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【子供にも歯石はつく?】歯石がつきやすい子供と予防法|戸田市の小児歯科|北戸田COCO歯科

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【子供にも歯石はつく?】歯石がつきやすい子供と予防法

こんにちは北戸田coco歯科です!

歯周病や虫歯の原因になる「歯石」は、大人の方がクリーニングで除去をしてもらうイメージをもたれやすいですが、実は子供にも歯石はつくことをご存知でしょうか?


歯石は一度できてしまうと通常の歯ブラシで除去することができないため、放置してしまうと歯石の周りにプラークが溜まりやすくなり、歯肉炎や虫歯のリスクが高くなります。


お子さんによっては歯石がつきやすく、定期的なクリーニングが必要な場合もあるほど歯石は身近な存在です。今回はお子さんの歯石について詳しくお話ししていきますので、ぜひ参考にしてみてください。


◽️子供にも歯石はつく?



結論から言いますとお子さんでも大人と同じように歯石はつきます。まず歯石とはどんなものなのか理解しておきましょう。


・歯石とは?


 

歯石はお口の中にいるプラーク(歯垢)に唾液に含まれるカルシウムやリン酸が沈着し石灰化を起こして石のように硬くなったものです。


歯の周りに付着して、白っぽい色をしています。


個人差はありますが、プラークを放置すると早い人で2日〜3日ほどで石灰化が始まり、最初は柔らかいですが時間が経つごとに硬い歯石へと変化していきます。


参考:e-ヘルスネット(厚生労働省



・歯石ができる原因


歯石ができる原因はお口の中に残った「プラーク(歯垢)」です。


プラークは、お口に残った食べカスと間違えられやすいのですが、実は「細菌の塊」になります。白色または黄白色のネバネバしたもので粘着性が強く、うがいだけでは落とすことができません。

歯磨きである程度のプラークを除去することは可能です。丁寧なお口のケアでプラークの量が少ない人ほど歯石はできにくいです。

逆にプラークが残りやすいところや、唾液の分泌腺がある場所には歯石ができやすくなります。


プラークは歯石の原因になるだけでなく、虫歯や歯周病の原因になるためなるべくお口の中にいない状態を目指しましょう。



・歯石を放置したらどうなる?





歯石は顕微鏡でみてみると、表面が凸凹していてまるで軽石のような構造になっています。そのため汚れがつきやすく、歯石ができるとさらにその表面にプラークがついていきます。


歯石についたプラークは細菌の塊ですので、毒素を出しながら虫歯や歯周病を引き起こしていきます。また、歯石ができている歯ぐきは炎症を起こしやすく出血もしやすいです。


普通に歯を磨いているだけなのに出血が起こり、お子さんが怖がってしっかりと歯磨きができなくなり、さらにプラークが増えるといった悪循環を起こしやすくなります。


◽️子供の歯に歯石がついていたら




まずはお子さんのお口の中を観察し、歯石がついているかどうか確認してみましょう。


一見歯石を見分けるのは難しいですが、歯とは違う色をしています。白っぽい色のものもあればクリーム色、グレーがかった白色のようなこともあります。



・歯石がつきやすいところ


歯石は特に唾液の分泌腺が近い場所に蓄積しやすいです。

私たちのお口には大唾液腺という3つの場所があり、特に舌下腺の近くである下の前歯の内側、耳下腺の近くである上の奥歯の外側に歯石がつきやすいです。


下の前歯の裏側は外から見えにくいので、100円ショップなどで口腔内ミラーを買ってみてみるとわかりやすいです。


ただし、歯石を確認しても歯ブラシで除去することはできませんので、早めに歯科医院へ受診しクリーニングを受けさせるようにしましょう。



◽️何歳から歯石とりはできる?




乳歯が生えていれば歯石がつく可能性がありますので、基本的に歯が生えていれば何歳からでも歯石の除去は可能です。


しかし超音波スケーラーでのクリーニングは多少の痛みや不快感を感じることからお子様が嫌がることが多く、しっかりとお口を開けて我慢できるまで難しいかもしれません。


もし小さいお子様で歯石がついてしまっている場合は、手動のスケーラーで少しづつ歯石を除去することも可能です。


お子様の状態をみて、その都度ベストな方法をご提案させていただきますので、ご安心ください。



◽️歯石を予防するためにできること




ここではお子さんの歯石を予防するためにできることをいくつかご紹介します。

・仕上げ磨きを行う


ある程度お子さんが大きくなってくると歯磨きを1人でさせがちになりますが、できるだけ仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。


特に歯石のできやすい下の前歯の裏側や上の奥歯の外側は入念に仕上げ磨きを行い、お子様だけでは難しいフロスも行うようにしてください。


また、歯と歯茎のキワをしっかり磨くことも忘れずに。子供が小さいうちは虫歯予防に注意が行きがちですが、将来歯周病の原因になる歯肉炎も子供の頃から予防していきましょう。


・正しい仕上げ磨きの方法を教えてもらう


仕上げ磨きを毎日行っていても、効果的に磨けていない場合はプラークが残ってしまい意味がありません。


親御さんで仕上げ磨きの仕方に自信がない場合は行きつけの歯科医院で、歯科衛生士さんから仕上げ磨きの方法を教えてもらうようにしましょう。


磨き方だけでなく、おすすめの歯ブラシやフロスの使い方なども教えてもらえます。より効果的に仕上げ磨きができるよう、ぜひ気軽に聞いてみましょう。


教えてもらう場合はいつも使っている歯ブラシを持っていくことをおすすめします。


・寝る前は特に念入りに歯磨きをする


就寝前はお口のケアに一番力を入れるべきタイミングです。寝ている間は唾液の分泌量が減り、お口の中の細菌も増えやすく、プラークが残っていると虫歯や歯周病、そして歯石ができやすくなります。


寝る前は1日の中でも特に時間をかけて歯を磨くようにし、仕上げ磨きやフロスなども忘れずに行いましょう。


・矯正歯科を検討する


歯並びがデコボコであったり、すきっ歯などは歯磨きをしてもブラシの毛先が当たらない部分が多く出てしまい歯石がつきやすいです。


歯並びが良いお子さんに比べて歯並びが悪いお子さんは将来的な歯周病や虫歯のリスクが高いこともわかっています。


そこで、子供の頃から歯列矯正で歯並びを整えてあげることを検討するのもいいでしょう。小児矯正であれば子供の顎の成長とともに歯並びを整えていくことが可能です。


最近ではワイヤー矯正だけでなく、マウスピース矯正や拡大床など様々なオプションがありますので、まずは身近な歯科医院で相談してみてください。



◽️定期的な歯科検診が重要です


北戸田coco歯科

歯石が溜まってしまう前に定期的に歯科医院での検診を習慣づけるようにしましょう。頑張って歯を磨いていても、少なからずプラークや歯石は残ってしまうものです。


定期的に歯医者にいくことで、歯石の除去や歯磨き指導、そして虫歯のチェックなどトラブルを起こす前に発見でき、対処もできます。


何より歯石は通常の歯ブラシでは落とすことができないため、歯科医院で落としてもらうことで健康なお口をキープすることができます。


お子様が小さい頃から定期的に歯科検診に通うことで、歯医者への苦手意識がなくなり、大人になってからも虫歯や歯周病のリスクを下げることができます。


ぜひ親御さんが積極的に歯科検診へ連れて行ってあげるようにしてください。


◽️まとめ


今回は子供の歯にも歯石はつくのか?といった内容でお話ししました。お子様も大人と同じようにお口の中にプラークが残っていれば歯石はつきます。


歯石を放置してしまうと、歯肉炎や虫歯などのリスクが高くなり将来的に歯を失ってしまう原因にもなります。


ご自宅での丁寧な歯磨き(仕上げ磨きも)や定期的な歯科医院でのクリーニングで除去しながら健康なお口をキープしていきましょう。


また歯石がつきやすい、汚れが残りやすいといったお子様は歯並びが原因のこともあります。小児矯正で歯並びを整えることで歯磨きがしやすくなり、お口の健康にも繋がります。


当院でも小児矯正を行っており、様々な症例に対応できますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。


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