こんにちは北戸田coco歯科です
インビザライン矯正は透明なマウスピースを使った歯科矯正のひとつで目立たないその見た目から社会人の方にも人気があります。
そんなインビザライン矯正ですが治療中はほとんどの時間マウスピースをつけたまま過ごすことになります。そのため、通常よりも歯垢(プラーク)が溜まりやすいです。
今回はインビザライン矯正と歯垢(プラーク)についてお話させていただきますね
インビザライン矯正中に歯垢(プラーク)を溜めない
■インビザライン中はプラークが溜まりやすい?
インビザライン矯正中は、食事やブラッシング以外のほとんどの時間をマウスピースをつけたまま過ごします。
マウスピースをしていない状態のお口の中の汚れは唾液の自浄作用で流れていきますが、マウスピースをつけているときには唾液の自浄作用が期待できません。
そのため歯垢(プラーク)が溜まりやすい状態です
■歯垢(プラーク)とは?
歯垢(プラーク)とは歯と歯の隙間や歯と歯茎の境目、歯の表面に付着しているネバネバとした細菌のかたまりです
歯垢(プラーク)は歯と似たような白色や黄白色ですので目では少し確認しにくいのですが、舌で触れてみるとザラザラとしています。
水に溶けづらく、粘着力が高いのでうがいのみでは落とすことができません。
■歯垢(プラーク)が原因で起こる弊害は?
歯垢(プラーク)は、1mgの中に1から10億ほどの細菌がいるため、歯垢をそのままにしていると様々な弊害があるのです。
それでは、どのような弊害があるかお話させていただきますね。
○口臭の原因になる
○虫歯や歯周病を引き起こす
○歯垢が原因で全身の不調を引き起こす
歯垢(プラーク)のなかに含まれる細菌は口臭の元となるガスを発生させます。
また、歯垢を放置すると歯周ポケットに溜まってしまい膿が出てくるため、こちらも臭いの原因になるのです
そして、意外かもしれませんが実は歯垢が原因で全身の不調を引き起こすことがあります
歯周病菌は腫れた歯肉からいとも簡単に血管の中に入っていってしまい、全身に回るのです。
歯周病の原因は歯垢(プラーク)
歯垢(プラーク)を放置していると、様々な弊害が起きることをおわかりいただけたのではないかと思います。それでは歯垢と歯周病について、詳しくお話させていただきますね。
■放置された歯垢(プラーク)はどのように歯周病を引き起こす?
歯垢の中には歯周病菌がたくさん入っています。
歯垢を取り除くことなく、そのままにしていると身体は中に入り込まないようにと菌を攻撃して歯茎が腫れて出血するのです。
このような歯周病の軽度の状態は歯肉炎といいます。歯肉炎が起きても放置していると、歯垢は歯周ポケットに入り込みさらに炎症を繰り返していくのです
歯周病を引き起こすということはお口の中でずっと炎症が続いているということになります。
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歯周病が原因で起こる全身の不調
○脳梗塞
○誤嚥性肺炎
○狭心症・心筋梗塞
○糖尿病
○動脈硬化
○低体重児出産
○早産
主に上記のような不調を引き起こしやすくなる原因となります。
歯周病が全身を回ると、その刺激によって動脈硬化を促進する物質がでて血液の通り道が細くなってしまうのです。
ですので、脳梗塞や狭心症・心筋梗塞、動脈硬化といった血液の流れに関係した病気を引き起こしやすくなります
また、一般的には妊娠するとホルモンの関係で軽度の歯周病である歯肉炎になりやすいと言われていますので、妊娠中は特に丁寧にお口の中のケアをおこなっていただくと良いでしょう。
■歯周病と低体重児出産、早産との関係は?
お口の中にある歯周病菌が血液中に入り込み、胎盤を経由してお腹の赤ちゃんに直接感染するのではと考えられています。
その結果、低体重児出産や早産のリスクが7倍ほどに上がるともいわれているのです
これはタバコ、アルコールや高齢出産といった他のリスクよりもずっと高い数値となります
妊婦さん自身だけではなく、お腹の赤ちゃんのためにも歯周病予防をしっかりおこなうことが重要です。
インビザライン中に歯周病になってしまうと
インビザライン矯正中はマウスピースをずっとつけたまま過ごす影響でお口の中の汚れが流れにくいため、通常よりも歯垢(プラーク)が溜まりやすい状態です。
万が一、インビザライン矯正中に歯周病になってしまうとどのような影響があるのかお伝えいたします
■インビザライン中に歯周病にかかってしまったら?
インビザライン治療中に歯周病にかかってしまったら、歯周病の治療を優先しておこなうことになります
なぜなら歯周病をそのままにしてしまうと歯茎が腫れて出血したり、さらに放置してしまうと歯を支えている骨が溶けてしまい歯がぐらついてきて矯正力にとても耐えられないのです。
そのような状態で歯に力をかけると、歯周病が悪化してしまいます
歯垢(プラーク)を除去するには
歯垢(プラーク)を除去するには、まずはしっかりとホームケアをしていただくことが重要です
ホームケアとは患者さまがご自宅でおこなうケアのことで、ブラッシングはもちろんのこと歯間ブラシやデンタルフロスを使用して歯と歯のあいだもしっかりと磨いていただきます。
■歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロス以外のオススメの道具とは
歯と歯茎のあいだには、タフトブラシという小さな歯ブラシのような道具を使うとさらに歯垢(プラーク)を除去することが可能です。
タフトブラシは歯と歯が重なっているような箇所でも細かく磨くことができます
また、ホームケアで歯磨き粉を使用する際には市販のものでも高濃度のフッ素入りのものがありますので、そちらがオススメです。
歯科医院でのクリーニングも受けよう
どんなに丁寧にホームケアをおこなっていても、取りきれない汚れがあります。そんな頑固な歯垢(プラーク)や歯石を除去するには歯科医院でのクリーニングがオススメです。
・歯科医院でのクリーニングとは?
歯科医院でおこなうクリーニングとは、歯科医師もしくは歯科衛生士が歯科専用の機材を使って患者さまの歯垢や歯石、着色を落とすことです。
歯科医院でのクリーニングでは仕上げにプロ用の高濃度フッ素を塗布してくれるところも多く、キレイにするだけではなく歯を丈夫に保つことができます。
・歯石を落とすには歯科医院でのクリーニングが必要不可欠って本当?
歯垢(プラーク)はブラッシングで落とすことができますが、歯垢をそのままにしていると石のように硬い「歯石」に変化してしまいます。
歯石になってしまうとホームケアでのブラッシングでは落とすことができません。
歯石を落とすためにも、定期的に歯科医院でプロのクリーニングを受けてくださいね。
当院のインビザライン矯正
当院では、豊富な知識と経験のある日本矯正歯科学会認定医が在籍しています
さらに総合歯科医院のため、当院で矯正治療からむし歯の治療や親知らずの抜歯などの一般歯科治療も全て対応可能ですのでお口の悩みがある方は何でもご相談ください
まとめ
インビザライン矯正中は、普段よりも丁寧にブラッシングなどで歯垢(プラーク)を除去することの重要さをおわかりいただけたのではないかと思います。
歯垢を放置すると歯周病になるリスクが高くなります。せっかくインビザライン矯正をはじめても歯周病になってしまうと、歯周病の治療が優先になってしまうのです。
インビザライン矯正の治療計画をスムーズに進めるためにも、丁寧なホームケアにプラスして歯科医院でのクリーニングを定期的に受けることをオススメいたします。
歯垢(プラーク)をしっかり除去し、インビザライン矯正で理想的な歯並びを目指しましょう。