こんにちは北戸田coco歯科です
インビザライン矯正は透明なマウスピースを使用して目立つことなく治療できることから、近年人気のある歯科矯正です。
ひとつのマウスピースで歯を動かせる距離は決して大きなものではないため、数ステップ分早めたマウスピースを着けたら素早く歯が動くのではとお考えの患者さまもいらっしゃるかもしれません。
今回はマウスピースの交換を勝手に早めてしまうとどのようなことが起こるのか、お話させていただきます
インビザライン中のマウスピースの交換を勝手に早めてもいい?
インビザライン矯正で使用する治療用マウスピースはまとめてお渡しするため、患者さまご自身で歯科医師の指示どおりに交換しながら治療を進めます。
治療が順調だからといって勝手にマウスピースの交換を早めてしまったり、数ステップ先のマウスピースを無理やりつけるとどうなってしまうのでしょうか。
以下で詳しくご説明いたしますね。
□歯や歯の埋まっている骨(歯槽骨)がダメージを受ける
歯科医師が患者さまへお伝えしているマウスピースの交換周期はあくまでも最短日程です。
交換したての締めつけ感が落ち着いたからといって、自己判断で次のマウスピースへ移行してしまうと思わぬ力が入ってしまい歯や歯槽骨にダメージを与えてしまう可能性があります
そのため、自己判断でマウスピースの交換を早めることは絶対にしないようにしましょう
□矯正治療で歯を動かせる移動距離は1ヶ月で1ミリ程度
患者さまのご年齢や代謝などで多少は変わってきますが、矯正治療で歯を動かせる距離は最大でおよそ1ミリと言われています
そのため、勝手にマウスピースの交換を早めて無理な力を加えてもそれ以上素早く歯を動かせるわけではないのです。
インビザライン矯正はひとつのマウスピースで0.25ミリほど動かせますので、歯科医師の指示どおりに交換して少しずつ歯を動かしていきます。
参考:日本臨床矯正歯科医会
□シミュレーションで最短のスケジュールでになっている
インビザライン矯正は最初に歯型やレントゲン写真をとり、そこから3Dシミュレーションをおこなって回り道のない治療計画をたて、そのスケジュールで治療をおこなっていくのです。
そのため、歯科医師がお伝えするマウスピースの交換周期が最短となっています
早くキレイな歯並びにしたいお気持ちはとてもわかりますが、勝手にマウスピースの交換を早めることは避けてください。
マウスピースの交換周期
勝手にマウスピースの交換を早めると様々な弊害が起きやすいことをおわかりいただけたのではないかと思います。
それでは、どれくらいのマウスピースの交換周期であれば歯や歯槽骨に無理な力をかけずに、治療を進めていくことができるのでしょうか。
ご参考になさってくださいね。
□マウスピースは2週間ほどで交換
マウスピースを次のステップへ交換する目安は2週間くらいとなります
しかしながら、こちらは最短での間隔です。代謝やマウスピースの装着時間、そして患者さまの状態によっては変わってくる可能性もあります。
いずれにせよ、歯科医師が患者さまに合った交換頻度をお伝えしますので、指示どおりに交換してください。
治療計画をスムーズに進めるためには?
インビザライン矯正の治療計画をスムーズに進めるためにはマウスピースの交換を勝手に早めることではなく、歯科医師の指示どおりに患者さまが自己管理をしっかりとできていることがとても重要です。
□治療計画をスムーズに進めるために
マウスピースを2週間ごとに次のステップのものへスムーズに交換していくためには、マウスピースの装着時間をかならず守ってください。
インビザライン矯正は、マウスピースを1日20時間以上装着するというお約束があります。
装着時間が不足すると治療計画どおりに歯を動かすことができなくなってしまう可能性が高いです。
最短で治療を終えるためにも装着時間はかならずお守りくださいね。
インビザライン矯正を早めたい場合は
インビザライン矯正を勝手に早めることは控えていただきたいのですが、歯科医師とご相談の上で患者さまの状態によっては早めることもできます。
しかしながら、多少の期間短縮はできても大幅に早めることは難しいです。
□マウスピースをしっかりとはめ込む
インビザライン矯正のマウスピースは患者さまご自身で取り外しできます。
装着するときにしっかりとはめることができずに、そのまま過ごしてしまうと思うように歯を移動させることができません。
そこで「チューイー」と呼ばれるシリコンの丸い棒のような道具を使用することをオススメします
マウスピースをはめるときにチューイーを噛むとしっかりとフィットさせることができるのです。
関連記事:インビザラインに欠かせない「チューイー」とは?使い方やお手入れ方法
□毎日のホームケアと定期的なプロのケアでお口の中をキレイに
インビザライン矯正の途中で虫歯や歯周病になると、基本的にはそちらの治療が優先になります。
虫歯や歯周病の治療が入ってしまうと、インビザライン矯正が治療が遅れてしまう原因になってしまうのです。
丁寧なホームケアにプラスして定期的に歯科医院でプロのケアをすることでお口の中をキレイに保つことができます
これらを習慣化しておくことで、インビザライン矯正治療後も虫歯や歯周病になりにくくなるのです。
□毎日の小さな積み重ねで少しでも早く理想的な歯並びへ
マウスピースをしっかりとはめこむことや、丁寧なホームケアと定期的なプロのケア。
一見するとインビザライン矯正を早めることになんの関係もないように思ってしまうかもしれません。
しかしながら、結果的にはお口の中をキレイにすることで虫歯や歯周病を予防することができて最短のスケジュールでインビザライン矯正の治療をおこなうことができます。
またマウスピースを毎回しっかりとはめこむことで、治療計画どおりに歯を動かすことができるのです。
勝手に早めることはできないのでコツコツ頑張りましょう
インビザライン矯正の治療は患者さまご自身の判断で勝手に早めていくことはできません。根気よく治療を続けていきましょう。コツコツと少しずつでも歯は確実に動いていきます。
□新しいマウスピースがすぐに馴染んだので次のマウスピースを使ってもいい?
インビザライン矯正を続けていくと、新しいマウスピースへ交換したばかりなのにすぐに馴染んで窮屈な感覚もないといったことが起きることもあるかと思います。
新しいマウスピースがすぐに馴染んでしまうと、次のマウスピースへ交換してもいいのではと感じるかもしれませんね。
しかしながら、歯は一瞬で動くわけではありませんし無理に早めていくと歯や歯槽骨を痛める原因になります。
ですので、勝手に次のマウスピースを早めて使うことは控えてください
□変化がすぐにあらわれなくてもちゃんと歯は動いています
歯科矯正はすぐに結果があらわれるものではありません。
しかしながら、マウスピースの装着時間や交換周期をしっかりと守っていれば着実に歯は移動していきます。
焦ってマウスピースの交換を早めてしまうことで、歯が計画通りに進まなくなり逆に治療期間が伸びてしまうなんてこともありますので、治療計画に従ってマウスピースの交換を行いましょう。
矯正後の綺麗な歯並びをイメージしながら、ゆっくり頑張りましょうね!
当院のインビザライン矯正
北戸田coco歯科では、豊富な矯正メニューを取り揃えています
インビザラインをはじめとして、白い器具を使ったワイヤー矯正や器具が見えない裏側矯正などもご用意しています。
また、インビザラインだけでは治療が難しい方でもワイヤー矯正と併用したハイブリッド矯正をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください
まとめ
インビザライン矯正は遠回りにならないように、最初にコンピューターでシミュレーションをおこなって最短の日程で歯並びやかみ合わせを整えていくことができる歯科矯正です。
慣れてくると次のステップのマウスピースへ進んでもすぐに馴染んでしまい、勝手に早めてもいいのではと感じるかもしれません。
しかしながら、勝手にマウスピースを進めていってしまうと歯や歯槽骨にダメージを与えてしまう可能性があります。
焦らずに着実にひとつひとつのマウスピースを歯科医師の指示どおりに順番に使用していくようにしてくださいね。
インビザライン矯正で理想的な歯並びを目指しましょう。
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