「子供の歯磨き粉、どれを選べばいいの?」「いつから使えばいいの?」「研磨剤は大丈夫?」子供の歯磨き粉選びは、大人用よりも慎重になる必要があります。
子供の歯や口の状態は、年齢によって大きく変化するため、年齢に合った歯磨き粉を選ぶことが大切です。
本記事では、子供の歯磨き粉について、いつから使うべきか、研磨剤は大丈夫か、年齢別のおすすめ歯磨き粉、選び方、注意点など解説します。
◽️子供の歯磨き粉はいつから使うべき?
子供の歯が生え始めると、「そろそろ歯磨き粉って使った方がいいのかな?」そんな疑問が頭に浮かんでくるかもしれませんね。
結論から言うと、乳歯が生えてきた時がベストタイミング。生後6ヶ月から1歳頃、下の前歯が生え始める時期が目安となります。
生えたての乳歯は、大人の歯と比べてエナメル質が薄く、虫歯菌への抵抗力が弱いという特徴があります。
そのため、歯磨き粉に含まれるフッ素の力を借りて、しっかりとケアしてあげることが大切なのです。
お子さんが使う歯磨き粉は、必ず「子供用」を選びましょう。子供用歯磨き粉は、大人用と比べてフッ素濃度が低めに調整されているので、万が一飲み込んでしまっても安全です。
フッ素は、歯の表面を強化し、虫歯菌の活動を抑える働きがあります。
また、早い時期から歯磨き粉を使うことで、歯磨きの習慣を定着させることができるというメリットもあります。
◽️子供に歯磨き粉の研磨剤は大丈夫?
研磨剤と聞くと「歯を傷つけてしまうのでは?」と心配になりますよね。
そもそも研磨剤は、歯の表面についた汚れや着色を落とす役割があります。食べ物や飲み物による着色などを効果的に落とすためには、ある程度の研磨力が必要なのです。
しかし、その一方で、研磨力が強すぎると歯を傷つけてしまうリスクがあります。
また、研磨剤によって傷ついた部分に汚れが溜まりやすくなり、結果的に虫歯のリスクを高めてしまうという悪循環に陥る可能性があります。
子供の歯(乳歯)は永久歯に比べて柔らかく、研磨剤の影響を受けやすいです。
そのため、お子さんの歯磨き粉を選ぶ際は、「子供用」でなおかつ研磨剤の配合量が少ないものや、研磨剤不使用のものを選びましょう。
パッケージに「低研磨」や「研磨剤無配合」と記載されているものを選ぶと安心です。
お子様の茶渋やステインが気になる時は研磨剤入りの歯磨き粉を使い、普段は研磨剤なしの歯磨き粉を使うなどの使い分けもおすすめです。
◽️年代別おすすめの子供の歯磨き粉
虫歯予防に効果的なフッ素配合の歯磨き粉は、年齢に適した濃度を選ぶ必要があります。そこでおすすめしたいのが、「チェックアップシリーズ」です。
フッ素濃度別に種類が豊富で、お子さまの好みに合わせて選べます。
ここでは、チェックアップシリーズを中心に、年齢別のおすすめ歯磨き粉と選び方をご紹介します。
◼️0歳~2歳頃
2歳くらいまでは歯磨き粉を使わなくても大丈夫です。
それよりも、お口の中を清潔に保ち、歯磨きの習慣を身につけることが大切です。まずは「歯磨き粉を使わないお口ケア」から始めてみましょう。
清潔なガーゼを使ったケアがおすすめです。親指以外の利き手の人差し指にガーゼを薄く巻きつけ、ガーゼで赤ちゃんの歯や歯茎、舌などを優しく拭き取りましょう。
歯が4~5本生えてきたら、歯ブラシを使ったケアを始めてみることをおすすめします。
ヘッドが小さく、毛が柔らかい乳児用の歯ブラシを選び、歯磨きというよりも食べかすを取り除くイメージでゴシゴシこすらず優しく磨きましょう。
歯磨き粉を使う場合は、研磨剤無配合の「チェックアップジェル バナナ」がおすすめです。
フッ素濃度が500ppmと低濃度であることに加えて、ジェルタイプで歯に優しく安心です。バナナ風味で歯磨きを嫌がるお子さまでも楽しく始められますよ。
◼️3歳~5歳頃
うがいができるようになるこの時期は、すすぎが簡単で泡立ちすぎない「チェックアップkodomo 500」がおすすめです。
フッ素濃度が500ppmと低濃度で、刺激の少ない優しいぶどう味。
自分で歯ブラシを持ちたがる時期ですので、上手に磨けるように正しい磨き方を教えてあげましょう。また、仕上げ磨きも忘れずに。
◼️6歳~
乳歯から永久歯に生え変わる大切な時期。虫歯リスクも高まるため、フッ素濃度を950~1000ppmに高めた歯磨き粉で虫歯を予防しましょう。
おすすめは、「チェックアップジェル(フッ素濃度950ppm)」「チェックアップ コドモ」です。
チェックアップジェルは、透明なジェルタイプで歯の隅々までフッ素が行き渡ります。研磨剤無配合なので、歯にも優しく安心です。
チェックアップ コドモは、発泡剤控えめで少量洗口に適しています。
ストロベリー・アップル・グレープ・ピーチ・バナナ・レモンティーなど、子供が楽しく歯磨きできるフレーバーが揃っているのも魅力的なポイントです。
6歳頃になると、お子さま自身で歯磨きをする機会も増えてきます。自分でしっかり磨けるように、以下のポイントを教えてあげましょう。
- 歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り小刻みに動かす
- 歯と歯の間の汚れはデンタルフロスを使って除去する
- 1本1本丁寧に磨く
◽️歯磨き粉を使って歯磨きをする際の注意点
毎日の歯磨きに欠かせない歯磨き粉。虫歯予防に効果的な反面、使い方を間違えると逆効果になることもあります。特にお子さまの場合、大人よりも注意が必要です。
使用量の目安は? 年齢に合わせて調整しましょう
◼️歯磨き粉は年齢によって適量が異なる
使用量が多すぎると、フッ素の過剰摂取につながる可能性があります。必ず年齢に合った適量を守りましょう。
0~2歳は、米粒程度です。初めて使う場合は、ごく少量からスタートしてください。ガーゼなどで口の中を拭うことから始めて、少しずつ慣らしていきましょう。
3~5歳は、グリーンピース程度です。自分で吐き出せるようになってきたら、少し量を増やします。
6歳以上は、1~1.5cm程度です。永久歯が生え始める時期なので、しっかり磨けるように量を増やします。
◼️フッ素は年齢に合った濃度を選ぶ
フッ素は虫歯予防に効果的な成分ですが、過剰に摂取すると「フッ素症」を引き起こす可能性があります。
フッ素症になると歯に白い斑点ができたり、変色したりすることがあります。
以下は年齢別の濃度です。
- 0~2歳:500ppm未満
- 3~5歳:500ppm
- 6歳以上:950~1000ppm
◼️うがいの練習は必須
小さなお子さまは、まだうがいが上手にできないため、歯磨き粉を飲み込んでしまう可能性があります。まずは水でブクブクうがいから練習しましょう。
はじめは、少量洗口タイプを選ぶのもおすすめです。泡立ちが少なく、すすぎが簡単な少量洗口タイプなら、うがいが苦手なお子さまでも使いやすいでしょう。
仕上げ磨きをしてしっかりチェックし、磨き残しがないか、きちんと吐き出せているかを毎回確認してあげてください。
◼️成分表示を確認する
発泡剤や研磨剤は、歯磨き粉に配合されている一般的な成分ですが、刺激が強いものもあります。
泡立ちすぎない「低発泡タイプ」を選びましょう。泡立ちが多すぎると、口の中が泡でいっぱいになり、しっかり磨けなくなる可能性があります。
研磨剤は、「低研磨性」もしくは「研磨剤不使用」がおすすめです。研磨剤が多く含まれていると、歯の表面を傷つけてしまう可能性があります。
歯磨き粉を選ぶ際は、パッケージの成分表示をよく確認することをおすすめします。
◽️まとめ
乳歯が生え始めたら、もう歯磨き粉を使うタイミングです。
歯磨き粉を選ぶ際には、研磨剤に注目しましょう。研磨剤は歯の汚れを落とすのに役立ちますが、乳歯や歯茎を傷つけてしまう可能性が。配合量が少ないもの、もしくは研磨剤不使用のものを選ぶのがおすすめです。
歯磨き粉の量は、年齢に合わせて調節しましょう。
小さなお子さんには、米粒ほどの量で十分です。口の中に歯磨き粉が残るとフッ素の過剰摂取や虫歯のリスクが高まる可能性があります。そのため、うがいの練習も忘れずに行いましょう。
子供の歯の健康を守るためには、正しい知識を身につけ、適切な歯磨き粉を選ぶことが重要です。この記事を参考に、お子さまに合った歯磨き粉を見つけてあげてくださいね。
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