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子どもの医療証は歯医者でも使える?費用や適用される治療について

2022年2月12日

 

こんにちは、北戸田coco歯科医院です。

 

子どもがお医者さんにかかったときに治療費が安くなる「マル乳」や「マル子」。これらは、自治体から発行される子どもの医療費助成の証明書です。これは、大人の社会保険(健康保険)と同じ役割のものです。

 

しかし、矯正治療をするときには保険が効かないため、混同して「子どもの歯の治療は医療証が使えないのでは?」と心配する親御さんもいるかもしれませんね。

 

でも、安心してください。

 

結論から言うと、子どもの歯の治療も一般的には保険対象となります。つまり、「マル乳」も「マル子」も使えます

 

ただし、歯医者さんで行う診療の中には、これらの医療証がきかないものもあるので注意が必要です。

 

今回は、歯医者さんで子どもの医療証が適用されるものと適用されないものについて、北戸田coco歯科の小児歯科担当医、田口世理奈医師が詳しくご紹介しますね。

 

田口世理奈Dr.

 

  • 【経歴】
  • ・日本大学歯学部 卒業
  • ・日本大学歯学部歯学研究科歯学専攻修了 博士号取得

 

1. 歯医者さんで医療証を使ったときの費用

 

結論から言うと、子どもの歯の治療で医療証を使った時の費用は、自治体によって異なります

 

自己負担の割合は、厚生労働省のルールに則れば以下のようになっています。

・小学校入学前の幼児は2割負担
・小学生から中学卒業までは3割負担

(厚生労働省「医療費助成の仕組みについて」)


ただし、各自治体では独自に一定の年齢に達するまでは子どもの医療費を負担するところも多く、中学を卒業するまでは自治体が全部負担するので自己負担はゼロ、18歳までは自治体が8割負担するので自己負担は2割など、お住まいの地域によって異なります。

 

多いのは0歳〜未就学(小学校に上がるまで)が無料で、小学生以降は3割負担というものです。最近では高校卒業まで無料にしている自治体も増えています。

 

参考に、自治体別の子どもの医療助成費の一覧のリンクを以下に張っておきます。平成18年度のものなので現在は少し内容が異なるかもしれませんがご了承ください。

▶内閣府 自治体における乳幼児医療費助成事業一覧

 

このように、乳幼児医療証や子ども医療証は、住む地域によって自己負担額が異なるので注意してくださいね。

 

2. 歯医者さんで子どもの医療証が使える治療内容

 

自己負担額に差はあっても、病気や怪我による歯の治療には基本的に医療費助成が適用されます。

 

例えば、虫歯の治療、歯が折れた時の治療、あごの骨が原因の歯並びを矯正する治療などは、医療証が使えます。以下に、医療証が使える治療内容を挙げました。

 

  • 乳幼児医療証、子ども医療証が適用される歯医者の治療
  • ・虫歯治療
  • ・歯が折れた、欠けた時の治療
  • ・あごの骨が原因の歯並び
  • ・生まれつきの口唇異常
  • ・ブラッシング指導※
  • ・染め出し(磨き残しを判断する)

 

子どもの場合、虫歯予防のためのシーラント処置や染め出し薬を用いたブラッシング指導は、医療証が使えない場合もあります。これについては後ほど「3歯医者さんで子どもの医療証が使えない治療内容で説明しますね。

 

矯正治療でも生まれつきあごの形や成長に問題があって歯並びが悪い場合は、そのまま成長すると咬み合わせが悪くなり生活に支障が出るので、医療費助成の対象になります。

 

大人の場合で考えたとき、それが原因で日常生活が遅れないような病気や怪我生まれつきの骨格などの歯の治療に関しては、健康保険が適用されます。しかし、美容目的や審美目的のためのホワイトニングや矯正治療保険が適用されません

 

子どもの医療費助成も基本的にはこれと同じ考え方です。

 

3. 歯医者さんで子どもの医療証が使えない治療内容

 

一方、歯医者さんで受ける治療やそれに関係したものでも、子どもの医療証が使えないものもあります。

 

  • 乳幼児医療証、子ども医療証が適用されない歯医者の治療・処置
  • ・フッ素塗布
  • ・矯正治療
  • ・薬の容器代
  • ・歯医者さんで売っている歯ブラシやケア商品
  • ・個人的に受ける定期検診
  • ・自分が住んでいる自治体以外で受けた歯科治療

 

※フッ素塗布は、1回目は無料のところが多いですが、2回目からはほとんどの自治体で有料になります。

 

乳幼児には自治体が行う無料の定期検診がありますが、それとは別に個人的に歯医者さんに行って受ける定期検診は、医療費助成の対象外となり有料になります。

 

4. 【注意】医療費はクリニックによっても異なる

医療費助成が使えるかどうかは、同じ市や区でもクリニックによって異なることがあります。なぜなら、子どもの医療に力を入れているクリニックでは、自治体が定めた内容にとらわれず全国規模で見た医療費助成を参考に積極的に取り入れているからです。

 

そうする理由は以下の2つです。

 

  • ・子どものうちから虫歯予防を徹底すれば、健全な歯やあごの成長を守れるから
  • 乳歯が虫歯になると将来的な歯並びやあごの発達にも影響するから

 

こうした考え方を「予防歯科」といいます。予防歯科は小さいうちにするほど効果的なので、子どもの医療に力を入れているクリニックでは子どもの年齢に限らず無料で行っている所も多いのです。

 

特に、独自でフッ素塗布を無料にしていたり、小児歯科の治療費を安めに設定していたりします。

 

しかし、歯医者の中には、反対に自費診療のみのクリニックもあるので注意しましょう。自費診療のみのクリニックでは、マル乳やマル子の医療証は使えません。

 

医療費を少しでも抑えるなら、どもの医療に力を入れているところを探すのがおすすめです。

 

▶北戸田coco歯科医院の「予防歯科」

 

5. 子どもの医療費助成でよくある質問

 

ここでは、医療費助成でよくある質問を取り上げました。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

Q. 親の加入している健康保険が変わった場合、子どもの医療証は何か手続きが必要ですか?

A. 医療証はそのまま継続して使えます。ただ、保険変更の届出が必要になるため、新しい子どもの健康保険証と医療証を持って市役所などの窓口で手続きをしてください。

 

Q. 医療証を無くしてしまった場合、どんな手続きをすればいいですか?

A. 再発行の手続きが必要になります。再交付申請を行うので、各市区町村の窓口で手続きを行ってください。

 

Q. 医療証は通院のたびに必要ですか?

A. はい。診察券と一緒にお出しください。

 

6. 歯医者さんで使える子どもの医療証のまとめ

歯医者さんでは、基本的に乳幼児医療証も子ども医療証も使えます。

ただし、負担額は自治体によって異なるため支払う金額はまちまちです。

 

また、病気の治療なら医療証が使えますが、健康な子どもの予防処置は医療証が使えない場合もあります。自治体やクリニックで異なるので、よく確認しましょう。

 

北戸田coco小児歯科では、子どもの歯の専門家が歯の治療や相談に当たっています。困ったこと・気になることがあったらお気軽にご相談くださいね。

 

◆この記事のまとめ
1. 厚生労働省では就学前までは2割負担、就学児からは3割負担
2. 各自治体で負担している場合が多い
3. その際、負担の割合や年齢設定が異なる
4. 治療費や薬代は医療費助成の対象だが容器代は自己負担
5. クリニックによっても異なり、子どもの予防や治療費を安くしているところがある
5. 自費診療のみのクリニックは医療証が使えない
6. 審美目的の矯正治療は医療証が使えない