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子どもの歯の詰め物が取れた!対処法3つとやってはいけないこと|戸田市の小児歯科|北戸田COCO歯科

子どもの歯の詰め物が取れた!対処法3つとやってはいけないこと|戸田市の小児歯科|北戸田COCO歯科

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子どもの歯の詰め物が取れた!対処法3つとやってはいけないこと

 

こんにちは。北戸田coco歯科です。

 

「子どもの歯の詰め物が取れてしまった!」

「子どもが歯の詰め物を飲み込んでしまった!」

 

子どもの歯の詰め物が取れてしまったら、本人も親もびっくりしますね。

でも、大丈夫ですよ。

慌てず騒がず、この記事を読んで対処しましょう。

 

対処法は以下の3つです。

 

  • ・取れた詰め物を保管する
  • ・できるだけ早めに歯医者に行く
  • ・歯磨きをして清潔を保つ

 

取れた詰め物をそのままにしておくと、虫歯になったり次に生えてくる永久歯に影響が出たりと大変なことになる可能性があります。

 

そこで、ここでは詰め物が取れた時の詳しい対処法や、取れたときにやってはいけない4つのことを北戸田coco歯科の小児歯科担当医、田口世理奈医師が解説します。


田口世理奈Dr.

  • 【経歴】
  • ・日本大学歯学部 卒業
  • ・日本大学歯学部歯学研究科歯学専攻修了 博士号取得

 

お子さんの歯の詰め物が取れてしまったら、まずはこの記事を読んで然るべき対応をしてくださいね。

 

1. 詰め物が取れてしまった時の対処法

子どもがおせんべいやソフトキャンディなどを食べている時に、詰め物が取れてしまうというのはよくあることです。

 

詰め物が取れてしまったら、まずは以下のことをしてください。

 

  1. 1.取れた詰め物を保管する
  2. 2.できるだけ早めに歯医者に行く
  3. 3.歯磨きをして清潔を保つ

 

ひとつずつ詳しく説明しますね。

 

1-1. 取れた詰め物を保管する

取れた詰め物はなくさないようにして保管しましょう。

 

保管して歯医者に持っていけば、それを使ってふたたびくっつけることができる可能性があります。

 

保管の仕方はとても簡単。

水で洗ってチャック付きのビニール袋に入れておくだけです。


チャック付きの袋がない場合は、ふつうのビニール袋に入れて口をしばっておくのでも構いません。

 

1-2. できるだけ早めに歯医者に行く

詰め物が取れたらできるだけ早く歯医者さんの予約を取り、受診しましょう。




詰め物が取れた状態で長い間過ごすと、削った部分から悪い細菌が入って痛みが出てきたり、せっかく治療した虫歯が再発する恐れがあります。

 

1-3. 歯みがきをして清潔を保つ

詰め物が取れた歯は、穴があいています。穴があいた部分には汚れや細菌が付着しやすく、そこから新たに虫歯になっています。




詰め物が取れた部分は、次に歯医者さんに行くまでこまめに歯みがきやブクブクうがいをして清潔を保ちましょう。

 

2. 詰め物が取れてしまった時にやってはいけない4つのこと

 

詰め物が取れてしまった時にやってはいけないことは、以下の4つのことです。

 

  • ・取れた詰め物を捨てる
  • ・取れた方の歯で噛む
  • ・自力で元に戻そうとする
  • ・詰め物が取れたまま放置する

 

1つずつ詳しく説明しますね。

 

2-1. 取れた詰め物を捨てる

 

取れた詰め物は捨ててはいけません。

歯医者さんに持っていけば、取れた詰め物を使って再生することも可能だからです。

 

誤ってなくしてしまった場合は仕方ありませんが、先ほど説明したようにチャック付きのビニール袋などで保管しておきましょう。

 

取れた詰め物をティッシュにくるんでおくと、ゴミと間違えて捨ててしまうので、ティッシュにくるんで保管しないようにしてくださいね。

 

また、むき出しのままテーブルの上などに置いておくと、上から物を落として壊してしたりなくしてしまったりすることがあるので注意してください。

 

2-2. 取れた方の歯で噛む

 

詰め物が取れた部分には穴があいています。

穴があいたままの状態でものを噛むと、そこに食べカス歯垢などがたまって虫歯ができやすくなります。

 

また、虫歯の治療は削った後に詰め物をしているので、穴が空いた状態では象牙質がむき出しになっている場合もあります。

 

その状態でものを噛むと、知覚過敏のようにズキッと痛みが走ることがあるので、気をつけましょう。

特に冷たいものや熱いものは要注意です。

 

2-3. 自力で元に戻そうとする

 

取れた詰め物を、瞬間接着剤などを使って自分でくっつけるのはやめましょう。

 

無理に戻そうとすると歯茎などを傷つける恐れがあります。また、瞬間接着剤などを使って誤って粘膜などにくっつくと、今度は剥がすための治療が必要になります。

 

被せものは取れたあとすぐに元の位置にはめ込んでギュッと噛むと、一時的にくっつくような感じがしますが、接着剤がダメになっているので再び取れてしまいます。

 

一度取れたものを再び元に戻すと細菌が入る恐れもあることから、自力で元に戻そうとするのはやめましょう

 

2-4. 詰め物が取れたまま放置する

 

詰め物が取れたまま何週間も放置するのはやめましょう。

子どもの歯やあごは成長するので、何週間も放置しておくと詰め物が合わなくなり、新たに型取りから詰め物を作らなければなりません。

 

また、取れたままで放置すると穴があいている部分から細菌が入り、虫歯が以前より大きくなって、再度治療しなければならなくなります。

 

詰め物が取れたらできるだけ早くかかりつけの歯医者さんに連絡して、受診しましょう。

 

3. 取れた詰め物を飲み込んでしまった時の注意点

 

歯の詰め物が取れた時、食べ物と一緒に飲み込んでしまうことがあります。

そうした場合は、以下のような対応をしましょう。

 

3-1. 飲み込んでも慌てない

飲み込んでしまっても、子ども本人がケロットしている場合は心配ありません

 

飲んだ詰め物は何日かたてば便と一緒に出てきます。

 

3-2. 喉の違和感や痛みがある場合はすぐに歯医者さんへ!

飲み込んだ後に子どもが以下のようなことを訴えたら、すぐに歯医者さんに行きましょう。

 

  • ・喉が痛い
  • ・異物感や違和感がある
  • ・肺のあたりやお腹が痛い
  • ・気分が悪い

 

歯の詰め物はギザギザの部分や尖った部分があるので、飲み込むと消化器官を傷つける恐れがあります。

 

4. まとめ

子どもの歯の詰め物が取れたら、どんな対処をすればいいのかお分かりいただけたかと思います。

「どうせ乳歯は抜けるから、そのままでも大丈夫だろう」

などと思って放置しておくと、次に生えてくる永久歯歯ならびが悪くなったり、虫歯になりやすくなってしまいます。

 

今回ご紹介したような内容で対処し、できるだけ早めに歯医者さんに行ってくださいね。

 

北戸田coco小児歯科では、子どもの歯の専門家が歯の治療や相談に当たっています。困ったこと・気になることがあったらお気軽にご相談くださいね。

 

◆この記事のまとめ
1. 取れた詰め物は水洗いしてチャック付きの袋に入れて保管する
2. 清潔を保つため取れた部分は歯みがきなどで清潔を保つ
3. 虫歯になる前にできるだけ早めに歯医者に行く
4. 取れた詰め物は再利用できる可能性があるので捨てない
5. 取れた方の歯で噛むと細菌が入る可能性がある
6. 取れた方の歯で噛むと痛みを感じることがある
7. 取れた詰め物を自力でもとに戻すのは厳禁!
8. 詰め物が取れたまま長い間放置すると虫歯になりやすい
9. 詰め物が取れたまま長い間放置すると歯ならびが悪くなる可能性も