こんにちは北戸田coco歯科です
いよいよ今年もあとわずかです!寒くなってきましたので、みなさま新型コロナ対策と一緒にインフルエンザにもお気をつけください。
当院では、感染対策を徹底して毎日診療しております。
マスクをすることが増えたため、これを機会に矯正治療を始める方が増えています。当院でも若い方を中心にインビザライン矯正が人です。
そんなインビザライン矯正ですが、マウスピースをつけたまま食事をしたり、歯ぎしりや食いしばりをしていたりするとマウスピースや歯が欠けてしまうことがあります。
今回はこのようなトラブルが起きてしまう原因と、どのように対処すれば良いのかご紹介します。
インビザライン中にマウスピースが欠けた
インビザラインのマウスピースは、「スマートトラック」と呼ばれる弾性のあるポリウレタン製でできているため、欠けることはほとんどありません。
また厚さは約0.5mmと非常に薄く、着脱しやすい特徴があります
しかし、歯並びの状態や扱い方によって欠けたり割れたりすることがあります。
□原因
歯並びが凸凹している、マウスピースの使い方に慣れていないなど、以下のようなことが原因でマウスピースが欠けてしまうことがあります。
・歯ぎしり・食いしばりをしている
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□歯ぎしり・食いしばりをしている
歯ぎしり・食いしばりとは上下の歯が強く接触した状態のことを指します。就寝時など無意識下に行なっていることが多く、自覚症状はほとんどありません。
噛む力が強く歯ぎしり・食いしばりが癖になっている方はマウスピースが欠けてしまうことがあります
意識して歯を食いしばると、その力は自分の体重程度であると言われていますが、無意識下で行う歯ぎしり・食いしばりは、人によって1トン以上になることも。
噛む力が強い方はマウスピースが耐えきれずに欠けてしまうことがあります。なおマウスピースを噛みしめてしまう癖も同様に欠けてしまう可能性があります。
□マウスピースに薄い部分がある
マウスピースに薄い部分があり、そこに大きな力が加わると欠けてしまうことがあります。
特に叢生(そうせい)と呼ばれる凸凹した歯並びでは、マウスピースの薄い部分ができやすいです
その部分に着脱時などで力を加えると、欠けたり割れたりする可能性があります。
関連記事:笑うと目立つ八重歯!インビザライン矯正で治療したほうがいい?
□着脱方法が間違っている
マウスピースの着脱が正しく行えていないと、一部に大きな力が加わり欠けたり割れたりすることがあります。
特にインビザライン矯正を始めたばかりは着脱に慣れていないため、無理な力をかけてしまうことが多いです。
また装着する際に、手を使わずに噛んで入れると欠けたりすることがあります。
□対処法
亀裂が入った程度ではすぐに対処しなくても問題はありません。
時間のある時に歯科医院で対処してもらいましょう。しかし、マウスピースが欠けてしまった場合はそのままにせずまずは担当の歯科医師に相談し、指示を仰ぎます
欠けた大きさによってはその場で調整できる可能性があります。
また大きく欠けてしまった場合でも、マウスピースを作製するために取った歯型のデータがあるため、作り直すことも可能です。
それまでの間は歯並びが元の位置に戻ってしまわないように、1つ前のマウスピースを装着しておきましょう
なお欠けたマウスピースを接着剤でつけることは絶対に避けます。
インビザライン中に歯が欠けた
ワイヤー矯正・裏側矯正などでは、矯正中に歯が欠けてしまうトラブルが起きることもありますが、インビザライン矯正ではそのようなことはほとんどありません。
ただごく希に起きることから、ここではインビザライン矯正中に歯が欠けてしまう原因とその対処法を解説します。
□原因
インビザライン中に歯が欠けてしまう原因には以下のようなことがあります。
・固いものを食べた場合
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□固いものを食べた場合
インビザラインではマウスピースを外して食事ができるため、固いものを食べると欠けてしまうことがあります。
ただこの場合は歯ではなく「アタッチメント」が欠けていることが多いです。
アタッチメントとは歯の表面に付ける突起物のことで、歯を動かすために必要なものです。
歯と同じ色をしているため、「歯が欠けた」と勘違いする方も少なくありません。
まずは欠けてしまった場所を確認し担当の歯科医師に相談します。必要であれば付け直しをしてもらいましょう。
関連記事:インビザライン矯正のアタッチメントはすぐ取れる?原因と対処法を紹介
□むし歯がある場合
むし歯がある場合、治療してから矯正を開始します。
ただ歯並びが重なっている部分にむし歯があると、気づかずに進行してしまい欠けてしまう可能性があります。
むし歯が進行すると歯がもろく、ボロボロになっていくために矯正などで力を加えるとむし歯部分が崩れ、歯が欠けたような状態になります
まずはできる範囲でむし歯の治療を行う必要があります。
むし歯の範囲が大きく、被せ物をする必要がある場合は使用しているマウスピースが合わなくなることもありますので注意が必要です。
インビザライン中はむし歯予防に力を入れましょう!
□噛み合わせが強く当たっている場合
インビザライン矯正は少しずつ歯並びを改善するため、途中で噛み合わせが高くなり強く当たってしまうことがあります。
そのような場合、食事の際に歯が強く当たると欠けてしまうことがあります。
歯が欠けた場合の対処法
歯が欠けてしまった場合は、その大きさによって治療方法は異なります。
小さく欠けている場合は、尖っている部分を滑らかにしたり、「コンポジットレジン」と呼ばれるプラスチックの素材を使用して補修したりすることが多いです
大きく欠けた場合はコンポジットレジンで修復できないため、詰め物や被せ物が必要になります。
このような場合、歯とマウスピースの形態が合わなくなる可能性があり、マウスピースの作り直しが必要になることもあります。
欠けたまま放置はしないこと
マウスピースを欠けたまま使用すると歯に力をかけることができず、歯が計画通りに動かないといったトラブルが起きやすいです
それにより計画通りに進まなくなり、治療期間が延びたり仕上がりに影響がでたりすることがあります
欠けた歯を放置すると、さらに大きく欠けたりむし歯が進行したりする可能性があります。
これは欠けた歯にはくぼみができていることが多く、歯ブラシが届かずに汚れが蓄積しやすいためです。
マウスピースや歯が欠けた場合は、そのまま放置せず早めに対処するようにしましょう。
マウスピースや歯が欠けるのを予防するには?
マウスピースや歯が欠けてしまわないように、以下のことに注意すると良いでしょう。
・外したときはケースに保管する
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□外したときはケースに保管する
食事・歯磨きの際などマウスピースを外しているときは、ケースに入れておきます。
外出先で食事をする際、外したマウスピースをティッシュに包んでバッグの中に入れてしまうと、欠けたり無くしたりすることがあるためです。
紛失や破損を防ぐためにも必ずケースに保管しましょう。
□正しい方法で着脱を行う
マウスピースの着脱が正しくできていないと、欠けたり割れたりしやすいです。
歯並びによっては、入れるときが割れやすい傾向にあります。装着するときはしっかり位置を確認してからゆっくり入れます。
また外すときは1回で外そうとせず、左右のどちらかを浮かせてから反対側も浮かせて前歯から外すようにしましょう。
□むし歯にならないようにケアをする
インビザラインではマウスピースを1日22時間以上装着する必要があります。
そのため歯には常にマウスピースが密着しており、歯に唾液が届かない環境になります。唾液には汚れを洗い流す自浄作用の機能があり、その機能が制限されてしまうとむし歯になりやすいです。
つまりインビザラインでは矯正をしていないときと比べると、むし歯になりやすい傾向にあります
また凸凹した歯並びや重なっている歯並びでは歯ブラシが届かないことが多いです。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも使用して歯と歯の間の汚れも落とすようにしましょう。
当院のインビザライン矯正
当院では、インビザラインをはじめとしてインビザラインだけでは治療が難しい方でもハイブリッド矯正など様々なメニューの中からその人にあった方法をご提案させていただきます
詳しくは以下のリンクからご確認ください
まとめ
マウスピースや歯が欠けてしまうと、歯を動かせなかったりマウスピースの作り直しが必要になったりする可能性があります。
正しい方法で着脱を行い、むし歯にならないようにしっかりケアをしましょう。
もし、治療途中で欠けてしまった部分があればそのまま放置せずに、すぐに相談するようにしましょう。
当院ではインビザライン矯正を始め矯正治療の無料相談を行なっていますので、お気軽にご相談ください
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