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小児歯科とは?一般歯科の違い・治療の目的・治療内容を詳しく解説!

公開日:

 

こんにちは。北戸田coco歯科です。

 

子どもが虫歯になったら一般的には小児歯科につれていきますが、中には近所に小児歯科がないという方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな時、「大人が通うような一般歯科でも大丈夫?」と悩んでしまいますね。

 

結論から言えば、子どもでも一般歯科を受診するのは問題ありません。しかし、近くに小児歯科があるなら、小児科を受診するのがおすすめです。

 

なぜなら、子どもの歯の治療は大人の歯の治療とは目的が少し異なるからです。

 

ここでは、小児歯科と一般歯科の違いや、小児歯科で行っている治療内容について、北戸田coco歯科の小児歯科担当医、田口世理奈医師が詳しく解説します。

 

田口世理奈Dr.

 

  • 【経歴】
  • ・日本大学歯学部 卒業
  • ・日本大学歯学部歯学研究科歯学専攻修了 博士号取得

 

お子さんが歯の治療を受けやすいように、小児歯科で工夫していることについてもご紹介しますね。

 

1. 小児歯科と一般歯科の違い


小児歯科と一般歯科の治療内容は、基本的に同じです。

ただし、子どもの歯は生え変わりがあったりする成長途中ということが、大人の歯とは大きく異ります。

 

ここでは以下について取り上げ、小児歯科が一般歯科とどう違うのか詳しく解説しますね。

  • ・小児歯科とは
  • ・子どもの歯の特徴

 

1-1. 小児歯科とは


小児歯科とは子どもの歯に関する専門のお医者さんです。

 

子どもの歯は乳歯から永久歯に生え変わりますし、あごや顔の発達にも関係しています。

 

そのため、虫歯治療だけでなく、以下のようなことを行います。

  • ・お子さんの歯に関する相談に乗る
  • ・正しく成長しているかのチェックを行う

 

1-2. 子どもの歯の特徴


では、子どもの歯は大人の歯とどう違うのかというと、以下のような特徴があります。

 

  • 【子どもの歯の特徴】
  • ・歯質が柔らかく虫歯が奥に進みやすい
  • ・子どもの虫歯は白色でわかりにくい
  • ・痛みを感じにくいため発見が遅れる


詳しく説明しますね。

 

■歯質が柔らかく虫歯が奥に進みやすい

乳歯生えたての永久歯は大人の歯より柔らかく、一旦虫歯になるとすぐに進行してしまいます。

 

■子どもの虫歯は白色でわかりにくい

大人の虫歯は黒や茶色ですが、子どもの虫歯は白が少し濁ったような色なので、見た目では分かりづらいのが特徴です。

 

痛みを感じにくいため発見が遅れる

困ったことに、子どもの虫歯は神経ギリギリになっても痛みを感じないことが多いです。今日痛いと言っていても翌日にはケロッとしていたりするので、本人も親も「気のせい」と見逃してしまうことがあります。

 

子どもの歯にはこのような性質があるため、小児歯科では子どもの歯の治療に詳しい歯医者さんが診療をしています。

 

2. 小児歯科で治療の際に配慮していること


子どもの歯科治療では以下のようなことに配慮して治療しています。

  • ・予防を重視している
  • ・子どもに対して専門的な技術や配慮をしている
  • ・将来良い歯並びになることを目的にしている


詳しく説明しますね。

 

2-1. 予防を重視している

先ほどお伝えしたように、特に子どもの歯は柔らかいので一度虫歯になると進行が早いです。そのため虫歯を作らないことが何より大切です。

 

小児歯科では虫歯予防のアドバイスや予防処置を行っています。また、お子さんが虫歯で苦しまないようにするには、定期検診を積極的に受けて日頃からチェックするのがおすすめです。

 

2-2. 子どもに対して専門的な技術や配慮をしている

大人は歯医者の治療内容や効果が分かっているので、口を開けていることや少々の痛みにも耐えることができますね。

 

しかし、子どもは大人と同じようには耐えられません。ただでさえ、口の中になんだか怖そうな器具を入れられて、歯を削られたりするのです。不安と恐怖でいっぱいです。

 

小児歯科ではそんな子どもの気持ちを理解し、子どもにも分かりやすい言葉での説明痛くない治療を心がけています。

 

また、待合室や治療室も明るい雰囲気にし、キャラクターグッズなどを置いて子どもが居やすい場所づくりをしています。


▶子どもが歯医者で暴れる理由は?家や診察室でできる対処法7つを解説

 

2-3. 将来良い歯並びになることを目的にしている

子どもの歯の矯正は、将来生えてくる永久歯がきれいになることを目的にしています。

 

大人の歯はすでに成長が止まっているので、歯を正しく並べるには抜歯をしてスペースを作らなければなりません。しかし、子どもの場合はあごが大きくなるのに合わせて歯をちょっとずつ動かしていけば、歯を抜かずに自然にきれいに歯が並ぶようなスペースを作ることができるのです。

 

乳歯の歯並びが整えば、その後生えてくる永久歯も自然ときれいな歯並びになりますよ。

 

3.小児歯科で行う内容


小児歯科で行う治療は一般歯科とほとんど変わりません。ただし、医師が重点を置いているのは今後生えてくる永久歯を含めた視点です。

 

それを踏まえた上で、小児歯科で行う内容について詳しく解説していきますね。

 

3-1. 虫歯のチェック

まずは虫歯のチェックです。子どもの虫歯は歯のてっぺんの色が少しくすんで不透明になってくるだけなので、見た目では判断できないこともあります。

 

しかし、一度虫歯になるとすぐに歯の奥にまで進んでしまうので、虫歯チェックを入念に行います。

 

乳歯の虫歯をそのままにしておくと、虫歯はどんどん悪化して歯の根にまで到達してしまいます。すると、次に生えてくる永久歯にも影響が出てしまいます。そのため、虫歯チェックは重要なのです。

 

3-2. 歯並びのチェック

小児歯科では歯並びのチェックをして、矯正が必要かどうか判断しています。

乳歯の歯並びは永久歯の歯並びにも影響します。出っ歯や受け口、ガチャガチャの歯並びなどがあれば、矯正して正しい歯並びに治す必要があります。

 

ただ、就学前のお子さんはワイヤーを使わない矯正装置で改善できることも多いです。

 

3-3. 虫歯治療

虫歯がある場合は、大人と同じように虫歯の部分を削って金属やプラスチックの被せものや詰め物をします。

 

ただし、お子さんの虫歯治療の場合は基本的に麻酔を使います。

 

特に痛みに敏感なお子さんには、最初に塗る麻酔をして感覚がなくなってから注射麻酔をするので、注射が怖いお子さんでも安心してくださいね。

 

3-4. 歯磨き指導

小児歯科では治療をするだけでなく、虫歯予防に力を入れています。

特に、歯磨き指導は歯科衛生士さんが丁寧に教えてくれますよ。

 

まずはそのお子さんが磨き残しをしやすい場所をみつけ、どんなふうに磨けば磨き残しがなくなるか、細かく指導しています。

 

3-5. フッ素塗布

小児歯科では、虫歯予防の一環としてフッ素塗布を行っています。

歯の表面にフッ素を塗ることで、虫歯から歯を守るのです。

 

まだ自分で歯磨きが上手にできない小さいお子さんや、歯磨きが苦手なお子さん、仕上げ磨きが苦手なお子さんなどにおすすめですよ。

 

4. お子さんを小児科につれてくる時の注意点


歯医者さんは大人だってあまり好きではありません。ましてお子さんは歯医者さんに行くというだけで嫌がることも多いでしょう。

 

そこで、お子さんを小児科につれてくるときには、以下のことに注意してください。

 

4-1. 受診は午前中に済ませる

子どもを小児科に連れてくる時は、できるだけ午前中にしましょう。

 

子どもは夕方に近くなるにつれて疲れがたまり機嫌が悪くなりがちです。

また、午後の通院だと、朝から「今日は歯医者に行くんだ」と何度も思い出して嫌な気持ちが膨らんでしまいます。

 

4-2. 待合室ではリラックスさせる

待合室では、子どもがリラックスできるように絵本を読んであげる、おもちゃで遊ばせるなどしましょう。

 

一般歯科では「騒いじゃダメ」と叱ってかえって子どもが萎縮してしまいがちです。これではリラックスできないし、ますます歯医者さんが嫌いになってしまいますね。

小児科は遊ぶことを前提に色々なおもちゃを用意しているので、子どもが楽しみながら順番を待つことができますよ。

 

5. まとめ

小児歯科は一般歯科と違って「子ども専用の歯医者さん」です。子どもがリラックスして診察を受けられるための様々な工夫をしています。

 

また、虫歯にならないようにするための色々なアドバイスもしているので、困っていることや悩みなどがあればお気軽にご相談くださいね。

 

北戸田coco小児歯科では、子どもの歯の専門家が歯の治療や相談に当たっています。困ったこと・気になることがあったらお気軽にご相談くださいね。

 

◆この記事のまとめ
1. 小児歯科はあごの成長を含めて診察・治療する
2. 子どもの歯の特徴をよく知っている専門家がいる
3. 虫歯予防をより重視している
4. 乳歯の矯正の目的は生えてくる永久歯がきれいに並ぶこと
5. 小児歯科では虫歯チェック、歯並びチェック、予防処置や指導を行う
6. 子どもを通院させる時は、子どもが元気な午前中のうちがベスト
7. 子どもを騙して通院させない
6. 歯医者内では子どもをリラックスさせる