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子供の抱っこの仕方がお口の健康に関係する?正しい抱っこの仕方と注意点

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こんにちは北戸田coco歯科です!

抱っこの種類には、横抱き・縦抱き・前向き抱きとさまざまな仕方がありますが、子どもの成長に合わせて選択しないと、お口の健康に悪影響を及ぼします。

本記事では、子供の抱っこの仕方がお口の健康にどのような影響を与えるのか、正しい抱っこの仕方などについて解説します。


◽️子供の抱っこの仕方がお口の健康に影響する?

 


結論から言うと、抱っこやおんぶの仕方によっては、子供のお口の健康に悪影響を及ぼすことがあります。

たとえば、首が後ろに反っている状態での抱っこは、赤ちゃんが口を開けて呼吸する習慣がついてしまいます。

口呼吸になるとお口の健康だけでなく、体の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

ここでは、子供の抱っこの仕方によって引き起こされた口呼吸が、お口の健康にどのような影響を与えるのか解説します。


・虫歯・歯肉炎・口臭のリスクが高まる


口呼吸が習慣になると、お口の中が乾燥しやすい状態になり、唾液の分泌量が減ります。

唾液には、細菌の繁殖を抑制したりお口の中を清潔に保つ自浄作用がありますが、口呼吸でお口の中が乾燥すると唾液の恩恵を受けられません。

その結果、むし歯や歯肉炎、口臭のリスクが高まるのです。


・歯並びと噛み合わせが乱れる


首が後ろに反る抱っこの仕方は、口呼吸を引き起こすことがあります。口呼吸の習慣は、舌の位置に悪影響を及ぼし、歯並びと噛み合わせが乱れる原因になります。

安静時の舌の位置は舌が上あごに触れており、舌先が上の前歯の少し後ろに触れている状態が正常です。舌が正常な位置にあることで、上あごの歯列を広げる力がかかり、成長を促します。

しかし、口呼吸は低位舌(ていいぜつ)になります。低位舌とは、舌の位置が下あごに落ちている状態のことです。

低位舌になると上あごに力がかからず、上あごの歯列が狭くなってしまう可能性があります。その結果、下あごの成長にも影響を及ぼし、歯並びと噛み合わせが乱れる可能性があります。

・猫背になる可能性がある

 

口呼吸による弊害はお口の中だけではありません。口呼吸により低位舌になると、自然に首が前に出てきます。すると背中はバランスを取るため、猫背になる可能性があります。

猫背は肺を圧迫し、呼吸が困難になるため、さらに口が開き、舌や下あごが前に出るといった悪循環を引き起こすのです。

・風邪をひきやすくなる

 

通常、呼吸は鼻で行い、鼻水や鼻毛が空気中の細菌やウイルス、チリなどをフィルタリングしてくれます。

しかし、口呼吸は鼻のフィルターを通さず、冷たく乾燥した空気が直接お口の中に入るため、お口やのどが乾燥しやすい状態に。

また、ウイルスや細菌が含まれた空気を直接吸い込むため、風邪をひきやすくなることもあります。

◽️お口の健康に悪影響を及ぼす抱っこの仕方

 

頭が後ろに反るような抱っこの仕方は、口呼吸の習慣がつきやすいため、お口の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

頭が後ろに反ると、舌から首筋にかけて存在する首の周りの筋肉が引っ張られます。

この筋肉が引っ張られると、のどぼとけの上にある舌骨(ぜっこつ)が下方向に動き、舌と下あごも下方向に引き下げられ、舌が正常な位置に収まらなくなってしまうのです。

その結果、口が自然に開き、習慣化すると口呼吸の癖がついてしまう可能性があります。

また、子供の体がV・U・I字になっている場合も、子供や保護者に負担がかかりやすい体勢であるため、良くない抱っこの例として挙げられます。

健康的なお口を育てるには、子どもの抱っこの仕方が重要です。正しい方法で抱っこするように心がけましょう。

◽️子供の姿勢「Cカーブ」について


引用:Nice baby lab


「Cカーブ」という言葉を聞いたことはありますか?赤ちゃんが生まれたとき、背骨はC字型をしています。

この形は、赤ちゃんがお腹にいたときと近い体勢です。内臓を保護し、体温を維持するための自然な状態になります。また、赤ちゃんを寝かせると、腕がW字型、足はM字型になっていることがあります。

これは赤ちゃんが自らCカーブの姿勢を保とうとしているからです。赤ちゃんは、背中を丸めて優しく包まれるように抱っこされることで、安心感を得られます。

しかし、成長とともに背骨の形は変わっていきます。首がすわると首の骨がカーブし、おすわりをする頃には背中の骨がカーブし始めます。そして、小学校を卒業する頃にはS字カーブが形成されるのです。

Cカーブは体の軸や骨格、筋肉のバランスを整えるための大切な時期です。生後~3ヶ月頃まではCカーブを保ってあげるようにしましょう。

◽️子供の正しい抱っこの仕方

 

子どもの成長とともに、その時期に適した抱っこの仕方があります。

特に、Cカーブの時期には、赤ちゃんの背骨をしっかりとサポートするように抱っこすることが大切です。ここでは、子どもの正しい抱っこの仕方について解説します。

・生後~3ヶ月まで

 

生後~3ヶ月までの赤ちゃんの背骨はCカーブを描いています。この時期はCカーブを保つことが大切で、抱っこの方法や赤ちゃんを寝かせる際の注意点があります。

特に、固いベッドでの寝かせ方には注意が必要です。背骨を無理にまっすぐにせず、自然なCカーブを保つように心がけましょう。この姿勢で寝かせると、赤ちゃんは安心して深い眠りにつくことができます。

また、抱っこをする際は「まんまる抱っこ」がおすすめです。


【まんまる抱っこの方法】

・赤ちゃんの背中がCの形になるように抱く
・赤ちゃんの膝はお尻よりも高く位置させる
・膝と膝はくっつけない
・手足は自然に曲げ、身体がねじれていないことを確認する

赤ちゃんの首を腕で支えて、包み込むように抱っこしてあげると良いでしょう。


・首すわり~ひとり歩きまで

 

首がすわったら、赤ちゃんの視界が広がり、周りの環境に興味を持ち始めます。この時期は、縦抱きや横抱きを取り入れることで、赤ちゃんの好奇心を満たすことができます。

首がしっかりとすわっているので、頭を支える必要は少なくなりますが、頭が後ろに反ってしまうと口が開きやすくなります。

背中やお尻をしっかりとサポートして、安定した姿勢で抱っこすることが大切です。以下のポイントを押さえましょう。

・赤ちゃんの足をM字に開き、保護者の体をまたがせる
・赤ちゃんのお尻の位置と保護者のおへそが接触するように抱く
・抱っこひもを使用する際は、赤ちゃんのおでこにキスできるくらいの高さに調節する

この姿勢を維持することで、赤ちゃんは安心して体を預けられます。この時期の赤ちゃんは動きが活発になるため、しっかりと体を支えながら、安全に抱っこすることを心がけましょう。


◽️子供を抱っこする際の注意点


正しい抱っこの仕方を取り入れないと子供や保護者に負担をかけることがあります。以下のポイントをしっかりと押さえて安全に子供を抱っこしてあげましょう。

・正しい姿勢で抱っこする
・肩や腰に余計な力を入れない
・腕全体を使って抱っこする

抱っこする際は、子供の安全を最優先に考えましょう。

また、抱っこ紐などを使用する際は、取り扱い説明書をよく読んで、正しく使うことが重要です。正しい知識を身につけて子供との絆を深めましょう。

◽️まとめ

 

子供の抱っこの仕方は、お口の健康に関係しています。抱っこの際に頭が後ろに反るような姿勢は、口呼吸になる可能性があり、お口の健康に悪影響を及ぼす原因となります。

子供を抱っこする際は、子供の成長に合わせた仕方を選び、お口の成長とS字カーブの形成を阻害しないことが重要です。

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