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歯医者さんがおすすめするうがい不要の子ども用歯磨き粉6選

公開日:

 

こんにちは。北戸田coco歯科です。

 

「歯磨き粉をつけないと歯磨きさせてくれない、でもうがいはしない(できない)」

と悩む親御さんは意外と多いものです。

 

歯磨き後にうがいをしないと歯磨き粉を飲み込むことになりますが、「それって大丈夫なのかしら?」と不安に思う方もいるでしょう。

 

そもそも子どもの歯に歯磨き粉は必要なの?必要なら何歳から?などの疑問もあるかもしれません。

 

そこで、北戸田coco歯科の小児歯科担当医、田口世理奈医師が子ども用の歯磨き粉について詳しく説明します。

田口世理奈Dr.

  • 【経歴】
  • ・日本大学歯学部 卒業
  • ・日本大学歯学部歯学研究科歯学専攻修了 博士号取得

 

内容としては、

  1. 1.子どもの歯磨き粉は飲み込んでもも問題ない
  2. 2. 子ども用の歯磨き粉の選び方
  3. 3. おすすめのうがい不要の子ども用歯磨き粉6選
  4. 4. うがいができるようになるのは3歳ころから


の順でお伝えしますね。

 

1. 子どもの歯磨き粉は飲み込んでも問題ない

 

まずは、歯磨き粉を飲み込んでも大丈夫かどうかという問題からお話しますね。

 

結論から言うと、子ども用の歯磨き粉は、基本的に飲み込んでも人体に害はありません。飲み込んでしまっても大丈夫です。

 

飲み込んでも大丈夫とは言っても、やはり子どもが化学物質を飲み込むのはちょっと心配、という方は、「フッ素なし」「発泡剤なし」子ども用の歯磨きジェルを使うのがおすすめです。

 

また、歯磨き粉は歯が生えてすぐの頃は、歯磨き粉は必要ありません

 

歯磨き粉が必要になるのは離乳食が固形になって色々なものを食べるようになってから。それまでは、砂糖が入ったものは口にしないので、唾液の洗浄力濡らした布で拭き取る程度で十分です。

 

ポイント1.
スポーツドリンクや果汁の少ないジュースには砂糖が含まれていて虫歯になりやすくなります。あげすぎに注意しましょう。

 

ポイント2.
唾液には抗菌作用のある物質が含まれています。赤ちゃんの時期に唾液が多いのは、お口の中をウイルスなどから守るためです。

 

2. 子ども用歯磨き粉の選び方

 

子どもの歯磨き粉の選び方の基本は次の2つです。

  • ・年齢に応じて選ぶ
  • ・好みの味を選ぶ


詳しく説明しますね。

 

2-1. 年齢に応じて選ぶ

子ども用の歯磨き粉は、年齢に応じて以下のように選びます。

 

年齢 歯磨き粉 フッ素濃度
1〜3歳 ジェル状歯磨き 500ppm
4歳〜 子ども用歯磨き 500ppm
7歳以上〜 子ども用歯磨き 1000ppm

参考:厚生労働省e-ヘルスネット

 

ひとつずつ詳しく説明しますね。

 

■1〜3歳の歯磨き粉選び

自分でうがいができない1〜3歳の子どもには、泡立ちがないジェル状の歯磨き粉がおすすめです。ジェル状は発泡剤が入っていないので、お口の中が泡だらけになって不快になることがありません。

 

3歳までは、フッ素濃度500ppm以下子ども用のジェル歯磨き粉を選びましょう。

 

■4歳の歯磨き粉選び

4歳くらいからは、子ども用歯磨きを使うのが良いでしょう。ジェル状はもちろんおすすめですが、うがいができるようなら発泡剤入りのものでも大丈夫です。

 

大人用の歯磨き粉には大量のフッ素が入っていて、6歳以下の子どもには危険です。6歳を過ぎるまでは、どんな形状の歯磨き粉でもフッ素500ppm以下のものを選びましょう。

 

■7歳からの歯磨き粉選び

7歳からは、ペースト状の子ども用歯磨きを使います。フッ素濃度の目安は1000ppm。フッ素は歯を強くし、虫歯から守ってくれます。

 

ただし、大人が使うフッ素濃度が一番高い1450ppmの歯磨き粉は、15歳以上になってから使うようにしましょう。

 

【ポイント!】

中には大人用の歯磨き粉を使いたがるお子さんもいると思います。ただ、大人用歯磨き粉はフッ素濃度が高く、メントールや刺激が強いものが多いです。

 

大人用の歯磨き粉は中学生になってから使うのが良いでしょう。

 

また、大きくなってもうがいが苦手なお子さんは、ジェル状歯磨き粉を使っても構いません。その場合は、フッ素濃度が500ppm〜1000ppmのものを選ぶと良いでしょう。

 

2-2. 好みの味を選ぶ

子どもの好みの味を選ぶというのは意外と重要です。

 

子ども用なら甘いから味はなんでもいいと思いがちですが、嫌いな味よりも好きな味の方が、歯磨きタイムが楽しくなりますよね。

 

イチゴ、バナナ、ブドウ、オレンジ、ピーチなど色々試してみて、子どもの好きな味を選ぶのが、歯磨き好きの子にさせる秘訣です。

 

3. おすすめのうがい不要の子ども用歯磨き粉6選

ここからは、うがい不要な子ども用歯磨きをご紹介しますね。年齢も一緒に載せますので、ぜひ参考にしてください。

 

3-1. ベビースマイル 子ども歯ブラシ用歯みがきジェル

ベビースマイル子ども歯ブラシ用歯みがきジェルは、フッ素不使用食品に使われる成分のみ使用しています。虫歯予防成分はキシリトール。飲み込んでしまっても安心なので、0歳からでも使えますよ。

 

お手頃価格なので使いやすく、Amazonなどのインターネットでも手に入ります。

 

対象年齢:0歳〜

 

3-2. ピジョン 親子で乳歯ケア ジェル状歯みがき

 

赤ちゃん製品でお馴染みのピジョンから出ているジェル状の歯磨き粉です。

 

虫歯予防にはフッ素が入っていないと不安…という方には、フッ素100ppmのこちらがおすすめ。100mmpなら赤ちゃんが飲み込んでしまっても問題ない濃度です。

 

ジェルなので、赤ちゃんの柔らかい歯を傷つける研磨剤や、うがいが必要になる発泡剤も入っていません。

キシリトールが主成分で使われているものは食品成分なので、安心して使えます。

 

Amazonやドラッグストアなどで手に入りますよ。

 

対象年齢:1歳6ヶ月〜

 

3-3. パックスこどもジェルはみがき

 

フッ素なしがいいけどできればお値段が安い方がいい、という方には、パックスのこどもジェルはみがきがおすすめです。

 

フレーバーはオレンジやグレープフルーツなど主に柑橘系の「フルーツ味」。他にラベンダーやハッカ油などのハーブ精油を使っています。

 

虫歯予防成分はキシリトール海藻由来のアルギン酸ナトリウムなど。研磨剤や発泡剤を使っていないので、うがいなしで使えますよ。

 

ただし、清涼剤としてハッカ油が入っているので、スースーするのが嫌なお子さんもには向きません。

 

対象年齢:1歳ころ〜

 

3-4. Combi テテオ 歯みがきサポート

 

 

赤ちゃん用品のコンビから出している歯みがきジェルです。着色料、研磨剤、発泡剤不使用なので、虫歯予防をしっかりしたいけれど着色料が気になるという方におすすめ。

 

フッ素(500ppm)とキシリトールが配合されているので、虫歯ができやすいお子さんにおすすめです。

 

ジェル状なのでうがい不要で、ブクブクと泡が立たないので長くしっかりと磨けますよ。

 

また、歯磨きジェルは、ペースト状の歯磨き粉よりフッ素がお口の中に広く行き渡るというメリットもあります。

 

対象年齢:1歳前後

 

3-5. チェックアップジェル バナナ味

 


ライオンから出ている塗布用のフッ素ジェルですが、塗布だけでなく歯磨き粉としても使えますよ。フッ素濃度500ppmなので、乳幼児からしっかりと虫歯を予防できます。

 

歯医者さんに置いてあるところもあり、他のフレーバーが苦手なお子さんでも「このバナナ味だけは大丈夫」という声もよく聞きます。

 

なお、チェックアップシリーズは他の味もありますが、フッ素濃度500ppmはバナナ味のみなので注意しましょう。

 

対象年齢:1歳前後

 

3-6. クリニカKid’s

 


プチプラ
で買い求めやすく、うがいをしなくて済む子ども用歯みがきジェルなら、クリニカKid’sがおすすめです。

 

フッ素濃度は500ppmですが清涼感がかなり強いので、小学校に上がるくらいから使うのがおすすめです。

ブドウ味といちご味の2種類があります。

 

対象年齢:6歳以下〜

 

4. うがいができるようになるのは3歳ころから

うがいがきちんとできるようになるのは、一般的には3歳くらいです。月齢によっても差がありますが、早くて2歳ころ、4歳くらいになれば大体の子どもができるようになります。

 

ですので、できないうちから無理にうがいをさせる必要はありませんよ。

 

むしろ、無理にうがいをさせようとすると、歯磨き自体が嫌いになってしまう可能性があります。

 

うがいはちょっとずつ水で「ブクブク・ペ」の練習をするのがおすすめです。できるようになれば歯磨き時にも自然にできるようになるので、のんびりと構えましょう。

 

5. まとめ

 

子どもの歯は小さいうちからきちんとケアすれば、後々虫歯で苦しむことがありません

 

うがいが苦手なお子さんも、ジェル状の子ども用歯磨き粉でしっかりとケアし、虫歯を予防しましょう。

 

北戸田coco小児歯科では、子どもの歯の専門家が歯の治療や相談に当たっています。困ったこと・気になることがあったらお気軽にご相談くださいね。

 

◆この記事のまとめ
1. 子ども用歯磨き粉は基本的に飲み込んでも害はない
2. 歯磨きは固形の離乳食が始まってから
3. うがいが苦手な子どもにおすすめなのはジェル状歯磨き粉
4. ジェルは発泡剤が入っていないので子どもが不快にならない
5. フッ素は6歳以下は500ppm、7歳からは1000ppmのものを選ぶ
6. 歯磨き粉は子どもの好きな味を選ぶのがポイント