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子供の食育はいつから始めるべき?将来の健康なお口のために

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こんにちは北戸田coco歯科です!

皆さんは「食育」という言葉を聞いたことがありますか?食育は、子どもの将来の健康だけでなく、お口の健康に大きな影響を与えます。

そこで今回は、食育とはなにか、いつから始めるべきなのかなどについて解説します。

 

◽️「食育」って何?


食育の定義や考え方については諸説ありますが、文部科学省では「子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けること」と定義されています。

つまり食育は、健康的な生活を送るために食に関する知識を身につける教育です。また、食育には食材の生産方法、栄養、調理法、食事マナーや文化など、多岐にわたるテーマも含んでいます。

食べ物は、口に入れる、噛む、味わう、飲み込むといった動作を必要とするため、歯やお口の健康には深い関係があると言えるでしょう。

参考:農林水産省

◽️子供の食育はいつから始めるべき


子供の食育は、離乳食を始める5~6ヶ月頃から取り入れることが良いとされています。

この時期から12歳頃までに味覚が発達するので、甘い・しょっぱい・酸っぱい・苦いなど、さまざまな味を経験して感受性を豊かにする環境作りが大切です。

また、離乳食を通じて固形物を摂取することが可能になるため、食感や匂い、温かみなど食に関する基本的な経験を積めます。

定期的な食事の時間を設けることで、食事のリズムが身につき、将来的に規則正しい食生活を送る基礎を築くことが可能です。

しかし、実際にどのような食育を行っていけば良いのかわからない方もいるでしょう。ここでは年齢別に食育の例を挙げます。

 

・0歳~6ヶ月

この時期は母乳やミルクが主食ですが、5ヶ月頃から離乳食を始めることが多いです。

この時期の食育は、新しい食材に触れさせることで味覚の発達を促すことが大切。アレルギー反応に注意しながら野菜や果物のペースト状のものを少しずつ試してみましょう。

 

・6ヶ月~1歳

離乳食のメニューが増え、食材の種類や食事の回数も増えてきます。

この時期は、食材の色や形、食感を楽しむことを中心に食育を行います。また、手づかみ食べをさせることで、食材の感触や温度を感じることができますよ。

 

・1歳~3歳

この時期になると、家族と同じ食事を共にすることが増えてきます。

3歳頃から言葉が理解できるようになるため、食事のマナーや食べ物の名前などを教えるのも良いでしょう。また、簡単な料理を一緒に作ることで、食への興味や大切さを伝えられます。

 

・3歳~6歳

この時期になると、幼稚園や保育園などで季節のイベントを楽しむ機会が増えます。そのため、季節の食材について触れていくのも良いでしょう。

たとえば、なぜお正月にはおせち料理を食べるのか、夏にはなぜかき氷を楽しむのかなどです。食を通じて日本の伝統や文化を伝えられます。

また、簡単な料理を作る経験をさせてあげると、食材の組み合わせや料理の楽しさを知ることができます。

 

・6歳以上

学校生活が始まると、給食を通じてさまざまな食材や料理に触れる機会が増えます。

この時期の食育は、栄養バランスの取り方食事のマナー食文化など、さまざまな知識を得られます。

また、家庭では決まった時間に規則正しく食べる習慣を身につけたり、食材の買い出し、用意、片付けなど手伝ってもらい、食に関する感謝の気持ちを育むと良いでしょう。

 

◽️食育とお口の健康との関係は?


食育とお口の健康は以下の点で深く関係しています。

 

・味覚の発達

さまざまな味の食事を取り入れることで、味覚が発達します。舌には味蕾(みらい)と呼ばれる味を感じられるセンサーの役割をもった組織があります。

甘い・しょっぱい・酸っぱい食材などに触れることで、味蕾が刺激されて味覚が発達するのです。味覚の発達のピークは3~4歳頃で、12歳頃まで続きます。

また、10歳までの味の記憶がその後の味覚に影響します。子どものうちにさまざまな味の食事を与えて、味覚を発達させてあげることが大切です。

 

・虫歯予防

砂糖の摂取は虫歯の原因となり、食後の歯磨きは虫歯予防のために重要ということをご存じの方は多いでしょう。

また、唾液には虫歯菌の活動を制限する効果があります。食物をしっかり噛むことで唾液が増え、虫歯のリスクを下げることができるのです。

食事の内容や食べ方やその後の歯磨きがお口の健康にどのように影響するのかを理解することで、虫歯予防につながります。

 

・あごの骨や筋肉の発達

食べ方や食事マナーを学ぶことで、あごの骨やお口周りの筋肉の発達につながります。

たとえば、硬い食材をよく噛んで食べることであごが鍛えられます。また、口を閉じて噛む食事マナーを身につけることで、お口周りの筋肉が適切に使われるように。

これらは、発音や表情作りだけでなく、歯並びや噛み合わせにも影響を与えます。食事の選び方や食べ方に気をつけて、お口の発達にも意識を向けましょう。

 

◽️食育を遅くに始めても意味がある


食育は早めに開始した方が味覚やあごの発達など、お口の健康に良い影響を与えます。しかし、子どもがある程度大きくなってからでも遅くはありません。

ある程度大きくなった子どもの場合は、たとえば、お箸の持ち方口を閉じて噛むといった食事の基本的なマナーから始めても良いでしょう。

子どもの成長や発達に合わせて適切な食育を取り入れることで、家族全員での食生活の見直しや、食の楽しみ方を再確認する機会となります。

 

◽️初めて食育をするにあたってできること


食育を始める際、まずは自分自身が食に関する知識を深めることが大切です。

また、子どもが食事を楽しむための食器やカトラリーを用意するのも良いでしょう。

食育は難しそうですが、少し意識するだけで簡単に始められます。ここでは、食育を行うにあたってできることを3つ紹介します。

・食に関する知識を身につける

子どもに正しい食習慣や食の大切さを伝えるためには、まずは保護者が食に関する知識を身につけます。以下の方法を試してみましょう。


  • インターネットで情報を得る
  • 食育や栄養学に関する本や雑誌から知識を得る
  • 地域が開催しているイベントやワークショップに参加してみる
  • 地元の市場に訪れて季節の食材を知る

インターネットや本、雑誌など活用することで、簡単に食育の情報を得られます。

地域のイベントやワークショップに参加することで、体験を通じて学ぶことが可能です。親子参加型もあるので、積極的に参加してみましょう。

また、地元の市場を訪れることで季節の食材や地域の特産品についての知識を得ることができますよ。休日に道の駅などに訪れてみるのも良い方法です。

 

・子ども成長や好みに合わせて食器やカトラリーを選ぶ

子どもの成長や好みに合わせて、使いやすい食器やカトラリーを選ぶことも重要です。

たとえば、好きなキャラクターの食器やカラフルなカラトリーなど子どもが興味を持ちそうなものを選んであげると、食事の楽しみが増えますよ。

・食事の時間を大切にする

食事の時間は、ただお腹を満たすのではなく、家族みんなで一緒に食事をし、会話を楽しむなどして時間を大切にしましょう。

食事の時間を通じて親や兄弟とのコミュニケーションを深め、言葉の成長や社会性を育むことができます。

◽️まとめ

食育は、子どものお口や体の健康を考える上で欠かせません。早めに始めることで正しい食習慣が身につき、お口の健康や味覚の発達に良い影響をもたらします。

食育を始める際は、まず自分自身の食に関する知識を深め、子どもが食事を楽しむための環境を整えることが大切です。

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