こんにちは北戸田coco歯科です
インビザライン矯正は透明なマウスピースを使用して、目立つことなく治療することができる近年人気のある歯科矯正のひとつです。
矯正治療といえば強い痛みがあるものという印象がある患者さまも多くいるかと思いますが、インビザライン矯正は比較的痛みが少ない歯科矯正になります。
しかし、中には矯正中に顎の痛みを感じる方がいらっしゃいます。今回はインビザライン矯正中の顎の痛みについて詳しくお話させていただきます
インビザライン中に顎が痛い!その原因は?
インビザライン矯正をはじめてから顎の痛みが出てきてしまったときには、どんな原因が考えられるのでしょうか。
ここでは、顎が痛くなる代表的な原因をいくつかご紹介いたします
□マウスピースに慣れていないから
インビザライン矯正をはじめたばかりですと、まだ身体がマウスピースに慣れていません。
マウスピースは徐々に歯を動かしていくために歯に力をかけています。そのため、始めたばかりの頃は歯だけではなく顎にも痛みがでることがあるのです
マウスピースに慣れていないことが原因の場合には、慣れるにつれて徐々に痛みが和らいでいきますのでご心配なさらないでくださいね
もし、1週間以上経っても痛みに慣れず、痛みが強くなるような場合は我慢せずに歯科医院に相談するようにしましょう
□新しいマウスピースへステップアップしたとき
新しいマウスピースへステップアップしたときは、今動かしている歯をさらに動かしたり次に動かしたい別の歯の部分へ力をかけるため再び痛みを感じることがあります
新しいマウスピースへステップアップしたときの痛みは、はじめてマウスピースを装着したときと同様に慣れると痛みが和らぎますのでご安心ください。
マウスピースを交換していくうちに、痛みに慣れてくるため治療の後半ではほとんど顎の痛みを感じなくなったという方がほとんどです
□マウスピースを外している時間が長い
インビザライン矯正はマウスピースの装着時間の目安が1日20時間以上となっています
これは矯正の治療計画をスムーズに進めるためにもかならず守っていただきたいことです。
もし万が一、マウスピースを外している時間が長いと再びマウスピースをつけようとしたときに痛みがでることがあります
なぜなら、マウスピースを外している時間が長くなればなるほど後戻りを起こしてしまうからです。
□矯正治療のストレスで歯ぎしりや食いしばりをしている
インビザライン矯正のマウスピースの違和感や痛みといった症状がストレスとなり、気づかない間に歯ぎしりや食いしばりをしていることがあります
そのため、顎に強い力がかかってしまうことから痛みの原因となってしまうのです。
顎が痛いのを放置するとどうなる?
顎の痛みが続いているのにも関わらず、一時的なものだと思いこみ放置してしまう患者さまもいらっしゃるかと思います。
では、痛みをそのまま放置するとどうなってしまうのかお話させていただきますので、ご参考になさってくださいね。
□歯や歯ぐきに負担がかかる
インビザライン矯正だけではなく矯正治療全体にいえることですが、治療の途中で一時的に噛み合わせが悪くなることがあります。
これは歯並びや噛み合わせを治していく経過として避けて通れないケースがほとんどです。
しかしながら、マウスピースの装着時間不足など何らかの原因で噛み合わせが悪い状態が長く続いてしまうと強く当たっている歯や歯ぐきの部分に痛みや炎症がでてきて、顎にも負担が掛かってしまいます
□顎関節症になってしまう
顎が痛い状態を放置すると顎関節症を引き起こしてしまいます
顎関節症は顎の痛みや腫れが起き、顎の関節がカクカクと音がでたり口が開けづらくなるといった症状がでる病です。
□頭痛や肩こりが起きやすくなる
顎や口もとの筋肉は頭や首、肩の筋肉と連動しています。
そのため、顎の痛みをそのまま放置してしまうと頭痛や肩こりが起きる原因になってしまうのです
頭痛や肩こりだけではなく、目や耳の不調が起きることもあります
インビザライン中に顎が痛くなるのを防ぐ方法
顎の痛みを放置すると、様々な弊害が起きることをおわかりいただけたのではないかと思います。
それでは、インビザライン矯正中に顎が痛くなってしまうのを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。痛みがでる前にぜひ試してみてくださいね。
□マウスピースの着脱方法を確認する
インビザライン矯正はマウスピースをしっかりとはめることで治療の効果が得られるものです。
また、歯の状態によっては取り外しやすい方向や取り外しにくい方向があるケースがあります。
無理な方向からマウスピースをはめて、しっかりと装着できていない状態ですと矯正もスムーズに進みませんし痛みがでる原因になってしまうのです。
ですので、マウスピースの着脱方法は歯科医院でしっかりと指導を受けることをオススメします
□歯ぎしりや噛みしめに注意する
歯ぎしりや噛みしめは気づかないうちにおこなっているケースが多いですが、少し意識して歯ぎしりや噛みしめをおこなっていたら控えるように気をつけてみてください
普段ご自身が集中しやすいとき、例えば仕事中や何かを読んでいる時など、一度手を止めてご自身の上下の歯(特に奥歯)が当たっているか確認しましょう。
もし当たっている場合は、リラックスして隙間を作ってあげるようにしてみてください。それだけでも、顎への負担が軽減されて痛みがでにくくなります
□顎のマッサージをおこなう
インビザライン矯正を含め、歯科矯正は歯に力をかけて動かしていくためどうしても歯や歯ぐき、顎にも負担がかかります。
その中でも顎の負担を軽減するためには、痛みがでる前に顎や頬などのマッサージをすることも方法のひとつです
顎が痛い時の対処法
顎の痛みがでないように気をつけて過ごしていても、どうしても痛みがでてしまうこともあるかと思います。
ここでは顎の痛みがでてしまったときの対処方法についてお話させていただきます。
□安静にして様子をみる
インビザライン矯正をはじめたばかりで、まだマウスピースに慣れていないときやマウスピースを次のステップに交換したときにはしばらく痛みがでることがあります
このように身体がまだつけたばかりのマウスピースに慣れていないことが痛みの原因のときには、数日~1週間程度で落ち着いてくるため安静にして様子をみてください。
痛みが治まらずに続く場合には、歯科医院へご相談いただくことをオススメします。
□顎のマッサージをおこなう
軽い痛みでしたら、顎のマッサージをおこなうことも効果的です。
マッサージする場所は「咬筋」といい、顎関節から少し内側にある噛みしめたときに盛り上がる部分となります
咬筋に指を当てて気持ちいいと感じる程度の力で円を描くようにマッサージしましょう
腫れや強い痛みがあるときには、マッサージは避けて受診してくださいね。
痛みが強いときは歯科医院へご相談を!
歯科矯正は歯に力をかけて動かしていくため、多少は歯や顎に痛みがでることはどうしても避けられません。
しかしながら、強い痛みや腫れがあるときには我慢せずに歯科医院へご相談ください
我慢できないほどの痛みや腫れが続いているときには、お口の中で何らかのトラブルが発生していることもあります。
当院のインビザライン矯正
当院では、豊富な知識と経験のある日本矯正歯科学会認定医が在籍しています
さらに総合歯科医院のため、当院で矯正治療からむし歯の治療や親知らずの抜歯などの一般歯科治療も全て対応可能ですので、矯正だけでなく、お口の悩みがあればお気軽にご相談してください
北戸田coco歯科では、豊富な矯正メニューの中から一人一人にあった治療法をご提案させていただきます
まとめ
インビザライン矯正はその中でも比較的痛みがでにくい矯正方法ではありますが、それでも歯だけではなく顎にも痛みがでることもあります。
顎の痛みを放置してしまうと顎関節症になる可能性も高くなりますし、慢性的な頭痛や肩こりの原因にもなるのです。インビザライン矯正をはじめたばかりときや、マウスピースを新しいものへ交換したときには痛みがでやすいのですがしばらくすると落ち着いてきます。
もし痛みが落ち着かないときには歯科医院へご相談ください。数ある歯科矯正の中でも比較的痛みが少ないインビザライン矯正で、理想的な歯並びを目指しましょう。
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