こんにちは北戸田coco歯科です
インビザライン矯正では透明なマウスピースを1日20時間以上装着し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら歯を並べていく矯正方法です。
そのため装着時間が足りなかったり、交換期間を守れなかったりすると治療計画通りに歯が動かないことがあります。
今回はスムーズに治療を進める上でも重要なインビザライン矯正のマウスピース交換周期について詳しく見ていきましょう
インビザラインのマウスピース交換周期について
結論から言うとインビザラインのマウスピース交換周期は1~2週間になることが多いです
マウスピース1枚で歯を動かせる量は最大0.25mm程で、矯正治療で歯を動かせる量は1ヶ月あたり最大1mmまでともいわれています。
そのため交換周期は年齢や歯の動かし方、装着時間によって一人ひとり異なりますが、早い方では1週間で交換することが可能です
ただ先述したとおり交換するタイミングは個人差があり、交換周期の決定には以下のようなものが挙げられます。
・年齢
・歯の動かし方
・装着時間
それぞれ詳しく見ていきましょう。
□年齢
矯正治療では骨の新陳代謝を利用し、歯に力をかけて少しずつ歯を動かします。
この際に大きな力を加えてしまうと歯の根っこや骨に悪影響を与えてしまうため、患者さんの新陳代謝のスピードに合わせてマウスピースの交換周期を決定することが多いです。
そのため若ければ代謝も良く歯が動くスピードが速いため、交換周期も早いと言えるでしょう
(もちろん高齢の方でもインビザラインに挑戦する方もいて、問題なく歯が動いていますので安心してくださいね)
□歯の動かし方
交換周期は歯の動かし方によっても大きく異なります。
これは歯並びにより歯の移動する方向が簡単な症例もあれば、時間をかけて動かさなければならない症例もあるからです
例えば、歯と歯の間のすき間を埋める際に「歯体移動(したいいどう)」と呼ばれている動かし方をすることがあります。
これは歯を傾けることなく歯全体を平行移動させるため時間を必要とし、マウスピースの交換周期は長くなるでしょう。
□装着時間
インビザライン矯正ではマウスピースの装着時間は1日20時間以上と決められています
その時間が短かったり、装着を忘れたりすることが多い場合は治療計画通りに進まず、マウスピースの交換周期も長くなりがちです。
マウスピース交換した後に起こりやすいトラブル
インビザラインではご自身でマウスピースを交換するため、交換後に「きつくて入らない」などといったトラブルが起こることも。
ここでは、マウスピース交換後に起こりやすいトラブルと対処法も併せて解説します
□口の中の粘膜が痛い
まれにマウスピースの端が鋭利になっていたり、縁が当たって歯ぐきに当たったりすることがあります。
インビザライン矯正では少ないですが、中には口内炎に悩まされる人もいらっしゃいます
このような場合、歯科医院で鋭利な部分や縁を調整することが可能です
また、応急処置としてご自身でもヤスリやはさみなどで調整することも可能ですが、破損の可能性もありますので基本的には歯科医院で調整してもらうようにしてください。
□マウスピースが入らない
このような場合治療計画通りに進んでいない可能性や、マウスピースの順番が違っている、不良品などが考えられます。
順番を確認したうえで入らない場合はすぐに歯科医師に相談しましょう。
□マウスピースが浮いている
マウスピースが大きく浮いている場合、治療計画通りに進んでいない可能性があります
ただ前歯の場合は多少浮くこともありますが、奥歯がしっかり入っていれば問題はありません。
奥歯が浮いている場合はマウスピースが合っていないことがあるため歯科医師に相談し、指示通りに従います。
□痛みが強い
交換した際に、強い痛みがある場合はマウスピースが合っていない可能性があります
ただ歯並びを整えるためにマウスピースの形態も変わっており、力がかかる部分には多少の痛みを伴うことも。
そのような場合3日ほどで落ち着くことが多いですが、強い痛みを伴うときはマウスピースの形態と歯の状態を歯科医師にみてもらいます
交換したマウスピースはどうする?
インビザライン矯正では上述のように交換した際にトラブルが起きる可能性もあります
その場合、来院するまで1つ前のマウスピースを装着して過ごしてもらうことが多いです。
また破損や紛失した時のためにも、1つ前のマウスピースは必ず取っておくようにしましょう
マウスピース交換時に注意してほしいこと
治療計画通りに進まなければ、矯正期間が長くなったり、追加の費用がかかったりすることもあります。
治療効果を最大限に高めるためにもマウスピース交換時には以下のようなことに注意しましょう。
・必ず装着時間を守って交換する ・お口の中を清潔にしておく ・アライナーチューイを使用する ・計画通りにマウスピースを交換する ・マウスピースの紛失に気をつける |
それぞれの注意点について詳しく解説します。
□必ず装着時間を守って交換する
インビザライン矯正では1日20時間以上装着する必要があります
装着時間が長い分には問題はありませんが、短かくなったり忘れたりすると歯はなかなか動きません。またせっかく動いた歯も後戻りすることがあります。
マウスピースは装着時間を必ず守って、着脱の時間をご自身でコントロールできるようにしておくことが非常に大切です
□お口の中を清潔にしておく
マウスピースを装着する際は、必ず歯磨きをしてから装着するようにしましょう
お口の中に食べかすが溜まっている状態では歯が動きにくくなるほかに、むし歯になるリスクも高くなります。
インビザライン矯正中に大きなむし歯になると、詰め物や被せ物で補う必要があり、マウスピースが合わなくなってしまうことも。
このような場合マウスピースの作り直しが必要になるため、矯正中はお口の中を清潔にするように心がけます。
なお歯ブラシと併用して歯と歯の間の汚れを除去する歯間ブラシやデンタルフロスを使うのも効果的です。
□アライナーチューイを使用する
参考:バーチャルライン
インビザライン矯正では「アライナーチューイ」と呼ばれているシリコン製のものを使用します
これは装着時に噛むことによってマウスピースがしっかり入り込み、浮きを生じにくくするものです。
しっかり噛むことで適合が良くなり効果的に治療を行え、治療期間の短縮にもつながります
ポイントは毎日30分使用し、前歯から奥歯にかけて歯並び全体を順番に噛むことです。またガムを噛むようにして使うのも良いでしょう。
□計画通りにマウスピースを交換する
歯科医師の指示通りに新しいマウスピースに交換しましょう
中には歯を早く動かしたいからと自己判断で交換してしまう方もいますが、歯の根っこや周囲の粘膜に思わぬトラブルが生じるため、決められた期間よりも早めに交換することは避けます。
□マウスピースの紛失に気をつける
マウスピースを紛失すると作り直しが必要になり、新しい装置が出来上がるまで時間がかかります
その間は後戻りしないように一つ前のマウスピースを装着して過ごすことになるため、治療期間が長くなるでしょう。
紛失の予防対策の一つに、外出時はマウスピース専用のケースを常に持参することが挙げられます
インビザライン矯正に慣れると、外したときにティッシュに包んでそのまま忘れたり、捨てたりすることも多いです。
そのようなことがないように外す際は必ずケースに入れておくようにしましょう。
当院のインビザライン矯正
当院では矯正治療の経験が豊富な歯科医師が治療を担当していきます
インビザラインをはじめとして白い器具を使ったワイヤー矯正、器具が目立たない裏側矯正、マウスピースとワイヤーを併用したハイブリッド矯正など
豊富なメニューの中から一人一人にあった治療法をご提案させていただきますのでまずは北戸田coco歯科の矯正無料相談へいらしてください
まとめ
インビザライン矯正ではマウスピースを1~2週間ごとに取り替える必要があり、交換期間の決定は年齢や症例など一人ひとり異なります。
また交換期間を守らなければ、計画通りに治療が進まなくなることもあるため、歯科医師の指示通りに交換することが大切です。
交換した後、使っていたマウスピースは紛失した時のためにも1つ前のものまではスペアとして保管しておいてください。
スムーズに最短の時間でインビザライン矯正を終わらせるためにも、しっかりと交換周期を守っていきましょうね!
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