戸田coco歯科

 

当院では、インビザラインはもちろん、ワイヤー矯正小児矯正も取り扱っております

ワイヤー矯正では前歯の部分に白い器具を使った目立たない矯正を採用しているため、インビザラインだけでは矯正治療が難しい方でも満足して治療を進めていただけるので安心して下さい


矯正治療を考えている方はお気軽にご相談下さい

 

北戸田coco歯科矯正治療専門サイト

 

まとめ

 

マウスピースを装着したままでも水であれば安心して摂取することができます。

しかし、糖分が含まれている飲み物、酸性の飲み物はむし歯になりやすい環境を作ってしまうため装着中は避けた方が良いでしょう。

またコーヒーなど色の濃い飲み物は、マウスピースや歯に着色する原因となるため注意が必要です。

ただこれらの飲み物をどうしても飲みたくなった場合はストローを活用し、すぐにうがいや歯磨きをすることが大切です。

インビザライン矯正中は飲み物まで気を使わなくてはいけないため、ストレスに感じがちですがお水を飲む癖をつけることでお口だけでなく身体全身の健康にも繋がっていきます!

 

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