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【子供のエラ】張る原因は?悪影響や予防法を紹介

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こんにちは北戸田coco歯科です!

「うちの子、エラが張っている気がする」「これは遺伝だから仕方ない?」「将来、顔が大きくならないか心配」

このように考えている親御さんもいるかもしれません。

子供のエラ張りは遺伝だけでなく、生活習慣や癖が原因になっていることもあります。そのまま放置すると、歯並びが悪くなったり、顔が大きく見えたりする可能性も。

そこで本記事では、子供のエラが張る原因や悪影響、予防法について解説します。

◽️子供のエラが張っている原因は?


「エラ」とは、顔の側面で耳の下あたりにある角ばった部分のことです。この部分を専門用語で「下顎角(かがくかく)」と呼びます。

エラの大きさや形には個人差があり、生まれつき目立つ人もいれば、そうでない人もいます。

また、歯ぎしりをしたりする癖があると、あごの筋肉が発達し、エラが目立つようになることも。

ここでは、子供のエラが張る主な原因を5つ紹介します。

◼️生まれ持った骨格


子供のエラ張りは、生まれ持った骨格が大きく影響しているかもしれません。

冒頭でも解説した通り、エラは正式に「下顎角(かがくかく)」という骨です。顔の骨格は遺伝的に受け継がれることがあります。

エラが張っていると顔が大きく見えたり、場合によっては少し大人びて見えたりすることもあるかもしれません。


◼️咬筋(こうきん)の発達


エラの張りは、「咬筋(こうきん)と呼ばれる筋肉による影響も考えられます。

咬筋は、食べ物を噛むときに使う筋肉です。スルメやグミのような硬いおやつが大好きだったり、寝ている間に歯をギリギリにしたりすることで、必要以上に鍛えられてエラが張ってしまうことがあります。


◼️悪い噛み合わせ


一見、噛み合わせとエラの張りは関係なさそうに感じられます。

しかし、実は上の歯が下の歯を深く覆ってしまう「過蓋咬合(かがいこうごう)」は、あごの骨や筋肉に負担がかかり、エラが張って見えることがあります。

歯並びが良くても過蓋咬合になっている場合もあるため、もし心当たりがある場合は、一度、歯科医師に相談してみることをおすすめします。


◼️お口周りの悪い癖


普段の何気ない癖が原因でエラが張ることもあります。

たとえば、小さい頃はよくある癖の一つである指しゃぶりは、舌や頬の筋肉を過剰に使い、長期間続くと筋肉やあごの骨の成長に影響を与え、エラが張ってしまう原因になることがあります。

3歳頃までの指しゃぶりは問題ありませんが、もし4歳を過ぎても指しゃぶりをする癖がある場合は、無理強いせず優しく声かけをして、少しずつ直していくようにサポートしてあげましょう。


◼️成長過程によるもの


成長期には一時的にエラが張って見えることがあります。

骨や筋肉の成長スピードに個人差があるため、顔のバランスが一時的に崩れて、エラが強調されてしまうことがあります。

しかし、ほとんどの場合、成長とともに自然と目立たなくなっていきますので、過度に心配する必要はありません。

◽️子供のエラが張ることで起こる悪影響


子供のエラが張ることで、以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。

◼️歯がすり減ったりひび割れたりする可能性がある


歯ぎしりや食いしばりが原因でエラ張りが起こっている場合、想像以上に歯やあごにダメージを与えています。放置すると歯がすり減ったり、ひび割れたりする可能性があります。

◼️顔のバランスが崩れる可能性がある


顔の骨は、それぞれがバランスを取りながら成長していくのですが、エラが張っているとそのバランスが崩れてしまうことがあります。

成長期の顔の変化は、その後のお子さんの顔つきにも影響する可能性があります。

たとえば、エラが張ることで顔が横に広がって見えたり、あごが小さく見えたりするかもしれません。

◼️子供の自尊心が低下する可能性がある


顔は、他人から見られる機会が最も多い部分の一つです。

エラが張っていると、どうしても意識してしまい、それがきっかけで自分に自信が持てなくなったり、コンプレックスを感じてしまうことがあります。

特に子供の場合、周りの友達との違いが気になって、消極的になってしまうかもしれません。もしエラの張りを気にしている様子があれば、まずは話を聞いて励ましてあげることが大切です。

◽️子供のエラを予防するためにできること


子供のエラ張り、将来のことを考えると少し心配ですよね。しかし、毎日のちょっとした心がけで予防につなげられます。

もちろん、遺伝的な要因もあるので、必ずしも完全に予防できるわけではありません。ここでは、子供のエラ張りを予防する5つの対策を紹介します。

◼️食習慣を改善する


やわらかいものばかり食べていると、あごの筋肉が衰えてしまいます。

だからといって硬いものばかり食べていると、咬筋の発達を促したりあごに負担をかけてしまう可能性があります。さまざまな食材をバランス良く食べることを心掛けましょう。

◼️定期的に歯科検診を受ける


エラ張りの原因は、見た目だけで判断することが難しい場合もあります。

筋肉の発達によってエラが張っている場合は、噛み合わせにも影響を及ぼすことがあります。

早期発見・早期治療のため、定期的に歯科医院を受診しましょう。

◼️矯正治療を検討する


歯並びが悪いと噛み合わせが悪くなり、エラの張りにつながることもあります。

たとえば、出っ歯や受け口、八重歯があると食べ物をうまく噛めなかったり、あごに余計な負担がかかってしまいます。すると、あごの筋肉が発達し、エラが張って見えてしまうことがあるのです。

矯正治療によって歯並びを整えることで見た目が良くなるだけでなく、噛み合わせが改善されてエラの張りも目立たなくなる可能性があります。

もし、エラ張りがあり、歯並びも気になるようでしたら、一度歯科医師に相談してみましょう。

◼️お口周りの悪い癖の改善する


歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、早めに対処することが重要です。

歯ぎしりや食いしばりは、ストレスや不安を感じているとき、集中しているときなどに起こりやすいと言われています。

お子様の様子をよく観察し、心当たりがあればリラックスできる環境を整え、歯科医師に相談しましょう。

また、食事の際は、片側だけで噛む癖がないか注意し、左右バランスよく噛むように優しく声かけをしてあげてください。

◼️正しい姿勢を心掛ける


猫背になったり頬杖をついたりすると、顔が左右どちらかに傾き、片方の顎ばかり使って噛む癖がついてしまうことがあります。

このような偏った噛み方は、あごの筋肉のバランスを崩し、エラ張りの原因となる可能性があります。

食事の際は、背筋を伸ばし、両足でしっかりと床を踏みしめ、左右の歯でバランスよく噛むように意識してみましょう。

◼️噛み応えのある食べ物を制限する


スルメ・ナッツ・せんべい・ガムなど、あごをしっかり使う食べ物は咬筋が発達し、エラを張らせる原因の一つ。

現代の食生活では、やわらかいものが多く、あごの筋肉があまり使われないため、硬いものを食べる習慣を身につけることが推奨されています。

しかし、硬いものばかり食べており、咬筋の発達によるエラの張りが生じている場合は、食べる量を減らしたり頻度を少なくしたりするなど、工夫してみましょう。

◽️お子様の歯並びにお悩みの場合は矯正相談へ


「うちの子、歯並びは悪くないけど…」と思っても、奥歯の噛み合わせが悪かったり、上下の歯がしっかり噛み合っていなかったりすることがあります。

このような噛み合わせは、あごの骨や筋肉に負担をかけ、知らないうちにエラを張らせているかもしれません。

少しでも気になることがあれば、矯正歯科へ相談し、 専門家の目でしっかりチェックしてもらいましょう。

◽️まとめ


子供のエラ張りは、遺伝や成長過程だけでなく、食習慣や癖などの生活習慣も影響しています。

エラが張ることで顔が大きく見えたりするだけでなく、将来的に歯の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

しかし、食事内容を見直したり、悪い癖を改善したりすることでエラの張りを予防・改善できるかもしれません。

気になる方は、一度歯科医に相談することをおすすめします。