北戸田COCO歯科 院長 田口です
ひとことで歯並びが悪いと言っても、その状態は様々です。よく「理想の歯並びを手に入れたい」と目や耳にしますが、そもそも「理想の歯並び」とは、どのような状態を指すのでしょうか。
歯並びが悪いことで起こるデメリットとは
ガタガタした歯並びは、まず見た目に大きく影響します。笑顔に自信を持てず、つい手で口元を隠してしまうなど、歯並びの悪さによるコンプレックスがまず考えられます。
そしてお口の中の健康にも影響が起こりやすくなります。歯並びが悪いと歯磨きがし辛く、汚れが残りプラークが作られます。プラークは虫歯や歯周病の原因となり、最終的に歯を失う事にもなりかねません。
また噛み合わせが悪いことで、咀嚼障害や消化不良、発音が不明瞭などを引き起こすことがあります。このように、歯並びが悪いことで色々な悪影響が出てしまいます。
理想的な歯並びについて
理想の歯並び、良い歯並びの定義は実は難しく、ただ単に歯がガタガタせずに並んでいる事だけが良い歯並びと言うわけではありません。歯列が整っているだけでなく歯の大きさと上下の顎の大きさのバランスがきちんと取れており、正しい位置に歯が並んでいること、きちんと噛み合っていることが理想の歯並びの定義と言えます。つまり噛んだ時にきちんと噛み合っているかどうかも大変重要です。具体的に正しい歯並びと噛み合わせは、次のような状態を言います。
歯並びに関する条件
・上下の前歯の中心と顔の中心が合っていること・・・上の前歯と下の前歯、そして顔の中心が真っすぐに合っていることが良い歯並び、つまり良い顔貌の条件です。歯並びが整っていても、顔の中心とズレていると全体の顔貌が歪んで見えてしまいます。
・出っ歯や引っ込んだ歯がないこと・・・出っ歯や引っ込んだ歯がなく、アーチ状に生え揃っている歯並びは、良い歯並びの基本的な条件です。
・歯と歯の間にすき間がないこと・・・歯と歯の間にすき間がないことも良い歯並びの条件です。
噛み合わせに関する条件
・上の前歯が下の前歯を2~3ミリ覆っていること・・・通常は、上の前歯が下の前歯を少し覆っています。ところが上の前歯が下の前歯を全部隠すと「過蓋咬合」、逆に下の前歯が上の前歯を覆うと「下顎前突(受け口、反対咬合)」となり、不正咬合と診断されます。
・上下の歯が交互に噛み合っていること・・・正しい噛み合わせは、奥歯で噛んだ時に上下の歯が交互に噛み合っている状態を言います。
・前歯が噛み合っていること・・・正面から見ると前歯の中心および顔の中心が合っていても、上下の前歯同士が当たっていないことがあります。この場合、「開咬」という不正咬合の可能性があります。
理想の歯並びの定義は一つではありません。少しでも理想の歯並びを手に入れるために、歯並びでお悩みの方はいちどかかりつけの歯科医師に相談してみて下さい。
本日は理想の歯並びについてお話ししました!気になる方はお気軽にお問い合わせ(048-229-8185)までお願いします!