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子供が歯磨きを嫌がる理由と対処法を解説

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こんにちは北戸田coco歯科です!

「歯磨きを嫌がって全然磨けない!」「歯ブラシを咥えたまま走って逃げちゃう!」子供が歯磨きを嫌がることは保護者の多くが直面する悩みです。

歯磨きは虫歯予防や健康な歯を保つための大切な習慣ですが、嫌がる子供にどう接するかが課題です。

本記事では、子供が歯磨きを嫌がる理由や、年齢ごとの特徴対処法について詳しく解説します。

◽️子供が歯磨きを嫌がる時はどうしたらいい?


子供が歯磨きを嫌がるのは、もしかして歯磨きを「楽しくない時間」と感じているのかもしれません。

小さな口の中を守る大切な歯磨きタイムを、どうすれば楽しい時間に変えられるのでしょうか?

◼️子供が歯磨きを嫌がる理由はさまざま


歯磨きは、私たち大人にとっては毎日の習慣になっています。

しかし子供にとって歯磨きは「歯ブラシが当たって痛い」「楽しくないから退屈」などの理由から「やりたくないこと」になっているのかもしれません。

子供に歯磨きを「楽しい時間」と思ってもらえるように、ヒントを探していきましょう。

子供が歯磨きを嫌がる背景には、発達段階が関係しています。子供の成長はめまぐるしく、それに伴い歯磨きを嫌がる理由も年齢ごとに変化します。

発達段階ごとの特徴を理解し、適切なアプローチ方法を見つけましょう。また、過去の嫌な記憶が子供を歯磨き嫌いにさせていることも少なくありません。

◼️発達段階による特徴


乳幼児期(0〜2歳)は、口の中に異物が入ることへの抵抗が強いため、歯ブラシや歯磨き粉の感覚に不快感を感じる時期です。歯磨きをしようとするとびっくりして泣いてしまうこともあります。

幼児期(3~5歳)は自我が芽生えて「自分でしたい!」という気持ちが強まる一方で、歯磨きの単調さや退屈さを嫌がる時期です。また、眠気や疲れで機嫌が悪くなり、歯磨きを拒否することも。

学童期(6歳〜)になると自己判断を優先し、大人の言うことに耳を傾けなくなるため「歯磨きの大切さを伝えてるのにしっかり磨いてくれない」ということが増えてきます。

また、遊びや勉強が優先されて歯磨きが「面倒くさい」「時間がない」と感じる時期でもあります。

◼️過去の歯磨きがトラウマになっていることも


「押さえつけて歯磨きされた」「歯ブラシが強く当たって痛かった」など、過去の経験がトラウマとなり、歯磨きに強い恐怖心を抱いていることがあります。

また「歯磨きしてるときはじっとしてて!」と強く注意されたことで、歯磨き=怒られる、と刷り込まれてしまってることも考えられます。

◼️歯磨きを嫌がるときは遊びを取り入れてみる


では、どうすれば子供は歯磨きをさせてくれるのでしょうか。イヤイヤ期が重なる3歳くらいまでは、とりわけ苦労する保護者が多いでしょう。

子供が歯磨きを嫌がるときは、「遊び」を取り入れてみるのもおすすめです。たとえば、お気に入りの歯磨きソングを歌いながら磨けば楽しい雰囲気に変わります。

また、ゲーム感覚で歯磨きできるアプリを活用するのも良いですね。

ポイントが貯まったり、キャラクターが褒めてくれたりする仕掛けがあれば、お子さんも夢中になって歯磨きしてくれるかもしれません。

歯ブラシや歯磨き粉などの道具選びも大切です。

お気に入りのキャラクターの歯ブラシや、フルーツやチョコなどのフレーバーの歯磨き粉なら、喜んで使ってくれるでしょう。

とりわけイヤイヤ期の子供は、自分の意思で決めたことを積極的に行いたがるため、複数の歯ブラシや歯磨き粉を用意し「今日はどれにする?」と聞いて子供に決めてもらうと、やる気が湧くことが期待できます。

購入するときに「どのフレーバーがいいかな?」と、お子さんと一緒に選ぶのも楽しいですね。

そして最も大切なのが「褒めてやる気を引き出す」ことです。「上手に磨けたね!」と具体的に褒めたり、シール台紙にご褒美シールを貼ったりして、成功体験を積み重ねましょう。

もし、何を試しても、どうしても歯磨きを嫌がってしまう場合もありますよね。

そんな時は、スマホの歯磨きアプリを使ったり、お気に入りの動画を見せながら歯磨きをするという方法がおすすめです。

「歯磨き中にスマホを見せていいの?」と不安になるかもしれませんが、歯科医院では治療中に子供に動画を見せるのはよく使っている方法です。「歯磨きの間だけね」と伝えて、上手に活用してください。

◽️歯磨きを嫌がる子供への仕上げ磨き


10〜12歳までは仕上げ磨きをすることが推奨されています。

仕上げ磨きのやり方は、子供の歯磨きに対するイメージを左右するので配慮が必要です。ここでは、子供の年齢別に仕上げ磨きの注意点について説明します。

◼️乳幼児期


口の中がとても敏感な時期です。優しく丁寧に磨くことを心がけましょう。

特に上唇小帯(じょうしんしょうたい)という、上唇をめくったときに見える粘膜の筋に歯ブラシが当たると、強い痛みを感じるので気をつけて磨きます。

また「口の中で何をされているかわからなくて怖い」という子供も多いので、鏡で口の中を見せながら磨くと安心してもらえます。

◼️幼児期


奥歯が生え、より仕上げ磨きが大切になります。奥歯は溝が多く、汚れが溜まりやすいのでしっかり磨いてください。

口が開けっぱなしになり苦しく感じる子供も多いので、年齢+2秒のカウントで磨き、一旦歯ブラシを口から取り出したらまたカウントしながら磨く、という方法もおすすめです(3歳なら「1、2、3、4、5」の間だけ磨く)。

また、「口を開けて!」のような指示する声かけではなく「上手にゴロンできたね。磨きやすくて助かるよ」と、褒める声かけを心がけるのも大切です。

◼️学童期


小学生になると、自分で歯磨きができるようになるため、磨き残しのチェックが重要になります。歯磨きの大切さを説明しながら、仕上げ磨きをしてあげることが大切です。

素直に仕上げ磨きをさせてくれない場合は、子供に正しい磨き方をレクチャーするという形でサポートすると良いでしょう。

体調や機嫌などの関係で、思うように仕上げ磨きができないこともありますね。その場合は無理強いはせず、虫歯になりやすい歯だけを重点的に磨いてください。

機嫌良く歯磨きができる日はフロスや歯間ブラシも使用し、しっかり汚れを落としましょう。

また、お風呂の湯船に浸かっているときに歯磨きすると、走って逃げられない環境ということもあり、子供があきらめてすんなり歯磨きをさせてくれることもあります。

「なにをしてもダメ」と困っている方はぜひ試してみてください。

◽️歯科医院での定期検診で歯磨きに慣れてもらう


歯磨きを嫌がる子供には、歯科医院での定期検診を活用するのがおすすめです。

はじめは「怖い」という気持ちを持つ子供も多いですが、フッ素塗布や歯磨き指導など、気軽な目的で通うことで、次第に歯科医院に慣れていきます。

歯磨き習慣が身につくだけでなく、スタッフと打ち解けることで歯のケアがより身近になり、恐怖心を軽減できます。

子供が馴染みやすい雰囲気の歯科医院を選び、怖がらずに検診に通えるようにしてあげましょう。

◽️まとめ


子供が歯磨きを嫌がるのは、成長に伴い自己主張が強くなったり、関心を持つものが増えてきているという表れでもあります。

その変化を前向きに受け止めながら、歯磨きを楽しい時間に変える工夫が大切です。

また、歯科医院の定期検診も積極的に活用することも大切です。歯科医師・歯科衛生士のサポートを受けながら、親子で協力して健康な歯を守りましょう。

子供の歯磨きは親子の共同作業です。歯磨きを嫌がっても焦らず、嫌がる理由をしっかり理解し、長い目で見て取り組むことで自然と歯磨きの習慣が身についていきます。

お子様のお口のケアについて不安なことや気になることがあれば何でもご相談ください。