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【子供の歯並び】いつ決まる?歯並びを悪化させないために|戸田市の小児歯科|北戸田COCO歯科

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【子供の歯並び】いつ決まる?歯並びを悪化させないために

こんにちは北戸田coco歯科です!

子供の歯並びを気にされている保護者は多いと思います。子供の歯並びは、成長するにつれて変わります。

自然に正しい位置に並ぶ場合もありますが、歯並びを悪くする習慣が身についていると矯正治療が必要になるケースもあります。

本記事では、子供の歯並びはいつ決まり、どのような要因が影響するのか、歯並びが悪くならないようにするにはどうすればいいのかを解説します。


◽️子供の歯並びはいつ決まる?

 


子供の歯並びは永久歯が生え始める6歳頃に決まります。歯が生え変わる時期は個人差がありますが、一般的に6~12歳にかけて永久歯に生え変わります。

また、歯だけでなく上あごと下あごの成長も著しく、歯並びに大きな影響を与えます。

顎の骨の成長は、上あごは11歳まで、下あごは18歳までですが、6歳までに80%が成長するとされています。

この時期の顎の成長は他の骨とは異なる速度で進むため、子供の歯並びが気になる方は6歳頃を目安に相談することをおすすめします。


◽️子供の歯並びが決まる要因

 


子供の歯並びは、以下の3つの要素の影響を受けます。

・骨格の大きさ

 

子供の顎の成長は歯並びに大きく影響します。歯の大きさに対して顎の骨格が小さいと、歯を並べるスペースが不足するため歯並びが悪くなることがあります。

また、何らかの理由で顎の発達状況が悪いと、永久歯が歯列に収まりきれず、ガタガタの歯並びを引き起こす可能性があります。

乳歯の段階で歯と歯の間に隙間がほとんどない場合は、顎の骨格が小さい可能性があるため、早めに歯科医師に相談することをおすすめします。


・歯のサイズ

 

歯の大きさも歯並びに影響します。たとえば、骨格の大きさが標準であっても、歯が異常に大きい場合、適切なスペースを確保できず、永久歯が重なり合ったりねじれて生えたりすることがあります。

逆に、歯が小さい場合は、歯間にスペースが生まれ、隙間が目立つようになることがあります。

永久歯は乳歯の2倍弱の大きさです。乳歯の段階できれいに並んでいても、大きな永久歯が生えると歯並びが乱れることがあります。


・毎日の癖

 

子供の日常的な行動や習慣も歯並びに影響を及ぼします。

たとえば、長期間にわたる指しゃぶり口呼吸舌の癖などは、歯や顎の位置を変えてしまうことがあります。

以下で詳しく説明していきますね。


<指しゃぶり>

指しゃぶりは赤ちゃんが安心感を得るための自然な行為であり、3歳頃まで見られます。

この時期の指しゃぶりは、成長の一環であり問題にはなりません。しかし、長期間にわたる指しゃぶりは、親指の圧力によって前歯が前方に押し出され出っ歯を引き起こします。

永久歯が生え始める時期(6歳頃)に指しゃぶりが続いていると、歯並びへの影響はより顕著になります。

見た目の問題だけでなく、噛み合わせの悪化や不明瞭な発音など、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。

このため、3歳を過ぎても指しゃぶりを続けている場合は、指しゃぶりをやめさせるための方法を試みることが重要です。




<口呼吸>

口呼吸も長期にわたると顎の成長を妨げ、顔の形や歯並びに影響を与える可能性があります。

通常、呼吸は鼻で行われるものです。鼻で呼吸すると舌が上あごに位置し、あごの骨の成長を促します。

しかし、口を開けて呼吸すると舌の位置が下がり、上顎に舌の圧力がかからず、顎の成長を妨げてしまうのです。

これにより、上顎が狭くなり歯並びの乱れを引き起こしたり、顔の形に変化が生じます。

また、口呼吸は乾燥した空気を直接肺に送り込むため、風邪を引きやすくなるリスクが高まります。

鼻炎や花粉症なども口呼吸を引き起こす原因となるため、子供が口呼吸の習慣があると気づいた場合は、小児科や耳鼻咽喉科、小児歯科に相談しましょう。




<舌の癖>

舌で前歯を押し出す習慣も歯並びの乱れを引き起こすことがあります。

長期間にわたる舌の癖は、前歯を前方に押す力が加わり、出っ歯や受け口を引き起こします。上下の前歯が正しく噛み合っていないため、発音する際に空気が漏れて不明瞭になることも。

舌の癖を改善する方法には年齢や癖の程度に応じて異なりますが、トレーニングや矯正装置の使用などがあります。

舌の癖は気づきにくいです。保護者が子供のお口の健康に注意を払い、定期的に歯科検診を受けましょう。


関連記事:子どもの歯並びが悪くなる原因とその後の影響・治療方法について


◽️子供の歯並びが悪くならないように気をつけること



子供の歯並びは、顎の骨や歯の大きさといった遺伝と、指しゃぶりや口呼吸といった毎日の癖によって決まります。子供の歯並びを悪化させないためにも毎日の癖に注意する必要があります。


・よく噛んで食べる

 

よく噛んで食べることは、お口周りや顎の筋肉の発達を促進させます。

また、唾液の分泌量が増えて虫歯や歯周病の予防にもつながります。リンゴやニンジンなどの硬い食べ物を定期的に食べることで歯と顎をしっかりと使えるようになり、歯並びの悪化を予防できます。

また、骨の成長に関連するカルシウムビタミンDなどの栄養素を積極的に取り、バランスの取れた食事を心がけると良いでしょう。


・鼻呼吸を意識する

 

口呼吸の癖がある場合は、早めに改善することが重要です。

まずは鼻呼吸を意識することから始めましょう。たとえば、寝ている間に無意識に口呼吸をしてしまう場合は、就寝前に鼻をきれいにする、湿度を保つ、リラックスした姿勢で寝るなど工夫してみましょう。

また、日中にも定期的に鼻呼吸を意識する時間を設けてみるのもおすすめです。鼻炎やアレルギーによって鼻詰まりが生じている場合は、耳鼻咽喉科で治療を受けましょう。


・姿勢を正す

 

姿勢は歯並びと噛み合わせに影響を及ぼします。

たとえば、猫背は頭が前方に位置するため、下顎の位置も変化し歯並びに悪影響を与えることがあります。

また、姿勢が悪いと咀嚼効率が低下し、顎や口周りの筋肉の発達が阻害され、歯を並べるスペースが不足してしまうことがあります。

普段から正しい姿勢を維持できるように、定期的に運動をすることも大切です。


・定期的に歯科検診を受ける

 

定期検診では、虫歯や歯周炎のチェックやクリーニング、歯並びと噛み合わせの確認などが行われます。3~6ヶ月を目安に定期的に受けることで、歯並びの問題を早期に発見できます。

特に子供の場合、成長に合わせて歯並びや顎の状態が変化するため、定期的に受診することが大切です。矯正治療が必要と判断された場合も、適切なタイミングで開始できます。


◽️子供の歯並びが悪い場合は早めに矯正治療を受けよう

 


歯並びが悪くなると見た目に影響を及ぼすだけでなく、全身の健康にも悪影響を与えます。

たとえば、ガタガタの歯並びは、歯ブラシが届きにくくなるため、虫歯や歯肉炎を引き起こしやすくなります。

また、噛み合わせが乱れることで身体のバランスがずれて姿勢の悪化を招く可能性も。

子供の矯正治療は、顎の骨の成長をコントロールできます。大人になってからの矯正治療と比較すると、身体的にも経済的にも負担が軽くなることがほとんどです。

子供の歯並びが気になる場合は、6歳頃を目安に歯科医師に相談することをおすすめします。


◽️まとめ

 

子供の歯並びは永久歯が生え始める6歳頃に決まります。

顎や歯の大きさは遺伝によって決まりますが、歯並びは日常の癖によって変化します。口呼吸や舌で歯を押すといった癖は歯並びを悪化させてしまうため注意が必要です。

子供の健やかな成長のためにも、定期的な歯科検診を受けてお口の健康状態をチェックしてもらうことが大切です。

もし、子供の歯並びが気になるという場合は、早めに歯科医師に相談することをおすすめします。

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