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小児歯科の治療にレントゲンは必要?安全性について解説

小児歯科

こんにちは北戸田coco歯科です!

レントゲンで得られる情報は、治療で必要になることも多いため、レントゲン撮影を行うことがあります。しかし、子供の治療にレントゲンは必要なの?このような不安を持つ保護者の方は多いでしょう。

本記事では、小児の治療にレントゲンが必要な理由や安全性について解説します。

目次

■小児の治療にレントゲンは必要?


小児歯科では、乳歯の状態やむし歯や永久歯の有無など確認するためにレントゲンが必要になります。そのため、必要な場面ではレントゲン撮影を行うことがあります。

レントゲンには、数本の歯を写す「デンタル」と上下のあご全体を写す「パノラマ」の2種類があります。

たとえば、初診時の主訴が「乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない」という場合はパノラマ撮影を行い、定期検診でむし歯など異常が見られた場合はデンタル撮影を行うことが多いです。

いずれも保護者の同意を得てからレントゲン撮影を行います。

■レントゲンでわかること


レントゲンは、目視では見えない詳細な情報を得ることができます。小児歯科では主に以下の情報を得るためにレントゲン撮影を行います。


  • 乳歯の数や異常がないか確認するため
  • むし歯の有無や進行度合いを確認するため
  • 歯の生え変わりの状態を確認するため

乳歯の数や異常がないか確認するため

人間の歯は乳歯で20本、永久歯は親知らずを含めると32本です。しかし、希にそれよりも多く生えたり少なかったりすることがあります。

多く生えた歯を「過剰歯(かじょうし)」と呼び、これがあることで歯列が狭くなり、本来生えるはずの永久歯が生えてこないというケースがあります。

逆に永久歯が生えてこないことを「先天性欠如歯(せんてんせいけつじょし)」と呼び、永久歯が欠如歯の場合は、乳歯が抜けず生え変わることはありません。

乳歯の数や異常がないかを知っていれば適切なタイミングで抜歯したり、むし歯にならないように努力することができます。

むし歯の有無や進行度合いを確認するため

レントゲン撮影を行うことで、むし歯の有無や進行具合を確認することができます。

永久歯のむし歯は、歯が黒く変色することが多く、見た目の変化がわかりやすいです。しかし、永久歯のむし歯は、見た目の変化がわかりにくい傾向にあります。

それに加えて、子供はお口の中が小さいため、目視では見逃してしまうことも少なくありません。レントゲン撮影により、早期発見につながることもあります。

歯の生え変わりの状態を確認するため

「乳歯がグラグラしているのに、なかなか抜けない」「乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない」といった場合、レントゲンで確認することがあります。それにより、乳歯の根っこの状態や永久歯の有無を確認することができます。

これらの情報を前もって知ることで、適切なタイミングで処置を行うことが可能です。

■レントゲンの被曝は大丈夫?


レントゲン撮影は、短時間で終わる負担の少ない検査ですが、放射線による被曝(ひばく)が心配な保護者の方もいるでしょう。レントゲンは、極めて低い放射線量で撮影されるため、安全性は確保されています。


歯科医院で使用するレントゲンの放射線量

  • デンタル1枚 約0.01ミリシーベルト
  • パノラマ 約0.03ミリシーベルト
  • 歯科用CT 約0.1ミリシーベルト

医科で使用するレントゲンの放射線量

  • 胸部レントゲン撮影 約0.05ミリシーベルト
  • 医科用CT 約6.9ミリシーベルト

自然放射線量(年間)

  • 日本人平均 約1.5ミリシーベルト
  • 世界平均 約2.4ミリシーベルト


歯科医院のレントゲンは医科のものと違って照射部位がお口の周りや頭部に限定されているため、被爆量が少ないです。

デンタル1枚の放射線の量は約0.01ミリシーベルト、パノラマは約0.03ミリシーベルトで、私たちが日常生活で被ばくしている自然放射線1.5ミリシーベルトよりも少ない値になります。


また、現在多くの歯科医院で導入されているデジタルレントゲンは、従来のフィルムレントゲンよりも被爆量が少ないです。撮影時には鉛の入った防護服を着用するため、被爆量はさらに少なくなります。

参考:テーマパーク8020

■レントゲンを撮る際に注意すること


レントゲン撮影時は、以下のように保護者の方の協力が必要になります。

レントゲンの必要性を理解する

まず、撮影の必要性をよく理解することが大切です。レントゲンは目視では確認できないむし歯を把握したり、乳歯や永久歯に異常がないか確認したりするために欠かせない場合があります。

保護者の方が「子供のうちはレントゲンは必要ない」と決めてしまうと、歯の異常を見逃してしまう可能性があります。

神経にまでむし歯が到達すると、神経を取り除く治療や抜歯が必要になり、お子さまに大きな負担を与えてしまう可能性が否定できません。

不必要にレントゲン撮影を行うことはないため、不安や疑問がある場合は、歯科医師と相談しましょう。

保護者の協力が必要になる場合がある

レントゲン撮影時は、静止していることが必要です。そのため、小さなお子さまはうまく撮影できない場合があります。また、デンタルはお口の中にフィルムを入れるため、苦手なお子さまも多いです。

撮影が困難な場合、保護者の方が抱っこしたり身体を支えたりなど協力が必要になる場合があります。

■小児歯科のレントゲン撮影が心配な場合


歯科用レントゲンは、放射線量が少なく安全性が保たれているため不用意に心配することはありません。

しかし、それでもレントゲンが心配という保護者の方もいるでしょう。そのような場合は以下の対処法を参考にしてください。

デジタルレントゲンを導入している歯科医院を選ぶ

レントゲン撮影が心配な場合は、デジタルレントゲンを導入している歯科医院を選びましょう。デジタルレントゲンは、フィルムレントゲンと比べて被曝量が1/5~1/10程度に抑えることができます。

また、撮影してからすぐにレントゲン写真をすぐに確認できるなどのメリットがあり、緊急時にも迅速な診療が可能です。デジタルレントゲンを導入しているかどうかは歯科医院のホームページで確認できます。

防護服を用意している歯科医院を選ぶ

防護服とは鉛の入ったエプロンのことです。防護服を用意している歯科医院では、レントゲン撮影時に被曝量を抑え、身体への被曝を防げるため、安心してレントゲン撮影を受けることができます。

ただし、歯科医院の方針により防護服を用意していないところもあります。事前に問い合わせしておきましょう。

歯科医師とよく相談する

レントゲン撮影が心配な場合は、歯科医師とよく相談することが大切です。一般的に、小児歯科でのレントゲン撮影は、必要な場合に限定して行われます。そのため、レントゲンの必要性がない場合は、撮影を行うことはありません。

その点を踏まえ、歯科医師とよく相談しメリット・デメリットを十分に理解したうえで撮影するかしないか決めましょう。

■まとめ

小児歯科のレントゲンは、歯の異常を確認したりむし歯の進行具合を調べたりする際に欠かせないものです。撮影は必要としている場合に限定して行われます。

また、レントゲンによる放射線量は非常に少ないため身体への影響はほとんどありません。不用意に恐れてしまうとむし歯が進行し、大がかりな治療が必要になります。

反対にお子さまへの負担が大きくなる可能性があるため、必要なレントゲン撮影は受けるようにしましょう。

当院ではレントゲンを撮る際にも最大限の注意を払い、安全な撮影をしております。不安なことがあればなんでもご相談くださいね。

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