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【子供の鼻詰まり】歯並びに影響する?原因や解消方法

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こんにちは北戸田coco歯科です。

子供の鼻が詰まっていると、夜ぐっすり眠れなかったり日中も集中力が続かなかったり心配ですよね。また、鼻詰まりは睡眠不足や集中力の低下など、さまざまな悪影響を及ぼします。

それに加えて、歯並びにも影響を与えることをご存知でしょうか?鼻詰まりを放置すると、口呼吸の習慣がつき、歯並びを悪化させてしまう可能性があるのです。

そこで今回は、子供の鼻詰まりと歯並びの関係、解消法について解説します。


◽️子供の鼻詰まりの原因



子供の鼻詰まりの原因はさまざまです。ここでは代表的な原因を4つ紹介します。

◼️アレルギー性鼻炎


スギ花粉やハウスダストなど、アレルギー物質を吸い込むと鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻づまりを引き起こします。

くしゃみや鼻水、目のかゆみも一緒に現れることが多いのが特徴です。季節の変わり目や特定の時期に症状が悪化することもあります。

◼️風邪


風邪はウイルスによって引き起こされる病気です。鼻づまり以外にも発熱・咳・喉の痛み・鼻水・くしゃみ・倦怠感など、さまざまな症状が現れることがあります。

鼻が詰まって苦しそうにしている子供を見て、「もしかして風邪かな?」と心配になりますよね。

特に小さな子供の場合、鼻が詰まると呼吸がしづらくなり、夜泣きや食欲不振につながることもあります。

また、中耳炎や副鼻腔炎などの合併症を引き起こすリスクもあるため、注意が必要です。

◼️副鼻腔炎



風邪をひいた後、鼻水が黄色や緑色になり、なかなか治らない経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

鼻の奥には「副鼻腔」と呼ばれる空洞があり、そこにウイルスや細菌が入り込み炎症が起こることで副鼻腔炎になります。鼻詰まりのほかに頬の痛みや頭痛、発熱などの症状が現れることもあります。

小さな子供の場合、鼻をかむのが苦手なので鼻水がうまく排出されず、副鼻腔炎になりやすいです。

◼️アデノイド増殖症



アデノイド増殖症は聞き慣れない言葉かもしれませんが、3~7歳頃の子供によく見られる病気の一つです。

アデノイドは、鼻の奥にあるリンパ組織の一つで、口や鼻から入ってくる細菌やウイルスから体を守る役割があります。

3〜6歳頃までに自然に大きくなるのですが、風邪や細菌感染などでアデノイドが過剰に大きくなってしまうことも珍しくありません。

大きくなったアデノイドは鼻の通り道を塞いでしまい、鼻詰まりやいびきを引き起こします。


◽️子供の鼻詰まりが歯並びに影響する?


子供の鼻詰まりは、歯並びにも影響を及ぼす可能性があります。

本来、舌は上あごにぴったりとくっついているのが正常な状態です。

舌の力によって上あごの成長は促されますが、口呼吸を続けていると舌が下がってしまい、上あごの成長が妨げられ、歯が並ぶスペースが狭くなってしまうのです。

その結果、以下のような歯並びの乱れを引き起こすことがあります。

◼️叢生(そうせい)

インビザライン 難症例


叢生とは、歯が重なり合ってデコボコに生えている状態です。

見た目が気になりやすいほかに、歯磨きがしにくいため汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高い歯並びです。

◼️出っ歯

インビザライン 難症例


上の前歯が前に突き出てしまう状態です。口元が出ているように見え、見た目のコンプレックスにつながることもあります。

◼️受け口

インビザライン 難症例


下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。食べ物が噛みにくかったり、発音に影響が出たりすることもあります。

◼️開咬

奥歯で噛み合わせても前歯が閉じない状態です。食べ物をうまく噛み砕けなかったり、口呼吸がさらに悪化したりする原因にもなります。


◽️口呼吸をしている子供の特徴



口呼吸をしている子供は、以下のような特徴が見られます。

  • 常に口が開いている
  • 唇が乾燥している・唇を頻繁になめる
  • いびきをかく
  • 朝起きたときに口の中が乾燥している
  • 口臭が気になる
  • 集中力が続かない・イライラしやすい
  • 猫背になりやすい
  • 前歯に汚れがつきやすい
  • 発音が不明瞭


    口呼吸が気になる場合は早めに耳鼻科や歯科医院を受診し、原因を特定しましょう。原因によっては、鼻炎の治療や矯正治療が必要になることもあります。

    ◽️子供の鼻詰まりを改善するには?


    歯並びに影響を与えてしまう鼻詰まり。「息苦しそうなので早く楽にしてあげたいけれど、一体どうすればいいの?」と思う方もいるでしょう。

    鼻詰まりを改善するには、原因に応じた治療が必要です。ここでは、鼻詰まりの考えられる原因の対策を紹介します。

    ◼️アレルギー性鼻炎


    アレルギー性鼻炎の場合は、花粉やハウスダストなどアレルギーの原因物質を特定し、それを避けるようにします。

    また、耳鼻科医に相談し、抗アレルギー薬や点鼻薬の使用も検討しましょう。

    ◼️風邪


    風邪の場合は、まずは安静にすることが大切です。

    体内の水分が不足すると、鼻や喉の粘膜が乾燥し、症状が悪化しやすくなります。こまめな水分補給を心がけましょう。

    また、空気が乾燥していると鼻の粘膜が刺激されて、鼻詰まりが悪化することがあります。加湿器など使ってお部屋の湿度を保ちます。

    症状が改善しない場合や悪化する場合は、早めに病院へ受診しましょう。

    ◼️副鼻腔炎


    副鼻腔炎は自然治癒するとされていますが、抗生物質や消炎鎮痛剤を使用したり、鼻洗浄を行うことがあります。

    薬剤を霧状にして鼻から吸入し、副鼻腔に直接届けるネブライザー治療を行うこともあります。放っておくと慢性化して長引くこともあるため、早めの治療が大切です。

    ◼️アデノイド増殖症


    耳鼻科を受診し、検査を受けましょう。軽度のアデノイド増殖症の場合、特に治療を行わず、経過観察になることが多いです。

    アレルギーが原因で発症している場合は、抗アレルギー薬やステロイド薬の服用をすることがあります。

    しかし、薬で効果がない場合やアデノイドが非常に大きい場合は、手術で切除することがあります。

    ◽️矯正治療で鼻詰まりが解消されることも


    歯並びを整えることで、鼻詰まりが改善されることがあります。

    歯列矯正によって歯並びが改善すると、舌の位置が正常になり、鼻呼吸がしやすくなることがあります。その結果、鼻詰まりが解消されることがあるのです。

    特に、口呼吸が原因で顔が間延びして見える「アデノイド顔貌」は、矯正治療が有効な場合があります。

    歯並びを整えることで顔のバランスが改善され、鼻呼吸がしやすくなるだけでなく、見た目もスッキリとした印象になることが期待できます。

    ただし、矯正治療だけで鼻詰まりが完全に解消するとは限りません。

    鼻詰まりの原因がアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など、鼻詰まりの原因が他にある場合は、耳鼻科での治療も並行して行う必要があります。

    矯正治療は、鼻詰まりの原因によっては根本的な解決にはならないかもしれませんが、鼻呼吸を促し、症状を改善できる可能性があります。

    子供の鼻詰まりや歯並びが気になる場合は、歯科医師に相談してみましょう。

    ◽️まとめ


    子供の鼻詰まりはアレルギー性鼻炎・風邪・副鼻腔炎・アデノイド増殖症など、さまざまな原因で起こります。

    鼻詰まりが続くと口呼吸が習慣化し、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。

    鼻詰まりの改善は原因に応じた治療が必要です。また、歯列矯正によって歯並びが改善すると鼻呼吸がしやすくなり、鼻詰まりが解消されることもあります。

    子供の鼻詰まりや歯並びが気になる場合は、早めに耳鼻科や歯科医院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

    当院ではお子様のお口周りや歯並びのお悩みのご相談もお聞きしております。小児歯科・小児矯正にも力を入れておりますので、お気軽に一度ご相談ください。