こんにちは北戸田coco歯科です
インビザライン矯正では透明なマウスピースを装着して、歯をキレイに並べていく矯正方法です。
患者様自身でマウスピースを装着して治療を進めていくということは多くの人が知っているかもしれませんが、実はその他にもいくつかの処置が行われています。
その中で、患者様からよく質問をいただく「インビザライン矯正で歯を削ることはあるのか?」についてお答えしていこうと思います。ぜひ参考にしてみて下さい。
インビザライン矯正では「歯を削ることがある?」
こちらの質問の答えは「イエス」です。
インビザラインで歯を削る処置を「ディスキング」または「IPR (Interproximal Enamel Reduction) 」と呼ばれています。
細い紙のようなやすりを使って歯と歯の間を少しずつ削っていく処置になります。(場合によっては切削器具を使うこともあります)
矯正治療なのに歯を削るの?と思われるかもしれませんが、私たちの歯の一番表面にあるエナメル質は約1mm〜2mmほど。インビザラインの処置で行われるディスキングで削る歯はほんの0.25mmほどです
そのため、見た目にも大きな変化はなく歯に大きなダメージを残すこともありませんのでご安心して下さい。
なぜ歯を削る処置が必要なの?
インビザラインでは、マウスピースを使いながら歯を動かしていきます。しかし元の歯並びの部分で歯が重なっているところや、歯が動くだけのスペースが確保できないことがほとんどです。
通常の矯正では抜歯を行い歯を動かすスペースを作っていきますが、抜歯が必要ない場合、または抜歯をしてもさらに微調整で細かいスペースが欲しい時にディスキングで歯を少量削りスペースを作ってあげることが歯がキレイに並ぶようになります。
ディスキング(IPR)を行う目的
①歯の大きさのバランスを整える
人によって歯の大きさはバラバラです。特に日本人は前歯が大きくネズミの歯のような見た目になってしまう方が多くいらっしゃいます。
その場合は全体的にまとまった見た目になるように歯の大きさを整えるためディスキングを行なって歯をサイズダウンする効果があります。
②前歯の出っ張りを改善するため
出っ歯のように前歯が出てしまっている場合などは、後ろに下げて歯並びを整える必要がありますが、通常前に出てしまっている場合は歯が横並びに並ぶスペースがないことがほとんどです。
そこでディスキングを行い、歯が並ぶスペースを作ってあげます。
③ブラックトライアングルを改善する
元々の歯の形態や歯茎が下がってしまったことで、歯と歯の間に逆三角形のような隙間ができてしまいます。
この隙間を「ブラックトライアングル」と呼んでいますが、ディスキングをすることで、歯の形態を整えインビザラインの矯正でトライアングルを埋めるように処置することができます。
④キレイに並んだ歯を固定する
ディスキングで整えた歯はキレイに並べた後に歯と歯がしっかりと密着するようになるため、矯正が終了した後もその歯並びを維持しやすくなります。歯の後戻りも起こしにくくなります。
ディスキングのメリット・デメリット
<メリット>
・スペースを作ることでキレイな⻭並びにできる
・ 上下の⻭の大きさのバランスを改善する
・ブラックトライアングルを改善する
・ 前⻭の傾斜を改善して出っ歯などの改善
・治療後の⻭の後戻りを防止する
<デメリット>
・⻭を削らなくてはならない
・作れるスペースの量が限られている
・ディスキングの最中に歯肉からの出血があることも
ディスキングは必ず行う処置?
インビザライン矯正をする方ならほとんど全ての方に対してこのディスキングの処置を行う必要があります。どうしても歯を削りたくないという方は他の方法をご紹介していますので、歯科医院で相談してみましょう。
歯を削ることで虫歯になりやすくならない?
ディスキングを行う上でよく不安に思われる方が歯を削ることで虫歯ができやすくなるのではないかということです。
ディスキングで歯を削った部分はエナメル質がざらざらした状態になっており、汚れが溜まりやすく虫歯になるリスクは通常よりも高くなるので、ディスキングされた部分は滑らかになるように処理していきます。
また、ディスキング後にフッ化物入り予防ペーストを使うことで虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。
歯科医院でもフッ素ペーストの塗布を行なっていますが、ご自身でもフッ素入りの歯磨きを使うなど正しいオーラルケアを行っていただければ虫歯のリスクは通常とほとんど変わりません。
歯磨きの仕方など不安な点があれば、歯科医院でなんでも相談して下さいね!
歯を削ることによって痛みやしみたりすることはない?
私たちの歯の中には神経が通っていますが、虫歯や大幅に歯を削って神経に近くなるほど痛みが出やすくなりますが、ディスキングではエナメル質のほんの表面しか削らないので、削っている最中も痛みが出ることはありません。
しかし、まれに歯を削る際に出る摩擦の熱などで歯がしみる「知覚過敏」のような症状が出ることがあります。もし処置中にしみることがあればすぐに手をあげて歯科医師にお知らせくださいね
また、歯を削ると知覚過敏になるのでは?と思われている方がいらっしゃいますが、知覚過敏は歯の表面にあるエナメル質の下にある象牙質が露出することで起こります。
ディスキングでは、象牙質まで削ることはありませんので知覚過敏になる心配はありません。
しかし、まれに何かの表紙で象牙質が出てしまうことがあっても専用の薬剤などを使いながらケアしていくので心配はありません。
ディスキングは美しい歯並びのためにも重要な処置
歯を削ると聞くとマイナスなイメージを持ちがちですが、インビザライン治療では、必要に応じて効果的にIPRを加えることで、より治療結果の精度を高めることができます。
もちろん歯にダメージのない程度に行いますので必要以上に心配することはありません。ディスキング後もしっかりとケアを行っていきますので、安心して下さいね!
当院のインビザライン矯正
当院では、目立たないマウスピース矯正のインビザラインはもちろん、ワイヤー矯正や小児矯正も取り扱っております
ワイヤー矯正では前歯の部分に白い器具を使った目立たない矯正を採用しているため、インビザラインだけでは矯正治療が難しい方でも満足して治療を進めていただけるので安心して下さい
当院のインビザライン矯正については以下のリンクから
まとめ
矯正治療でも重要な処置である「ディスキング(IPR)」ですが、歯を削るといってもごく少量なので問題はありません。ディスキングをすることで、歯がキレイに並ぶスペースを作ることができ、さらに後戻りを防止するなどメリットがたくさんあります。
インビザラインでは、できるだけ抜歯をしないで治療を進めていくためにもディスキングは治療の要となっております。
もし歯を削ることに対して不安なことがあれば、事前になんでも相談して下さいね!
当院ではインビザライン矯正の無料相談も行っておりますのでお気軽にご連絡ください。
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