こんにちは北戸田coco歯科です!
インビザライン矯正は1枚のマウスピースで行うのではなく、1~2週間ごとに新しいものに交換しながら歯並びを治していく治療方法です。
それにより、何枚もマウスピースが必要になります。
ここではインビザライン矯正で使用するマウスピースの平均枚数や、枚数が増えるケースなどについてご紹介します。
インビザライン平均枚数は種類によって違う
インビザライン矯正には種類があるのをご存じですか?それぞれ適応範囲や対応できる症例、マウスピースの枚数が違います。
歯科医院によって取り扱っているインビザラインの種類は異なりますが、歯並びの状態や予算などに合わせて使い分けます。
以下の表はインビザラインの種類についてまとめたものです。
適応範囲 | 適応症例 | マウスピースの枚数 | |
インビザライン・コンプリヘンシブ | 全顎 | 軽度~重度の不正咬合 | 無制限 |
インビザライン・ライト | 全額 | 軽度の不正咬合 | 最大14枚 |
インビザライン・i7 | 全額 | 矯正後の後戻り・軽度のすきっ歯 | 最大7枚 |
インビザラインGo | 前歯のみ | 前歯部の不正咬合 | 最大20枚 |
なお、不正咬合とはすきっ歯、出っ歯、凸凹した歯並びなど、悪い歯並びのことを指します。
インビザライン・コンプリヘンシブ
インビザライン矯正の種類の中でも、取り扱っている歯科医院が最も多いのはインビザライン・コンプリヘンシブです。
全ての歯を動かせることに加えて、適応症例が幅広いため、難しい症例に対しても矯正を行えます。
マウスピースの枚数や治療期間に制限はありません。1度の型取りで作製できるマウスピースは99枚までで、それ以上必要になる場合は、治療途中に再度型取りが必要になります。
ただし、ほとんどの歯科医院で30〜60枚程度に納めるように作製します。
なお、トラブルが起きた際や理想の歯並びに近づけるために行うマウスピースの追加は、治療開始から5年以内であれば何回でも可能です。
インビザライン・ライト
インビザライン・ライトは軽度の凸凹した歯、前歯のすきっ歯、部分矯正など軽度の不正咬合の場合に用いられることが多いです。
全ての歯を動かせますが、マウスピースの枚数は14枚までと制限があり、約7ヶ月で治療が完了するような症例に適応します。
なお、マウスピースの追加は2回までで、それ以降は追加料金が発生します。
インビザライン・i7
インビザライン・ i7は、矯正後に後戻りした歯並びやインビザライン・ライトの症例よりも軽度な場合に用いられることが多いです。
インビザライン・ライトと同様に全ての歯を動かせますが、マウスピースの枚数は7枚までと制限があり、約3~4ヶ月治療が完了するような症例に適応します。
マウスピースの追加は可能ですが、追加料金が発生します。
インビザラインGo
インビザラインGOは、主に前から5番目までの歯の矯正を対象にした部分矯正です。
比較的軽度な凸凹した歯や出っ歯などの症例に対応しています。
マウスピースの枚数は最大20枚までと制限があり、治療期間は半年~1年程度で完了することが多いです。なお、治療開始から2年以内であればマウスピースの追加ができます。
参考:インビザライン公式
インビザラインの平均枚数はどのくらい?
インビザラインの種類によっておおよその枚数は決まっているものの、インビザライン・コンプリヘンシブには枚数の制限はないため、最終的にはどのくらい枚数が必要になるのか気になる人もいるでしょう。
結論から言うと、歯を並べるまでに必要なマウスピースの枚数は、平均すると40~50枚と言われています。
1週間で交換する場合、1年で使用するマウスピースの枚数はおおよそ50枚であるため、治療期間は1年以上かかることが多いです。
ただ、症例や動かす歯の本数、歯の移動距離、交換頻度などによって決まるため個人差があります。
また、マウスピース1枚で動かせる歯の移動距離は最大0.25mm程度のため、奥歯を動かす必要があったり抜歯が必要になったりする症例では、歯を大きく動かすため枚数は増える傾向にあります。
インビザラインは平均枚数よりも増えることがある
最初に立てた計画を終えて、さらに理想の歯並びに近づけたいときや、治療を進めていくうちに計画通りに進まないときは、マウスピースを追加する「リファインメント」を行うことがあります。
インビザライン矯正は開始する前にシミュレーションで治療計画を立てますが、計画通りに進まないことが多いです。
また矯正治療が進み、歯並びが整うと「ここをもう少し動かしたい」といったこだわりが出ることもあります。
リファインメントはその誤差を修正したり、理想の歯並びとかみ合わせに近づけたりするために行います。インビザライン矯正ではリファインメントは欠かせない工程です。
関連記事:インビザライン矯正の精度をあげる「リファインメント」について
個人差はありますが、ほとんどの症例で2~3回必要になり、追加するマウスピースの枚数は1回につき15~30枚程度になります。
ただ、インビザラインの種類によってリファインメントできる回数が1~2回までと制限があったり、追加料金が発生したりすることがあります。
また、リファインメントを行うとその分治療期間は延びてしまいます。
そのため、リファインメントできる回数や費用、治療期間など事前に聞いておくと良いでしょう。
インビザラインを平均枚数で終わらせるには?
マウスピースの枚数が増えると結果的に治療期間は延びてしまいます。
特にトラブルによるリファインメントは平均枚数よりも増え、モチベーションも下がってしまう可能性もあるためできるだけ避けたいものです。
平均枚数で矯正治療を終えたい場合は、以下のことを守りましょう。
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装着時間を守る
マウスピースは1日20時間以上、理想は1日22時間以上装着する必要があります。
装着時間を守れないと歯に矯正力がかからないため、計画通りに歯を動かすことができません。
マウスピースの追加が必要になるばかりか、今までの時間も無駄になってしまうため装着時間は守るようにしましょう。
正しく装着する
マウスピースは必ずチューイーを使って、歯としっかり密着させるように装着します。
正しく装着できていないと浮いた状態になりやすいです。浮いたままでは治療計画とズレが生じてしまい、作り直しが必要になる可能性は高くなります。
なお、再度計画を立てる必要がある場合は、最初に立てた計画よりも枚数は増えてしまうことも多いです。
関連記事:インビザラインで使う「チューイー」とは?使い方やお手入れ方法
破損・紛失を防ぐ
マウスピースが破損しないように正しい方法で着脱を行い、保管する際は必ずケースに入れて紛失を防ぎましょう。
破損や紛失すると基本的に作り直しが必要で、対応が遅くなると歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを起こしてしまいます。
そのような場合、計画を立て直す必要があるため、枚数は増えてしまう可能性があります。
万が一破損や紛失した際は、すぐに1つ前のマウスピースを装着して歯科医院に連絡しましょう。
当院のインビザライン矯正
北戸田coco歯科のインビザライン矯正では、経験豊富な歯科医師が治療を担当するため幅広い症例に対応することができます。
また非抜歯矯正をできるだけ心がけていることから、他院でインビザライン矯正を断られた、抜歯を勧められたという方も一度当院でご相談ください。
インビザラインの他にも白い器具を使った目立たないワイヤー矯正や、裏側矯正、ワイヤーとマウスピースを併用したハイブリッド矯正など豊富なメニューをご用意しております。
詳しくは以下の矯正専門サイトからご確認ください。
まとめ
歯を並べるまでに必要なマウスピースの枚数は、平均40~50枚と言われています。
また、リファインメントする場合は、1回につき15~30枚程度のマウスピースが必要になるため、平均枚数よりも増える可能性があります。
しかし、歯並びや動かす歯の本数、歯の移動距離、交換頻度、インビザラインの種類などによって決まるため、個人差があるものです。
また、リファインメントを行うと治療期間は延びたり、追加料金が発生したりすることもあります。事前にリファインメントできる回数や治療期間、料金について聞いておくと良いでしょう。
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