こんにちは北戸田coco歯科です!
インビザライン矯正で使用するマウスピースは、厚さ0.5mm程度の特殊なプラスチックでできています。また、吸収性が高いため取り扱いに十分注意しないとマウスピースやアタッチメントに着色がついてしまう可能性があります。
本記事では着色する原因や対処法、着色を避ける方法について紹介しますので、着色に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
インビザラインが着色したらどうなる?
インビザライン矯正のマウスピースやアタッチメントが着色することによって、歯の動きに影響を与えることはありません。
しかし、変色したマウスピースを装着すると歯が茶色く見えてしまい、周囲の人から不衛生と思われてしまう可能性があります。また、着色物質がマウスピースに残っていると、歯にも着色がついてしまうことも否定できません。
歯に付着した着色は、歯科医院のクリーニングやホワイトニングを受けることで取り除くことができます。しかし、マウスピースについた着色が色素沈着すると、いくら洗浄しても元のクリアな状態に戻ることはほとんどありません。
目立たないことを重視しているインビザライン矯正で、マウスピースの着色により目立ってしまうのはもったいないことです。そのため、マウスピースの取り扱いには十分注意する必要があります。
インビザラインが着色する原因
マウスピースは薄く透明度の高いプラスチックで作られています。加えて吸収性が高いため、着色がつきやすい性質があります。特にマウスピース装着中の以下の行為は着色がつきやすいです。
- 色の濃い飲み物
- 喫煙
色の濃い飲み物
マウスピースを装着したまま飲んで良い飲み物は、基本的に水だけです。以下の飲み物はマウスピースが変色する原因となります。
- コーヒー
- 赤ワイン
- お茶
コーヒーや赤ワインなど色の濃い飲み物が着色しやすいのはもちろんのこと、お茶はカップに茶渋がつくように、マウスピースにもついてしまうことがあります。
また、これらの飲み物には、ポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは歯の表面のエナメル質を覆っている「ペリクル」という膜と結びつきやすく、マウスピースに着色物質が残っていると歯も黄ばんでしまうことも。
マウスピース交換前であれば装着したまま色の濃い飲み物を飲んでも問題はありませんが、交換日まで日数がある場合は、水以外の飲み物を飲むのは控えたほうが良いでしょう。
喫煙
基本的に喫煙習慣がある方もインビザライン矯正を行えますが、マウスピースをしたままの喫煙は避けましょう。
なぜなら、タバコに含まれるヤニ(タール)が原因でマウスピースが着色することがあるからです。さらに、ヤニは飲食物の着色を吸収しやすい性質があります。
そのため、マウスピースだけでなく、歯にも着色がつきやすくなってしまうのです。また、喫煙の頻度によってマウスピースが劣化する可能性もあります。
喫煙する場合は、マウスピースを外してからが望ましいですが、喫煙回数が多いと装着時間が不足する可能性があります。
また、歯だけではなく歯茎まで黒ずんでしまうようになったり、喫煙をすることで歯の動きが悪くなり矯正治療が計画通りにいかないなどの弊害もありますので、できるだけインビザライン矯正中は減煙か禁煙をおすすめします。
参考:京都府歯科医師会「よ坊さんだより」
インビザラインが着色したときの対処法
着色したマウスピースを装着すると、歯が黄色く見えてしまい周囲の人に不衛生な印象を与えてしまいます。マウスピースが着色した際は、どのようにしてきれいにするのでしょうか。
ここでは、着色したマウスピースをクリアな状態に戻すための対処法を3つ紹介します。
- 歯ブラシで汚れを落とす
- マウスピース用の洗浄剤を使用する
- 超音波洗浄機を使用する
歯ブラシで汚れを落とす
マウスピースを装着したまま着色の濃い飲み物を飲んだ際、すぐに外して歯ブラシで汚れを落とせば対処できる可能性があります。
ただし、歯ブラシで強くこするとマウスピースが傷ついて余計に着色がつきやすくなるので注意が必要です。やわらかい毛先の歯ブラシを使用し、力を入れずにやさしく磨きましょう。
マウスピース用の洗浄剤を使用する
着色してしまったマウスピースは、水洗いだけでは落とせません。元のクリアな状態に戻すには、マウスピース用の洗浄剤を使用するのもおすすめです。
洗浄剤は歯科医院でも購入できますが、ドラッグストアやインターネット通販などでも販売しています。洗浄剤には、フォームタイプのものとつけ置きタイプがあり、着色を落とす目的ならつけ置きタイプを選びましょう。
ただし、着色してから時間が経過し、色素沈着している場合は、洗浄剤を使用しても薄くなる程度で元の状態に戻らない可能性があります。
超音波洗浄機を使用する
参考:Amazon公式サイト
メガネやアクセサリーなど洗浄する超音波洗浄機を使用するのも良いでしょう。超音波洗浄機は、マウスピースの着色汚れを除去することができます。
また、目に見えない汚れや細菌の細胞膜を破壊することができるので、マウスピースを清潔に保てます。マウスピース用の洗浄剤と併用すると効率よく洗浄と除菌できるのでおすすめです。
ただし、マウスピース用洗浄剤と同様に、着色してから時間が経過し、色素沈着している場合は、薄くなる程度で元の状態に戻らない可能性があります。
インビザラインの着色を避けるには?
インビザライン矯正のマウスピースは吸収性が高いため、コーヒーや赤ワインなど飲むとすぐ変色する傾向にあります。
言わずもがな、マウスピースを外してから飲むことが着色しない方法ですが、状況によって外すことが困難で、装着したままコーヒーやお茶など飲む機会もあるでしょう。
このような場面では以下の方法を試してみることをおすすめします。
- 着色がつきにくい飲み物を選ぶ
- ストローを使う
- すぐに口をすすぐ
- 交換時期に合わせる
一つ一つ見ていきましょう。
着色がつきにくい飲み物を選ぶ
マウスピースに着色がつきやすい飲み物は、コーヒー・赤ワイン・紅茶などが挙げられます。装着したまま飲み物を飲む際は、着色がつきにくい飲み物を選ぶようにしましょう。
たとえば、お茶の中でも麦茶やほうじ茶などは着色の原因となるタンニンが少ないのでおすすめです。着色がつきにくくてもジュースやスポーツドリンクなど、糖分が含まれている飲み物は、むし歯や歯周病の原因となるため避けましょう。
ストローを使う
どうしてもコーヒーや紅茶など飲みたいときは、ストローを使って飲むことをおすすめします。コツはストローがマウスピースに触れないように口の奥で飲むことです。
そうすることによってマウスピースやアタッチメントの着色をある程度防ぐことができます。
すぐに口をすすぐ
マウスピースを装着したまま、着色の濃い飲み物を飲んだらすぐに歯磨きとマウスピースの洗浄をするのがベストです。
ただし、状況によっては難しいこともあり、その場合はマウスピースの水洗いや口をすすぐだけでも色素沈着を防ぐことができます。
交換時期に合わせる
マウスピースの交換時期は症例によって異なりますが、約1~2週間で交換になります。
交換する日または前日であれば、着色しやすい飲み物を飲んでもすぐに交換できるので問題ないでしょう。
まとめ
マウスピース装着時の飲み物は基本的に水のみです。装着したままコーヒーやお茶など飲んでしまうと、マウスピースが茶色く変色します。
歯の動きに影響を与えることはありませんが、着色がつくということはマウスピースが不衛生になっていることも考えられます。
どうしても装着したままお茶やコーヒーを飲みたいときは、ストローを活用する、マウスピースの交換時期に合わせるといった工夫をしましょう。
当院では、矯正治療のプロである認定医が在籍しておりますので、患者さん一人ひとりに合わせた治療が可能です。インビザライン治療をしようか悩んでいる方は、一度無料相談へいらしてくださいね!
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