• 女性医師
    保育士在籍

  • 北戸田駅
    すぐ

埼玉県戸田市大字新曽2002-1 プルメリア北戸田1階

048-229-8185

BLOG

24時間WEB予約

MFT(口腔筋機能療法)とは?効果やトレーニング方法を詳しく解説!

2022年6月1日

 

こんにちは。北戸田coco歯科です。

 

「歯医者さんから子どもにMFTを勧められたけど、MFTってなに?」

「MFTって矯正とは違うの?どんなことをするの?」

 

MFT(口腔筋機能療法)は、5歳くらい〜10歳くらいのお子さんを対象とした矯正方法です。

 

【MFTとは】

目的 舌の位置を改善する
効果 正しい歯並びや咬み合わせにする
方法 頭やあごの成長期に筋肉のトレーニングをする
対象年齢 5〜10歳くらいまで

 

子どものうちにMFTをしておくと、将来の歯並びが良くなる他、全身の健康にもいいことがたくさんありますよ。

 

ここでは、MFT(口腔筋機能療法)について、北戸田coco歯科の小児歯科担当医、田口世理奈医師が詳しく解説します。

田口世理奈Dr.

  • 【経歴】
  • ・日本大学歯学部 卒業
  • ・日本大学歯学部歯学研究科歯学専攻修了 博士号取得

 

お子さんのMFTに興味のある方はぜひ読んでくださいね。

 

1. MFT(口腔筋機能療法)とは



【MFTとは】

目的 舌の位置を改善する
効果 正しい歯並びや咬み合わせにする
方法 頭やあごの成長期に筋肉のトレーニングをする
対象年齢 5〜10歳くらいまで


MFTとは「Oral Myofunctional Therapy(口腔 筋機能 セラピー)」の略で、口腔筋機能療法とも呼びます。

 

MFTは唇・頬の内側・舌などお口周りの筋肉をトレーニングして、舌の位置を正しくすることで、歯並びや咬み合わせを整えていく方法です。

 

なぜそのようなトレーニングをするかというと、成長はじめの幼少期に行うと舌の位置が改善され、その後の歯並びや咬み合わせを自然と正しいものに導くことができるからです。

 

舌は本来、上あごに軽くくっついている状態が正常です。しかし、歯並びや咬み合わせが悪いと、舌が下あごの中に落ち込んでしまい、以下のような色々な弊害を引き起こします。

  • 顔が歪む
  • ・背骨がゆがんでしまう
  • ・集中力がなくなる
  • ・風邪や病気にもかかりやすい


このようなことにならないように、早い段階でMFTで舌を正しい位置に戻すことが重要です。

 

MFTの方法ですが、歯列矯正のような特別な装置などは使いません

 

歯医者さんでお子さんの症状に合わせたトレーニング内容を組み合わせ正しいやり方を指導します。そのやり方を、おうちでも行っていきます。

 

2. MFT(口腔筋機能療法)が必要な子ども


MFTが必要な子どもは以下のようなお子さんです。

 

  • ・指しゃぶりの癖が抜けない
  • ・頬杖をする癖がある
  • ・前歯の隙間から舌を出す癖がある
  • ・口呼吸が癖になっている

 

詳しく解説しますね。

 

2-1. 指しゃぶりの癖が抜けない

指しゃぶりをする癖が抜けていないお子さんは、MFTの必要があります。

 

なぜなら、親指をしゃぶっていると歯に微量な力をかけ続けることになり、出っ歯になってしまう可能性があるです。

 

歯は微量な力でも毎日かけ続けているとだんだん動いてしまうので、将来の歯並びやあごのバランスに影響します。

 

2-2. 頬杖をする癖がある

頬づえをつく癖があるお子さんは、MFTの必要があります。

 

頻繁に頬杖をついていると、手の平で下あごが押されて受け口になってしまう可能性があるからです。

 

2-3. 前歯の隙間から舌を出す癖がある

しょっちゅう前歯の隙間から舌が出ているお子さんはMFTの必要があります。

 

前歯の間から舌が出ているということは、舌の位置が正しくなく、すでに口先が出ている骨格になりつつあるからです。

 

ただ、幼いうちにMFTのトレーニングをすれば改善できる可能性があります。

 

2-4. 口呼吸が癖になっている

口呼吸が癖になっているお子さんはMFTの必要があります。

 

いつもお口で息をしていると、舌が下あごの内側に下がってしまい、あごや頬の筋肉がゆるんでお口周りの骨格が変わってしまうからです。

 

3. あなたのお子さんはMFTが必要?自己診断チェック!


あなたのお子さんはMFTが必要かどうか気になりますね。そこで、自己診断チェックをしてみましょう。

日常生活編
いつも口を開けている
よく水分をほしがる
唇が荒れやすい
クチャクチャと音を立てて食べる
食べ物を飲み込みにくい、水やお茶で流して飲み込む
食べるのが極端に遅い、または極端に早い
風邪を引きやすい
姿勢が悪い
頬づえをつく癖がある
お口周り編
舌の先を前歯の隙間に挟む癖がある
舌の先がいつも前歯の裏側に触れている
サ行、タ行が言いにくい
水を飲む時に唇のまわりに力が入る
怒っているわけではないのに口先をよくすぼめている


いくつ当てはまりましたか?1つでもあれば、MFTが必要な可能性が高いので、歯医者さんに相談しましょう。

 

4. MFTのトレーニング方法

MFTには何十種類もの方法がありますが、ここでは代表的な方法をいくつかご紹介しますね。

  • ・あいうべ体操
  • ・スポットポジション
  • ・ポッピング
  • ・スラープ・スワロー


ひとつずつ分かりやすく説明しますね。

 

4-1. あいうべ体操



トレーニング内容 舌の筋肉や口元の筋肉を鍛える
効果 お口周りを引き締め、舌の位置を正常にする

 

  • 1. できるだけ大きな口を開けて「あー」と声を出し1秒キープ
  • 2. 口をめいいっぱい横に広げて「いー」と声を出し1秒キープ
  • 3. 口先に力を入れて「うー」と声を出し1秒キープ
  • 4. 舌を出して「べー」と声を出し1秒キープ

 

10回で1セットです。これを1日3セット行います。

 

4-2. スポットポジション

 

トレーニング内容 舌の正しい位置を意識する
効果 舌の位置を正常にする

 

  • 1. スティックで、スポット(上の前歯の裏のふくらみのすぐ後ろ)を触り5秒キープ
  • 2. 次に、スティックを離して、同じ場所を舌で触り5秒キープ

 

コツは、舌先を尖らせて触ることです。スティックは洗ったアイスの棒などでも代用できますよ。

 

4-3. ポッピング

トレーニング内容 舌を持ち上げる
効果 舌の位置を正常にする

 

  • 1. 舌先をスポットにつけ、舌全体を吸い上げて上あごに貼り付けるようにする
  • 2. そのまま口を大きく開ける
  • 3. 舌で上あごの裏をはじくように、ポンッと音を立てる

 

10〜15回繰り返します。よく吸い上げないと軽い音がしてしまいますが、毎日やっていくうちにだんだんいい音が出せるようになりますよ。

 

4-4. スラープ・スワロー

トレーニング内容 嚥下(ものを飲み込む)
効果 物を飲み込むときに舌が出なくなる

 

  • 1. 舌先をスポットにつけて舌全体を吸い上げたまま、ストローをくわえて舌の裏側に当て「いー」の口にする
  • 2. スプレーで口の横から奥歯に向かって水を吹き入れ、水を吸い込んでストローの後ろに集める
  • 3. 奥歯を噛んだままゴクンと水を飲む

 

ストローを横向きにくわえたまま水を飲みますが、水を飲み込む時にストローで舌が前に出てこないようにします。

 

小さいお子さんは親ごさんがスプレーで水を吹き入れます。

 

5. 悪い歯並びを放置すると起きる可能性がある悪影響


悪い歯並びをそのままにしておくと、頬や首などお口まわりの筋肉がそれに合わせて成長してしまいます。

 

例えば、舌を前歯の隙間から出す癖がある場合は口の先が出ているお顔の形になり、舌が下がっている場合は受け口や猫背になってしまう可能性が高いです。

 

歯並びや咬み合わせが悪いのをそのままにしておくと、将来以下のような悪影響が起こる可能性が高いです。

▼骨のバランスが乱れて起こること
姿勢が悪くなる
顔の左右のバランスが悪くなる
慢性的な偏頭痛や肩こり・首のこりになる
腰痛や膝痛が起こる
▼口呼吸で起こること
集中力に欠ける(脳に酸素が行きにくくなるため)
疲れやすい・病気になりやすい(免疫力が弱くなるため)
睡眠時無呼吸症候群
学力や運動機能が低下する


あごは全身を支える蝶番(ちょうつがい)
のようなものなので、あごのバランスが崩れていると、背骨が曲がり、全身の左右のバランスも崩れてしまいます。

 

歯はあごの骨についているので、歯並びをMFTで改善することで、歯に引っ張られてあごの骨も改善されるのです。

 

6. MFTの料金と期間


最後に気になるMFTの料金と期間についてお伝えしますね。

 

MFTは保険がきかないため、料金はクリニックによって異なります。

 

治療期間も症状によって異なるので一概には言えませんが、だいたいの料金相場と治療期間は以下になります。

1回の料金:1000〜5000円程度
治療期間:1〜2年程度
通院頻度:最初は週に1回、慣れたら月に1回程度

 

最初はきちんとできているかどうか確かめるために週に1回くらい通院しますが、慣れてくれば月に1回の通院になります。

 

7. まとめ

MFT(口腔筋機能療法)は、歯の矯正ではなくお口の筋肉のトレーニングです。

 

大きくなってから歯並びを矯正すると、抜歯したり何十万円もかけたりしなければなりません。しかし、幼少期にMFTを行っておけば大ごとにならず、費用も矯正より安く済ませることができますよ。

 

北戸田coco小児歯科では、子どもの歯の専門家が歯の治療や相談に当たっています。困ったこと・気になることがあったらお気軽にご相談くださいね。

 

◆この記事のまとめ
1. MFTは舌・唇・頬の内側などお口周りの筋肉のトレーニング
2. MFTは舌を正しい位置にすることが目的
3. MFTが向いているのは悪癖がある子ども
4. 悪癖や悪い歯並び・咬み合わせを放置すると全身の悪影響に発展する可能性が高い
5. MFTは最初歯医者さんで指導を受け、慣れたら月1回通院する