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【子供にフロスは使うべき?】おすすめのフロスや使う際の注意点

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こんにちは北戸田coco歯科です!

「フロスって大人だけのものじゃないの?」「子供の歯にフロスって必要?いつから使えばいいの?」こんな疑問や不安はありませんか?

フロスは子供の頃から始め、虫歯予防につなげていくことをおすすめします。

この記事では、子供にフロスを使うメリット、フロスの種類、使い方の注意点などを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

◽️「フロスは大人になってから」は間違い

歯ブラシだけでなく、歯と歯の間の汚れを取り除くフロスは子供にも必須のアイテムです。実は、歯ブラシだけでは口の中の汚れの約61%しか落とせません。

しかし、大人の方でもフロスなどの歯間清掃具を使用している割合が国民全体の3人に1人(30.6% 厚生労働省「平成28年度歯科疾患実態調査」)にとどまっています。

お子様の乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄いので虫歯になりやすい上に、隙間が狭くて歯垢が溜まりやすいため、フロスを使ったケアが必要です。

◽️子供にフロスを使うメリット


子供がフロスを使うと、主に以下の4つのメリットがあります。

いつもの歯磨きにフロスを積極的に取り入れて、お子さんの健康な歯を維持してあげましょう。

◼️虫歯予防


歯と歯の間は狭くて磨き残しが多くなるため、虫歯の発生ポイントになります。

フロスを使うと、歯ブラシでは届かない歯と歯の間に溜まった食べかすや汚れをしっかりと取り除くことができるので、虫歯菌の繁殖を防ぐことができます。

歯ブラシに慣れてきたらフロスも積極的に使うようにしてみましょう。


◼️歯周病予防


歯周病の主な原因はプラーク(歯垢)です。

お口の中に蓄積されたプラークは毒素を出し、歯ぐきに炎症を起こして歯周病を引き起こします。

フロスを使用すると歯と歯の間のプラークをしっかり除去できるので、歯ぐきの炎症や出血を防ぐことができ、歯周病の進行を予防することができます。


◼️口臭予防


フロスは、口臭予防にも効果的です。

プラークや食べかすが残っていると、細菌が臭いを放つようになり口臭を引き起こします。

フロスで歯と歯の間の汚れを取り除くことで、口臭の原因となる細菌の発生を抑えることができます。

◼️正しい歯磨きの習慣づけ


子供のうちからフロスを使う習慣が身につけば、自然と継続できるようになります。

大人になってからも虫歯や歯周病をしっかり防止できるように、フロスを使う大切さを子供に教えてあげましょう。


◽️子供にはどんなフロスを選べばいいの?


子供がフロスを毎日使うためには、使いやすく、楽しめるものを選ぶことが大切です。おすすめのフロスを2種類紹介します。

◼️子供用フロス(ホルダー型)


ホルダー型の子供用フロスは、糸があらかじめセットされているタイプのものです。糸が細く、握りやすい形になっていて、子供でも使いやすいつくりになっています。

手が汚れにくいことに加えて、子供の小さな口にも入りやすく、スムーズにケアができるため大人の方でもフロス初心者におすすめです。

特にY字形ものもは仕上げ磨きにも使いやすく、糸が丈夫なので洗って何度か使うことができます。

歯科医院でもおすすめのものが販売されていますので、ぜひ相談してみましょう。


◼️フレーバー付きフロス


フルーツフレーバーなどの味が付いているフロスは、子供も楽しみながらケアができます。

また、子供の好きなデザインのフロスを選べば、自発的に使ってくれることが期待できます。

こういった遊び心のあるフロスは、ケアを「面倒なこと」ではなく「楽しい習慣」にしてくれそうですね。

◽️子供にフロスを使う際の注意点


子供にフロスを使う際には、いくつか注意点があります。子供が安全にフロスを使う習慣が身につくようにサポートしてあげましょう。

◼️無理にフロスを入れない


歯と歯の間はきつく感じるかもしれませんが、フロスをグイッと力任せに差し込むと、歯ぐきを傷つけてしまいます。

前歯は前後に、奥歯は左右に、細かく動かしながらゆっくりと入れていくのがポイントです。

◼️同じフロスを長い間繰り返し使わない


同じフロスを長い間繰り返し使うのは衛生上よくありません。

長い間使用して雑菌がついたままのフロスを使うと、虫歯や歯肉炎を起こすリスクが高まります。

できれば数回使った後は新しいものに変えるようにしましょう。

ただし、まだ糸がボロボロになっていない状態でピンと張っていればよく洗って2〜3回は繰り返し使っても問題ありません。

◼️力を入れすぎない


フロスを使うときは優しく動かして、歯ぐきを傷つけないようにします。

フロスを使ったときに痛みや出血がある場合は、力を入れすぎているかもしれません。

特に歯間部分に入れた後は、歯の側面に優しく糸を擦り付けるようにして力加減に注意することが大切です。

◼️慣れるまでは保護者が手伝う


フロスは細かい動きが必要なため、慣れるまでは保護者がサポートして正しい使い方を教えてあげるようにします。

お子さんが安定して使えるようになったら、自分で使ってもらいましょう。

使う際には鏡を見ながら行うようにすると、手元が見えやすく正しくフロスを使うことができます。

◼️フロスが引っかかったら無理に抜かない


引っかかってしまったフロスを無理に引き抜くと、歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。

糸タイプの場合は、上に引っ張らず横に引き抜くとスルッと抜けることがありますので試してください。

ホルダータイプのフロスの場合は、ノコギリのように小刻みに動かすと抜けやすくなります。

また、どうしても抜けない場合は、慌てずに歯科医院に相談するのが安心です。

虫歯が原因でフロスが引っかかった可能性もあるので、合わせてチェックしてもらうと良いでしょう。

◽️いつから子供にフロスを使うべき?


乳歯が生え揃い、歯と歯の間に隙間がなくなってくる2歳半〜3歳頃がフロスを使い始める目安です。

子供のうちからフロスを使う習慣を身につけることで、将来の歯と歯ぐきの健康を守ることができます。

ただ、歯の発育には個人差があるため、年齢ではなく子供の歯並びや口の中の状態を見ながら使い始めるのが良いでしょう。

初めてフロスを使う際は、お子様が怖がったり、嫌がったりするかもしれません。

無理強いするのではなく、まずはフロスを見せ、触らせて、遊び感覚で慣れていくように促しましょう。

保護者の方がフロスを使っているところを見せるのも効果的です。


◽️歯科医院で使い方を聞いてみよう


正しいフロスの使い方を知るには、歯科医院で相談するのが一番です。

歯科衛生士から、子供の歯の状態に合ったフロスの種類や使い方をアドバイスしてもらえます。

また、わからないことがあればすぐに質問ができるので、その場で疑問や不安を解消することができます。

フロスの使い方の見直しだけでなく、定期的な歯科検診を受けることはとても大切です。

子供の虫歯は進行が早いため、歯科検診で早期発見ができれば重症化を防げます。

検診は虫歯のチェックだけでなく、歯のクリーニングで歯垢を除去してもらえたり、フッ素塗布で虫歯予防につなげたりと、さまざまな処置を受けられます。

歯科検診は3〜4か月に1回の頻度で受けるとよいでしょう。


◽️子供のフロスでよくある質問



ここでは、子供がフロスを使用する際に、よく聞かれる質問とその回答を紹介します。

◼️フロスは毎日朝晩使ったほうがいいの?


フロスは毎日、夜寝る前に使用することが望ましいです。就寝中は唾液の量が減って細菌が繁殖しやすくなり、虫歯ができやすいからです。

また、歯垢は2〜3日で石灰化が始まるので取りにくくなる前にフロスで歯垢を除去する必要があります。

まずは週1回くらいから始めて、子供がフロスに慣れたら毎日使用するようにしましょう。


◼️子供がフロスを嫌がっちゃう…


子供はフロスがどのように使うものなのかわからないと、怖がって口を閉じてしまいます。

鏡を使いながら、フロスをどうやって使っているのか子供にわかりやすく説明してあげましょう。

たとえば、「フロスで虫歯のバイキンをやっつけようね」と、遊び感覚で取り組むのも良い方法です。フロスを使った後はたくさん褒めてあげることも大切です。



◽️まとめ



フロスは子供にも欠かせないアイテムです。

歯ブラシで取りきれない汚れをフロスで除去することで、虫歯や歯周病、口臭など子供のお口のトラブルを防いでくれます。

子供が楽しくフロスを使うためにも、正しい使い方を学ぶことが大切です。

早いうちからフロスを使う習慣が身につくと、自然と子供のデンタルケアへの意識が高くなります。

仕上げ磨きの時からフロスを取り入れて、徐々に慣れさせていきましょう。

もちろん、フロスで歯のケアをしているからといって、歯科検診を忘れてはいけません。

虫歯や噛み合わせのチェックだけでなく、歯のクリーニングをしてもらい、子供のお口の健康を守ってあげましょう。