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【子供の歯が抜けてから生えてこない】そんな時どうしたらいい?

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こんにちは北戸田coco歯科です!

乳歯が抜けた後、永久歯がなかなか生えてこない場合、保護者としては心配になることがあります。

生えてこないのはいくつかの理由があり、必ずしも異常であるわけではありません。まずその原因を理解し、適切に対処することが重要です。

そこで本記事では、子供の歯が抜けてから生えてこない理由対処法先天性欠損などについて解説します。


◽️子供の歯が抜けてから生えてこない!その理由は?

 



子供の歯が抜けた後に永久歯が生えてこない場合、考えられる理由はいくつかあります。


・歯の生えるタイミングが遅い

歯が生えてこない理由の一つに、歯の生えるタイミングが遅い場合があります。子供の成長には個人差があり、歯が生えるスピードも異なります。

乳歯が抜けてから永久歯が生えるまでの期間は数ヶ月程度ですが、これはあくまでも平均値です。

中には時間がかかる場合もありますので、お口の中の検査やレントゲン撮影で異常が見られない場合は、特に心配する必要はありません。


・顎の中に永久歯が埋まっている

 

顎の中で永久歯が埋まってしまい、表に現れないケースもあります。

その理由の一つは、永久歯が生えるためのスペースが十分にない場合です。乳歯がまだ残っている、あるいは他の永久歯が邪魔をしていることが原因で、歯が生えるスペースが不足してしまいます。


もう一つの理由は、歯の向きが不適切であることです。永久歯が正常な方向で成長せず、斜めや横向きに成長することがあります。

これにより、正しい位置に生えてくることができず、顎の中に埋まったままになることがあります。


・永久歯が生えるスペースが不足している

 

永久歯は乳歯に比べて数が多く大きいため、必要とするスペースもそれに比例します。


子供の顎が十分に成長していない場合や、顎のサイズがもともと小さい場合は、永久歯が生えるスペースが確保できないため、なかなか生えてこないことがあります。

また、スペースが限られてしまうと、歯並びが不揃いになりやすいです。


・余分な歯が存在している

 

乳歯は20本、永久歯は親知らずを含めると32本あります。

しかし、まれに正常な本数よりも多く生えてくることがあり、これを「過剰歯(かじょうし)」と言います。過剰歯が存在することで、永久歯が正しい位置に生えるのを妨げてしまうことも。

このような場合、過剰歯を取り除く処置が必要となることが多いです。


・先天性欠損

 

先天性欠損とは、生まれつき一部の永久歯が存在しない状態のことです。日本ではお子さんの10人に一人が生まれつき歯が欠損しているという報告もあります。

永久歯が作られる時期(妊娠4ヶ月頃)に何かしらの原因により歯の細胞が増えないことによって発生します。

先天性欠損は、乳歯が抜けた後、その部位に永久歯が生えてこないことで初めて気づくことが多いです。


先天性欠損の原因は、遺伝的要因が影響しているケースが多いとされています。そのため、家族内で類似の症例がある場合、先天性欠損の可能性が高まります。

参考:日本臨床矯正歯科医会


◽️歯が生えてこない場合は歯科医院に受診するべき?

 



乳歯が抜けてから半年以上経過しても永久歯が生えてこない場合は、歯科医院へ受診しましょう。


レントゲン撮影を行って、顎の中に埋まっている永久歯の有無や発育状態を確認し、生えてこない原因を特定します。その後原因に合わせて以下のような治療を実施します。


・歯が生えてくるタイミングが遅い場合

 

永久歯は1~2年以内に生えてきます。レントゲン撮影などで異常が見られない場合は、様子をみることが多いです。

しかし、歯ぐきが分厚いなどの理由で永久歯が生えるのを妨げている場合は、歯ぐきを少し切開して、永久歯が生えやすい状況を作る処置が行われることがあります。


・顎の骨の中に歯が埋まっている場合

 

顎の中に埋まっている歯を引っ張り出す治療を行います。歯ぐきを切開し、埋まっている歯を露出させて、矯正装置を用いて引っ張ります。

歯を少しずつ動かしていくため、治療期間は数ヶ月~数年にわたることがあります。


・永久歯が生えるスペースがない場合

 

永久歯が生えるスペースを確保するために、歯列矯正を行うことがあります。

小児矯正で顎の骨の成長を促す治療を行うことで、永久歯が生えるスペースを確保することが可能です。「拡大床」など小児矯正によって顎の骨を拡大していきます。


◽️先天性欠損の場合の治療方法



先天性欠損の場合、欠損部位や欠損している歯の本数によって治療方法が異なります。


・乳歯を残す

 

永久歯が生えてこず乳歯がまだ残っている場合に適用されます。

ただし、乳歯は永久歯と比べると歯の根っこが短く、歯質が弱いため、定期的に歯科医院でのチェックが必要です。

乳歯をできるだけ残していくために、フッ素塗布など予防処置を継続的に行う必要があります。


矯正治療

 

矯正治療で欠損部位の隣接する歯を動かして隙間を閉じ、歯並びと噛み合わせを整えることがあります。

子供の顎の骨は成長過程にあるため、歯を動かすことが比較的容易です。

また、将来的な歯並びの問題を未然に防ぐ効果も期待できます。ただ、子供の場合、成長段階に合わせて治療を行うことが重要になるため、早めに歯科医師に相談することをおすすめします。


・入れ歯・ブリッジ・インプラント

 

大きな隙間で矯正治療だけでは対応できない場合、将来的に入れ歯ブリッジインプラントで欠損部分を補います。


入れ歯は取り外し可能な人工歯で、比較的安価で作ることができます。使用しない時に取り外すことができるため、ケアが簡単です。


ブリッジは欠損部分に隣接する両隣の歯を削り、その上に連なった人工歯を被せます。これにより、噛み合わせを回復させることが可能です。


インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込んでその上に人工の歯を設置します。審美性に優れており、機能性も高いです。ただし、インプラントは顎の骨の成長が完了する成人になってから行われます。


それぞれの治療にはメリットとデメリットがあるため、子供の将来のお口の健康を考慮して選択することが重要です。


◽️歯がないことで起こる弊害について



歯がない状態が続くと以下のような問題を引き起こす可能性があります。


・歯並びと噛み合わせの悪化

 

欠損した歯があると、その隙間を埋めるように隣の歯が移動したり傾いたりすることがあります。

特に子供の場合、永久歯がないと顎の正常な発育に影響を及ぼし、歯並びや噛み合わせが悪化することがあります。


・発音や咀嚼が困難になりやすい

 

歯がない状態では、発音する際に空気が漏れてしまうことがあります。特にサ行やタ行の発音が不明瞭になることが多いです。


また、食べ物の咀嚼が困難になりやすく、消化不良を引き起こす可能性があります。


・コンプレックスを持ちやすい

 

歯がないことでコンプレックスを持つ子供も珍しくありません。学校生活で同級生からの視線や言葉によって精神的なストレスを感じることもあります。


◽️子供の頃から歯科医院で検診を受けましょう


 

子供のお口の健康を保つためには、定期的な歯科検診が非常に重要です。定期検診では、以下のような処置が行われます。


  • クリーニング:歯垢や歯石を専門的な機械で取り除き、虫歯のリスクを減らします。
  • フッ素塗布:フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯を予防します。
  • シーラント:奥歯の溝にプラスチックを詰めて、食べかすや細菌の侵入を防ぎます。


加えて、歯並びの状態、虫歯や歯周病のリスクなどをチェックし、問題が見つかった場合には早期に治療を行います。


また、レントゲン撮影を行うことで永久歯の発育状況や歯の位置など確認でき、潜在的な問題を早期に特定することが可能です。

先天性欠損や過剰歯、埋伏歯といった問題も早期に特定でき、適切な時期に治療を行えます。


検診の頻度はお口の状態によって異なりますが、3ヶ月に1度を目安に受けることをおすすめします。


◽️まとめ

 

子供の歯が抜けた後に永久歯が生えてこない状況が半年以上続く場合、歯科医院へ受診しましょう。

レントゲン撮影を行い原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。また、子供の歯の健康を保つためにも、定期的に歯科検診を受けることをおすすめします。

当院でもお子さんのお口の健康に力を入れており、小児矯正や予防歯科などどんなお悩みでも結構ですので、お気軽にご相談ください。

生え替わりによる抜歯についてもご相談にのっています。


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