歯医者さんにこの前行ったら、歯周病が進行していると言われました。自覚症状がなかったのになぜですか?
歯周病は歯茎の中で、少しずつ進んでいきます。
お口の中なので、目に見えることは少なく、自覚症状が少ないので、歯周病が気づかぬうちに進行してしまうことが多いのです。
歯周病は、どうやって進行するのか
軽い検診のつもりで歯医者さんに行ったのに・・・、先生から“歯周病が進行しています”と言われた経験はありますか?自分では、毎日歯を磨いているし、自覚症状もないし・・・・。そんなことをいきなり言われても・・・( ;∀;)びっくりしたという経験のある方もいるかと思います。
歯周病は、歯茎の中にある歯を支える骨が溶ける病気です。“歯茎の中”これがキーワードです!!そのため、自分では見えません、発見しにくいです。歯のプロである歯医者さんも、プローブという器具を使って実際に調べてみないと歯周病がどれくらい進んでいるのかは判断できません。(歯茎の検査と呼ばれることが多いです)
また、歯周病が進行すると、歯ブラシでは取れないほどの歯茎の深いところで、歯周病菌が活発に悪さをして、どんどん歯周病を進めてしまいます。
自覚症状は、歯周病が中等度から重度まで進まないと出てこないことが多いです。
このような理由から、歯周病は自分では気づきにくいのです。
歯周病になるとどんな症状が出るの?自分で判断する歯周病チェック項目
・歯肉が赤く腫れている。出血する、膿が出る、重い感じがする
・歯と歯の間にものが挟まる
・歯茎を押したり、歯ブラシの時に血や膿がでる
・歯がグラグラ動く
・硬いものが噛みにくい
・歯茎から痛みを感じる
・歯茎の下の方に、プクッとした膨らみがある
・口臭がある。あると言われたことがある
心当たりのある方は、歯科を受診してみてもいいかもしれません。
歯周病を進行させないためにできること
1. 丁寧な歯ブラシを行う
これはすべての基本です。特に寝る前の歯ブラシは重要です。食べ残しをそのままにして寝てしまうと、細菌はやりたい放題、繁殖し放題です。歯ブラシは、歯と歯茎の境目を磨くことが大事です。“歯周病は、歯茎の中で進む病気”というキーワードを思いですと、歯茎の入り口を磨くことが大切なのをイメージできますね。
2. 歯茎の検査を行ってくれる歯科医院を受診する
これ、かなり大事です。先ほども書きましたが、歯医者さんでも、歯周病がどれくらい進んでいるかは、実際に検査をしてみないとわかりません。歯周病の検査は、歯と歯茎の隙間の歯周ポケットを測ることによって歯周病の進行を確認します。この検査なくして、歯周病の治療は始められません。歯医者さんに行くと、歯茎の検査で、“2ミリ2ミリ4ミリ〜♪”という声を聞いたことがあると思いますが、これが歯周病の検査です。
3. 定期的なメンテナンスを行う
4~6ヶ月のメンテナンスを行うことはとても大切です。海外では当たり前になっているこの習慣も、日本では忘れてしまう方が多いのが多いいです。最近の塊である歯石は生活していれば誰でもつきます。歯石は付くと自分では取れません。定期的に歯科医院に通って歯周病が悪化する前にこまめに歯石を取ってもらいましょう。