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子どもの虫歯と大人の虫歯の違い|虫歯の進度・痛み・悪影響について

2021年12月24日


「子どもの虫歯は大人と違うって聞いたけど、具体的にどう違うの?」

 

子どもの虫歯と大人の虫歯は、色々なことが違います。そのため小児の専門歯科があって、子どもの歯だけを専門的に診療します。

 

子どもの虫歯を大人の虫歯と同じように考えていると、取り返しのつかないことになることも多いです。

そこで、ここでは子どもの虫歯と大人の虫歯の違いについて詳しく解説します。よく読んで、違いや歯医者さんの活用方法を知っておきましょう。

 

1. 子どもの虫歯と大人の虫歯の違いとは?


子どもの虫歯と大人の虫歯の違いを一覧表にまとめると、以下のようになります。

 

  子どもの虫歯 大人の虫歯
 深さ 深い 浅い
 虫歯になる範囲 狭い 広い
 虫歯ができる場所 歯の上から中に下がっていく 歯と歯ぐきの境目
 症状の進行スピード 早い 遅い

 

これだけ見ても、あまりピンと来ませんね。そこで、以下で子どもの虫歯と大人の虫歯それぞれの特徴について詳しく説明していきますね。

 

2. 子どもの虫歯の特徴


子どもの虫歯の特徴を知るには、大人の歯との違いについても触れる必要があります。それをふまえた上で説明していきますね。

 

2-1. 子どもの歯は大人の歯に比べて虫歯になりやすい

子どもの歯の特徴は以下です。

  • ・子どもの歯は大人に比べて柔らかい
  • ・子どもの歯は大人に比べてエナメル質が薄い
  • ・子どもの歯は大人に比べて溝が深い

 

ひとつずつ説明していきます。

 

2-1-1. 子どもの歯は大人に比べて柔らかい

子ども歯は生えてから間もないため大人の歯に比べて柔らかいです。歯は石灰化の年月が長くなると、だんだん硬くなって成熟していきます。しかし、生えたばかりの歯はまだ石灰化が弱いので大人に比べて歯質が弱いです。ということは、虫歯菌が侵入しやすいということです。

 

2-1-2. 子どもの歯は大人に比べて柔らかい

歯は外側からエナメル質、象牙質という構造になっています。

象牙質のすぐ下には神経が通っているのですが、一番外側のエナメル質はとても硬く、神経や象牙質などの組織をガードする働きがあります。

 

しかし、子どもの歯(乳歯)はエナメル質の層が大人に比べて薄く、虫歯菌が破壊しやすいのです。細菌がエナメル質を破壊して歯の奥へと入ると、象牙質がむき出しになり痛みを感じます。

 

2-1-3. 子どもの歯は大人に比べて溝が深い

子どもの1本1本の歯の溝は、大人の歯に比べて深いのが一般的です。そのため、溝に食べカスなどが残りやすく、虫歯のかっこうのエサになってしまいます。

 

特に奥歯(6歳臼歯)は深い溝が多いので、仕上げ磨きがとても重要です。

 

2-2. 子どもの虫歯は深く侵入し、ある日突然痛くなる

子どもの虫歯は大人の虫歯に比べて「狭く深い」という特徴があります。一度虫歯になると、噛む部分(歯の天井)から歯の内部に奥へ奥へと侵入していきます。

 

そのため、奥に侵入した虫歯菌が神経に達した時、天井がドスンと抜け落ちるようにある日突然痛みが襲ってくるのです。

 

3. 大人の虫歯の特徴


子どもに対して大人の歯の特徴は以下です。

  • ・大人の虫歯は広く浅いので痛みを感じづらい
  • ・大人の虫歯は歯周病に発展しやすい

 

こちらもひとつずつ説明していきますね。

 

3-1. 大人の虫歯は広く浅いので痛みを感じづらい

子どもの歯に比べて大人の歯は、硬くて丈夫です。そのため虫歯になったとしても神経まで到達することが少なく、痛みを感じづらいというのが特徴です。

 

3-2. 大人の虫歯は歯周病に発展しやすい

大人の虫歯は、歯と歯ぐきの間にできるのが一般的です。歯と歯ぐきの間には歯周ポケットがありますね。細菌が歯周ポケットの奥深くに侵入すると、歯周病になるリスクが高いです。

 

虫歯と歯周病は違うものですが、実は元になる細菌の種類は同じ。そのため痛くないからと虫歯を放置しておくと、歯周病に発展して歯茎下がりが起きる、ある日突然ポロッと抜け落ちるといった事が起こることもあります。

 

2. 永久歯は生え始めの時点から虫歯になることもある!


子どもの虫歯と大人の虫歯ではかなり違うことがわかったのではないでしょうか?

 

子どもの歯は乳歯と永久歯が生え変わるというのが最大の違いですね。実は、永久歯に生え変わるときにすでに虫歯になってしまうこともあります。

 

先ほどもお伝えした奥歯(6歳臼歯)は特に深い溝が多いので、生え変わって頭が出た頃から虫歯になり、完全に生え変わった時には深い虫歯になっていることも多いです(萌出時う蝕(ほうしゅつうしょく))。

 

こうしたことを防ぐためにも、奥歯の生え変わりには十分に注意し、食後のブクブクうがい毎食後の歯磨きを習慣づけさせるようにしましょう。

 

4. 子どもの虫歯をそのままにしておくと起こる悪影響


「乳歯は生え変わって抜けてしまうから、虫歯になっても大丈夫なのでは?」
と思っていた方も、ここまで読んで薄々とそうではないことに気づいているのではないでしょうか。

 

乳歯の虫歯をそのままにしておくと、具体的には以下のような悪影響が起こるリスクがあります。

  • ・全身の発育が遅れる
  • ・あごや顔が歪む
  • ・歯並びが悪くなる
  • ・他の歯の病気を併発するリスクがある

 

ひとつずつ説明していきますね。

 

4-1. 全身の発育が遅れる


乳歯が虫歯になると食べ物を噛み砕くことが十分にできなくなります。そのため消化不良で影響の吸収が不十分になり、全身の発達に影響することがあります。

 

4-2. あごや顔が歪む


虫歯が痛くて左右どちらかの歯でばかり噛んでいると、あごの骨や筋肉の発達が左右非対称となり、あごや顔が歪んでしまう可能性があります。

 

4-3. 歯並びが悪くなる

インビザライン 顎変形症


乳歯が虫歯になりあごの骨の発達が遅れた場合、永久歯が生えてくるスペースが狭くなります。すると、

  • ・永久歯が正しい位置に生えてくることができなくなる
  • ・間違った順序で生えてきてしまう

 

などが起こります。その結果、歯並びが悪くなってしまうのです。

 

4-4. 他の歯の病気を併発するリスクがある


虫歯が進行して神経まで達すると、歯の根にがたまって「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」などの病気になることがあります。

 

歯に膿がたまると口の上に広がる副鼻腔という空洞に細菌が行ってしまい、「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」などを引き起こす可能性もあります。

 

副鼻腔炎になると激しい頭痛や頬の痛み、目の奥の痛みなどの症状の他、強烈な悪臭を感じて食事ができなくなるなどの症状も生じます。

そうなるとものごとに集中できず日常生活も困難になり外科的な手術が必要になる場合もあります。

 

 

5. まとめ

虫歯は風邪のように「様子を見ていればそのうち治る」というものではありません。一度かかれば必ず進行して悪化します。

 

まして子どもの虫歯は、大人と違って深くまで進行してしまう、進行が早いなどの特徴があります。

 

「4. 子どもの虫歯をそのままにしておくと起こる悪影響」でもお伝えしましたが、乳歯の虫歯は決して侮れません。子どもの歯が変色していたり、本人が痛みを訴えたりしているようなら、早めに歯医者を受診させましょう。

◆この記事のまとめ
1. 子どもの歯は大人に比べて柔らかく虫歯になりやすい
2. 子どもの歯は大人に比べてエナメル質が薄く虫歯になりやすい
3. 子どもの歯は大人に比べて溝が深く虫歯になりやすい
4. 子どもの虫歯はある日突然痛みが襲ってくることがある
5. 大人の虫歯は広く浅いので痛みを感じづらい
6. 大人の虫歯は歯周病に発展しやすい
7. 子どもの虫歯を放置すると様々な悪影響がある
8. 乳歯の虫歯を放置すると永久歯にも悪影響を及ぼすことがある

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