こんにちは北戸田coco歯科です。
マウスピースを交換する際、使い終わったものを処分するのか保管するのか迷ってしまう人は多いです。
また、インビザラインには個人情報が含まれているため、どのように処分して良いのかわからない人もいるでしょう。
ここではインビザラインの使用済みマウスピースはどうしたら良いのか、保管する際の洗浄方法と処分方法、その際の注意点などについて解説します。
使い終わった古いインビザラインは基本的に捨ててしまってOK
インビザライン矯正では、1週間~10日ごとに新しいマウスピースに交換するため、治療が進むにつれて使用済みのものが溜まってしまうものです。
マウスピース以外にも、箱や袋など含めると意外とかさばってしまいます。
捨てるか保管するかはご自身の自由ですが、古いマウスピースを再度使用することはないため、基本的に捨ててしまっても問題はありません。
なお、患者さんの中には矯正前の歯並びと比較したいために、始めた頃のマウスピースだけ記念に取っておく人もいます
「捨てるのはもったいない、けれどもかさばるのはどうにかしたい」という人は、始めの頃や10枚目、20枚目など節目にあたるマウスピースだけ保管するのも良いでしょう。
参考:インビザライン公式
1つ前の使い終わったインビザラインは残しておこう
古いマウスピースは捨ててしまっても問題はありませんが、歯科医師から1つ前のものは保管しておくように指示されることが多くあります。
これは、以下のような理由から予備のマウスピースとして使用することがあるためです。
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後戻りを防止するために使用することがある
インビザライン矯正では、マウスピースの変形や破損といった場合作り直しになることがあります。
マウスピースは海外で作製されるため、新しいものが歯科医院に届くまで1ヶ月程度かかることが多いです。
その間は整えた歯並びが後戻りしないように、1つ前のマウスピースを使用することがあります。
計画通りに進まないときに使用することがある
新しいマウスピースに交換した際、きつくて入らなかったり、痛みを伴ったり、歯が移動しなかったりといったトラブルが起きる可能性があります。
これは、1つ前のマウスピースで動かす予定だった歯が動いてなかったことによって起こるものです。
そのまま進めてしまうと、さらに歯とマウスピースが合わなくなって計画通りに進まなくなります。このような場合、1つ前のマウスピースに戻ってやり直すこともあります。
旅行や出張中のトラブル対策で使用することがある
旅行や出張中にマウスピースの紛失や破損する可能性はゼロではありません。
出先でトラブルが起きた際に、近くの歯科医院で相談しても担当の歯科医師でないとわからないことがあるため、何もできないことが多いです。
予備のマウスピースがないと旅行中はマウスピースを装着できなくなり、後戻りを起こしてしまい作り直しが必要になる可能性があります。
そのため、旅行や出張に行くことが多い人は、予備のマウスピースとして1つ前のものを持ち運ぶよう勧めることも多いです。
使い終わったインビザラインを保管する場合
使い終わったマウスピースを保管する際は、よく洗浄し乾燥させてからケースまたは袋に入れて保管しましょう。
汚れたままや濡れたままの状態で保管すると、においが発生したりカビが生えたりする可能性があるためです。
ここでは使い終わったマウスピースの洗浄方法についてご紹介していきますね!
①よく水洗いする
②やわらかい歯ブラシで汚れを除去する
③マウスピース専用の洗浄剤を使用する
④よく乾燥してから保管する
①よく水洗いする
まずは水洗いで全体の汚れを洗い流します。このときにお湯を使用すると変形する可能性があるため、水かぬるま湯を使用します。
②やわらかい歯ブラシで汚れを除去する
次にやわらかい歯ブラシを使用して中の汚れを落とします。力を入れてこすったりすると傷がついてしまうため、やさしく磨くようにしましょう。
また、歯磨き粉の使用は余計に汚れがついたり中が傷ついたりする可能性があるため、使用は避けます。
なお、汚れが頑固な場合、台所用の中性洗剤を薄めて使うのもおすすめです。
③マウスピース専用の洗浄剤を使用する
マウスピース専用の洗浄剤を使用して除菌しておくと長期間保管してもにおいが発生しにくくなります。
洗浄剤の種類には、錠剤、顆粒、泡タイプのものがあります。しっかり除菌する場合は、浸け置きタイプのものがおすすめです。
④よく乾燥してから保管する
マウスピースを洗浄した後は、カビが生えないように必ず乾燥させてからケースまたはマウスピースが入っていた袋に保管しましょう。
なお、マウスピースは熱に弱く、暑い場所で保管すると変形する可能性があるため、冷暗所で保管すると良いです。
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使い終わったインビザラインを処分する場合
使い終わったマウスピースは保管するのにスペースがいることから、処分する人も多いです。
しかし、インビザラインの箱や袋、マウスピースには個人情報が含まれています。
個人を特定されるようなことは無くても、そのまま捨てるには勇気がいるものです。ここではそれぞれの処分方法や注意点についてご紹介します。
マウスピース
マウスピースはポリウレタン製で再生資源にはならないため、基本的には可燃ゴミになります。
しかし、地域の分別ルールによって異なるため、資源にならないプラスチックは可燃ゴミなのか不燃ゴミなのか調べてから捨てます。
なお、歯型が気になる人は、マウスピースをハサミで切ってから袋に入れて処分するのも良い方法です。
ただし、マウスピースは凹凸があるもののため、ハサミを使用する際は誤って手を切らないように注意しましょう。
袋
袋も地域の分別ルールに従って捨てるようにしましょう。
しかし、インビザラインの袋には、自分や担当歯科医の氏名が記載されており、個人を特定する情報があります。
記載してある部分をハサミで切ったり、油性ペンで上書きしたりするのも良いですが、確実に消したい場合は、除光液の使用がおすすめです。
除光液はマニキュアを落とすためのもので、100円ショップなどで簡単に手に入ります。
換気のよい場所で除光液をコットンやティッシュに含ませてから、個人情報が記載されている箇所をこするときれいに消えます。
箱
箱も地域の分別ルールに従って捨てるようにします。
しかし、インビザラインが入っていた箱にも自分の氏名などが記載されているため、上記で紹介した方法で個人情報を消してから処分するようにしましょう。
また、インビザラインの箱はかさばりやすいものです。患者さんの中には箱はいらないという人もいるので、処分が面倒と感じる人は歯科医院で処分してもらうことも可能です。
当院のインビザライン矯正
北戸田coco歯科のインビザライン矯正では、他院で断られた方でもなるべくご期待に添えられるよう矯正歯科のプロである日本矯正歯科学会のドクターが診断していきます。
また、抜歯をなるべくしない非抜歯矯正も行っていますので、矯正治療で悩んでいる方はぜひご相談ください。
目立たない白いワイヤー矯正や裏側矯正など豊富な矯正メニューも揃えておりますので、詳しくは以下のサイトからチェックしてみてください。
まとめ
今回は使い終わったインビザラインについて解説しました。基本的に1つ前以外のマウスピースは捨ててしまって問題はありません。
ただ中には、もったいなくて捨てられない、記念として取っておきたい人もいます。
保管する際はにおいやカビが発生しないように、よく洗浄して乾燥させてから保管しておきます。
また、処分する際は、袋や箱に記載されている個人情報を消してから地域の分別ルールに従って捨てるようにしましょう。
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