こんにちは北戸田coco歯科です!
インビザライン矯正はご自身で取り外しが行え、食事の際は矯正前と同じように楽しんだり、イベントがある日は外して過ごしたりできます。
自由に取り外しができるため、中には就寝時は外して良いのか疑問に思う人もいるでしょう。
ここではインビザラインは寝るときも装着する必要があるのか、睡眠への影響や就寝時に注意すべきことについて解説します。
インビザラインは寝るときも装着する必要がある
インビザライン矯正は、1日22時間以上マウスピースを装着して歯に矯正力を加える装置です。そのため、寝るときも常に装着する必要があります。
就寝時にマウスピースを外してしまうと矯正力を加えられず、歯を動かすことができません。
また、外している時間が長くなると、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを起こしてしまう可能性もあります。
歯が動かなかったり後戻りしたりすると計画通り進めることが難しくなるため、治療期間が長引いてしまいます。
ご自身で取り外しが行えるのはインビザライン矯正のメリットの一つですが、外すのは歯磨きと食事のときだけにして、就寝時は常に装着しましょう。
インビザライン中は睡眠の質が悪くなる?
睡眠の質は日中の仕事のパフォーマンスや学校の勉強に影響するため、「インビザライン矯正中は睡眠の質が悪くなるのでは?」と心配になる人もいるでしょう。
結論から言うと、始めは寝付けないことはありますが、慣れてしまえば睡眠の質に影響を与えることはありません。
インビザライン矯正で使用するマウスピースは、歯ぎしり食いしばり用のマウスピースと比べると薄いものです。
とはいえ、お口の中はとても繊細で髪の毛が1本入っただけでも違和感を覚えてしまうもの。
インビザライン矯正では、大きなものを口の中に入れるため違和感を覚えやすく、慣れるまで寝付けない可能性があります。
個人差はありますが、2~3日で慣れてきて1週間もすれば気にならない人が多いです。
寝付けないからといってマウスピースを外してしまうのではなく、まずは慣れることが大切です。
しかし、2週間経過しても慣れなかったり違和感を覚えたりするのであれば、マウスピースに問題がある可能性があります。
このような場合、マウスピースを調整することで改善する可能性があるため、担当の歯科医師に相談することをおすすめします。
インビザラインが痛くて眠れないときは?
インビザライン矯正はマウスピースによって歯が圧迫されて窮屈に感じることがあり、これを痛みとして覚える人もいます。
特にインビザライン矯正を始めたときや新しいマウスピースに交換したときは、慣れていないため痛みや違和感を覚えることが多いです。
痛みは個人差が大きく、中には眠れないという人も。ここでは痛くて眠れないときの対処法を3つご紹介します。
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鎮痛剤を飲む
インビザライン矯正を始めたばかりや、マウスピースを交換してすぐは歯が動くため痛みが出やすいものです。
このような痛みは鎮痛剤を飲むと改善します。
できれば歯科医院で処方された痛み止めが良いですが、普段飲み慣れている市販の痛み止めでも有効です。
ただし、鎮痛剤の種類によって歯の動きを弱めてしまうものもあります。一時的であれば問題はありませんが、心配であれば歯科医院で鎮痛剤を処方してもらいましょう。
1つ前のマウスピースに戻す
計画通りに歯が動いていない状態でマウスピースを交換すると、強い痛みが出ることがあります。
インビザライン矯正ではシミュレーションで治療計画を立ててマウスピースを作製しますが、歯の移動には個人差があるため計画通りに進まないことがあります。
また、マウスピースの装着時間が守れなかった場合も同様です。このような場合、1つ前のマウスピースに戻して痛みに対処し、しっかり歯が動いてから次の段階に進みましょう。
担当の歯科医師に相談する
インビザライン矯正中に感じる痛みには、マウスピースが歯ぐきに当たって痛むこともあります。
この場合、担当の歯科医師に相談したうえで、歯ぐきに当たっている部分をカットしてもらうと改善が見込めます。
また、鎮痛剤を服用しても痛みがある、あるいは我慢できないほどの痛みがある場合は、マウスピースや治療計画に問題がある可能性もあるため、担当の歯科医師に相談しましょう。
インビザライン中の寝るときに気をつけたいこと
インビザライン矯正中は、就寝中も常にマウスピースを装着したままになるため、以下のような点に注意しないとトラブルにつながる可能性があります。
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歯を磨いてから就寝する
起床時に口の中がネバネバするといった経験はありませんか?これは就寝時に唾液の分泌量が減って、お口の中の細菌が増えてしまうことで起こります。
唾液には細菌を洗い流す自浄作用や、むし歯や歯周病を防ぐ抗菌作用があります。
しかし、就寝中は唾液の分泌量が減って、自浄作用や抗菌作用の効果が得られずお口の中の細菌が増えてしまうのです。
特にマウスピースをつけると歯に唾液が行き届かないため、細菌が増えやすい環境になります。
歯磨きをせずに就寝するとむし歯や歯周病のリスクも高くなるため、インビザライン矯正中は寝る前の歯磨きは念入りにしましょう。
口呼吸にならないように工夫する
人の本来の呼吸方法は鼻呼吸です。鼻にはフィルターの役割があり、空気に含まれている細菌やウイルス、花粉などを外に押し出す役割があります。
また、鼻呼吸は吸い込んだ空気を加湿する役割もあります。
マウスピースが入っているとその厚みで口が閉じにくくなり、口呼吸になりがちです。
口呼吸はお口の中だけでなく、全身にもさまざまな悪影響を与えます。例えば、口呼吸はお口の中が乾燥しやすくなるため、むし歯や歯周病のリスクは高くなります。
また、口呼吸は吸った空気をそのまま気管へ送ってしまうため、免疫力の低下を招いてしまうことも。
インビザライン矯正中は、鼻呼吸を意識したり就寝時用のテープを貼ったりなど、工夫して口呼吸を予防しましょう。
関連記事:インビザライン矯正中に口の中が乾燥するのはなぜ?対策方法について
睡眠時の姿勢に注意する
睡眠時の姿勢は、骨格に歪みが生じて歯並びに悪影響を与えてしまうことがあります。
特にうつ伏せや横向きをしている人は注意が必要です。成人の頭の重さは約4~6kgあり、長時間うつ伏せや横向きで寝ると歯に強い力が加わり続けて、歯並びに悪影響を与えてしまうのです。
理想的な姿勢は仰向けで寝ることと言われています。
左右のどちらかに負担がかからないように、正しい姿勢で立っているような感覚で、軽く顎を引いて仰向けで寝るのがベストなポジションです。
参考:EPARK
当院のインビザライン矯正
北戸田coco歯科のインビザライン矯正は、経験豊富な歯科医師が担当するため幅広い症例に対応することができます。
他院ではインビザラインを断られた方も一度ご相談ください。
また、インビザラインの他にも目立ちにくい白い器具を使用したワイヤー矯正(表側矯正)や矯正器具がほとんど見えない裏側矯正など豊富なメニューをご用意しております。
詳しい内容については以下の矯正専門サイトからチェックできます。
まとめ
インビザライン矯正は、1日22時間以上マウスピースを装着する必要があるため、寝るときも常に装着しなければなりません。
インビザライン矯正を始めたばかりは、マウスピースに慣れていないため寝付けないこともあります。
ただ、2~3日で慣れて1週間もすれば気にならない人が多いため、過度に心配する必要はありません。
違和感があるからといって外すのではなく、まずは慣れることが大切です。
ただ、どうしてもマウスピースの違和感に慣れない、痛みが出てしまう場合は、担当の歯科医師に相談しましょう。
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