BLOG 医院ブログ

インビザラインを22時間つけるのは無理!装着時間を守るには?

公開日:

 / 更新日:

矯正歯科

こんにちは北戸田coco歯科です !

インビザライン矯正はマウスピースを22時間以上つけることが推奨されています。

しかし、いざ治療が開始すると食事できる時間が限られてしまうことから中には「毎日22時間以上つけるのは無理!」と感じている方もいるでしょう。

そこで本記事ではインビザラインの装着時間を守る方法について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインはなぜ22時間つける必要があるの?

 

インビザライン 22時間 無理


マウスピースで歯を動かすためには、継続的な力を加える必要があります。

インビザライン矯正のマウスピースは、現在の歯並びにぴったり合った形をしているのではなく、理想の歯並びに近づけた形をしています。

そのため、マウスピースをつけることによって歯に力を加えられます。しかし、歯に力を加えるだけでは歯を動かすことができません。歯を動かすためには継続的に力を加える必要があるのです。

そのため、インビザライン矯正をはじめとするマウスピース矯正では、毎日20~22時間の装着が推奨されています。

インビザラインを22時間装着できないとどうなる?


 

装着時間を守れない場合、以下のようなリスクが生じる可能性があります。


  • 治療期間が延びる
  • マウスピースが合わなくなる

■治療期間が延びる

 

マウスピースの装着時間が守れないと歯に矯正力を加えることができないため、治療計画とのズレが生じます。その結果、治療計画に遅れが出てしまい、治療期間が延びてしまう可能性があります。

■マウスピースが合わなくなる

 

装着時間が守れず、歯が動いていない状態で次のマウスピースに交換すると、浮いてしまったり装着時に強い痛みが生じたりする可能性があります。

また、合わないマウスピースを無理に使っていると、思わぬ方向に歯が動いてしまうリスクもあります。

1日程度のつけ忘れなら大丈夫?




1日装着できないと大きな影響が出てしまうのでは?と心配する方もいるでしょう。

インビザライン矯正では1枚のマウスピースで動かせる歯の移動距離は、1週間で約0.25mmと言われています。1日にすると約0.036mmになるため、1日程度のつけ忘れなら問題ないことが多いです。

しかし、装着時間が守れない状況が何日も続いてしまうと、上記で紹介したリスクが生じてしまう可能性があります。

インビザライン矯正は、マウスピースが合わなくなっても作り直すことでリカバリーできますが、その分費用と時間がかかってしまいます。トラブルを回避するためにも装着時間は守ることが大切です。

インビザラインを22時間つけるのは無理と感じるとき


インビザライン 22時間 無理

以下の場面ではマウスピースを22時間つけるのが困難と感じやすいです。


  • 食事の時間が長い
  • 外食が多い
  • モチベーションが続かない

■食事の時間が長い

 

マウスピースは基本的に、食事と歯磨きの時間以外はつけたままになります。

しかし、1日3回の食事に加え、歯磨きの時間を確保するとなると、2時間でおさまらない可能性があります。特に1回の食事に時間をかける方は、22時間つけるのは無理と感じてしまうでしょう。

■外食やイベントが多い

 

外食やイベント多い方は、装着時間が不足しやすいので注意が必要です。一人での外食は短時間で済みますが、飲み会や会食などは1回の食事だけでも2時間以上かかることがあります。

■モチベーションが続かない

マウスピースの装着に慣れると、歯磨きをするように習慣化する方もいますが、その一方でモチベーションが下がって装着が面倒と感じてしまう方もいます。

 

特に、装着時の痛みや目に見える変化が感じられなかったときにモチベーションが下がりやすい傾向にあります。


インビザラインの22時間装着を守る方法


インビザライン 22時間 無理

「装着時間を守るにはどうしたらいい?」といった悩みを持つ方のために、22時間の装着時間を守る方法について紹介します。


  • 規則正しい生活を心がける
  • 間食を控える
  • スマートフォンの機能やアプリを活用する
  • 予備のマウスピースを持ち歩く

■規則正しい生活を心がける

マウスピースは基本的に食事と歯磨きの時間以外はつけたままになります。

そのため、毎日決まった時間に食事する、食後はすぐに歯磨きをする、就寝時間を決めるなど規則正しい生活を心がければ、つけ忘れを防止することが可能です。

また、それにあわせてスマートフォンのアラーム機能を活用するのもおすすめです。

■間食を控える

 

間食を控えることも装着時間を守るポイントです。インビザライン矯正は食事制限がないため好きなときに間食ができます。

しかし、食後は歯磨きしてからマウスピースをつける必要があるため、間食するとその分装着時間が短くなります。1回の間食が20分程度だとしても1日に何回も間食をする場合は、1時間を超えてしまうことも。

間食を控えることで外している時間が短縮でき、ダイエットにもつながるのでおすすめの方法です。

■管理アプリを活用する

スマートフォンを持っている方は、インビザライン専用のアプリ「My Invisalignマウスピース管理アプリを活用するのも有効な方法です。

これらのアプリには、装着時間の記録や交換時期を知らせてくれる通知機能など、インビザライン矯正を行なっている方にとって便利な機能が備わっています。

管理アプリをうまく活用することで装着時間を守ることができるので、自分に合ったアプリをダウンロードしてみましょう。

■予備のマウスピースを持ち歩く

インビザライン矯正中は、予備もマウスピースを常に持ち歩くのもおすすめです。

外出先でマウスピースの破損・紛失した際、1つ前のマウスピースを装着することで装着時間不足による後戻りを防ぐことができます。

また、破損・紛失しないためにもマウスピースを外したら必ずケースに保管しましょう。

どうしてもインビザラインを22時間つけられない場合


インビザライン 22時間 無理

インビザライン矯正をはじめた頃は、思っていたよりも装着が大変と感じることがあります。また、慣れるまではどうしても22時間つけられないという方も少なくありません。このような場合、以下の対処法があります。


  • 20時間の装着を目標にする
  • 交換時期を延ばす
  • 他の矯正方法を検討する


■20時間の装着を目標にする

 

マウスピースは1日22時間の装着が推奨されていますが、20時間でも問題ないとされています。22時間が難しいと感じる方は、まずは20時間の装着を目標にしてみましょう。

■交換時期を延ばす

結婚式など、どうしてもマウスピースを外さなければならない場面もあるでしょう。このような場合、マウスピースの交換時期を延ばすことでカバーできます。

たとえば、1日装着できなかった場合、交換時期を1日延ばすといったように帳尻合わせします。ただし、交換時期を延ばす際は、まずは担当の歯科医師に相談しましょう。

■他の矯正方法を検討する

 

インビザライン矯正は、自分で取り外しが行えるのがメリットですが、自己管理が苦手な方やライフスタイルによってデメリットにもなります。


ワイヤー矯正であれば、自分で装置を外すことはできないので矯正治療が完了するまで進めることができます。カウンセリングの段階からしっかりと歯科医師の説明を聞き、よく検討してから自分に合った矯正装置を選びましょう。

まとめ

マウスピースで歯を動かすためには、継続的な力を加えなければならないため、20~22時間以上の装着が必要になります。装着時間不足によってマウスピースが合わなくなると、再度治療計画を立てなければなりません。

その分の治療期間と費用がかかることもあるため、装着時間は必ず守るようにしましょう。

また、インビザライン矯正を始めてからマウスピースの装着が無理と感じる方は、外したまま過ごすのではなく、担当の歯科医師に相談しましょう。

こちらの記事もおすすめ:インビザラインで順番を間違えたらどうなる?対策について