埼玉県戸田市大字新曽2002-1 プルメリア北戸田1階

ブログ BLOG

子供の顎の発達に良い食べ物は?食事やおやつについて【顎の発達】

公開日:

 / 更新日:


子供が成長していくにつれて食べ物にも気を使いたくなるのが親心です。健康な食事は心身の成長とともに顎の発達にも影響します。

では子供の顎の発達に良い食べ物とはどんなものでしょうか?おすすめのおやつや、普段の料理に一工夫する方法などお子様の健やかな成長のために、ぜひご一読ください。

◽️食べ物は子供の顎に影響する?


ある程度固形の物が食べられるようになってくると、食べ物も顎の発達に影響してきます。

子供の顎が成長する時期は個人差がありますが、一般的には小学校低学年6歳〜8歳ごろにピークを迎えます。

下顎の成長は上顎に比べて発達する期間が長く、男子は18歳頃、女子は15歳頃まで成長していきます。

そのため、この時期の食べ物や食事のスタイルは顎の発達にとても大きな影響を与えます。

現代の人は食生活の変化から、柔らかいものを好んで食べるようになってきました。筋肉を使わないと小さくなり細くなってしまうのと同じように、顎も使わないと筋肉が発達せずに弱くなっていきます。

最近の若い人は顎が小さく、顔自体もどんどん小さくなっています。

顎が小さいと歯並びがデコボコになりやすく、正しく噛めずに顎関節症や消化がうまくできず胃や腸に負担がかかるなどの問題が起こりやすくなるでしょう。

逆に、食べ物をよく噛むことで、咀嚼筋が発達し顎の骨の成長を促していきます。

さらには、顔周りの血流が増加するために脳への血流がよくなり脳細胞の活性化にも繋がるといったことがわかっています。

そのため、歯ごたえのある食べ物を咀嚼することで子供の顎の発達を促すことができます。

◽️子供の顎を発達させる食べ物


お子さんの顎を成長させるために「硬いものを食べさせた方が良い」と考えている親御さんは多いと思いますが、実際には「硬い」食べ物というよりも「歯ごたえ」のある食べ物がおすすめです。

以下で顎の発達に良いとされる食べ物をご紹介していきます。

・食物繊維を多く含む食べ物


食物繊維を多く含む食べ物は噛みごたえがあり、よく噛んで食べることでお子さんの顎の発達に繋がります。

さつまいも、ごぼう、蓮根、きのこ、りんご、たけのこ、ひじき、わかめ、豆類など
 
 

・カルシウムを多く含む食べ物


顎をはじめ、体全身の骨を作るのに必要なカルシウムが多く含まれた食べ物も欠かせません。

牛乳、昆布、煮干し、大豆製品など
 
 

・弾力のある食べ物


弾力のある食べ物は何度も噛むことができるため、顎の発達に良いとされています。ただし、小さいお子様には小さく切るなどして喉につかえないように注意しましょう。

こんにゃく、高野豆腐、タコ、イカ、干し椎茸、肉など
 
 

・根菜


歯ごたえのある根菜は食物繊維が豊富かつビタミンなどの栄養素も豊富に含まれています。

蓮根、さつまいも、ごぼう、にんじんなど
 
 

◽️子供の顎の発達におすすめのおやつ


お子さんに与えるおやつも顎の発達に良いとされるものをできるだけあげることをおすすめします。以下のおやつは噛みごたえがあり顎の発達にも良いとされています。

・りんご
・おせんべい
・煮干しなどの小魚
・干し芋
・ナッツ(アレルギーの心配もあるので慎重に始めてください)
 
 
注意してほしいことは、噛みごたえがあっても砂糖が多く含まれているものは虫歯の原因になるため、多く与えすぎないように注意しましょう。

また、おやつのあとはお茶を飲ませる、軽く歯磨きをするなどお口の中にできるだけ糖分が残らないようにすることで虫歯を予防することができます。
 
 

◽️食事にも一工夫で顎の発達に良い食べ方に


食物繊維が豊富な根菜や小魚が顎にいいのはわかるけど、子供がパンやカレーライスなど柔らかい食べ物を好むのでなかなか与えられないといった親御さんも多いのではないでしょうか?

そんな時は、お子さんの好きな料理に顎の発達に良い食材を混ぜ込むのがおすすめです。

いつものカレーライスに煮た大豆やひよこ豆をプラスしてみたり、ハンバーグに根菜を角切りにして混ぜ込んでみたり、ひじきやたけのこなど食物繊維の豊富なものを炊き込みご飯にしてみてはいかがでしょうか?

こんにゃくや根菜をたっぷり入れた豚汁もおすすめです。

パンが好きなお子さんには、柔らかいパンだけではなくベーグルやフランスパンなど弾力のあるパンにしてみるのもいいでしょう。

日頃からお子さんが柔らかいものばかりを食べているなと感じたら、ぜひ試してみてください。

◽️どんな食べ物でもよく「噛む」ことが大切


顎の発達のためには硬い食べ物を与えた方が良いと「硬い食べ物」ばかりにフォーカスされがちですが、実は食べ物よりも「よく噛んで食べる」ということが一番大事です。

柔らかい食べ物もしっかりと咀嚼することで、顎の発達が促されます。毎回30回は噛む癖を小さい頃からつけていきましょう。

よく噛むことで唾液の分泌も促され消化・吸収がスムーズになりお子様の健やかな成長にも繋がります。

お子さんが歯ごたえのある食材をすすんで食べてくれない時は、普段食べているものでもいつもより多く噛んで食べるように促してあげましょう。

◽️食べる時の姿勢にも注意

お子さんの顎の発達には食べ物だけでなく、食べる際の姿勢も重要になります。

日本小児歯科学会では、背筋を伸ばし両足の裏が床についていることで、しっかりと噛めるようになるとしています。

お子さんの食事の際に足がブラブラと浮いていると力が分散してしまい、しっかりと噛めなくなってしまいます。

すると、顎を効率的に使えなくなるので顎の発達に悪影響が出やすくなってしまうのです。

お子さんの足裏が浮いてしまう場合は椅子が高いため、足がのせられる台を置いてみたり、足の踏み台がついている専用のテーブルを用意したりと食べる環境を整えてあげてください。

離乳食の時期でも同じです。お子さんが座れるようになってきたら、しっかりと足の裏がつくハイチェアなどで食事をするようにしましょう。

また、身体をひねってテレビをみながら食べたり、話をしながら食べるなどは辞め、しっかりと口を閉じて食べられるように促してあげてください。

また一緒に食事をする際に、子供は親の様子もよく見ています。親御さんの姿勢が悪かったり、スマホやテレビをみながら食事をしているとお子さんも真似するようになってきます。

家族みんなで食事は正しい姿勢でゆっくりと食べることを心がけましょう。

◽️硬いものばかり与えるのはNG


顎の発達のために、なるべく硬い食べ物を!と張り切ってしまいたくなる気持ちはわかりますが、硬いものばかりを食べさせるのは辞めましょう。

常に硬いものを噛み続けていると、顔周りの筋肉を酷使してしまったり顎に負担をかけてしまいます。

その結果、顎関節症やエラが張ってしまう、肩こりや頭痛などのトラブルを起こす可能性もありますので、食事ではバランスよく与えるようにしてください。

◽️まとめ


今回はお子さんの顎の発達に良いとされる食べ物についてお話ししました。子供の顎は成長段階のピークにあります。

柔らかいものばかり食べてしまうと顎の成長が悪くなり、将来的に顎関節症やうまく噛めないなどの弊害が出てしまう可能性もありますので、できるだけ噛みごたえのある食べ物を与えるようにしましょう。

食物繊維が豊富な食べ物や、弾力のある食べ物がおすすめです。またおやつもできるだけ噛みごたえのあるものを与えるようにすることで、さらに顎の成長を促すことができます。

虫歯に注意しながら、お子さんの健やかな成長のために食べ物に気をつけていきましょう。当院ではお子さんの歯科検診にも力を入れています。お気軽にご予約ください!