こんにちは北戸田coco歯科です
透明なマウスピースを使った「インビザライン」は、マウスピースを外して普段通り食事ができることから人気がある矯正方法です。
ただ、インビザライン中も食事の際に気をつけてほしいことや、なるべく食べないようにしたほうがいいものなどがあります。
今回は、インビザラインの矯正を始めようとしている方に、矯正中の食事で気をつけて欲しいことについてお話ししていきます。
特にインビザラインならではのポイントもありますので、しっかりと理解しておきましょう!
目次
インビザライン中の食事で気をつけたいこと
ここでは、インビザライン矯正中の食事で気をつけて欲しいことをご説明していきます。
①なるべく硬いものを食べないようにする
矯正治療中は歯に力をかけて動かしていくために、歯の根っこの周りにある「歯根膜(しこんまく)」が敏感な状態になっています。
この歯根膜は刺激を受けると、痛みを促す物質を分泌して痛みを感じるようになります。
そのため、硬いものを噛むと歯根膜に刺激が加わってしまい、痛みを感じやすくなってしまいます。矯正中はできるだけ硬いものは噛まないようにしましょう。
痛みのでやすい食事としてよく挙げられるのが、お煎餅など固いお菓子、ステーキなどのお肉、フランスパンなどのハード系のパンなどです。
特に痛みを感じている時に硬いものを噛んでしまうと、痛みが悪化する原因にもなりますの注意してくださいね
また、インビザラインを始めたばかりの頃や新しいマウスピースに交換した際には、強い力が歯にかかり歯根膜が特に敏感な時期です。
痛みも感じやすいので柔らかいものを食べるようにしましょうね。
②粘着質なものを食べないようにする
矯正をしている間は、歯に矯正器具(ワイヤーやアタッチメント、顎間ゴムなど)がついている状態になります。
その状態のままガムやキャラメルなどの粘着質なものを食べてしまうと器具が撮れてしまう原因にもなりますので、矯正治療中はできるだけ避けるようにして下さい。
インビザラインをする方でも、ワイヤー矯正と併用で治療を進めていく方も多いです。
特にワイヤー矯正は複雑な構造になっていて、粘着質なものがつくと取りにくくなりますので、注意してください。
③マウスピースを装着したまま食事をしない
インビザラインでは専用のマウスピース(アライナー)を1日に20時間以上装着して歯を動かしていきます。
出来るだけマウスピースを長い時間装着していた方が歯が動いていくのですが、食事の際には必ず外すようにしましょう。
薄いマウスピースなのでそのまま食事もできるのでは?と思ってしまう方もいらっしゃいますが、マウスピースをしたまま食事をすると以下のトラブルを起こしやすくなります。
・マウスピースの破損
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インビザラインで使うマウスピースはとても薄く食事の際の摩擦や強い噛み合わせに耐えることが出来ません。
また、少しの破損でも歯が計画通りに動かなくなってしまうので気を付けるようにしましょう。
また、マウスピースをしたまま食事をしてしまうと、マウスピースと歯の間に食べカスが入り込み、歯垢を作る原因になります。
その歯垢が原因で虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまうので、かならず外して食事をしてから歯磨きをして再装着するようにしましょう。
また、意外と盲点なのが色素の濃い飲み物をマウスピースをつけたまま飲んでしまうことです。
特にコーヒーや紅茶などはマウスピースに茶渋やステインがつきやすく一度沈着してしまうと黄ばんで不衛生に見えてしまうので注意しましょう
外食の際のマウスピースの取り扱い
インビザライン中に特に煩わしく思うのが外出先での飲食です。
レストランなど外食をする際には人がいる場所でのマウスピースの着脱は不快な思いをさせてしまうため、お手洗いやパウダールームなど人目につかない場所で着脱を行いましょう。
お口に入れていたマウスピースは不衛生なものなので、テーブルにおいたりすることも避けてください。食事をするところで人の口の中に入ってあったものが置いてあるのは嫌ですよね?
トイレなどでマウスピースを外したあと、水で軽く洗いケースに保管し食事が終わったら再びトイレなどで軽く歯磨きをしてから再装着するようにしましょう。
食後は、可能であればお手洗いで軽く歯磨きをしてからマウスピースを装着します。なかなか面倒な作業ですが、矯正中のマナーとして知っておきましょう
インビザライン矯正を始めるにあたって日頃カバンに入れておくと便利なものが、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、ウエットティッシュなどです。
出先で食事やコーヒーなどの飲み物を飲む時にも、これらのアイテムがあればまず対処できます。
関連記事:インビザライン矯正中におすすめの便利グッズを紹介します
食事だけでなく「飲み物」にも要注意
インビザライン矯正中は、飲み物にも注意が必要です。
特にマウスピースを装着したままスポーツドリンクを飲んでいる人もいるのではないでしょうか?色が薄く着色しにくいと思われがちで、特に運動をしている時に飲む方が多いです。
スポーツドリンクには私たちが想像する以上に大量の砂糖が入っており、歯を溶かす力も強いので虫歯が出来やすい人は出来るだけ避けましょう。
マウスピースを装着したまま飲むことにより、マウスピースの中に当分が入り込み虫歯の原因にもなってしまいます。
矯正中は出来るだけ水を飲むようにしましょう。
夏場など脱水に気をつけたい際にはマウスピースを外してスポーツドリンクを飲んだ後、水を飲んだりうがいをしたりして出来るだけお口の中に当分を残さないようにしておくことが重要です。
参考:日本小児歯科学会
また、よく水と同じように飲まれるようになったフレーバーウォーターにも注意が必要です。
フレーバーウォーターとは「いろはす」や「ヨーグリーナ」など見た目は水のようだけど、ほのかに甘い味のする飲み物です。
透明だから着色も気にせず飲めると思われがちですが、成分としてビタミン、ミネラルや微量の果汁・糖分が添加されています。そのためpHも高く、虫歯や脱灰を起こしやすくなります。
マウスピースをしている際には、お水だけを飲む習慣をつけていきましょうね。
食後は必ず歯磨きをして再装着しましょう
食事が終わった後は、再びインビザラインのマウスピースを装着する必要があります。
この時に、面倒臭いからと歯磨きをしないまま装着をしてしまうと虫歯のリスクが一気に高くなってしまいます。
マウスピースと歯の間には食べカスが残ったままになり、唾液による自浄作用も届かないため歯の脱灰が進み気付いたら虫歯だらけ…なんてことも。
いくら虫歯が出来てしまうと治療が必要になり、治療によって歯の形が変わってしまうとマウスピースがはまらなくなるなどのトラブルを引き起こします。
治療が長引く原因にもなりますので、食後はしっかりと歯を磨いてからマウスピースを装着するようにしましょう。
なるべく外食をした際にも、トイレなどで軽く歯磨きをすることをおすすめしています。
どうしても出来ないようであれば、マウスウォッシュやお水でしっかりとうがいをしてからマウスピースを装着し、その後歯磨きできるタイミングで必ず歯磨きをしてください。
インビザライン中は食後の「フロス」が重要
インビザライン中は歯磨きだけしている!という方も多いのではないでしょうか?歯科医院が声を大にして言いたいのが、「フロスをしましょう!」ということです。
フロスは糸ようじとも呼ばれ、専用の糸を使って歯と歯の間をお掃除できるアイテムです。
通常の歯磨きだけでは、全ての汚れは落ちません。特に矯正をする必要がある方は、歯並びが凸凹なので歯と歯の間に汚れが溜まりやすく、歯間部に虫歯ができやすいです。
また、インビザライン中は「IPR」と呼ばれる処置を行います。これは歯を並べるスペースを作るために歯と歯の間を薄く削る処置になります。
IPRをした後は、通常よりも歯間部が広くなるために食事をした際の食べかすが詰まりやすくなります。
詰まったままマウスピースをしてしまうと虫歯や計画通りに歯が動かなく原因にもなりますので、必ずフロスか歯間ブラシで掃除してからマウスピースをはめてくださいね。
関連記事:インビザライン矯正では「歯を削る」ことがある?ディスキングについて
北戸田coco歯科のインビザライン治療
当院では、目立たないマウスピース矯正のインビザラインはもちろん、ワイヤー矯正や小児矯正も取り扱っております。
ワイヤー矯正の併用が必要な方は、費用が変更することがあります。お支払いについては、自費診療の場合クレジットカードも使用できますので、お気軽にご相談下さい
インビザライン矯正中も、食事についての悩みや痛みなどのご相談にも乗っております。治療中でも気になることがあればいつでもご相談くださいね
当院の矯正治療については以下のリンクからチェックしてみてください
まとめ
今回はインビザライン矯正中の食事についてお話ししていきました。マウスピースを装着している最中は、基本的に飲食は水以外NGです。
マウスピースの破損や変形の恐れがあるため、必ず外してから飲食するようにしましょう。また、食事をした後は虫歯などのリスクを減らすためにも必ず歯磨きをすることを忘れないでくださいね
矯正中はキレイに歯を並べることが大事ですが、虫歯や歯周病にならないように気をつけていくことも大切です。
健康なお口のためにも普段から気をつけて矯正生活を過ごしましょうね
当院では、矯正治療の無料相談を行っておりますのでお気軽にご連絡してください
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