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おやつは子供の歯並びに影響する?おすすめのおやつとタイミング

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こんにちは北戸田coco歯科です!

子供に与えるおやつの種類が歯並びに影響を及ぼす可能性があることをご存じですか?チョコレートやケーキなど、やわらかいものばかり与えていると顎の発達を妨げ歯並びを悪化させてしまう可能性があります。

そこで本記事では、おやつが子供の歯並びに及ぼす影響と良いおやつの例などを紹介します。


◽️子供のおやつは歯並びに影響する?

 

 

子供のおやつにチョコレートやスナック菓子などを与えている家庭も多いのではないでしょうか。しかし、噛まなくても食べられるやわらかいおやつは、子供の歯並びに悪影響を与える可能性があります。


顎の骨はよく噛むことでお口周りの筋肉が刺激されて発達します。そのため、噛む必要のないやわらかいおやつを頻繁に与えていると顎の成長に必要な刺激が不足し、歯列が狭くなることも。

その結果、永久歯が生えるのに十分なスペースが確保できず、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があるのです。


顎の骨の成長を促すためには成長が始まる4~5歳頃から一口につき30回を目安にしっかりと噛む習慣を身につけることが重要です。

また、噛む際には左右のバランスを意識して偏った噛み方をしないよう注意しましょう。


ただ、硬すぎるものや粘着性の強いおやつは、歯や歯並びに負担をかけることがあります。

さらに糖分が多いおやつは、虫歯のリスクを高め、間接的に歯並びにも影響を及ぼします。子供のおやつは適切なものを選び、適量を守ることが大切です。


◽️子供の歯並びに良いおやつの例

 

 

顎の発達を促すためには、以下のような噛み応えのあるおやつがおすすめです。


  • 干し芋
  • おせんべい
  • かりんとう
  • するめ
  • りんご など


これらの食べ物は、噛む回数が多くなり自然に顎の筋肉が鍛えられるので、積極的に取り入れましょう。


また、よく噛むことで唾液の分泌が促され、消化吸収の効率が良くなります。さらに噛む動作は脳を刺激し、記憶力や学習能力の向上も期待できます。


一方でスナック菓子やチョコレート、ケーキ、プリンなど、やわらかいおやつは、顎の成長に貢献しないため、頻繁に与えるのは避けましょう。


ただ、かたいものばかり食べさせれば良いというわけではありません。子供の食事やおやつは、食べ方を学ぶ時期です。歯や顎の健康はもちろん、食育の観点からもさまざまな食感や大きさの食べ物を組み合わせましょう。


◽️おやつを食べさせるタイミングは?

 

 

子供のおやつの時間は、食事と間食が2~3時間空けるのが理想的とされています。


しかし、食事やおやつを連続して食べる「だらだら食べ」をしている子供も珍しくはありません。

だらだら食べは、お口の中が常に酸性に傾いてしまいます。歯の表面のエナメル質は、人体の中で最も硬い組織ですが酸に弱いです。


ただ、通常は唾液によってお口の中の食べかすを洗い流し、pHバランスを中性に回復させ、再石化作用で歯を修復します。


しかし、だらだら食べによってお口の中が酸性に傾き続けると、唾液の力で歯を修復する時間が足りなくなり虫歯になってしまうのです。


そのため、食後すぐにおやつを与えるのは避け、食後には水分を取るか、歯磨きをしてお口の中を清潔に保ちましょう。


◽️飲み物にも注意が必要

 

 

おやつと同様に、子供に与える飲み物にも注意が必要です。

砂糖が多く含まれているジュースやソフトドリンクは、虫歯菌に絶えずエサを提供しているのと同じで虫歯のリスクが大幅に高まります。


虫歯になると間接的に歯並びを悪化させてしまうこともあるため、ジュースは特別な時だけのお楽しみにして、日常的には水や麦茶などに切り替える、またはジュースの摂取量を管理することが重要です。


また、ジュースを与える際は、ストローを使うと液体が直接歯に触れるのを防ぎ、虫歯のリスクを低減できます。

参考:日本小児歯科学会


◽️おやつを食べる姿勢にも注意

 

 

おやつを食べる際の姿勢も意識しましょう。猫背や早食い、犬食いは、マナーの面だけでなく、食べ物をしっかり噛めません。噛み合わせのバランスが乱れ、歯並びに影響を与えることがあります。

正しい姿勢でおやつを食べる習慣を身につけさせるためには、以下のような方法を取り入れてみましょう。


・食卓で食べる

 

食事やおやつの際には食卓で食べることを心がけましょう。椅子にしっかり腰掛け、背筋を伸ばして良い姿勢を保つことで食べ物をしっかりと噛めるようになります。

それにより、顎をバランスよく使えるようになり、歯並びにも良い影響を与えます。

また、食卓で食事をすることは、家族とのコミュニケーションを図る良い機会です。子供のおやつは、積極的に食卓で食べることをおすすめします。


・椅子とテーブルの高さを合わせる

 

足が宙に浮いている状態は、安定した姿勢で食事を取れず、顎に十分な力が伝わりません。

子供が食事やおやつを食べる際は、床に足がしっかりとつくようテーブルと椅子の高さを調整し、必要なら足置きを用意しましょう。正しい姿勢を維持することが大切です。


・食事中はテレビやスマホを避ける

 

テレビやスマートフォンの画面を見ながらの食事は無意識のうちに前かがみになったり、猫背になったりすることがあります。

それにより、消化に悪影響を及ぼし、長期的に姿勢が悪化し、歯並びの悪化につながります。


食事中はテレビやスマートフォンを遠ざけて、食べ物に集中しましょう。また、家族とコミュニケーションを取ることで、豊かな食生活を送れます。


◽️小さい頃からの正しい食習慣を身につけよう

 

 

幼い頃から良い姿勢で食べる習慣を身につけさせることが大切です。子供は大人を模倣することから学ぶため、保護者が正しい姿勢で食事して理解させることが効果的です。


たとえば、食事中は背筋を伸ばし、膝を90度に保つ、しっかり噛んで食べるなど、具体的に示してあげると良いでしょう。


また、子供が正しい姿勢で食事をした時には、積極的に褒めてあげることも重要です。褒めることで自然と正しい食習慣を身につけるためのモチベーションアップにつながります。


正しい食習慣は一朝一夕に身につくものではありませんが、幼い頃から継続することで正しい食習慣を身につけられます。


◽️すでの歯並びが悪い場合は歯科医院に受診を

 

 

すでに子供の歯並びが悪い場合は、早めに歯科医院に受診し矯正治療を検討することをおすすめします。

子供の矯正治療では顎の成長をコントロールする治療が行え、将来生えてくる永久歯を正しい位置に導くことが可能です。


この治療は顎の成長が完了した大人にはできません。特に顎の骨が原因で生じている出っ歯や受け口は、大人になってからの矯正治療が困難で外科手術が必要になることもあります。

子供の頃に矯正治療を受けておくことで、大人になってからの矯正治療が不要になったり、行ったとしても抜歯せずに済む可能性があります。


子供の歯並びが気になる場合は、6歳頃を目安に歯科医師に相談しましょう。


◽️まとめ


おやつが子供の歯並びに及ぼす影響は無視できないものです。

特にやわらかい食べ物ばかりを与えると顎の正常な発達が妨げられ、歯並びが悪化するリスクがあります。顎の成長を促すには、噛み応えのあるおやつを選びましょう。干し芋やおせんべいなどがおすすめです。

また、虫歯予防のためにも食事と間食が2~3時間空けて、食後は歯みがきや口をゆすいで清潔に保ちましょう。


もし、子供の歯並びが気になる場合は早めに歯科医院で相談し、必要に応じて矯正治療を検討しましょう。

北戸田coco歯科では、お子様のお口の健康づくりにも力を入れています。何か気になることがあればなんでも相談してください。

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