こんにちは北戸田coco歯科です!
歯科医院で行う代表的なホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類あります。
それぞれ施術方法や効果が現れるまでの時間が異なるため、どっちを選べばいいのか迷う方もいるでしょう。
そこで本記事では、2種類のホワイトニング方法の違いや選び方のポイント、注意点などについて解説します。
目次
■ホワイトニングとは?
ホワイトニングとは、加齢や飲食物で着色した歯を削ることなく白くする方法で、主にオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類があります。
ホワイトニングは過酸化水素や過酸化尿素を主成分とする薬剤を使用し、「ブリーチング効果」と「マスキング効果」の2つの効果を組み合わせることで歯を白くしていきます。
・ブリーチング効果
ブリーチング効果とは、過酸化水素や過酸化尿素が光や熱と反応して「フリーラジカル」が発生します。フリーラジカルは、歯の着色の原因となる有機物を分解し、無色透明にします。
・マスキング効果
歯の表面を覆うエナメル質は、小柱が束になっている構造をしていますが、ホワイトニングを行うと小柱が丸くなります、その結果、光が乱反射し、エナメル質の下にある象牙質の色が透けにくくなるのです。これをマスキング効果と言います。
ホワイトニングは、ブリーチング効果とマスキング効果で歯を2~3段階白く見せることができます。
参考:テーマパーク8020
■オフィスホワイトニングとホームホワイトニング効果の違い
歯科医院で提供しているホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。それぞれどのような方法なのか解説します。
施術時間 |
効果が現れるまでの時間 |
持続性 |
|
オフィス |
60分 |
1~2回 |
約2~3ヶ月 |
ホーム |
2時間 |
2~4週間 |
約6ヶ月~1年 |
・ホフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で受けるホワイトニングのことを指します。35%の過酸化水素を主成分とする薬剤を歯に塗布し、特殊な光をあてて歯を白くする方法です。
1回の施術は60分〜90分と少し長めですが、1~2回の施術で効果が実感できます。しかし、薬剤が深くまで浸透しないため、持続期間は約2~3ヶ月と短めです。
・ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、自宅で行うホワイトニングのことです。10%の過酸化尿素を主成分とする薬剤を、歯科医院で作製したマウスピースに入れて、2時間装着することで歯を白くします。
1度マウスピースを作製すれば、薬剤を買い足すだけでホワイトニングができるため、コストパフォーマンスに優れています。
薬剤をじっくりと歯に浸透させることができるので、効果の持続性が長く、約6ヶ月から1年と長持ちしやすいです。
ただし、オフィスホワイトニングと比較すると、薬剤の濃度が低いため、歯が白くなるまで2~4週間程度かかります。
■どっちを選ぶ?自分に合ったホワイトニングの選び方
どちらの方法を選ぶか迷う人もいるでしょう。ここでは、選び方のポイントを3つ紹介します。
- ライフスタイルに合わせて選ぶ
- 目指す白さに合わせて選ぶ
- コストパフォーマンスで選ぶ
・ライフスタイルに合わせて選ぶ
毎日マウスピースを装着することが難しい人は、1~2回の施術で効果が得られるオフィスホワイトニングがおすすめです。一方、自宅でゆっくりと自分のペースで行いたいという人は、ホームホワイトニングが適しています。
・目指す白さに合わせて選ぶ
1回の施術で効率よく歯を白くしたい人は、オフィスホワイトニングが適しています。自然な白さを目指す人は、ホームホワイトニングがおすすめです。
これら2つを併用して行う「デュアルホワイトニング」という方法もあります。さらに白くしたい人に適している方法です。
・コストパフォーマンスで選ぶ
ホワイトニングは、自由診療のため歯科医院によって費用は異なります。そのため、継続してホワイトニングができるかどうかがポイントです。
特にホームホワイトニングは、1度マウスピースを作製すれば薬剤の購入だけで再度ホワイトニングができます。長期的にみるとコストパフォーマンスは高いです。
しかし、オフィスホワイトニングも継続して行うことを条件に、割引価格で受けられるプランを用意している歯科医院もあります。ホワイトニングを検討している人は、歯科医院のホームページなどで料金やプランを確認してみましょう。
■ホワイトニングの効果を長持ちさせるには?
ホワイトニング効果を持続させるためには、日々のケアが大切です。ここでは、ホワイトニング後のケアについて解説します。
・色素の強い飲食物の摂取は控える
ホワイトニング中は、色素の強い飲食物の摂取は避けましょう。なぜなら、ホワイトニング後は、歯の表面にある保護膜(ペリクル)が剥がれている状態になり、色素が吸収されやすい状態だからです。
そのため、ワインやカレー、ミートソース、コーヒーなど、色素の強い飲食物を摂取すると、歯が再び着色してしまう可能性があります。特に、ホワイトニング直後の24時間は注意が必要です。
・口腔ケアに気を配る
効果を長持ちさせるためには、日々のケアも重要です。着色汚れが沈着する前に、ホワイトニング用歯磨き粉を使って毎日きちんと磨くと色戻りを予防できます。
また、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることも、歯の白さを維持するうえで大切なポイントです。
・定期的にホワイトニングを受ける
再度ホワイトニングすることで、白さをキープできます。
半年を目安に、再度オフィスホワイトニングやホームホワイトニングを行うと良いでしょう。歯科医院によっては「タッチアップ」というメニューを用意していることもあります。
■ホワイトニングができない人
ホワイトニングは、全ての人が行えるわけではありません。以下に当てはまる場合は、施術ができないので注意が必要です。
- 重度の虫歯や歯周病がある人
- 18歳未満の人
- 妊娠中・授乳中の人
- 知覚過敏がある人
- 無カタラーゼ症の人
・重度の虫歯や歯周病がある人
重度の虫歯や歯周病がある人は、薬剤の刺激により症状を悪化させる可能性があるため受けられません。必要な処置を行ってからホワイトニングを行うのが一般的です。
・18歳未満の人
18歳未満の人はホワイトニングに適していません。なぜなら、歯の発達が完全ではなく、成人している人と比べるとエナメル質がまだやわらかい状態だからです。
薬剤によるエナメル質への影響が否定できないため、多くの歯科医院では18歳未満のホワイトニングは行っていません。
・妊娠中・授乳中の人
妊娠中・授乳中の人は、薬剤に与える身体の影響が確認されていないため、ホワイトニングできません。
・知覚過敏がある人
ホワイトニングは薬剤の影響により、歯がしみる知覚過敏の症状を引き起こすことがあります。そのため、既に知覚過敏がある人は、ホワイトニングにより悪化させる可能性があります。
ただし、症状の程度によってはしみにくい薬剤にしたり、シミ止めを使用したりすることでホワイトニングできる可能性があります。知覚過敏がある人は、事前に歯科医師または歯科衛生士に相談しましょう。
・無カタラーゼ症の人
無カタラーゼ症の人は、薬剤の主成分である過酸化水素を分解する酵素が不足しているため、禁忌とされています。
参考:インプラントネット
■まとめ
歯を白くする方法には、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。どちらを選ぶかは、それぞれの違いを理解し、自分に合った方法を選択することが大切です。
また、ホワイトニング後は適切なケアをすることで白さを長持ちさせることができます。ホワイトニングが気になる方は、歯科医師または歯科衛生士に気軽に聞いてみましょう。
当院でもホームホワイトニング・オフィスホワイトニングそして、2つを併用するデュアルホワイトニングをご用意しておりますので、気になる方はお気軽にご相談くださいね!
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