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【赤ちゃんの歯ぎしり】その理由や対処法、歯医者での治療について

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こんにちは北戸田coco歯科です!

「夜中にガリガリ音がする…うちの子、歯ぎしりしてる!?」

「歯ぎしりって、大人になってからするものじゃないの?」

「赤ちゃんの歯ぎしりって大丈夫?」

お子さんの歯ぎしりが気になる保護者の方は多いのではないでしょうか?

この記事では、子供や赤ちゃんの歯ぎしりの原因、対処法、治療について解説します。お子さんの歯ぎしりに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

◽️子供が歯ぎしりをする理由は?


夜中にお子さんの「ギリギリ」と歯をすり合わせる音を聞くと、不安に感じるかもしれません。

しかし、約20%の子どもが眠っているときに歯ぎしりをしますが、ほとんどぼ場合は発育の一環として現れるものなので問題ありません。

しかし、歯ぎしりがひどいと、乳歯が大きく擦り減ったり、顎に痛みが生じることがあります。

ここでは1歳以降の子供が歯ぎしりをする理由について詳しく解説していきます。

◼️顎の成長を促している


子供の歯ぎしりは、顎の発達をサポートする役割があります。

子供は生後6か月頃から乳歯が生え始めます。顎の骨が成長し、噛み合わせが変化するため、1歳頃から歯ぎしりを始めることが多いです。

また、5~12歳頃は、永久歯が生え揃うスペースを確保するために歯ぎしりが行われます。

◼️歯並びの調整


子供は歯ぎしりをしながら歯の位置を正しい位置に整えて、しっかりと噛めるように試行錯誤しています。

まだ歯並びや噛み合わせが安定していないため、調整するための自然な行為だと言えます。

◼️ストレスの発散


子供にとって保育園や学校での集団生活がストレスになり、歯ぎしりをしているかもしれません。

その場合、歯ぎしりをすることで、ストレスを発散していることも考えられます。

◼️睡眠中の脳の活動


睡眠中の脳内活動が、顎の神経に影響を与えることで歯ぎしりを引き起こします。

睡眠中は脳内で「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が繰り返されています。

レム睡眠に向けてノンレム睡眠が浅くなり交感神経系活動が高まる間に歯ぎしりが集中して発生し、睡眠周期ごとの歯ぎしりの増減があることがわかっています。

◽️子供が歯ぎしりを続ける弊害


子供が一時的に歯ぎしりをすることは珍しくありませんが、中学生になるまで歯ぎしりが続いている場合、歯や顎、そして睡眠への悪影響を及ぼす可能性があります。

ここでは、子供が歯ぎしりを続けることで生じる弊害について詳しく説明します。

◼️歯の摩耗


乳歯は永久歯に比べて柔らかいため、歯ぎしりを続けると歯の表面のエナメル質が削れてしまいます。

エナメル質が薄くなることで、知覚過敏や虫歯のリスクが高まってしまいます。

◼️顎関節への負担


顎関節症は、顎の動きにくさや痛みを感じるようになる疾患です。

歯ぎしりは、顎に大きな負担がかかります。歯ぎしりが続くと顎の関節にも影響を及ぼし、顎関節症を引き起こします。

◼️睡眠の質の低下


歯ぎしりは睡眠の質を低下させるため、日中の疲労感や集中力の低下を招いてしまいます。


◽️子供が歯ぎしりをする際の対処法


子供の歯ぎしりに気づいたとき、どう対処すべきか悩むかもしれません。

ここでは、子供の歯ぎしりの具体的な対処法を説明します。

◼️生活リズムを整える


規則正しい生活は体内時計が整い、睡眠の質が上がります。良質な睡眠は、子供の体と心を落ち着かせてくれます。

また、栄養バランスの取れた食事で健康状態を良好に保つことも大切です。

また日中にあまり興奮させすぎたり、疲れすぎたりするようなことも歯ぎしりにつながってしまいますので、寝る数時間前からは穏やかに過ごせるといいでしょう。

◼️ストレスを減らす


ストレスを減らすために、遊ぶ時間やスキンシップを増やし、リラックスできる時間を作りましょう。

また、おねしょ爪噛みなど、ストレスによる他の症状がないかもチェックしてみてください。

◼️噛み合わせのチェック


噛み合わせの悪さが原因で歯ぎしりをしている可能性もあります。

噛み合わせのチェックは、歯ぎしりの予防だけでなく適切な時期から矯正治療を開始できるので、歯科医師に相談しましょう。

◼️マウスピース


歯科医院では、ナイトガードというプラスチック製のマウスピースを作製してもらうことができます。

ただし、ある程度大きくなったお子様でないと装着ができません。

最初は慣れが必要ですが、歯ぎしりや食いしばりによるダメージから歯を守る効果があります。



◽️1歳未満の赤ちゃんの歯ぎしり


6ヶ月から8ヶ月頃の赤ちゃんが、突然歯ぎしりを始めることがあります。「歯が削れてしまうのでは?」と、不安になりますよね。

しかし、歯ぎしりをする赤ちゃんは10〜20%程度いるため、決して珍しいことではありません。

ここでは、赤ちゃんの歯ぎしりの原因と対処法をまとめてあります。

◼️赤ちゃんの歯ぎしりの主な原因


赤ちゃんが歯ぎしりする主な原因は3つあります。

・生えてきた歯の確認


生後6~10か月くらいに上下の前歯が生えてくると、噛み合わせたりこすらせたりして音が出せるようになります。

音を出すことで赤ちゃん自身が「歯が生えてきた」と確認しているのです。

・歯のむずがゆさの解消


歯の生え始めは、ムズムズとしたかゆみがあります。赤ちゃんは、そのかゆみを歯ぎしりによって解消しているともいわれています。

歯固めなどを与えて歯を刺激してあげるといいでしょう。

・顎を鍛えて噛み合わせを定めている


赤ちゃんは歯ぎしりをして、顎の筋肉を刺激しながら適切なかみ合わせを見つけようとしています。

「吸う」から「噛む」に移行するためにトレーニングをしているということですね。

いずれにしても、赤ちゃんの歯の成長と発達のために歯ぎしりは必要なものなのです。

赤ちゃんの歯ぎしりは大人と違い、ストレスによるものではありません。あまり心配しすぎず「成長のしるし」だと思って見守りましょう。


◽️赤ちゃんの歯ぎしりの対処法


赤ちゃんの歯ぎしりは、自然に治まることがほとんどです。

痛みや不快感を感じていないようであれば、経過観察だけで問題ありません。

歯のむずがゆさを感じている赤ちゃんには「歯固め」の使用が効果的です。

歯固めは大きさや形もさまざまなので、赤ちゃんの口に合うものを選んであげましょう。

赤ちゃんが歯ぎしりをしたとき、歯ぐきから少量の出血が見られることがありますが、自然に出血が止まれば特に問題はありません

しかし歯が欠けたり、ぐらついている場合は早めに小児歯科医に相談してください。

すぐに対処ができるように赤ちゃんが歯ぎしりをした後は口の中をチェックする習慣をつけてくださいね。

◽️歯ぎしりがひどい時は歯科医院に行くべき?


子供の歯ぎしりは、特に治療を必要としないことがほとんどです。

しかし、歯や顎に影響が出たり、睡眠の質が悪くなっている場合は、早めに歯科医院を受診してください。

ここでは、歯科医院にかかる必要がある症状や、治療法について解説します。

◼️受診の目安


以下のような症状が見られる場合は、早めに歯科医院を受診してください。

  • 歯が大きく削れている
  • 顎に痛みがある
  • 睡眠に支障をきたす
  • 朝起きた時に顎が疲れている
  • 歯茎から出血している


歯ぎしりが赤ちゃんや子供にとって深刻な問題になる前に、早めに歯科医院に相談し、適切な対策を取ることが大切です。

◼️歯ぎしりの治療法


歯科医院では、主に以下の3つの治療を行います。

1.マウスピースの作製

2.噛み合わせの調整

3.生活習慣の改善の指導

現在のところ、歯ぎしりを無くすための根本的な治療法はありません。

マウスピースで歯や顎のダメージを軽減させる対症療法が一般的です。

噛み合わせや生活習慣を確認し、必要に応じて矯正治療や生活改善の指導をすることもあります。

◽️まとめ


子供や赤ちゃんの歯ぎしりは、多くの場合成長過程で見られる自然な現象です。でも、あまりにひどい場合は、歯がすり減ったり、顎に負担がかかってしまうことも。

ご家庭では、まず 規則正しい食事や睡眠など生活リズムを整えて、お子さんがリラックスできる環境を作ってあげましょう。 

もし、歯が大きく削れていたり、顎に痛みがある場合は、早めに歯科医院を受診してください。

成長のしるしだからといって放置せずに、お口の中のチェックを欠かさないようにしてくださいね。